長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

ど~でもいいことですが…… 「わたくし、マジで実家に帰らせていただきますっ!!」 宣言

2014年01月31日 23時00分29秒 | 日記
 ヘヘイ、ヘ~イ! どうもこんばんは、そうだいでございます~。みなさま、今日も一日お疲れさまでした~っとぉ。

 と、まぁそんなわけでですね、2014年の1月ももうあっという間におしまいでございます。やっぱ今月も時間感覚が早すぎでしたわ! 最近、そんなんばっか。もっとこう悠長にさ、「あぁ、まだ今月こんなに残ってるのかぁ。じゃあちょっと、ここらでひとつ将棋の腕でもみがいてみようかなぁ。」なんて余裕ぶっこける時期はこないもんですかね、しかし!? それっていったい何十年後のことになりますかね……ルールのひとっつも理解できてないのに、いちおう自宅に将棋盤とチェス盤はあるんですけれどね。意味ねぇ~!!


 さてさて、そんな感じで1月も終わるということで、区切りがちょうどいいので、ここらへんでひとつ、報告をさせていただきたいと思います。これが結婚の知らせとかだったら年初からめでたいんだけど、足元にも及ばない他愛のなさだから期待しないでね~。


私そうだいは、来年2015年の1月いっぱいをもって千葉の一人暮らし生活を終了し、2月からは実家のある山形県民にもどります。


 ……ほーら、どうでもいい報告だし。
 なんかこう、ビジョンがまったく浮かばないよね! これを聞かされて「エエッ、そうなの!?」ってビックリする方が存在するっていうビジョンが。

 別に最近になってふと思い立ったことでもなく、だいたいおととし2012年くらいに決めて周囲のいろんな方々に逐次報告していたことでもあったのですが、いよいよ残り1年をきりましたので、ここ『長岡京エイリアン』でも宣言させていただきました。

 いや~もうね、疲れちゃったんですわ、千葉ライフが、一人暮らしが!
 私が飽きたってことも多分にあるかと思えるんですが、私が現在住んでいる町も、だんだん魅力がなくなってきたような気がします。

 この町は、私がまず大学に入学するにあたって1998年の春に山形から引っ越してきたのが縁の始まりでして、在学中の4年間と、ちょっとのブランクをあけて2005年からのおよそ10年間ですから、ざっと13年間強の歳月を過ごしてきたことになります。大変にお世話になりました……それを「魅力がなくなってきた」なんて、どの口が言うんでしょうか!?

 つらつら思えば、最初の4年間は無論通学のためにこの町に住み、2005年からは千葉を拠点とする劇団に所属していたためと、それと並行してやっていたアルバイトのお店が近かったために、この町で呼吸を続けてきました。
 そして、その劇団から退団し、アルバイトも自身の修行のためにまったく違う現在の業種に乗り換えたことから、私がこの町に住んでいる直接のメリットはいったん無くなった状態で1~2年が過ぎたわけです。

 その間、この町からは本屋さんがなくなり(現在は申し訳程度の新刊本屋と古本屋が1軒ずつ)、レンタルDVD 屋さんがなくなり、100円ショップさえもがなくなりました。おまけにゃ、JR 総武線の最寄り駅から「みどりの窓口」までもがなくなっちゃうしまつ! いや、それで別にさしあたって困ることもないわけなんだけどさ、なんか駅のステータス的に、ショックじゃありませんこと!?

 私の母校でもある大学のキャンパスが健在なので、常に若者が多く行き交う町であることに変わりはないのですが、学生さんのお財布事情の影響をもろに受けてしまったためなのか、即物的にてっとりばやく利益を上げられる食べ物屋さんか飲み屋だけになったなぁ、って印象です。それも全体的に一回りくらいはスケールダウンしたでしょうか。
 学生の演劇サークル時代に何回も舞台にさせてもらってお世話になったフリースペースの画廊も、もうとっくの昔になくなっちゃってるしねぇ。大学自体も、どんどん学部棟や施設が改築されたり新築されたりして、個人的な印象としては、まったく別の土地になってしまいました。思い入れは、もうないね。

 ちょっと前のことになるのですが、ある TVドラマのロケにこの大学のキャンパスが利用されたことがありまして、私のもとにも、「なつかしい!」とか、「すぐに私たちの大学だってわかった!」といった旧友からのメールが送られてきました。もちろんそういった旧友のみなさんは全員、2002年頃に卒業した後ですぐに東京なり、それぞれの実家なりに移り住んでいった方々ばかりです。

 なんか、違うんですよね。近くにい続ければ、「思い出の場所」なんてものは、時間がたてばたつほど徐々に消え去ってしまうものなんだ、ということが如実にわかるんです。さっさとそこから離れたほうが「思い出の場所」というものの保存状態は良くなるんでしょうか。なんとも不思議な話だと感じたものです。
 とにかく、私は私の住んでいるこの町に対して「思い出の場所」という言葉の持つ愛あるニュアンスはまるで持っちゃいません。ただひたすら、「つまんなんくなったなぁ~。」と余計なことを考えさせるだけのさびれかけた町ですよね。


 こんなことをつらつら言ってきましたが、じゃあ別に山形に帰らなくとも、その町じゃないどっかに引っ越せばいいんじゃないの? という話にもなるわけなんですが、そこはそれ、私は長男だからさぁ。時がたてばいろんな状況を考えなきゃいけなくなるわけよね。

 そりゃあ、千葉はとっても住みやすいです。なにはなくとも東京が近い上で治安が悪くないというのは、願ったりかなったりな条件だと思います。日本武道館も総武線~地下鉄東西線で近い!


 でもまぁ今回のところは、すべての条件をさしおいて、「親たちといっしょに生きていく。」という選択をとったと。それだけのことなわけです。


 劇団時代は本当に心配のかけ通しでしたからね。だからといって、私が山形に帰って家族が安心できるのかどうかははなはだ心もとない話なのですが、現在にいたるまでさんざん自由にさせてもらっていたんで、せめて気持ちだけでも感謝の態度は示したくなっちゃったわけ。実利的な恩返しは……まぁ、山形で定職に就けば、おいおいできるだろう! それまで生きとっておくんなまし!!

 山形に帰ってもさ、実は家族はとっくの昔に、私が高校を卒業するまでの17年間を過ごしていた家を去って、同じ市内の別の土地に新しい家を建ててたりして。同じ市内っつったって、自転車で20~30分はかかるまったく別の地域ですよね。帰ったら帰ったで、私に「思い出の場所」は、ない!!

 でも、そういう所在のないフワフワ感も好きだし、私が帰るつもりでいる2015年、山形全体も1997年とは比較にならない変貌を遂げておることでしょう。とっても楽しみ! 本屋さんも映画館も多いしねぇ。

 東京近辺の友達と会うのだって、日本武道館に行くのだって、山形だったら不可能なことではないですからね。我が『長岡京エイリアン』の更新だってお茶の子さいさい☆


 さぁ、肝心かなめの当面の課題は、なんとしても「今年中に」悲願の資格取得を果たして、故郷に帰る時に引っさげる免状をゲットすることであります! こればっかりはもう、待ったなし!! ここで取れなきゃ男がすたる……っていうか、恥ずかしくて帰れない!

 そんなこんなで2014年、これからも千葉での最後の1年間を満喫しながらがんばっていきま~っす。
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生きてると、いろんな経験をするもんでして……

2014年01月30日 22時55分47秒 | 日記
 どもども、こんばんは~。そうだいなんですけれどもねぇ、ハイ。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!
 なんかねぇ、一日にかなりの大人数が出入りする私の職場では、現場はもちろんのこと、お客さんや働く同僚のみなさんの家族にまでも、いろんな種類の病気がはやりつつありまして、もうホントに大変なんであります! インフルエンザとかノロウイルスとかの足音も、近くに遠くに聞こえつつあるような気が……もう、私が今現在ケロッと元気でいられているのが逆に不思議なくらい! ずぼらだから予防なんてものも型どおりのことしかしてないですしねぇ。

 そんなことを考えつつも、先日28日にまたしても大人数でひしめき合う地下鉄に乗って東京に行きまして、仕事帰りのみなさんでごった返す夜の池袋に出まして、300名のお客さんがいる劇場に行ってお芝居を観てまいりました。これでなにかの病気をもらってこないほうがおかしいんじゃなかろうか……でも、こんなこと言ってるけどさ、だからっつって、仕事が早く終わった日にはちゃっちゃと家に帰って寝る、なんていう無難なスケジュールにしたところで、感染的に危険な現場でもうがっつり働いちゃったあとなんですからね。毒を喰らわば皿までも……実にヒューマンチックな至言ですねぇ。

 そんなこんなで、観てきたのは、こちら。


劇団山の手事情社 公演『ドン・ジュアン』(原作・モリエール、演出・安田雅弘 池袋・東京芸術劇場シアターウエスト)


 昨年も、春に『ひかりごけ』を、夏に『道成寺』のプレ公演を拝見した山の手事情社さんなんですが、今回の東京芸術劇場は私にとってはけっこう久しぶりに行く劇場だったし、作品も出演者が大人数だったので、あらためて山の手事情社さんの「本公演」をしっかり観た、という気分になりました。

 まぁ、おもしろくなかったけどね。

 なにがおもしろくないって、モリエールの作品なのにぜんぜん笑えなくなってるんだよなぁ、セリフのやりとりが。これって、他の原作者だったら別にかまわないかも知れないんですが、モリエールにかぎっては致命的にやっちゃダメなことなんじゃない!?

 チラシやパンフレットでの演出の安田さんの言葉を読んでみますと、世界的に有名な喜劇『ドン・ジュアン』を世に問うたモリエールがいだいていた、社会に対する「いらだち」や「死をにおわせる諦観」を現代日本の観客に問いかける作品にしたかったのだ、というメッセージが伝わってきます。

 いや、それはわかった。2時間くらいある公演時間は、最初っから最後までなにかしらの焦燥感や圧迫感を観る者に与える空気がみなぎっていて、目の前に広がる社会では決して癒されることのない飢餓感を常にいだいている主人公ドン・ジュアンが暴走し、破滅していく路程がこれでもかというほどに克明に描写されていました。17世紀のスペイン帝国を舞台にした作品でありながらも、妙にかっちりしたダークスーツを着込んで髪の毛を整髪料でキメたドン・ジュアン(演・浦弘毅)とその従僕スガナレル(演・山本芳郎)の風貌は、時代劇らしくないシャープでドライな雰囲気を生んでいたと思います。

 でもさ、モリエールの憂鬱という解釈は正しいんだとしても、そういう苦境をかかえた上で、モリエールはあえて笑える喜劇を生み出してたわけなんですよね? そこはそういうモリエールのプロ根性をたたえてさ、最低限「笑える作品」っていうルールはのっとるべきなんじゃないの?
 それなのに、「作者はこんなバカなセリフを登場人物に言わせてますけど、実はそうとう重苦しい心境だったんですよ。」なんていう注釈だらけにしてさ、どうするわけ? そういうのを「ありがた迷惑」とか、もっとストレートに言えば「ボケ殺し」っていうんじゃないっすか?

 いや、もしかしたら、演出の安田さんはそこらへんの「苦しみ」と「笑い」を両立させたかったのかもしれない。
 でも、おもしろいセリフがことごとく! ことごとく笑えない!! スベリまくり、引きまくり。全体的に役者さん全員のセリフの言いまわしが、喜劇をやるには重量級すぎるんですよね。お茶うけのようかんを切りわけるためにチェーンソーを使うようなものです。テーブル割れるわ!!
 そこはさすがというか、主人公ペアの浦さんと山本さんはそこらへんにかなりの危機意識を持っていたようで、セリフ本体が重たい分だけ、間合いの取り方や身のこなしで軽妙さを出していたかと思うのですが、ちょっとそれ以外の役者さんの笑えなさは、もうどうしようもないというかなんというか。スキンヘッドの役者さんの出オチネタのスベリかたなんか、もうやってる方にも観てる方にもなんの利益ももたらさない公開処刑な時間が延々と続いてましたもんね。これを観るために4500円ぶん私は働いていたのかと考えると、もう涙も出ません。

 今さらね、山の手事情社さんの作風が重たいとか、笑えないとかいうことでグチグチ言うつもりもないですよ。もちろん、声に出してガハハと笑える作品がいちばんいい、なんていう浅い話をしているつもりでもありません。
 でもさ、今回のお題は天下のモリエールなんですから!! 笑いについてはもうちょっと真剣に取り組むべきなんじゃないか、と思ったわけなんですよ! くだらないセリフを汗水たらして言い続ければ、そのうちおもしろくなってくるんじゃないか?っていう安易な発想しか見えてこないと、少なくとも私はそう感じたのでした。

 今回の『ドン・ジュアン』は、確かにまごうことなき劇団山の手事情社さんの本公演ではあったんでしょうけれども、モリエール原作の作品では全くありませんでしたね。もうちょっと寛容にやってほしかったなと、若造ながらもベテラン劇団を相手にして強く感じましたる次第。
 浦弘毅さん・山本芳郎さんペアの、チャゲ&アスカと見まごうばかりの安定感はものすごく好きだったんですけど……周囲にそれをツブす要素がありまくり!! 本当にもったいない、残念な思いがいたしました。


 さて、ちょっとそれだけだとグチのつぶやきだけにしかならないんで、最近、私の職場で体験したことでもつづって、今回はおしまいにしましょうかね。

 私の職場は、とにかく笑顔がたえない場所というか、実際にそういう活気を持った人々が行き交う空間でもあるし、そこで働いている私自身も、同僚のみなさんもそれに相応するエネルギーをもってこたえなければいけない現場です。それだけにかなり疲れるし、守るべきルールも厳守しなければ、ある一瞬の見のがしのためにどんな事故が起こるのかもわからないという、見ようによっては過酷な職場でもあるのかもしれません。

 ただまぁ、おおむねの時間はごくごく平和に過ぎていき、多くのみなさんとワイワイやりながら楽しく働いていっているわけなのですが、その日もふつうにひと仕事終えて、同僚の方と上の階に移動するためにエレベーターを待っていたんですね。
 そして、エレベーターがきてドアが開くと、その中にはすでに別の方々が乗っていたんですが、ドアが開いたとたんに、それまで笑顔でいた同僚の顔が一瞬にして蒼ざめて凍りつき、「あ、いいです、どうぞ先に行ってください……」と、中の人をうながしてエレベーターを行かせちゃったんですね。

 一瞬「あれ?」と感じたんですが、私もすぐに納得してしまいました。そのとき私は、エレベーターから少し離れた距離に立っていたのですが、それでも見えてしまったのです。エレベーターの中には2~3人のスーツ姿の人たちに囲まれて、白いシーツのかけられた人間1人ぶんの「なにか」を運ぶ、キャスター付きベッドがあったことを。

 そう……なのよねぇ。私の現在働いている職場は、医療施設と同じ建物の中にあるんです。ということは、かなり低い確率だったとしても、職員用のエレベーターを利用する以上、一般用のエレベーターでは運べないもののひとつでもある「ほとけさま」の移動に出あうことだって、あるのよねぇ。

 なんかこう、こういう瞬間に私たち生きている人々が出くわしてしまう、問答無用な「温度のなさ」って、なんなんでしょうね。「あ、なんかすいません、生きてて……」っていう、明るく元気に呼吸をしていること全体がいたたまれない気分になる、あの感じ。

 私は死んだ人間が幽霊になって出てくるというたぐいのフィクションは大好きですし、それがあたかも現実に存在するかのように語る実録風味の怪談も大好物です。でも、幽霊がそういったイメージで実在するとは一度も信じたことがありません。霊感らしいものがまるでないという、生来の鈍感さからきていることでもあるんですけど。

 でも、幽霊が実体をもって生きている人間に害を与えるという行為は信じられなくても、死んだ人が「あ、生きてる。いいなぁ……」という無言のまなざしを送ってくる、その「視線」は、あるような気がするんですよね。これはおそらく、その視線をもった死者がいるということではなく、その視線をほんとかどうかは別として「受信」してしまう私たちの生きた脳みそがある、ということなんだと思います。これ、「私たち」ってくくって大丈夫だよね? 死んだ人はこの『長岡京エイリアン』はチェックしてないよね!?

 そういうことをつらつら考えてしまったのはなぜかっつうと、その日に限って! わたくしめがたった一人で、その医療施設の上階にある仕事場の戸締まりをして帰らなきゃいけなかったからなのよさ!! ギャー、怖い怖い怖い!!

 時間は夜8時すぎくらいだったから、そんなに真夜中でもなかったんですけど、広~い職場で同僚の方の最後のお一人を送るじゃないですか。そうするとさ、私ひとりになった瞬間に、聞いたこともない「人間の泣き声っぽい」風の音が聞こえてくるわけなの! 私がいる部屋以外の電気はあらかた消えてるわけなの! 誰かの置いてった帽子とか上着とかが見事に人の形に見えてくるわけなのォオ!!

 もうたまんないから、一人で30分くらい、いろんな後処理をしている間ず~っと元気の出る歌を唄おうと思ったんだけど、こういう土壇場になるとなかなか頭がまわんなくて、いつもならすぐにパッと思いつくはずのタイトルが浮かばない!
 結局、最近になって「うわ~、いい曲!!」とやけに感動してしまった、『プリキュア5、フル・スロットル GoGo!』を唄いながらカギしめて退散しちゃったよ!! よもや、プリキュアの歌を空元気で唄うおっさんの前に現れるボーダレスな幽霊もおるまいて。いやぁ、ほんとにいい曲なんですよね、フルスロットル。


 結局、人の生き死にに勝る大問題なぞ、所詮アニマルな私たちの前には存在せず、生きているうちに感じる多少の苦しい悲しいなんか、死から比べたら甘ちゃんもいいとこなんですよね。
 とかなんとか、デカすぎる諦念をいだいてしまった、あの日の体験だったのでした。短い人生、せめて笑って楽しくすごしていきたいものですな!

 そういえば、永井一郎さんもついに逝かれてしまわれたし。時はこうやって確実に過ぎていくものでありますな。
 享年82ですか。私もなるべく長く、この世の中を見届けて去っていきたいものです。

 よ~し、長生きしてやるぞ! とりあえずアレだ、仮想敵をつくってみよう!! 少なくともこの人よりは長生きしてやりたい、この人より先には死にたくないって有名人、いるかな?


 ……及川光博。


 自分でもなんでこの人なのかは皆目見当がつかないんだけど、及川光博より先には、絶対に死にたくない。なんかよくわかんないけど、先に死んだらすっごくくやしいから。とんだとばっちりですね、ミッチー。
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第4回『新しき門出』

2014年01月28日 09時16分39秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第4回『新しき門出』(2014年1月26日 演出・本木一博)


登場する史実上の有名人と、武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
 (演・谷原章介)

明智 光秀     …… 知力93、統率力95
 越前国朝倉家家臣。足利義秋の接待役から義秋の家臣に転身する(演・春風亭小朝)

足利 義秋     …… 知力98、統率力86
 足利幕府第13代征夷大将軍・足利義輝の弟(演・吹越満)

柴田 勝家     …… 知力51、統率力87
 (演・近藤芳正)

丹羽 長秀     …… 知力82、統率力73
 織田家重臣(演・勝野洋)

織田 信長     …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

瀧川 一益     …… 知力66、統率力78
 織田家重臣(演・川野太郎)

蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

木下 小一郎    …… 知力83、統率力75
 木下藤吉郎の弟。のちの羽柴秀長(演・嘉島典俊)

佐久間 信盛    …… 知力57、統率力51
 織田家重臣(演・立川三貴)

細川 藤孝     …… 知力80、統率力71
 足利義秋の重臣(演・長谷川公彦)

小寺 政職     …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

木下 藤吉郎    …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆     …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

○冒頭の堤工事のシーンで、ちゃんと労働歌が唄われているのが地味にいいですね。当時の歌なり芸能なりを可能な限り再現するこころみは、今後もチラッとでもいいから続けていってほしいです。それが作品世界の広がりってもんよ。

○タイトルロール終わりのド頭から足利義秋!! 吹越さんお得意の、『北条時宗』での名演をほうふつとさせる「イライラ扇イジイジ」テクニックが超炸裂!
 やっぱりミツルさんはわかってらっしゃる。『北条時宗』のときの宗尊親王とは比較にならない「必死感」と「いらだち」が前面に押し出されております! それだけにますますおもしろいんだよなぁ! 絶対に胃がキリキリ痛んでそうなサバイバー義秋、ここに降臨!!

○義秋の床机ズッコケ演技に、ミツルさんのエンジンふかし加減とテンションの高まりを見た。それに小朝光秀なんだからたまんない。

●毎回毎回、激しく疑問に思うんですが、越前国一乗谷城滞在期の足利義秋公って、そんなに強気に「将軍になるのはこのわしぞ!」とかのたまえる精神状態だったんだろうか……現役将軍の兄貴が殺されてるんだぜ? 自分だってその時に包囲されて殺されかけてたんだぜ? その殺した犯人勢力は畿内地方のあちこちにまだ健在なんだぜ? 次期将軍候補だって、三好家の足利義栄とか「鞍谷御所」の足利嗣知とかがいて、決して義秋一択じゃあないんだぜ? ついこないだまで義秋、ボウズだったんだぜ?
 なんか個人的には、藤孝あたりがたきつける甘言にしぶしぶ乗っていた義秋、っていうイメージしかわかないんだけどな。

○一乗谷城滞在期の義秋の髪型って、まぁボウズをやめてだいたい1~3年後(1565年9月~68年7月)だから、ギリギリなんとか、まげも板についてきたってところですか。フレッシュ義秋!(やっと元服して「義秋」を「義昭」に改名するのは滞在末期の1568年4月)

○ものすごく絶妙に、義秋の「権威デフレまくり書状作戦」を活かして黒田職隆と小寺政職のギクシャク劇が展開される脚本プランが、いいね!! そうそう、こういうふうに全国レベルの歴史劇と地方レベルの人間模様がむすびつかないと、むりくり視聴率のために超有名人を引っぱりだすバラバラ再現映像集になっちゃうのよね~。私から見れば、『八重の桜』の失敗点をうまく克服していると思う。

○『キジ狩りレジャーは楽しいのだ~ の巻』ってな感じで、やっと鶴太郎さん演じる小寺政職の暗愚さと人間味が、コント芝居を抜けて生命を得てきたような気がします。やっぱりアホはアホなりに生き意地を張らないとね!

○第2のヒロインとなる櫛橋お光が初登場したわけですが、彼女を演じる中谷美紀38歳と、その姉を演じる酒井若菜33歳、そして、主人公の岡田准一さん33歳。おんなじ30代芸能人なのに、こんなにまで歩んできたキャリアの毛色が違うもんかね、しかし! ヘンな取り合わせ~。
 それにしても、中谷さんはまゆげが太くなるだけで瞬時に「 KEY WEST CLUB 」時代にもどっちゃえるのね。ものすごい話です……夢はマジョリカ・セニョリータ~!!

○官兵衛の父・黒田職隆の早すぎる家督譲渡・隠居(40代前半)に、なぜかものすごく感動してしまいました。これぞ深謀遠慮、これぞ大人。戦国人たちの野望合戦からかけ離れた、この清涼な存在感がたまんないね! これが柴田恭平のたたずまいあってのものであることは言うまでもありません。

●織田家の「木瓜(もっこう)紋」がでかでかと染め抜かれた陣幕がはりめぐらされている本営の奥座敷で、堂々と昼寝をしている木下藤吉郎って……そりゃ弟の小一郎も大慌てでギャンギャン叫んで起こそうとするわ! 信長にたたっ斬られるぞ!!

○「墨俣一夜城」の風説が映像化されないのは、すばらしいことでありますが……信長、美濃国攻略でなにもしてねぇ!! いいな~、この江口さんのバカっぽさ。やっぱり、織田信長の最強最大の才能は、政治力でも軍事力でもなく「運のよさ」なんだよなぁ~。

●こんなこと、たぶんいろんな人がいろんなところで言うだろうから言いたくないんですが、いちおう私もツッコんどきますよ。
 なんで1567年の美濃国攻略終結時に、明智光秀が織田家の重臣衆に列席してんの!? みっちゃん、あなた越前国のよっちゃんのとこにいるんじゃなかったの、そんとき!?
 確かに、ここらへんの時期までのみっちゃんこの経歴は、今現在でもまだまだ謎に包まれている部分が多いので想像の翼を広げるのはけっこうなことなのですが、この『軍師官兵衛』では、みっちゃんこんが特急電車かどこでもドアを利用して越前(福井県)と美濃(岐阜県)とで家臣のかけもちをしていたという設定になっているのだろうか……
 義秋のエージェントとして来訪した光秀の前で、「ちょうどいいから今発表しよっか。」ってな感じで信長が天下布武宣言をしたっていうのが順当な解釈なんでしょうが、な~んかもう、すでに光秀が信長の家臣にでもなってるかのような恣意的な「多くを語らない」演出処理になってるのが、ものすんごく気にいらない。っていうか、もしそんな言い訳だったら、そういう立場のみっちゃんこんのいるところで「わしが天下統一するんだぎゃー」とか言うな! 家臣の面々もそれでドッと盛り上がるな!! 叫ぶのはいいけど、主君の信長の目を見ながらタメ語で「天下布武じゃ!」って言うな無礼者!!

 きみたち、のっけからそんなに義秋公をハブにしてなにが楽しいのかね!!

●たぶん、これから活躍する光秀や竹中半兵衛のカラーをきわだたせるためにやってるんでしょうが、信長家臣団がそろいもそろってバカっぽい! なんか、いちいちリアクションが脳筋で野蛮。狂乱的な集団が新時代を創るっていうのは……そういう要素はあるとしても、それだけじゃヤだなぁ~。

○やっぱり益岡徹さんはおもしろいなぁ~! 「どちらでも……かまわぬと。」という答え方が、今回最高の笑いポイントでした。


結論、「第5回がとてもたのしみです。」

 もう、ミツル義秋と小朝みっちゃんこんのツープラトンで言うことなし。これからもがんばって戦国してください!!

 え、なに? 足利義昭の能力値がおかしいって?
 いやいや、これは間違いなく『信長の野望』シリーズの第1作(地方版)の能力値を参考にしたものなんですから、まごうことなき公式見解なんですよ!!
 まぁ、第1作の能力設定を引き合いに出すこと自体が、たいがい反則なんですけれどもね……

 こういう能力設定をもとにした義昭公が主人公の大河ドラマ、観た~い!! 詳しくは、我が『長岡京エイリアン』にて絶賛停止中の『洛炎戦国記』プロジェクトの今後に、ご期待ください(今後があったらネ)。
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いつやるか!? いや、よくわかんねっす……  第13使徒バルディエル 夕陽に死す!!  その前日

2014年01月24日 22時42分49秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
《これまでのあらすじ》
 第12使徒レリエルの異例づくしの襲来から1ヵ月後。日本には再びつかのまの平和が訪れ、初号機専用パイロットも通常の中学生ライフに復帰し、第3新東京市もめでたくその使徒防衛システムにいちおうの完成を見ることとなった。さぁ、いつでもかかってきやがれ、次の使徒!
 ところが新たなる動きは、多くの人々が全く予想だにしなかった方向から始まった。「アメリカのネルフ第2支部が消滅」!?
 数千人の関係者の命を犠牲にしたこの惨劇を重く見たアメリカ合衆国政府は、もう一ヶ所のアメリカ・ネルフ第1支部が保有していた「エヴァンゲリオン3号機」を日本のネルフ本部に委譲すると通達し、事態はなにやらただならぬ雰囲気に……これはもしや、まさかのパイロット新メンバー発表か!?


 本題に入る前に、まずは今回の展開で「姿形もあらわさずに退場」という、赤ちゃんのみそらで無理矢理闘わせられた第8使徒サンダルフォンでさえもが憐れみの涙を浮かべてしまいそうな仕打ちを受けてしまった「エヴァンゲリオン4号機」のみたまを弔わせていただきたいと思います。え~、このたびはまことにご愁傷様でございました……


エヴァンゲリオン4号機とは

専用パイロット
・第17使徒    ……プレイステーション2用ゲームソフト『新世紀エヴァンゲリオン2』(2003年)、パチンコ&パチスロ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ(2004年~)
・親友のメガネ君 ……パソコンゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2』(2003年 搭乗する予定だったがアニメ本編同様に消滅したため実現せず)、パソコンゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』(2004年)、『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』(2007年)
・ダミープラグ実験用機 …… プレイステーション2用ゲームソフト『シークレット・オブ・エヴァンゲリオン』(2006年)

機体色 …… 銀色
眼   …… 白い、もしくは赤い2つ目
コア  …… 不明(『新世紀エヴァンゲリオン2』ではコアが無い設定になっている)

 銀の機体色以外は、エヴァンゲリオン3号機と同型である。本編には全く登場しなかったが、TV シリーズ終了の翌1997年8月にバンダイが発売したプラモデルで初めて外観が設定され、以降はアクションフィギュアなども発売されている。
 『新世紀エヴァンゲリオン2』では第17使徒と互いに交信しており、初登場時からパイロットが搭乗していなくとも彼の意思によって機動可能になっている。
 『シークレット・オブ・エヴァンゲリオン』では、アニメ本編でも発生したS2機関暴走事故はアメリカのネルフ第2支部を葬り去るためのネルフ本部の破壊工作であり、4号機は密かに日本の本部に搬入されていた、という設定で登場する。
 アクションゲーム『バトルオーケストラ』では、2号機や3号機と同じ先行量産型のエヴァンゲリオンに設定されている。スピードと連続攻撃に長け安定した戦いができるが、攻撃力そのものに関してはエヴァンゲリオンシリーズの中でも比較的低い。
 プラモデルやアクションフィギュアでは、他のエヴァンゲリオンシリーズに準ずるハンドガン、プログレッシブナイフ、ポジトロンライフル、パレットライフル、トンファー(『バトルオーケストラ』で3号機が使用)が装備可能。
 パチンコ&パチスロ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズでは、左腕に防御兵装が追加されたり、新劇場版シリーズにあわせて細部のカラーリングが異なったデザインで登場し、半透明のシールド(第6の使徒の加粒子砲攻撃を防ぐことができる)とロンギヌスの槍を専用武器としている。


 ということで、ね。そうなんですよ、4号機はいちおう、本編終了の翌年から、元気に働いているんです! 良かったねぇ~。
 でもよくよく各作品での設定を見れば、あんまそんなに目立つ特徴もないし、武器もパッとしたものはありませんよね。パチンコではあの第6の使徒(第5使徒ラミエル)を倒すという大戦果を挙げているそうなんですが、それもロンギヌスの槍と第17使徒がいてこその勝利なわけだし……ゲーム版でささやかながら築きつつあった「第17使徒の専用機」っていうブランドイメージも、『新劇場版』シリーズで新人にさらわれちゃってたしね。まぁ、そのお株を奪った「マーク6」とかいう機体も、かなりさんざんな扱いを受けちゃったから痛み分けなんでしょうけど。
 「身体をもらえただけありがたく思え」と言われればそれまでなんですが、ともかく幸うすいイメージがつきまとうあわれなエヴァンゲリオン4号機に一同、黙祷! ち~ん。

 余談ですが、『新劇場版』シリーズでのエヴァンゲリオン4号機の末路については、「S2機関の搭載実験」という設定がカットされていた(使徒がS2機関を残さずに消滅するから)以外は、TV シリーズと同じく「なんらかの事故によって第2支部もろとも消滅」という処理のされ方になっているのですが、みなさんご存知の通り、最新作『Q』には、どこからどう見ても使徒のたぐいにしか見えない「エヴァンゲリオン・マーク4」という名称のキャラクター(ネーメズィスシリーズとかいうやつ)が3種類も登場しています。
 なので、『新劇場版』シリーズでの4号機については、また TVシリーズの使徒のみなさんの検証がぜんぶ終わったあとでやるつもりの「『新劇場版』シリーズオリジナルの使徒大行進」企画の中で、また振り返ることになるかと思うんですが……なるべく早いうちにやれるといいナ~! ま、生きてるうちにやり遂げます。


 さて、お話を TVシリーズ版の第17話にもどしましょう。

 アメリカに残されたエヴァンゲリオン3号機を日本に迎えるにあたって、ネルフ本部の中枢では「起動実験のパイロットは誰にするのか?」という話題が持ち上がります。それについては、エヴァンゲリオン計画の開発主任(泣きぼくろ)が「あくまでフェイク。擬似的なもの」や「まだ問題が残っている」といった消極的な発言を重ねるものの、最高責任者の怪しい総司令が「エヴァ(3号機)が動けばいい。」とゴリ押しする、最近になってやっと完成したばかりの「ダミープラグ」が候補に浮上します。

 このダミープラグは、それを搭載したエヴァンゲリオンに0号機専用パイロットの思考情報をもとにして作成した信号パターンを送り込み、あたかも人間のパイロットが搭乗しているかのように認識させることによって、無人の状態でエヴァンゲリオンを起動・制御するというスグレモノで、これが実用化されれば、「エヴァンゲリオンが何体あってもパイロット不足にならない」や、「専用パイロットのコンディションに左右されずいつでも全てのエヴァンゲリオンを出撃させられる」といった絶大な利点が見込めるわけなのですが、どうやらこの時点ではまだ、使徒と戦闘するといった高度な作業までは期待できないらしく、怪しい総司令が言うように「まず3号機がちゃんと動くことさえわかればいい」といった程度の信頼性になっているようです。それにしても、なんか中古ゲーム屋に売っぱらわれたゲーム機本体なみの信用の置けなさですね、3号機。

 ここで気にしておかなければならないのは、ドイツからやってきたエヴァンゲリオン2号機と違って、3号機にはいっしょにやって来る専用パイロットがいない、ということです。
 たぶん、動かせるパイロットもいないままほいほい3・4号機を建造していた、というほどアメリカ支部も余裕しゃくしゃくではなかったと思われるので、これら2体には支部なりにみつくろった専用パイロットがいたんじゃなかろうかと思えるんですが、どこ行っちゃったんだろ、3号機専用パイロット……もしかして、ネバダの第2支部のS2機関搭載実験の見学にのこのこ出むいて殉職しちゃったんでしょうか。14歳にして、その不遇の末路! 涙を禁じえません。

「機体の運搬は UN(国連軍)に一任してある。週末には届くだろう。」

 3号機の輸送に関しての怪しい総司令の発言です。これがネルフ第2支部&4号機消滅直後のもの(少なくとも日本のネルフ本部にその報が届いた当日)であるのならば、3号機の来日は4号機消滅の1週間以内ののちになされるということになります。人が、近い未来のある日について「週末」っていう言い方をするのって、どのくらいの曜日までですかね……私個人の感覚としては、「月」からギリギリ「水」くらいまで、かなぁ!? 木曜日はもう「あさって」とか使いそうなんだよなぁ。
 とにもかくにも、レリエル事件のざっくり言えば「1ヶ月と何日か後」、新たな使徒じゃなく新たなエヴァンゲリオンが日本にやって来ることとなったのですが。

 日本のネルフ本部は、3号機の起動実験を長野県松代市の基地施設「第2実験場」で実施し、起動時のテストパイロットに関しては、開発主任の「ダミープラグはまだ危険」という意見が押し通った形で、「新たに選出した専用パイロット(フォースチルドレン)を搭乗させる」という、これはこれで相当に危険なんじゃないかとも思える対応が採られることとなりました。そうまでしてダミープラグの投入を嫌がった開発主任のガンコちゃんぶりも印象的なんですけど、「じゃ、それでいいよ。」とポキッと折れちゃった怪しい総司令のそっけなさも異様なんですよね……だって、ずぶの素人ガキンチョが数日後に兵器に乗ることになるんだぜ!? 怖いわ!

 このとき、開発主任は「一人、すみやかに『コア』の準備が可能な子どもがいます。」と発言しており、彼女がダミープラグの使用に批判的だっただけでなく、その対案としてしっかりとフォースチルドレンのあたりまでつけていた、という積極性が見てとれますね。
 まぁ、ここでしれっと明らかになった「エヴァンゲリオンにも使徒のコアと同じか、それに似たものがあるらしい」という衝撃的事実については、もうすでにド頭の第3使徒サキエル戦とついこないだのレリエル戦において、電力なしで初号機が暴走しているわけでして……そんなにびっくりする感じもないのですが、しいてあげれば他の機体にも初号機なみの大暴走の可能性はある、ということがここで初めて示唆されたわけです。コアじゃなくてなるべく電力で機動させようとしているのは、人類がまだコアの力をうまく制御できないからなのでしょうか。

 さて、ここで主任が明言したフォースチルドレン候補の存在なのですが、もうこの回での序盤からの唐突なクローズアップのされようからも、だいたい「あのレギュラーメンバー」なんだろうなぁ……という雰囲気は濃厚になっており、こうしたネルフ関係のあれこれの直後にも、彼とクラスメイトの学級委員長とのあわ~い恋のすれちがいといったあたりが描写されます。

 う~ん、なんかさぁ、ふつうの他の特撮作品とかロボットアニメだったら、「新たな機体と仲間が参戦! オレたちの戦いはまだまだ終わらないゼ!!」みたいな感じでテンション上がるもんじゃない? なんなの?、このしめやかさ。っていうか、「お呼びじゃない感」と圧倒的な「死亡フラグ」のかほり。いっつも元気な当のジャージ君までおとなしいじゃないの。
 鳴り物入りでドイツからやってきたエヴァンゲリオン2号機と専用パイロットの来日劇とは、まるで隔世の感のある「じゃあ、しょうがねぇから加入させてやるか……」みたいなヤな雰囲気! はっきり言えば、今のネルフ本部にとってはそれどころじゃないし、リスクの増加にしか見えないってことなんでしょうね、これ以上エヴァンゲリオンが増えるってことが。

 この、新たなるエヴァンゲリオン3号機の専用パイロットが、他の専用パイロットたちと同じ第3新東京市立第一中学校「2年 A組」のジャージ君であるということが明らかになる過程では、彼のパイロット抜擢を異様に後押ししていた(けれど、表向きは「上のマルドゥック機関が決めた」としらんぷりしていた)開発主任の口から、なんと2年 A組のクラス生徒全員(約30名)がエヴァンゲリオンの専用パイロット候補なのだという衝撃的事実がしれっと飛び出します。ネルフが人知れず彼らを確保・保護するための策だというわけですね。

 えっ、ということはさ、エヴァンゲリオンの専用パイロットになる14歳の少年少女って、それこそ第1話の初号機専用パイロットみたいに「乗ってくれればそれでいい」って程度の民間人レベルで合格なんですか? じゃあ、エヴァンゲリオンに乗ることにあれほどのプロ意識を持っていた2号機専用パイロットのドイツ娘の立場とプライドはいったい、どこへ……っていうか、そんなにがんばんなくてもいいってこと!? だって、第一中学校の2年 A組に限って、レンジャー隊みたいな特殊な訓練をしているようには見えませんもんね。

 事実、ジャージ君の専用パイロット決定を知ったドイツ娘は激昂して反対の意志をあらわすのでしたが、この時、ドイツ娘が見たパソコンの画面には、どうやら確かに「ジャージ君のエヴァンゲリオンに対するシンクロデータ」も表示されていたようです。
 え、エヴァンゲリオンとのシンクロ率って、地下のネルフ本部内の実験施設にいなくとも採集できるデータなんですかね……ふつうの中学生ライフを送ってても、誰かが常に測定してるってことなのか? なにそれこわい……けど、具体的にどこの何を見て測定してるのかが、ものすんごく気になる!! これぞ監視社会ニッポン!

 ところで、これはまったくの余談なのですが、初号機専用パイロットとジャージ君が訪れた0号機専用パイロットのマンションの部屋(402号室)の郵便受けには、『アナクロファンのための本 CD ファン 創刊0号』と銘打たれたフリーペーパーが突き刺さっていました。現実の2015年に比べて、『新世紀エヴァンゲリオン』における2015年は CD文化の衰退も若干早くなっていたようですね。そりゃそうです、セカンドインパクトで人類の半数が滅亡したっていう時代に、「握手券つき初回限定盤 CD」なんていうあこぎなセールス法で100万枚以上売りさばくアイドルグループなんて跋扈してないでしょうから……じつに平和だねぇ~、現実の21世紀は。


 時間が経つにつれて、ジャージ君の専用パイロット抜擢人事は文字通りのトントン拍子で進んでいくのですが、もろもろのセリフの流れから判断するに、

第1日目 …… アメリカの消失事故にネルフ本部動揺、3号機の来日決定、ジャージ君の3号機専用パイロット内定、0号機専用パイロットのお宅訪問、メガネ君の新横須賀旅行

第2日目 …… ジャージ君への開発主任からの直接通達、メガネ君から初号機専用パイロットへの情報リーク、2年 A組学級委員長の放課後アタック大作戦、ジャージ君決定にドイツ娘ブチ切れ

第3日目 …… 3号機の起動実験のため作戦指揮官と開発主任が松代の第2実験場に出張(予定期間は4日間)、3号機が日中に予定の2時間遅れで松代到着、学級委員長がドイツ娘に恋の相談、初号機専用パイロットとスパイおじさんのヘンな恋愛談義

第4日目 …… ジャージ君が松代の第2実験場に移動、起動実験実施初日、ところが!?


 という、信じられないくらいに急転直下な時間経過になってしまいます。とにもかくにも、第1日目の異常なスピードでの超重要事項の決定の数々が目につくのですが、これらがシーンのつながり上、間違いなく同じ一日の中での出来事である「0号機専用パイロットの欠席」と「下校時のプリントお届け」でサンドイッチされているのですから、それは素直に「同じ日」のことであると解釈したいと思います。

 それにしても、新横須賀から帰ってきたメガネ君は、初号機専用パイロットでさえもが全く聞いていなかった、「アメリカからエヴァンゲリオン3号機が来日して松代の第2実験場で起動実験が実施される」、「3号機の専用パイロットはまだ決まっていない」、「エヴァンゲリオン4号機は第2支部ごとふっ飛んでしまった」という相当に精確な機密事項を把握していました……どうやら、これらはネルフの職員である父親から聞いた情報らしいのですが、こんな昨日今日という速度で一般市民にだだ漏れに漏れちゃっていいんでしょうか!? こんなもん、他の組織だったら即刻懲戒免職モンでしょ!? ネルフの情報リテラシーはどうなっとるのかね!!


 ともかく、こういった流れを経てついに「新しいエヴァンゲリオンと、新しい専用パイロット」がお目見えすることになったのですが、それがあっという間に「新しい使徒出現!」という大惨事に変貌し、さらには『新世紀エヴァンゲリオン』全体の「新しいステージのはじまり」、すなはち、

終わりの始まり

 という局面を切り開くことになったのが、次回第18話『命の選択を』なのでした……


 さぁ、お待たせお待たせ、年をまたいでおまんたせいたしました!!
 いよいよ満を持しすぎての第13使徒バルディエルのねばねばしたご登場は、また次回のココロだ~いっと☆

 もったいぶっているのでも、書くのがめんどくさいのでもない。ただただ使徒を愛していて、なおかつ文章がへったくそなのだ。
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第3回『命の使い道』

2014年01月21日 09時55分38秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第3回『命の使い道』(2014年1月19日 演出・田中健二)


登場する史実上の有名人と、武将たちのそれぞれの『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
 (演・谷原章介)

お濃(斎藤 帰蝶)
 織田信長の正室、斎藤龍興の13歳年上の叔母にあたる(演・内田有紀)

荒木 村重     …… 知力52、統率力83
 畿内地方を放浪する無宿浪人(演・田中哲司)

蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

赤松 政秀     …… 知力48、統率力62
 (演・団時朗)

織田 信長     …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

今井 宗久
 商業都市・堺を共同統治する豪商連合「会合衆」の一人(演・小西博之)

斎藤 龍興(たつおき)…… 知力33、統率力26
 (演・斉藤悠)

浦上 政宗     …… 知力43、統率力45
 播磨国室津城主(演・新納敏正)

浦上 清宗     …… 知力38、統率力40
 政宗の次男(演・達淳一)

ルイス=フロイス
 ポルトガル出身のイエズス会宣教師(演・オジエル=ノザキ)

黒田 重隆     …… 知力72、統率力53
 (演・竜雷太)

小寺 政職     …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

木下 藤吉郎    …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆     …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

●浦上政宗・清宗父子の首をそっくり置いていく赤松軍の描写は絶対におかしい! そりゃまぁ、歴史好きの重箱の隅をつつくようなブーイングととられても文句は言わないし、生首なんか出すわけにはいかない現代の TV事情もわかるんですが、「ただ虐殺しただけ。」という演出じゃあ赤松政秀の奇襲の政治的意味がまったく無視されるし、なによりも一時期は播磨・備前2ヶ国にまたがる戦国大大名でもあった浦上政宗の魂が浮かばれないんじゃなかろうか。
 首の無い遺体がダメなんだったら、それは直接画面に映さずに、それを発見した人物の演技だけでのカバーでも良かったと思う。とにかく、今回のように2人の首のつながった遺体だけはなにがなんでも映すべきではなかった。それじゃあ、日本史の戦乱の本質がぜんぜん見えてこないんだよなぁ~!! とにかく残念。

○うちゆき姫ついに参戦!! どんな濃姫になるのかしら? ものすんごく楽しみです。
 今回再認識したんだけど、内田有紀さんの応用のきかないハリのある声は、いい! ソウルが江戸っ娘というかなんというか。最近はその過剰な存在感に、人生の重みと知性が乗ってきて、さらに凛としたものになってきたと思う。こういう、どこに出ても異質なキャラクターが、織田家にいる限りず~っと異質だった濃姫をどう演じるのか? とにかく相性がバツグンであることは今回の1シーンだけでよくわかりました。
 史実上はもうすでに存在が消えかかってる時期なんですが……出番ふえるといいナ~!!

○江口さんの信長像が、意外とけっこう深いんだよなぁ。
 今回の信長は、美濃国攻略が遅々として進まないそうとう鬱屈した「さげぽよ~(死語)」な時期だったわけですが、真っ昼間から酒をかっくらって、フラフラになりながらヨメのエクササイズにちょっかいを出して「おらぁ天下とるぞぉ~。」とか説得力ゼロの妄言をぶつくさこぼしている、かなりカッコ悪い信長を喜々として演じていたと思います。こんなにカリスマ性の無い信長が、かつていただろうか!?
 そういうダンナを前にして、「こいつホンット最低だけど、なんか守りたくなるわ~。」と見つめる濃姫もあわせて、『軍師官兵衛』の江口信長は、なんかいいぞ!

●播磨灘での黒田重隆と官兵衛との会話シーンで、岡田さんの絶叫ゼリフに大きな限界を見た気がしました。
 あの~、要するに「おたつは私の腕の中で死んだのです!!」って絶叫してたんだけど、気持ちが入りすぎてなに言ってるか全然わかんなかったんですね。
 それじゃあダメだろう……俳優である以上、それがリアルでなかったのだとしても、感情よりもまず「言葉の明瞭さ」を最優先させなければ主人公ははれないと思うんですね。これは、このテイクに OKを出したスタッフがいけないです。相手の竜雷太さんとの実力差がハッキリ出ちゃったもんね。かわいそうじゃないの、岡田さんが。

○死没の事実はナレーションで淡々と済ませて、黒田重隆役の竜雷太、堂々の退場! 生粋の武士ではなかったし、本編でものんきな隠居生活を満喫していた重隆だったのですが、竜さん本人の存在感が無言ではなつ「この人、若いころはそうとうな修羅場をくぐり抜けてきたんだろうなぁ。」というオーラが、戦国人重隆を表情豊かに躍動させていたと思います。
 いちはやく舞台から去ってしまうのがものすごく惜しいのですが、すばらしいお仕事でした!

○かなりの謙虚さで、職隆の後妻(官兵衛の継母)と、官兵衛の3人の弟(利高、利則、直之)が初登場。「もしかしたら、弟たちは『いないこと』になってしまうのでは……」と大いに心配していたのですが、ひとまず安心しました。成長したら誰が演じるんだろうね!

○官兵衛の幼なじみの腹心・母里武兵衛役の永井大さんの自由度がおもしろくなってきたぞ! 栗山善助との無言のジェスチャー漫才がいいですね~。

○堺に徒歩で行けるんだよなぁ~……播磨国、うらやましい。羽前国出身の私そうだいといたしましては、夢のような交通事情ですよね。
 播磨国はまぁ、今でいう東京から見た千葉県みたいな立ち位置なんですかね~。

●荒木のムラムラも初登場! でも、な~んか強そうに見えない。田中哲司さんなんだから、表情の演技は無論いいんだけど、腕が細くて白い……ちょっと貧相。格闘アクションも、極端な寄りとかスローとか小細工を弄していてみっともなかったですね。

○史実によると、荒木村重は摂津国の名門武将・池田家に代々仕えている家臣の家柄なので、ドラマのようなホームレス浪人生活を送っていた時期はないと見ていいはずなんですが……ま、いっか。村重だし。家系の改ざんとか養子縁組とかは日常茶飯事の戦国時代ですもんね。

○足利幕府第13代征夷大将軍・足利義輝暗殺事件(実際には戦争です)の映像化キタコレ!! でも、そんな時期(1565年)だったら、ムラムラはますますホームレスなんかやってる場合じゃないはずなんですけど……さっさと池田家に仕官しろや!

●荒木村重までもが「戦争は愚かしい。」なんて言い出しちゃったよ……なに言ってんの、この人。史実はもちろんのこと、『信長の野望』シリーズで、あんたのために何万人の兵たちの命が無駄に消えていったと思ってるんだ、このエブリデイ寝返り野郎!!

●摂津国と和泉国の国境にある堺(現・大阪府堺市)で、荒木村重が「摂津国に行きたいんだがお金がないんで飢え死にしちゃうよう。」と官兵衛に借金しようとする(返済予定なし)のだが……どんだけひ弱!? おまえはカタツムリか!? ま、いっか。村重だし。

○『秀吉』(1996年)で小西行長を演じた小西博之さんが、今回は今井宗久を黒々と演じています。『八代将軍吉宗』(1995年)では紀伊国屋文左衛門を演じてたし、よっぽど商人に縁のある方なのねぇ。商人っていうよりは、地底怪獣みたいな顔してるんだけどなぁ。

●ついに秀吉までもが、鉄砲売買がらみで戦争反対っぽいこと言い出しちゃったよ……ちょ~っと、ゴリ押ししすぎなんじゃない? 脚本。


結論、「第4回がとてもたのしみです。」

 「初恋の相手を放送3回目で失ってしまう」という過酷すぎる経験を味わってしまった官兵衛の、情緒不安定さをまるごと映像にのっけてしまった45分間でしたね。これにさらに、打開策が見えない美濃攻略に手をこまねく信長の憂鬱も重なって、少々しんどい回になったかと感じました。
 そういう情緒不安定さにつけこむかのように、「戦争反対」とかキリスト教の「救済」といったメッセージが官兵衛の胸にささってくる、という演出意図があからさまに見えてきた「イヤ~な予感のする」第3回だったのですが、よくよく思い出してみてくださいよ。

 『軍師官兵衛』のタイトルバックにドド~ンと出てるような血迷ったデザインの「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」を愛用して戦場に出ていた人物が、「戦乱の無い平和な世の中」なんていうことを20歳前後のころから考えていたのだろうか!? ましてや、あの杜撰すぎる大陸出兵を実行した豊臣秀吉が!!

 秀吉の「戦争経済がうんぬん」とかいうセリフは、字ヅラ自体は別に今井宗久に対する皮肉だけとも解釈できる内容なんですが、ミョ~に気持ち悪い感慨を込めて語る竹中さんの演技から、明らかに戦争反対のメッセージをねじ込んだ演出になっていました。

 こういうことを力説している人物が、そろいもそろって荒木村重と豊臣秀吉なんだもんね!! バカバカしいったらあ~りゃしないっての。

 今後、そういうあほくさいテーマに官兵衛が近寄っていかないことを切に願うばかりなのですが、「キリシタン大名」っていう部分をそういう方向に利用する可能性を強く予感してしまった第3回でした。いやいや、そんな繊細なヤツが戦国武将になれるわけねーって!!


 これで私がどうしても思い出してしまうのが、大河ドラマじゃないけど NHKが2004年の年始に単発スペシャルで放送していた歴史ドラマ『大友宗麟 心の王国を求めて』(原作・遠藤周作、主演・松平健)でして、これもまぁ例によって描写はかなりマイルドだったんですが、極悪非道な権謀術数の限りを駆使して九州地方最強の大大名にまでなりあがった宗麟が、晩年に自身の野望の限界を感じたときにキリスト教にすがりつくという「みっともなさと人間らしさ」がものすごく丁寧に描かれている超傑作でした。私はとっても大好きなんです、この作品。まぁとにかく、キャスティングがいちいち最高でね~。名優・細川俊之さんの大友義鑑(よしあき 宗麟の父)のものすごさはずいぶん前にも語ったことがあるかと思うんですが、強いてあげれば宮本真希さんのぽっちゃり低音ヒロインがいちばん最高でしたね~。

 ともかく、こういう人間としてなってない異形の才能が、どうしようもない乱行の末に救いを求めてこそのキリシタン大名だと思うのよね。今回みたいに、品行方正すぎる頭でっかちの理想主義ボーイがキリスト教に興味を持ったからって、「あぁそうですか。」ってなもんで1ミリも共感できないんだなぁ。中学生あたりのしみったれた人生相談を延々と聞かされてるようなもんなんですよ。「うっせーバカ、働け!!」ってなもんでしょ。


 まぁともかく、官兵衛くん、戦争してみよっか! そしたらまたなんか、調子もどるから。また来週~。
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