長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~まあ、出現!~

2011年08月29日 14時15分30秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ハイどーうもこんにちは! そうだいでーっす。
 秋とは言いませんが、今日も過ごしやすい夏の日となっておりますねェ。
 昨日は久しぶりに風呂そうじをシマシータ。こういうのは天気のいい日に鼻歌でも唄いながらやらないとねぇ。カビはや~ね。

 ささ! さっそく本題にはいるけぇ!


 その日。いつもの晴天のある日、正午過ぎにネルフ本部で全電力回線の98.8%が一気に停電するという大事故が発生してしまいました。
 そしてその直後、伊豆半島東沖20キロに謎の巨大物体が出現!
 停電の影響でネルフ本部は新しい使徒の出現を察知できなかったのですが、代わりに旧東京都・府中の自衛隊基地がレーダーで確認することとなりました。しかし、この時点では府中基地はネルフ本部の異常事態を知りません。ありゃま!

 第9使徒マトリエルの形態は、伊豆半島の熱海付近に上陸してはじめて明らかとなるのですが、そりゃーもう気色の悪いものでした。
 まぁ簡単に言ってしまうと、「クモ」。クモの中でも「ザトウムシ」に近い形状です。あの、豆粒みたいな胴体にハリガネのような長~い脚が8本ついてるやつですね。生物学上はクモの一種なのですが、どちらかというと「脚が異常に長いダニ」といったおもむきです。
 ただし、対するマトリエルは胴体が厚み20メートルに幅50メートル! 4本の脚っぽい移動器官は全長200メートルで、折れ曲がる関節部分は上空100メートルに達しようかという超ビッグサイズ!
 しかも、それだけでも充分に気持ち悪いのに、胴体部分は全体に9つの「眼のような紋様」があしらってあるというアメイズィングなデザイン。それ以外には頭部らしいものもついていないポーカーフェイスぶりです。レディーガガもビックリよ。

「ちわーっす……あれ、迎撃なし? オレもなめられたもんだなぁ……じゃあ、行くか。お邪魔しま~っす。」

 上陸したマトリエルは、巨体らしいゆったりした歩調で一路、西の第3新東京市をめざします。
 映像から推定するしかないわけなのですが、マトリエルはだいたい普通自動車で追い越せる程度のスピードで移動しているようです。時速60キロってとこでしょうか。
 ていうか、マトリエルみたいな「ザトウムシ」体型には、脚4本はちょっと少ないんじゃない? 1本ずつ脚を動かさないとバランスがとれないので、かなり歩行に時間のかかる使徒のようです。

 それだけを材料に考えてみると、海中20キロ、熱海~第3新東京市(箱根)間の距離およそ20キロ、ただしそれぞれ海およぎに山のぼりというバイアスロン的な障害をへていたことをかんがみて、マトリエルは出現からおよそ約1時間をかけて第3新東京市に到達したのではないかと私は推測するんですが、どうかしら。

 その間、地上の第3新東京市には地下のネルフ本部の停電被害はどのくらい波及していたのでしょうか。
 どうにも断片的な判断材料しかないのがヤな感じなのですが、他のネルフ主要スタッフに遅れて出勤することになったオペレーターの1人(メガネ)が、停電発生時に地上の市街地の信号灯が消えてしまった瞬間を確認していますし、ネルフ本部に向かっていた3人のエヴァンゲリオン専属パイロットのやり取りのシーンで、車道の信号灯が消えている描写も見受けられます。つまり、全体かどうかはわからないにしても、地上の交通機関は少なくない支障をきたしていたということになります。
 ただし、当日に市街地を走行していた市議選の選挙カーが停電後もふつうに選挙活動を行っていたことから見ると、街ぜんたいが機能を停止したわけではなかったらしいこともわかります。いくらなんでも、信号が点灯していなかったら選挙活動なんかやってる場合じゃないって気づくでしょ!?

 しかし、ここが第3新東京市のすごい、というか不思議なところで、市街地で停電による大パニックを起きたような空気はいっさいなく、発生1時間後のマトリエル到達時には一般市民のシェルター非難はなんのトラブルもなく無事に完了していたようです。
 これはおそらく、過去4度にわたる使徒の襲来と、それに向けて幾度となく実施されていた市をあげての大規模な緊急避難訓練によって、第3新東京市民が他の自治体とは比較にならないレベルの冷静沈着な危機対応ができるようになっていたことが大きかったんじゃないでしょうか。特に、大停電の日からみて約3ヶ月前にあった第5使徒ラミエル殲滅戦はとてつもない被害をともない、市街地は回復に1ヶ月半を要するという苦い経験を味わっています。

 あとはですね、なんでそんな場所にわざわざ住んでなきゃいけないんだということで、まぁ~市人口の激減もすでに始まっていたのではないのでしょうか。
 「次期首都候補」という名目で建造された第3新東京市なのですが、少なくとも映像で見る限りは、とてもじゃないですがにぎわっている印象はありません。やたら建造物はキレイなんですが、冒頭の子どもと路上の車以外は見事にフレームインしてこないですね。
 だいたい、一般市民が避難を始めているのにまったくそれに気つかずに活動を続けている選挙カーって、ふだんからどんだけ人が少ないんだ第3新東京市って話ですよね。過疎しすぎじゃね!?

 余談ですが、この回で「選挙カーのウグイス嬢」役としてゲスト出演しておられたのは、声優の矢島晶子さん。矢島さんの演じる代表的なアニメキャラクターといえば……もう言うまでもありませんね。
 ぅぉお? オラにこんなちっちゃい役やらせるなんて、いい根性してんじゃんじょ~ん。

 ともあれ、ネルフ本部の大停電は発生時に地上に公表されたわけではなかったのですが、なんらかの異変を感じた一般市民はただちに気づいた人から正しい対応を始めていたようです。
 ただ、問題はその異変と別に進行していた使徒接近のニュースを、第3新東京市の誰も把握していなかったということです。特に、使徒を迎撃するはずの地下のネルフのみなさんが! これはてぇへんだ~。

 そして今回、地味ながらもっとも役に立つ対応をしてくれたのが、府中の自衛隊「総括総隊司令部」のみなさま! ギリギリではありましたが、使徒の接近を航空自衛隊のプロペラ機で上空から伝えるという手段をとっていなければ、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』レギュラーメンバーのみなさんが「停電どうしよっかぁ~。」とウチワをあおいでいるうちに使徒がジオフロントに落下、まっ暗な中でめでたくサードインパクトという、情けないことはなはだしいバッドエンディングになっていたのかもしれないのです。


 ここで、私のつたない推測にもとづく具体的な使徒侵攻のタイムスケジュールを見てみますと(具体的な時刻は便宜上仮定しただけのものです)、

午後0時30分
・ネルフ本部で大停電発生

午後0時35分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、ネルフ本部の地上施設に到着して本部からの連絡を待つ

午後0時40分
・自衛隊府中基地、伊豆半島沖20キロ地点海中に第9使徒マトリエルを確認

午後1時
・マトリエル、伊豆半島熱海付近に上陸、引き続き第3新東京市へ移動
・府中基地、ネルフの使徒への迎撃行動がまったくないことを不審に思い、防衛省統合幕僚監部に連絡をとる
 ※劇中でのセリフは「統幕会議」と聴こえるのですが、現実の世界では統幕会議は『新世紀エヴァンゲリオン』TV放映終了後の2006年に統幕監部に発展・改称されています。まぁ、近未来SFではよくあることよね……

午後1時5分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、非常通路を使いジオフロントのネルフ本部発令所をめざす

午後1時10分
・府中基地、ネルフ本部で大停電が発生しているとの情報を確認し、プロペラ機で第3新東京市に使徒接近の報を伝える対応を決定、実行

午後1時25分
・自衛隊のプロペラ機が第3新東京市上空に飛来し、ここではじめて地上に使徒接近の情報がもたらされる
・地上を移動中だったネルフ本部オペレーター(メガネ)が使徒接近の情報を知る

午後1時30分
・マトリエル、第3新東京市に到達しジオフロントの直上地点をめざしてさまよう

午後1時35分
・メガネ、市議選の選挙カーをジャックする機転を効かせて車両口からネルフ本部発令所に急行する

午後1時40分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、メガネの拡声器からの呼びかけを聞いて使徒接近の情報を知る

午後1時55分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、あやまって地上に出た際に移動するマトリエルを肉眼で確認する
・メガネの選挙カー、発令所に到着しネルフ本部職員に使徒の第3新東京市侵攻を報告する
・あやしい総司令、ただちに手動と緊急用ディーゼルエンジンでのエヴァンゲリオン0、初、2号機の起動を指令する

午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止する


 こんな感じでしょうか!? 超テキトーな時間割ですみません……でも、アニメ本編のカット割りをバカ正直に出た順番でならべると、こんな流れがいちばんしっくりくるわけですよ。
 ところで、0時30分から停電復旧の3時すぎまで2~3時間エレベーターに閉じこめられていた作戦指揮官は今回まったく使徒殲滅にかかわっていないのですが、1時30分ごろの段階ではそんなそぶりは見せなかったものの、3時すぎの復旧時には膀胱が爆発寸前の状態に陥っていたようです。1~2時間のガマン、君には耐えられるかな!?


 まぁこんなタイムスケジュールだったわけなのですが、人類側でこういったドラマチックな群像が展開されていたそのころ、地上では完全にカヤの外にされていた第9使徒マトリエルがひとり号泣していました。

「ぐおお~。ぢ、ぢぐじょ~!! だれも相手にしてくれないし、街にも人っこひとりいねぇ! せっかく海の底からやって来たっていうのに、いくらなんでもあんまりじゃねぇか! さびしいから、こっちからネルフ本部に行ってやる! うおおぉ~いオイオイ!!」

 ジオフロントの直上地点を確定したマトリエルは、胴体の真下にある眼の紋様部分からオレンジ色の強力な溶解液を『探偵!ナイトスクープ』の西田敏行所長ばりに大量に分泌させ、地上とジオフロントのあいだに存在している装甲版の溶解に取りかかりました。これは危険だ!

 さぁ~どうなるかしら?
 「実質戦闘時間5秒」の急転直下の展開はまた次回。

 うひょお~、マトリエルの話題でブログ4回も使っちゃうよぉ。もうサイコー!! イ~ヒッヒ。
コメント
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