長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

サスペンスの巨匠ヒッチコックのデビュー戦は、いかが!? ~映画『下宿人』~

2023年08月25日 19時00分07秒 | ミステリーまわり
 今日も暑かったな~!! みなさまどうもこんばんは、そうだいでございます~。本日も無事に過ごせましたか? 熱中症、大丈夫!?
 いや~、これ「残暑」って言うべきものなんですかねぇ!? ほんとに夏が終わってくれるのかどうか、はなはだ不安になる連日の暑さでございます。うちの地元では、若干朝夕しのぎやすくなったかな~ってくらいで、お盆前とぜんぜん変わらないんですがねぇ……
 ともあれ、今年2023年の夏も過ぎゆこうとしております。なんだかんだ言っても光陰矢のごとし。今年ももう後半戦ですか~。一日一日、健康に、悔いなく過ごしていきたいものですね。こちとら、来月以降の秋もいろいろと楽しみなスケジュールでうまってるんでい!

 さて今回は、自分の中でハッと思い立って、昨年の暮れくらいから個人的に始めたくわだて「黒澤明とアルフレッド=ヒッチコックのほぼ全作品を観てみる」から、記念すべきこの作品の感想記をば!!


映画『下宿人』(1927年2月公開 アメリカ公開版80分 イギリス)
 『下宿人( The Lodger A Story of the London Fog)』は、1927年に制作されたイギリスのサイレント映画である。

あらすじ
 毎週火曜日の夜に、必ず金髪巻き毛の美人女性を殺害する謎の殺人鬼「 THE AVENGER(復讐者)」による7件目の凶行に騒然とする帝都ロンドン。貸部屋業をいとなむバウンティング家に、入居を希望する謎の男がやって来る。

おもなスタッフ(年齢は映画公開当時のもの)
監督  …… アルフレッド=ヒッチコック(27歳)
助監督 …… アルマ=レヴィル(27歳 ヒッチコック夫人 新婚ほやほや)
製作  …… マイケル=バルコン(30歳)
原作  …… マリー=ベロック・ローンズ(58歳)
脚本  …… アルフレッド=ヒッチコック、エリオット=スタナード(38歳)
製作  …… マイケル=バルコン(30歳)

おもなキャスティング(年齢は映画公開当時のもの)
下宿人 …… アイヴァー=ノヴェロ(34歳)
デイジー=バウンティング …… ジューン=トリップ(25歳)
バウンティング夫人    …… マリー=オールト(56歳)
バウンティング      …… アーサー=チェスニー(45歳)
ジョー=ベッツ刑事    …… マルコム=キーン(39歳)


 ついに、正面切ってちゃんと観る時が来ましたか、この作品を! いや、そんなに思い入れがあるわけでもないんですが。

 まず、黒澤明とヒッチコックという取り合わせについてなのですが、まぁ要するに、「なんとなく世間的に有名なものを、ちゃんと観てないのにふわっと知った気になるのはよそう。」という気持ちと、「人生もどうやら半分を過ぎたみたいなんで、おもしろい監督の作品くらいは全作観てみよう。」という、ぬるっとした決意に基づくチョイスなのであります、はい。
 それで、黒澤明作品の方は30作なのでまぁまぁ全部観られる範囲ですし、もうすでに何回も観ている作品も多いので簡単そうなのですが(現時点でのマイベストはやっぱ『用心棒』!)、ヒッチコックさんの方はといいますと、黒澤明と同じくらいの約半世紀の作家人生の中で、その監督作数、53本!! さすがはサスペンスの巨匠であります。なんてったってサイレント時代からのたたき上げですから!
 ただ、ご存じの方も多いかとは思いますが、ヒッチコック監督はその全作がサスペンススリラーものというわけでは決してなく、そのキャリアの初期は、当時のベストセラー小説や戯曲を、文芸作やコメディ、メロドラマといった作風にこだわらずにポンポン無難に映画化するエンタメ職人監督という感じの方だったのです。今回私は、ソフト商品の形で手軽に入手できるヒッチコック作品を、いちおう最初っから順番に観ているのですが、肩の力を抜いてフフッと笑いながら観られる作品が、そのサイレント時代のキャリアには多かったかと思います。全般的にテンポはゆるめですけど、まぁそこは時代が時代ですからね。映画と言うよりは、たまたま TVをつけた時にやってたドラマを観ているような感覚でした。
 そんでま、この試みを始めて半年が経ったのですが、現時点ではヒッチコック監督の方は第12作『殺人!』(1930年)を観ているところです。一般に、ヒッチコック監督がサスペンススリラー専門になるのは第17作『暗殺者の家』(1934年)あたりからと言われていますので、まだまだヒッチコック監督の全盛期は遠いですね。もちろん、まだまだイギリス時代のモノクロ映画です。
 ちょっと、さすがに100年近い昔の映画なので見づらい部分も多いし、日本語訳ソフト商品が入手困難になっている作品もあります。そして、アマゾンレビューを読むだに買う気になれないタイトルもあるのですが……腐ってもヒッチコック監督作品ですので、さすがといいますか、非サスペンス映画でも、やっぱりおおっと目を見張ってしまう斬新なカット割りや演出は、どの作品でもちらほらあるんですよね。そこはやっぱり、すごい。
 現時点では、私が観たヒッチコック監督の非サスペンス系映画の中では、第9作『マンクスマン』(1929年)が頭一つ抜きんでて面白かったでしょうか。ラストカットの登場人物のむなしさに満ちたまなざしが印象的でしたね。

 さて、それで本題となるこの『下宿人』はといいますと、ヒッチコック監督としては第3作、初めてサスペンススリラーに挑戦した記念すべき作品となります。とはいえ、その後またサスペンス系を撮るのは第10作『ゆすり』(1929年)までしばらくお預けとなりますので、ヒッチコック監督にとって、この『下宿人』で「この路線でいこう!」みたいな気になった手ごたえは、正直言ってそんなには無かったのではないでしょうか。
 実は私も、この作品の存在自体はヒッチコックの人生を扱った伝記バラエティ番組(『知ってるつもり?!』とか『西田ひかるの痛快人間伝』とか。なつかし~!!)の中で必ず取り上げられるので幼い頃から知っていましたし、なにしろあの「切り裂きジャック事件」を元にした物語だそうなんですから! 興味がわかない訳がありませんよね。
 だもんで、なにしろ暇な時間がジャブジャブある大学生時代にこの『下宿人』も VHSビデオの形で入手しまして、あの伝説の作品をやっと手に入れたぞ~!なんて意気込んで、デッキにカセットをガチャコンと入れて観てみたんですよ。それが……

 ぜんっぜん最後まで観れない。必ず開始30分で眠くなっちゃう……結末の記憶がまるでない!!

 ビックラこいた……私、当時から『カリガリ博士』(1919年)や『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922年)といったサイレント映画は大好きだったので、多少の画質の悪さやテンポの悪さには耐性ができてるとふんでいたのですが、この『下宿人』だけはホンマ、眠くなって眠くなって……ぜんぜんダメだったんですよ。結局、一度もちゃんと観られないまま忘却の彼方に。

 それで、あの大学生時代のトラウマも薄れかけた2020年代の今になって、四半世紀ぶりのリベンジに挑むべく、あらためて DVDと、今作の原作であるマリー=ベロックローンズの小説(早川書房ハヤカワポケットミステリ版)を手に入れてのぞんだわけだったのですが……

 やっぱ、つらかった。80分間という上映時間の、長いこと長いこと!

 でも今回、6月ごろに入手したはずの『下宿人』のレビュー記事を、なんでまた夏も終わろうかという8月にあげてるのかといいますと、これは映画のほうじゃなくて、原作小説を読破するのに2ヶ月もかかっちゃったからなんですよ! こっちが、また難物だったの!!
 眠い、ひたすら眠い……私がトシになっちゃったことが一番大きいのでしょうが、2~3行読むとすぐに眠くなっちゃうの。まさか、1987年に翻訳された文章が、これほどまでに読みにくいものであるとは……いや、訳文が下手とかじゃなくて、少なくとも私の感覚的には「そこ、そんなに掘り下げる必要ある!?」みたいな回想とか人物描写に異常に文章を割いてる脱線のオンパレードのような気がして、とにかく読むのが苦痛になっちゃうんですよね。いや~、そもそも私、若かった大学生の頃から、ヴァン=ダインとかエラリイ=クイーンの創元推理文庫版とか翻訳ミステリを読むの苦手だったからなぁ。
 まぁ、とにもかくにも最近になってやっと原作小説も読み終えましたので、やっとこさ『下宿人』のレビューに入ろうかという段階に入ったわけなのでした。でも、苦労して原作小説を読んだ意味は、ちゃんとあった! だって、原作小説とヒッチコック監督版って、内容ぜんぜん別ものなんだもん!! いや~これはビックラこいた。作品それぞれの内容よりも、両者の違いの方が断然おもしろかったりして。

 そこらへんの原作小説の話は後にしまして、まずはヒッチコック監督版を単体で観て気になったポイントだけを、ずらずらっと羅列してみましょう。
 眠くなるとかテンポが悪いとか散々言っておりますが、でもまぁ、ほぼ100年前の映画ですから、しょうがない部分は多いですよね。むしろ、ちゃんと腰を据えて観れば、評価すべき点は充分にありますよ、ええ。

≪注意! ここからはヒッチコック版および原作小説版『下宿人』のオチに触れる内容がズビズバ出てきます。未見未読の方の中で、これから作品を楽しむ予定のある方は、以下の文章を読むことはお勧めしません! 楽しんでから読んでください!!≫


・エドワード=エルガー『行進曲 威風堂々』(1901年初演)が盛大に流れて始まる DVD版。こういうサイレント映画の音楽選曲って、誰がやってるんだろう。DVDの製作会社が全責任を負っているのか?
・ロンドンでの電話ボックスの普及は1926年から(コンクリート製の電話ボックスは1920年から運用開始)。それがさっそく登場している。
・本作のモデルとなった「切り裂きジャック」による連続殺人事件は1888年に発生した。確実な犯行は5件、可能性のある犯行も含めると11件(1891年まで)。原作小説『下宿人』は1913年刊行。
・広告ネオンのように明滅する字幕、鏡に写ってゆがむ顔、人間の目のように見える新聞紙輸送車のリアウィンドウ、口をポカーンと開けてラジオに夢中になる若者、金髪の女性を狙う復讐者対策のために黒髪の付け毛をして帰宅するモデルなどなど、いろいろと印象的なカット演出が。
・記者の電話、新聞社のタイプライター、大手新聞紙の巨大な印刷輪転機、街頭の電光字幕ニュース、ラジオの全国ニュース、モードファッションショーといった当時最新の都市文化が出てくる。
・扉に迫る影から映すテクニック、室内のガス灯の光量が少なくなる演出、下宿人の玄関登場シーンのカット割りの異常な細かさ。
・動作が異様に緩慢な下宿人のミステリアスな演技。
・電気のついていない暗い部屋の中に一瞬、外を走る自動車のライトが差し込んで明るくなる演出が細かい。
・金髪の美人画や人の声を過剰に嫌悪する下宿人、中性的な容貌、大切にしている往診カバンの謎。
・1ヶ月分の宿代をいっきに払う、気前のいい下宿人。下宿人に一目惚れしたらしいデイジー。
・復讐者の逮捕に異常に自信満々な刑事ジョー。もう7人死んでるんですが……
・有名な二階の下宿人の透明床シーン。
・火かき棒を握る下宿人のショットでシーンが切り替わる演出が、実にヒッチコックらしい。
・公務用の本物の手錠で恋人にからみまくる刑事ジョー……現代だったら懲戒免職モノじゃない!?
・自室の暖炉の上に硬貨を放り投げ、金銭にあまり頓着しない下宿人。ドレスのプレゼントもなんなくできる。
・深夜11時30分に下宿を抜け出す下宿人。しかし、30分後には帰ってきたとバウンティング夫人は語る。
・吹き抜け階段の上から、手すりをつたう下宿人の手首だけが見えるショット。
・切り裂きジャックと違い、毛皮のコートを着た婦人も被害者にする復讐者。
・あくびが何往復もうつるバウンティング夫妻。
・デイジーの絶叫を聞いて下宿人の部屋に押しかける刑事ジョー。しかし、その理由は……
・ふだんはボーダー柄のベストを着ている下宿人。冷徹な表情のわりにポップなファッションセンスでかわいい。
・後ろめたいことのない人間でも、借りている部屋に勝手に知らない男があがりこんできたら怒ると思うが、ましてやその男の職業(警察官)を知ってしまえば……解約どころか刑事ジョーの責任問題では!?
・デイジーに逢いにファッションショーに来た下宿人をゲットしようとして失敗するモダンガールの悔しがり方が、ちょっと粋で面白い。
・深夜に徘徊する下宿人への疑心から、彼がデイジーに贈ったドレスを箱ごと突き返すバウンティング夫妻。
・シャワールームの扉ごしの下宿人とデイジーの会話シーンは、当時としては結構攻めていたのでは?
・下宿人とデイジーの仲直りデートの出発が、雨のために遅くにずれこんでいるという伏線が用意周到。
・おそらくは公務の警邏中にデイジーと下宿人のデートに出くわし、ショックで復讐者の捜査どころじゃなくなる刑事ジョー。こいつ……!!
・下宿の部屋に戻ったデイジーと下宿人のラブシーンが、キスまでたっぷり2分もかけるという粘着質な構成。デイジーからの目線で、スクリーンいっぱいに迫る下宿人の顔が、いくら美形とはいえキツい!!
・証拠品はいっさい無いはずなのに、完全な私怨で下宿人を逮捕する刑事ジョー。令状、よく出たな!
・ガサ入れの結果、部屋の鍵付き金庫から復讐者の犯行現場をメモしたロンドンの地図や事件記事の切り抜きを入れた往診カバンを発見して、確かな手ごたえを感じる刑事ジョー。しかし下宿人が、カバンに一緒に入っていた復讐鬼の第1の犠牲者の写真を指して「妹だ」と語った瞬間に、あからさまに「あ、やべ……」という表情になるのが、なんとも正直でよろしい。
・クライマックス前に語る下宿人の回想から、復讐者が完全に上流階級の女性を狙っていることと、下宿人がダンスパーティに家族(母と妹)で参加できるという相当な身分の人物であることがわかり、物語はサスペンス映画と言うよりは伝奇ロマンス映画の様相を呈してくる。この構造は、『緋色の研究』や『恐怖の谷』的な探偵小説の古態を連想させるものがある。そこはやっぱ、1910年代の小説よね。
・パブの電話を借りた刑事ジョーの警察連絡を小耳にはさんだ客達が義憤に駆られて下宿人狩りに乗り出し、あっという間に暴徒と化してしまうさまと、その直後に下宿人が復讐者でないことが明らかになるくだりが非常にスピーディでうまい。さすがですわ。
・刑事ジョーが、「急げ、大変なことになるぞ!」と部下にあごで指示してパブを出るしぐさが、今までの愚行の数々から一転してカッコいいだけに、めちゃくちゃ腹立つ。誰のせいでこうなったと思ってんだコノヤロー!!
・かなりの数の群衆が下宿人のリンチに殺到するシーンでヒッチコック監督自身もエキストラとして出演しているのだが(本作では2回目の登場)、セリフこそないものの、わりとど真ん中の位置に陣取って「あいつ、復讐鬼じゃなかったのか……」という反応の演技もしているのが珍しい。しかし、若いな~!
・エンディングの「 ALL STORIES HAVE AN END(めでたしめでたし)」という字幕の後に、ちゃんとハッピーエンドのおまけも付いているのが粋である。ここで、やっぱりこの作品がロマンス映画であることがよくわかる。窓越しにちょっとだけ見えるロンドンのネオンが、またいい。


 とまぁ、こんな感じなんですけれども、とにかく驚いてしまうのは、この作品において、帝都ロンドンを恐怖のどん底に叩き込んだ殺人鬼「復讐者」の正体は、まるで明かされないという点なのです。それどころか、クライマックス直前に登場人物のだぁれも知らないロンドンのどっかで捕まっちゃってるという! エンタメ映画の展開として、そんなのあり~!? OSO18じゃないんですから、あーた……

 つまるところ、このヒッチコック版『下宿人』の最大の特徴は、「サスペンス映画ではあるがミステリー映画ではまったくない。」という、この一点に尽きます。突然ふらりとやって来た下宿人の正体が殺人鬼なのか?というハラハラ要素は十二分に効いていますし、クライマックスにおいて「殺人鬼じゃなかった!」と判明した下宿人の救出に向かう登場人物たちが、果たして間に合うのか?という展開も非常にドキドキものなわけですが、ふつう「切り裂きジャックの映画やるよ~。」と聞いたら、お客さんの9割9分が興味を持つ「殺人鬼の正体は?」という問題は、ビックリするくらい華麗にスルーしてしまっているのです。なので、はっきり言ってこの作品は、いいとこ『切り裂きジャック外伝』、感覚としては『切り裂きジャックこぼれ話』といったポジションにとどまる異色作なのではないでしょうか。
 お話の筋の他にも、「切り裂きジャック事件の映画化」と聞いてこの作品を観た人がまず違和感を覚えるものとして、この映画が撮影された1920年代の最先端文明が、冒頭から意図的に多用されていることも挙げられます。「復讐者また犯行」というニュースを聞いて記者が公衆電話を利用して報告し、それを記事に載せた新聞が大量に印刷され、朝イチでロンドン中の売店に配るべく配送トラックが市内を爆走するというくだりは、切り裂きジャック事件の発生したヴィクトリア朝では見られなかったスピーディな風景ですよね。原作小説『下宿人』でも、確かに新聞というメディアの重要性は言及されているのですが、どっちかというと「かわら版」のような悠長な空気が漂っていました。

 こんな感じの、実に近代的でヒッチコック的な冒頭シークエンスを観るだに、私は「これ、切り裂きジャックの時代じゃないよな……?」と強く感じたわけだったのですが、逆に終盤に判明する下宿人の正体と、その下宿人と真の復讐者との因縁、そしてすべてが解決したのちの、下宿人とヒロインとの甘ったるいにも程のある結末といったつれづれは、ディズニー系のおとぎ話かと見まごうご都合主義にまみれており、ロマンあふれる「貴種流離譚」の典型となっているのでした。この、最先端の時代に展開されるベッタベタなロマンスという感じが、実にトレンディで韓流……
 こういった点から見ても、この『下宿人』という作品は、「サスペンスの巨匠の記念すべき実質第1作」というしゃっちょこばった肩書は決して似合わず、「器用なプロが売れ線目当てでやってみたハラハラドキドキもの」というくらいの扱いでよろしいのではなかろうかと思うわけなのです。
 そう考えてみると、男である私から観たら「誰得!?」としか思えない、あの下宿人のキス顔アップの長回し接写も、観客が女性層メインであることを想定したからに他ならず、美形でお財布にも余裕のありそうな下宿人をゲットしそこねて悔しそうにするモデルっぽい女性というモブキャラ造形も、いかにも同性ウケのしそうなギャグカットですよね。
 あと、ヒロインのデイジーの職業が「ファッションモデル」というのも、実に先鋭的です。物語が始まると、結局そこら辺の要素は薄まってふつうに下宿で下働きをする物静かな女性に収まってしまうのですが、ヒロインの生き方にあこがれを抱く女性も多かったのではないでしょうか。それでしまいにゃ、ああいうご身分の彼氏とねんごろになっちゃうんだもんねぇ。理想的な玉の輿ストーリーですよ。

 こういう風にヒッチコック版『下宿人』の印象を整理してみると、これって、今でいう「女子中高生中心のカップル向け青春恋愛映画 or ホラー映画」とまったく同じ需要にこたえた作品なのではないかと思い当たるわけでして、監督の個性や思想というよりは、完全にニーズ重視で作った「商業映画」のお手本のような作品であろうことを確信せずにおられません。筒井康隆先生でいうところの『時をかける少女』だ、こりゃ!

 ただ、さすがそこはヒッチコックといいますか、そんな中でも下宿人のファーストカットを筆頭として、100年経った今でも絶対的にセンスの良いカット割りの技術は随所に見られます。ただ短いカットを連続させるだけでは目が疲れるだけですが、カットそれぞれに意味のある要素(開くドア、下宿人の全身シルエット、おびえるバウンティング夫人の表情など)があり、それらの連続で周辺情報と観る者の注目が集約されていき、最後に「観たいもの(下宿人の顔のアップ)」がドーン!と画面に現れるという、観客の渇望と充足のツボを的確につかんでいる映像感覚は、ちょっとこの才能が政治的なものに利用されたら怖いぞ……とゾッとしてしまうくらいの鋭さに満ちているのです。この時、ヒッチコック若干27歳! この青年がイギリス生まれで、ほんとによかった。
 すごいなぁ。もうこの時点で、後年の『サイコ』(1960年)のシャワーシーンとほぼ同じレベルのスピード感ができあがってるんだもんなぁ。こういうのを見ちゃうと、あの歴史的怪SF『フェイズ4』(1973年)を世に出したソウル=バスの肩も持ちたくはなりますが、やっぱヒッチコックに軍配が上がりますよね。
 そういえば、『サイコ』でもヒッチコックは、序盤から観客の興味を引きまくっていた「マリオンが持ち逃げした現金4万ドル(-中古車代)の行方」というサスペンス要素を、いとも簡単にぽいっと捨てちゃうんですよね。そこらへんの、観客の心理状態をわかったうえで繰り出す裏切りセンスは、ほんとに『下宿人』の頃から変わってないんですねぇ。

 この他にも、ヒッチコック版は「透明な二階の床を歩く下宿人を一階から見上げる」という伝説的なカット挿入も有名ですし、一定の見ごたえのある作品にはなっています。なってはいるのですが、そこはやっぱり甘~い味付けの当時はやりのエンタメ作のひとつという但し書きは忘れてはならず、間違っても「映画史上に残る巨匠のサスペンス第1作!!」という惹句を鵜吞みにして期待値を上げてはいけないのではないのでしょうか。

 そんなな感じで、ヒッチコック版『下宿人』を観た感想はここまでなのですが、ここからは、マリー=ベロックローンズの原作小説『下宿人』(1913年刊)について、ちょっとだけ。

 私、大学時代にヒッチコック版『下宿人』を観てからず~っと気になってたのが、「こんなミステリ要素皆無の作品が、なんでイギリス推理小説史上に残る名作と評されているのか?」という点だったんです。だって、はっきり言って謎解きしてないじゃん! なんなら切り裂きジャック関係ないし!
 でも、これは原作小説からすれば完全事実無根なとばっちりで、原作小説の内容は、ヒッチコック版とはまるで違うんです。ほんと、登場人物の頭数が同じだけで、そのキャラクターも時代設定も、話の流れも結末もぜ~んぶ別もの! これを見比べちゃうと、キューブリック版の『シャイニング』(1980年)とか市川崑監督版の『獄門島』(1977年)やら『八つ墓村』(1996年)がかわいく見えてきちゃう。

 まず、原作小説は1913年ですから、ヒッチコック版の公衆電話やらファッションモデルやらは出てくるわけがありません。そして、物語の主人公は下宿を切り盛りしているバウンティング夫人であり、ヒッチコック版でヒロインを務めていたデイジーは登場こそするものの、バウンティング夫人の夫と先妻との間の子という微妙な距離感のある関係にあるため夫人とは同居しておらず、普段住んでいる伯母(夫人の夫バウンティング氏の姉)の家で感染症がはやったために一時的に夫人の下宿に住み込むという設定になっているのです。したがって、デイジーが下宿にやって来るのは下宿人(原作では「スルース」という名前がある)が来てだいぶお話が進んでからで、当然、ロンドン警視庁勤務のジョー刑事(原作では「ジョー=チャンドラー」という名前)と恋仲になるのも下宿に来て以降になるので、ヒッチコック版の序盤から観られていたような「むしろ倦怠期になりつつある半婚約状態」になどなっておりません。
 そして、最大の違いは何と言っても下宿人スルースの正体とその結末で、原作版のスルースは「きわめてクロに近いグレー」といった感じの扱いで、ある偶発的に起きたアクシデントをきっかけに何の前触れもなく下宿から姿を消して、「あの下宿人は、いったい何者だったんだろう……?」というバウンティング夫人の感慨をもって、物語は終わってしまうのです。もちろん、殺人鬼「復讐者」も逮捕されずじまいです。

 え、えぇ~!? 違う、何もかもが違う! もうこれ、ヒッチコック版は「映画化」じゃなくて「パロディ映画化」ですよ! 原作者のベロックローンズさんも、よく許可したな!

 こんな感じの筋立てなので、ヒッチコック版がミステリーじゃないのとは全く別の意味合いで、原作小説もまた、ミステリーではありません。だって、「復讐者」の正体はわからずじまいなんですからね。ただし、かなり肉薄するところまで状況証拠はそろい、バウンティング夫人の下宿人スルースへの疑惑は高まっているので、「最後の答え」が無いだけでミステリーとしては充分に成立しているとも、原作小説に関しては言えるとも思います。
 それよりも印象的なのは、自分よりも「先妻との間にできた娘」デイジーを大切にしている夫への複雑な思いや、体面的にデイジーに優しく接しなければならないという道徳観に無言の圧力を感じていたり、普段のたたずまいは知的かつ紳士的な下宿人スルースを殺人鬼の可能性があるとして疑いながらも、金払いのいい客としての恩もあるという「ストックホルム症候群」みたいな秘密の共有関係を持ってしまうバウンティング夫人の心理状態の彫りの深さがものすっごく現代的で、そういう心理小説という意味でも、原作小説の『下宿人』は、イギリス文学史上に残る名作であると思うのです。これは間違いない! 新訳版、早川さんか創元さんで出してくんないかなぁ!?

 『下宿人』における原作小説版とヒッチコック版の異様な相対関係は、実に興味深いですね! 原作小説の方が前近代的なはずなのにあいまいな物語の結末も登場人物の心理描写もかなりモダンで、ヒッチコック版の方が20世紀的なお膳立てなのにむちゃくちゃ古臭くて子どもだましに見えてしまうのです。「時代に寄り添うエンターテインメントとは何なのか?」という問題を思い起こさせる好例だと思います。

 いや~、こういう知見を得るためにも、やっぱ原作小説はちゃんとチェックしとかなきゃいけませんわな! にしても、読むのに2ヶ月かかっちゃったよ……
 さぁ、こうして始まりました「ヒッチコックほぼ全作コンプリート計画」、こんどレビューするのは第10作『ゆすり』になりますかね! 故きを温ねて新しきを知る旅になりそうで、非常に楽しみであります! 肝心かなめの『サイコ』にいたるのは、一体いつのことになるのやら……

 あらためて思いましたが、ヒッチコック映画はミステリーじゃありませんよね。とにかく徹底的にその場のスリラー展開にこだわる、その即物性! しかし、その即物性が100年を超えるエターナルな魅力になっているのだ……

 いや~、映画って、ホンッッッットに!! すばらしいもんですねェ。それじゃあまた、ごいっしょに楽しみましょう~。
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挑戦か、挫折か!? クロサワ若き日の問題作 ~映画『白痴』~

2023年08月23日 22時45分09秒 | ふつうじゃない映画
映画『白痴』(1951年6月公開 166分 松竹)
 『白痴(はくち)』は、1951年に公開された日本映画である。原作はロシア帝国の小説家ドストエフスキーの小説 『白痴』(1868年発表)で、本作では昭和二十年代の札幌に舞台を置き換えている。当初の上映時間は265分だったが、製作した松竹の興行上の都合で166分に短縮された。

 脚本は黒澤明と久板栄二郎の共同執筆で、静岡県熱海市の旅館で約1ヶ月かけて執筆作業を行った。製作は松竹大船撮影所で行われ、助監督に中平康や野村芳太郎などが付いた。野村は最終的に黒澤からシーンの可否の判断まで求められるようになり、黒澤は「大船に過ぎたるものふたつ。(編集の)杉原よ志に野村芳太郎」と語ったという。1951年2月12日に北海道のロケ地で撮影開始し、5月中旬に撮影終了した。

 黒澤が完成させた当初は上映時間が4時間25分あり、前後編2部作となる予定だった。しかし松竹副社長の城戸四郎は試写を見たあとに撮影所長を叱りつけ、興行的に不利だとして短縮を命じた。黒澤は渋々3時間2分に再編集したが、さらに短縮するよう要求された。激怒した黒澤は、山本嘉次郎宛ての手紙に「こんな切り方をする位だったら、フィルムを縦に切ってくれたらいい」と訴えたという。この3時間2分版は1951年5月23日から東京劇場で3日間だけ上映されたが、同年6月1日に一般公開されたのは松竹が再々編集した2時間46分版で、オリジナル版は現存していないとされている。


あらすじ
 亀田と赤間は北海道へ帰る青函連絡船の中で出会った。亀田は沖縄で戦犯として処刑される直前に人違いと判明して釈放されたが、そのときの後遺症で、てんかん性の白痴にかかってしまっていた。札幌市へ帰ってきた亀田は、中央区狸小路の写真館のショーウィンドーに飾られていた那須妙子の写真に心奪われる。しかし、妙子は政治家に愛人として囲われていた。裕福な大野の娘の綾子と知り合った亀田は、白痴の症状こそあるものの性格の純真さや善良さから綾子と妙子に愛され、彼女たちの間で激しく揺れ動く。3人の異質な恋愛は、周囲の人々を次々に巻き込んでゆくこととなる。

おもなキャスティング ※カッコ内は原作小説での登場人物名
亀田 欽司(ムイシュキン公爵)…… 森 雅之(40歳)
那須 妙子(ナスターシャ)  …… 原 節子(31歳)
赤間 伝吉(ロゴージン)   …… 三船 敏郎(31歳)
大野 綾子(アグラーヤ)   …… 久我 美子(20歳)
綾子の父(エパンチン将軍)  …… 志村 喬(46歳)
大野 里子(リザヴェータ夫人)…… 東山 千栄子(60歳)
香山 睦郎(ガーニャ)    …… 千秋 実(34歳)
香山 孝子(ワーリャ)    …… 千石 規子(29歳)
睦郎の母(イヴォルギン夫人) …… 三好 栄子(57歳)
香山 順平(イヴォルギン将軍)…… 高堂 国典(64歳)
香山 薫(コーリャ)     …… 井上 大助(16歳)
東畑(トーツキイ)      …… 柳 永二郎(55歳)
軽部(レーベジェフ)     …… 左 卜全(57歳)

おもなスタッフ
監督 …… 黒澤 明(41歳)
脚本 …… 久板 栄二郎(52歳)、黒澤明
原作 …… フョードル=ドストエフスキー『白痴』
企画 …… 本木 荘二郎(37歳)
美術 …… 松山 崇(42歳)
編集 …… 杉原 よ志(?歳)
音楽 …… 早坂 文雄(36歳)
助監督 …… 野村 芳太郎(32歳 『砂の器』)、中平 康(25歳 『狂った果実』)、二本松 嘉瑞(29歳 『宇宙大怪獣ギララ』)、萩山 輝男(?歳)、小林 桂三郎(?歳)、生駒 千里(?歳)
配給 …… 松竹


≪まったく暑いですね……当然のごとく、本文マダナノヨ≫
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生ける伝説!! 岡山のプリキュアさん「キュアまこぴー」を見よ!! ~資料編~

2023年08月22日 21時36分43秒 | アニメらへん
『とりあえずプリキュアに変身して』シリーズとは
 『とりあえずプリキュアに変身して』シリーズとは、2ちゃんねるのニュース速報( VIP)板に不定期に投稿されているスレッドシリーズである。
 とりあえずプリキュアに変身して、様々な人の暮らしと平和を守るために活躍する勇気ある人々の物語が、「ほぼ完全実写撮影」で描かれている。スレッド上でスレ主が投稿する画像と書き込みに対して、スレ住人達がツッコミを入れるというやり取りの応酬が、当シリーズの最大の特徴となっている。
 なお、画像内に写っているプリキュア達や近めに写った一般人の顔は、画像処理によって隠されている。
 舞台は主に岡山県倉敷市(スレ主のキュアまこぴー氏が在住している聖地)と、その周辺の西日本地域となっている。

その反響
 このスレッドが初めて投稿された時、スレ住人達は「よく捕まらなかったな」、「どう反応したらいいんだ」、「歩く災害」、「子供は泣くのか喜ぶのか」などといった書き込みが相次いだ。だが、そのスレッドが撮影された時点で子供達からは一緒に写真撮影をねだられるといった好反応があり、公式のショーに出演していたプリキュア達と普通に絡むなどの証拠画像もアップされ、スレ住人達の予想を大きく裏切る状況が明らかになった。なお、シリーズが続くにつれて子供達だけでなく大人達にも大人気となっている。
 それから暫くして、スレ主がイオン倉敷ショッピングセンターに行ったことをレポートしたスレッド上にて、舞台となったイオンの従業員と思われる人物の報告により、スレ主は「いつもの人」扱いとなっていたことが明らかにされた。
 シリーズが継続されるにつれて、スレ住民のみならず、実際に遭遇した人達からの注目度も高くなっていっている。

 スレ主は、無駄に徹底して管理された身体のスタイル(特に足の綺麗さ)をスレ住人達から絶賛されている。プリキュアに変身してしまった以上、一般人との会話は精神的にかなり辛いものだと思われるが、どんな人物とも普通に会話しているプリキュア達の様子を観て驚くスレ住人は多い。
 プリキュアに変身した状態でイベント行った際は、ほとんどの場合、警備員もプリキュアをスルーしており、ましてや警察に通報されたことも無いらしく、スレ主いわく「プリキュアなので通報はされません。」とのことである。
 イオン倉敷ショッピングセンターでは、関係者から「プリキュアが行くと子供達が集まって大変な状態になるから、なるべくプリキュアに変身して来ないでください」と言われたという。しかし、これは出禁にされたというわけではない。
 プリキュアに変身した状態でレストランなどのお店で食事を取ることもある。その様子を周囲から見物されることもあるが、難なく乗り切っているところを察すると、スレ主を筆頭にプリキュアに変身した者達の精神力と適応力は相当に高いものであると思われる。
 第2話にて、あるスレ住人から「男とか女じゃなくてキュアパッション。それでいいじゃないか」というレスが付いた。それ以降、変身したプリキュア達に対して「こいつ男だろ」などのレスが付くと、決まって「プリキュアです」といったレスが返されるようになり、このやり取りはスレッド上における大きな特徴のひとつとなっている。
 また第5話にて、あるスレ住人から「客の中でキュアピーチが一番大きいとは」というレスが付いた。そのレスに対して他のスレ住人から「違うだろ。これは遠近法でそう見えるだけ。ピーチが大きいわけない」というレスが付いた。以降、プリキュア達が他の人や物と比べてかなり大きいように見えるのは「作画崩壊か遠近法のせい」ということになっている。
 スレ主のキュアまこぴー氏は、プリキュアに変身する際は化粧をするという。化粧は基本的に化粧下地、コンシーラ、ファンデーション、アイシャドウ、アイライン、マスカラ、チーク、リップグロスを使用しているという本格ぶりである。
 このスレッドシリーズにアップされる画像の加工技術は非常に高く、「プリキュアが叩きつけられた壁にヒビが入る」といった演出も見られる。
 今のところ、プリキュアシリーズ本家の東映アニメーション関係者から抗議は来たことが無いという。これも、子供達の夢を守るスレ主および製作関係者の弛まぬ努力があってこそだと、私、信じてる。


各話リスト
第1部
第1話『キュアパッションの孤独な戦い』(2010年3月24日水曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して子供達を守ってきた
 「ラビリンスが出現する」という情報と聞き、岡山県玉野市の遊園地「おもちゃ王国」へやって来たキュアパッション。真意を確かめるために入場して調べていくが……果たして、遊園地で楽しく遊ぶ子供達をラビリンスの襲撃から守れるか?

第2話『公園を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年4月10日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して近所の公園を守ってきた
 岡山県倉敷市の玉島の森公園で、キュアピーチと一緒にダンスの練習を行う予定だったキュアパッション。待ち合わせの時計塔広場に向かうが、どうやらピーチは寝坊の模様。ピーチが到着するまでベンチで待っていたら、子供達の悲鳴が! 現場に急行するとナケワメーケが現れていて……

第3話『シフォンを救え!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年5月1日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して駅地下街を守ってきた
 キュアピーチと買い物をするために JR岡山駅隣街までやってきたキュアパッション。待ち合わせ場所の石像に行くとピーチから電話がかかってきて、ピーチは「シフォンが居なくなっちゃったの!」と悲鳴を上げる。そこでパッションはピーチと共にシフォンを探すことになり……

第4話『ショッピングモールを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年5月8日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してショッピングモールを守ってきた
 キュアブロッサムとキュアマリンのパートナーである妖精シプレとコフレから「おしゃれガーデン」というイベントに遊びに来てと誘われたキュアパッション。イベントが催される四国のイオンショッピングセンターへ到着すると……

第5話『プリキュアを救え!キュアピーチの孤独な戦い!』(2010年5月22日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して遊園地を守ってきた
 ショッピングモールでのイベントでフラワータクトを持ち帰り忘れたキュアマリンにタクトを届けるために、ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク遊園地にやってきたキュアピーチ。せっかくなので、マリンが登場するイベントが始まるまでピーチはアトラクションで遊ぶことにするが……

第6話『村人を救え!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年6月5日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して田舎の村を守ってきた
 「ラビリンスに支配されている村がある」という情報を聞きつけ、とある里へやってきたキュアパッション。村人を救うべく調査をし続けると、みろくの里を発見する。邪悪な気配を察し、パッションは意を決して村のゲートをくぐっていく。

第7話『アイドルを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年6月19日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してアイドルを守ってきた
 ダンスがなかなか上手くいかず、ミユキさんから知り合いのライブを観に行くよう勧められ、ライブハウスにやってきたキュアパッション。そのミユキさん達の知り合いというのは、なんと女性アイドルグループの Berryz工房だった! キュアピーチは彼女達の大ファンだという。さらに、キュアブラックやキュアホワイト、シャイニールミナスとも友達らしい。彼女達から多くのことを学ぶべく、パッションはライブ会場へと足を運ぶが……

第8話『撮影会を守れ!キュアベリーの孤独な戦い』(2010年7月10日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してピーチたちを助けてきた
 イオンショッピングセンターにやってきたキュアベリー。キュアパッションとキュアピーチがこの中でイベントを催すと聞き、2人に内緒で観にきたのだ。ついでにベリーは、イベント開始までの間にショッピングすることを決めてモール内を探索するが……

第9話『森の動物を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年7月24日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して動物たちを守ってきた
 近くの森までピクニックにやってきたキュアパッション。キュアピーチと合流するまでの間に森林浴を楽しみ広場で昼食の準備をしていると、傍で大きな衝撃音が! 森から動物達が逃げ出している。急いで物音がした場所へ向かうと、そこではナケワメーケが暴れていて……

第10話『海水浴場を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年8月14日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海水浴場を守ってきた
 キュアピーチ、キュアベリー、キュアパインと共に海水浴場へとやってきたキュアパッション。ジャンケンの結果、ピーチとパインはおやつとジュースの買出しへ、パッションとベリーはビーチで遊ぶための準備へ。実は海に来たのは初めてのパッション。スイカ割りや子供達との交流など、パッションは初めての海を満喫する。しかし、そこにナケワメーケが現れて……

第11話『シフォンとお出かけ!キュアパッションの平和な一日』(2010年8月28日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してシフォンと出かけてきた
 『ハートキャッチプリキュア!』のイベント「わくわくガーデン」に行きたいというシフォンのために、高松三越デパートへ一緒にいくことになったキュアパッション。パッションはシフォンと共に、イベントでの展示物やスタンプラリーを楽しむが……

第12話『スタンプラリーを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年9月18日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してスタンプラリーを守ってきた
 キュアブロッサム達から「関西でプリキュアのスタンプラリーをやっているからぜひ遊びに来て」というメールが届き、キュアピーチ達には内緒で参加したキュアパッション。順調にラリーを進めていくが、スタンプが無くなっている場所に遭遇する。すると、そこにナケワメーケが!

第13話『妖精を守れ!キュアピーチの孤独な戦い!』(2010年10月16日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して妖精を守ってきた
 キュアブロッサムとキュアマリンがイベントを催すと聞きつけ、岡山県玉野市の「おもちゃ王国」にやってきたキュアピーチ。イベントが始まるまでの間に他のアトラクションで暇を潰そうとしたピーチだが、そこで妖精ポプリと出会う。ポプリは自分のパートナー(プリキュア)となる人物を探しており、ピーチはポプリのために一緒に探すこととなるが……

第14話『届け心の光☆奇跡のプリキュア大復活!』(2010年11月6日土曜日投稿)『とりプリクロスオーバー』第1作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身しておもちゃの国を守ってきた
 先月に引き続き玉野市おもちゃ王国に遊びに来たキュアピーチとキュアパッション。ピーチは全てのプリキュアに連絡をしたもののほとんどが用事で来られず、結局誘えたのはキュアブラックとキュアホワイトの2人だけだった。そして、いつもの如くキュアブロッサム達のイベントが始まるまでの間に、4人で色々なアトラクションで遊ぶことにするが……
※登場プリキュア:キュアパッション、キュアピーチ、キュアブラック、キュアホワイト

第15話『みんなの笑顔を守れ!キュアパインの大変な一日』(2010年11月27日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して子供たちと遊んできた
 キュアパッションとキュアピーチのお出かけのため、シフォンのお世話役を押し付けられたキュアパイン。しかし、ピーチからシフォン専用の飲み物を預かっていなかったため、他の食べ物や飲み物を与えようとしても、シフォンは拒んでしまう。悩んだパインは、パッション達が出かけたイオンショッピングセンターへシフォンを連れて行くことにするが……

第16話『少年野球を守れ!プリキュア達の孤独な戦い!』(2010年12月17日金曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して野球場を守ってきた
 近くのグラウンドで大輔が野球の試合に出場すると聞き、キュアピーチに「応援に行こうよ!」と誘われたキュアパッションは、張り切ってこの誘いに乗る。しかしグラウンドには誰もおらず、ピッチャーマウンド上でナケワメーケが暴れていた。ナケワメーケは無数のボールを投げつけ、パッション達はうまく対抗しきれない。そこでピーチは、野球でナケワメーケとの決着をつけることを思いつき、パッションもその案に賛同した。遅ればせながら応援に駆けつけたキュアベリーとキュアパインを加えて、いざ、ナケワメーケとの野球対決に挑む!

第17話(第1部最終回)『世界を守れ!プリキュア達の孤独な戦い』(2011年1月29日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して世界を守ってきた
 ある日曜日の朝に『ハートキャッチプリキュア!』をシフォンと共に視聴していたキュアパッションとキュアピーチ。しかし、突然 TVの映像が乱れだす。故障かと思ったが、その後、ラビリンスの総帥メビウスの姿が現れた! メビウスは全てのパラレルワールドを統治下にすると宣言、プリキュア達にシフォンを差し出せと要求してきたのだ。急いでキュアベリーとキュアパインへ知らせに走るピーチ。一方パッションは、仲間を巻き込むまいと単身ラビリンスの元へ赴く。全てを終わらせるため、ラビリンスの幹部イースだった頃の行いを償うために……果たして、全てのパラレルワールド、そして、プリキュア達の運命や如何に!?

第2部
第1話『劇場版プリキュア上映記念!プリキュアたちの休日』(2011年4月2日土曜日投稿)『とりプリクロスオーバー』第2作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して映画館を守ってきた
 プリキュア達が活躍する映画『プリキュアオールスターズDX3 未来に届け! 世界をつなぐ☆虹色の花』を鑑賞するために近くのショッピングモールへやってきたキュアブロッサム。待ち合わせしているキュアピーチと2人で映画館に向かうと、そこにキュアドリームの姿が……
※登場プリキュア:キュアブロッサム、キュアピーチ、キュアドリーム、イース

第2話『友情を守れ!キュアメロディの孤独な戦い!』(2011年5月7日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して友達を守ってきた!
 休日に遊園地でキュアリズムとダンスイベントをやる事になったキュアメロディ。イベントステージに行くと先に来ていたキュアリズムから30分遅刻だと怒られてしまう。リズムと喧嘩別れしたメロディは一人遊園地で遊ぶが……

第3話『祝☆おもちゃ王国建国15周年記念!プリキュア達の休日』(2011年6月11日土曜日投稿)『Yes プリキュア5 GoGo!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して王国の式典に参加してきた♪
 岡山県玉野市にあるおもちゃ王国は、今年で建国15周年。普段からプリキュアがお世話になってるおもちゃ王国にお祝いのあいさつするためにやってきたキュアアクア。キュアミント、キュアルージュ、キュアレモネードも合流し王国を歩いていると、茂みにハミィの姿が……

第4話『プリキュアオールスターズDX3発売記念!ブルーレイを取り戻せ!』(2011年9月3日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏休みを守ってきた♪
 夏休み最終日の午後、キュアメロディは夏休みの楽しいイベントの数々を回想していた。キュアブルームやキュアホワイト、キュアレモネードと一緒に旅行した事、みんなで買い物した事、映画を見た事、子供達と遊んだ事。スタンプラリーに参加した事。するとそこに、キュアリズムが『プリキュアオールスターズ DX3』のブルーレイディスクを持ってやって来た。

第5話『ピクニックは大混乱!プリキュア達の孤独な戦い!』(2011年11月5日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してピクニックを守ってきた
 公園にピクニックにやって来たキュアメロディとキュアリズム。シートを敷いてひと通り準備が終わり、メロディとリズムはエレンが来るまでの間、公園で楽しく遊ぶ。しかし二人が戻ると、用意していたおやつが滅茶苦茶にされていた……ネガトーンの仕業に違いない!

第6話『ショッピングモールは大混乱?プリキュア達の日曜日』(2011年12月10日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して幼女たちを助けてきた!
 イオンモール綾川に出かけるキュアリズム。キュアビート、キュアミューズと会う約束だったが、待ち合わせ場所にはビートの姿しか無く……

第7話『パーキングエリアは大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2012年3月31日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して瀬戸大橋を守ってきた
 ハミィに連れられて瀬戸大橋の与島パーキングエリアにやってきたキュアビート。ハミィによれば、この瀬戸大橋に音符があるらしいのだが……

第8話『イベントステージは大混乱!プリキュア達の戦い!』(2012年5月26日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してのど自慢大会を守ってきた!
 キュアビートが今度の日曜日に、須磨浦山上遊園で開かれるのど自慢大会に出場すると言う。ぜひ応援に来てねと言われたキュアサンシャインは山陽電鉄電車で向かう。須磨浦公園駅でキュアムーンライトと合流したサンシャインは、ロープウェイ、リフトを乗り継いでのど自慢大会が開かれる須磨浦山上遊園に到着。会場で準備中のビート達と談笑するが、そこに砂漠の使徒の幹部クモジャキーがやってきて……

第9話『海水浴場は大混乱!プリキュア達の孤独な戦い』(2012年9月8日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏のビーチを守ってきた
 岡山県倉敷市の沙美海岸に遊びに来たキュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、ハミィ。メロディはスイカ割りを知らないビートやハミィに手本を見せるが、力余ってスイカを粉々にしてしまう。リズムに怒られたメロディは代わりのスイカを買って来るが、そこにネガトーンの姿が……

第10話『博物館は大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2012年11月17日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して恐竜を守ってきた
 キュアビートとハミィは、岡山県笠岡市にあるカブトガニ博物館併設の恐竜公園に、音符探しにやってきた。恐竜の復元模型が展示されている不思議な公園を探し歩いていると、そこにキュアパインがやって来て……

第11話『目指せスタンプコンプリート!キュアメロディの孤独な戦い!』(2013年2月2日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してローソンに行ってきた!
 キュアメロディとハミィは、ローソンで行われるプリキュアスタンプラリーでスタンプの全種類コンプリートを目指す。朝から倉敷市内のローソンを回ってスタンプを集めるも、メロディのスタンプだけがどうしても見つからない。そんな時、キュアハッピーとキャンディがやって来て……

第12話『劇場を守れ!プリキュアオールスターズ奇跡の大集合!』(2013年3月23日土曜日投稿)『とりプリオールスターズ』第1作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してコンサートを守ってきた
 大阪の梅田芸術劇場で行われるプリキュアコンサートに出演するべく会場に向かう『スマイルプリキュア!』チームとキュアエコー。しかし劇場に到着すると、そこにいたのはバッドエンド王国のウルフルン、砂漠の使徒のコブラージャ、ダークプリキュア、スナッキー、そしてラビリンスのウエスターという敵役オールスターズの姿であった。今ここに、コンサートを守るためのプリキュア達の壮絶な戦いが始まる……
※登場プリキュア:キュアハッピー、キュアサニー、キュアビューティ、キュアピース、キュアマーチ、キュアエコー、ダークプリキュア、キュアブラック、キュアブルーム、キュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライト、キュアメロディ、キュアビート、キュアミューズ(総勢19名)

第13話『イベントステージは大混乱!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年6月8日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して音楽会を守ってきた
 キュアメロディとキュアリズムとハミィは、加音町で行われる音楽会のイベントステージのゲストとして呼ばれる。ステージに来てみると、そこには『リルぷりっ』の雪森りんごやアイドルグループAKB48のメンバー、そしてあの超時空シンデレラのランカちゃんといった豪華ゲストの姿があった。メロディはランカちゃんの所へ挨拶に行き、今回のステージを盛り上げようと誓い合う。だがステージにあった音符を探し当てたネガトーンが襲来、メロディとリズムが立ち向かうも敵の音波攻撃に苦戦する。その時「閃け!ホーリーソード」の声とともに光の剣がネガトーンに降り注ぐ……

第14話『夏の海に邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年8月31日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海の家を守ってきた
 まこぴーのファン感謝祭が開催される海辺のステージにやってきた、まこぴーことキュアソードとダビィ。ステージが始まるまで海辺を散策していると、修行中のキュアサンシャインがいた。彼女の話によると夏休み明けの武術大会に向けて鍛えているとのこと。海の家でかき氷を買い求めたりして海を満喫しているソードであったが、そのすぐ近くでジコチューが出現してしまい……

第15話『楽しいクリスマスに邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年12月21日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してクリスマスを守ってきた!
 キュアハートとシャルルとアイちゃんは、JR倉敷駅の向かいにあるアリオ倉敷にやって来た。今日はこの建物にあるキャラポート倉敷店でプリキュアのイベントが開かれるのである。子供達も大勢やってくるので楽しみなキュアハート。しかし、クリスマスムード一色の店内で「クリスマスなんて無くなってしまえばいいのに」と毒づく男がジコチューと化してしまい……「メリークルシミマース!!」

第16話『お花見会場は大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2014年4月19日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してお花見を守ってきた
 岡山県倉敷市の種松山公園西園地にやって来たキュアビートとハミィ。キュアミューズから「プリキュアの皆でお花見をしよう」との誘いがあったのでやって来たのだ。だが集合時間よりも早く来たため、まだ他のプリキュアは来ていない。時間になるまでビートとハミィは、アスレチック遊具で子供たちと遊び楽しんでいた。しかしそこにお花見ネガトーンがあらわれ公園は大混乱に。

第17話『守れ楽しい海水浴!プリキュアたちの孤独な戦い』(2014年7月26日土曜日投稿)『ハピネスチャージプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏の海を守ってきた
 本格的な夏が到来した岡山県倉敷市の沙美海岸ビーチ。「夢が大盛り、てんこも~り~♪」とごきげんに唄うキュアハニーは、「海の家 おおもりご飯」の夏限定オープン準備の真っ最中。そんな中、キュアハッピーとキャンディがスイカ割りをしている光景を見かける。スイカは砂浜に直置き状態……スイカが(食材的に)危ない。急げキュアハニー!!

第18話『おもちゃの国に邪悪な気配が!キュアソードの孤独な戦い!』(2014年11月8日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身しておもちゃ王国を守ってきた!
 ここは岡山県玉野市おもちゃ王国。キュアソードの母国トランプ王国とは友好関係にある。おもちゃ王国国王シーゲルンの招待を受け、キュアソードはダビィと一緒におもちゃ王国へとやって来た。トランプ王国がジコチューに侵略されて以来、不安がっているおもちゃ王国の国民を安心させてほしいとのシーゲルンの頼みを引き受け、おもちゃ王国を見て回るキュアソード。だがそんな時、ついにおもちゃ王国にもジコチューが現れて……

第19話『雪上の大決戦!キュアサンシャインの孤独な戦い』(2015年2月14日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してスキー場を守ってきた
 来月の空手大会に向けて、冬の雪山で特訓を行うキュアサンシャイン。基本の鍛錬を一通り終えてロッジで休憩していると、そこにスナッキーの姿が!! サンシャインとポプリは追跡を開始するが、スナッキーが向かった先には、砂漠の使徒幹部のクモジャキーの姿があった。邪悪な計画を止められるか、キュアサンシャイン!

第20話『守れドイツの美しい街!プリキュア達の戦い!』(2015年4月25日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してドイツを守ってきた
 幻影帝国のプリキュアハンター・ファントムを何とか撃退した『ハピネスチャージプリキュア!』の4人は、息抜きとして岡山県赤磐市にある岡山農業公園ドイツの森クローネンベルクへとやってきた。食事・観光・買い物を全力でエンジョイする4人であったが、ここにも幻影帝国の魔の手が迫っていた。帝国幹部ホッシーワがサイアークを召喚してきたのだ……

第21話『夏の海辺でごきげんよう!プリキュア達の孤独な戦い!』(2015年8月22日土曜日投稿)『Go!プリンセスプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海辺を守ってきた
 岡山県倉敷市の沙美海岸にやって来たキュアマーメイドとパフ。ノーブル学園の課外授業で海事研修を行うので、その下見としてビーチにやって来たのだ。海の家でかき氷に舌鼓をうったり、たまたま出会ったキュアメロディやハミィとスイカ割りを楽しんだりと夏のビーチを満喫していたのだが、ビーチに危険が迫る……

第22話『守れおいしいごはん!プリキュアたちの孤独な戦い』(2016年6月11日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して牧場を守ってきた
 キュアハニーとリボンは、店で使う商品の仕入れのため岡山県真庭市のひるぜんジャージーランドにやってきた。ハニーは仕入れの前にヨーグルト工場での製造過程や牧場の牛を見学する。完成品だけでなく途中経過を見る事も、店のメニューを考える上では重要なのだ。お腹がすいた2人は牧場のレストランへと赴く。そうこうしている間に幻影帝国幹部オレスキーが放ったサイアークの気配が迫り……

第23話『真夏の海に奇跡の魔法!プリキュアたちの戦い』(2016年8月6日土曜日投稿)『魔法つかいプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏の砂浜を守ってきた
 シリーズ恒例の沙美海岸に海水浴にやってきたキュアミラクル、キュアマジカル、モフルン。マジカルにとっては初めてのナシマホウ界の海である。魔法でスイカ割りをしたり海の家に行ったりと夏の海を満喫する一行であったが、闇の者がヨクバールを召喚してしまった……

第24話『商店街に邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2016年10月29日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してハロウィンを守ってきた
 明日に迫ったハロウィンパーティに備えてお菓子や飾りを買おうと、岡山県岡山市北区の岡山表町商店街を訪れたキュアハート、アイちゃん、シャルル。まず天満屋デパート岡山本店内のロフト岡山での買い物を済ませ外に出ると、偶然商店街で迷子になっていたキュアマジカルと出会う。マジカルの目的地であるキュアミラクルとの待ち合わせ場所を探そうと協力するハートだったが、その一方で商店街では、一般人をジコチューに変えようとするジコチュートリオのイーラが現れて!?

第25話『夏のスイーツに迫る危機!プリキュア達の戦い!』(2017年8月5日土曜日投稿)『キラキラ☆プリキュアアラモード』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海のスイーツを守ってきた
 キュアホイップからキラパティの夏限定ショップを出店したと聞いて、いつもの沙美海岸にやって来たキュアショコラ。しばらく砂浜を探すがなかなか店は見つからず、そのうちに偶然遊びに来ていたキュアリズム、キュアハッピー、キャンディと出会う。おっちょこちょいなハッピーが落として割ったスイカを使って見事なスイーツを作るリズムの腕前(家がケーキショップ)に、初対面のショコラも思わず感心してしまう。しかしそこに、リズムのスイーツのキラキラルを奪うノワールの魔の手が伸びてきて……

第26話『海のお魚さん達ごきげんよう!プリキュア達の戦い!』(2017年10月14日土曜日投稿)『Go!プリンセスプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して水族館を守ってきた
 ノーブル学園の課外授業の下見として、60年以上の歴史を持つ市立玉野海洋博物館「渋川マリン水族館」にやって来たキュアマーメイドとパフ。180種2000点もの海の生物を前にして、パフに博学な知識をあまさず披露するマーメイドもやや興奮ぎみだ。そこに、キュアブロッサムとの勉強会をすっぽかして水族館で油を売っていたキュアマリンとコフレが現れて同行することになるが、やる気あふれる水族館の学芸員を絶望の檻に閉じ込める、ディスダーク幹部クローズが出現した! どうする、マーメイド!?

第27話『輝く空に邪悪な気配が!プリキュア達の戦い!』(2018年6月9日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して天文台を守ってきた
 岡山県井原市美星町の美星天文台。そこで開催される星空コンサートにスペシャルゲストとして出演するキュアソードとダビィは、早めに天文台に来て日本の天文科学技術を勉強することにする。膨大な数の展示資料や参考文献に興味津々のソードだったが、そこに天文台の見学者を襲うジコチューが現れて……

第28話『楽しい夏休みに迫る暗い影!プリキュア達の戦い!』(2018年8月4日土曜日投稿)『HUGっと!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身していつもの海岸を守ってきた
 夏休みのある日。はぐたんの初めての海水浴にと定番の沙美海岸にやって来たキュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワール。はぐたんと共に夏の海を満喫する3人だったが、クライアス社の幹部パップルが駆るオシマイダーが現れて海岸は大混乱に!

第29話『楽しい雪まつりに迫る暗い影!プリキュアの孤独な戦い!』(2019年2月23日土曜日投稿)『HUGっと!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して雪まつりをまもってきた
 はぐたんの初めての雪遊びにと、岡山県鏡野町の恩原高原スキー場にやって来たキュアエールとハリー。ちょうどそこでは第27回氷紋まつりが開催されていた。雪まつりの巨大雪像、スキー場での雪合戦、屋台村のおしること冬を思いきり楽しむ3人だったが、そこにまたパップルが現れて……

第30話『激闘!真夏の海は大騒ぎ☆プリキュア達の戦い!』(2019年8月3日土曜日投稿)『スター☆トゥインクルプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して今年も海水浴場を守ってきた
 本物の地球の海を見るために、恒例の沙美海岸にやって来たキュアミルキーとプルンス。キュアスター、キュアソレイユ、キュアセレーネとも合流して初体験のスイカ割りに挑戦するが、そこにノットレイダーの幹部アイワーンが使役するノットリガーが出現して、海岸はいつも通りの大混乱に!

第31話『思い出の公園を守れ!プリキュアの孤独な戦い!』(2020年4月18日土曜日投稿)『とりプリオールスターズ』第2作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して公園を10年ぶりに守ってきた
 他のプリキュア達とのショッピングの待ち合わせで、岡山県倉敷市の玉島の森公園に来たキュアパッション。この公園で10年前にラビリンスのナケワメーケと闘った記憶を思い出し感慨にふけるパッションだったが、そこに突如として新型のソレワターセが現れ、パッションを時空のかなたに吹き飛ばしてしまう。パッションが気がつくと、そこは同じ公園だったのだが、目の前にはなぜか10年前に倒したはずのナケワメーケがいて……?
登場プリキュア:キュアパッション、キュアメロディ、キュアソード、キュアマジカル、キュアミルキー

第32話『展望台を緊急お手当て プリキュア達の戦い!』(2021年1月16日土曜日投稿)『ヒーリングっど♡プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して初日の出をまもってきた
 自宅の TVでラテと共に大晦日のニュースを見ていたキュアアースは、コロナウイルスの流行に苦しむ地球人類のために、翌日の新年2021年の初日の出を詣でて祈ろうと思い立つ。さっそく岡山県倉敷市の瀬戸内海国立公園「鷲羽山ビジターセンター」を訪れたアースとラテだったが、鷲羽山の山頂でたまたまキャンプをしていたキュアコスモとプルンスに出会う。初体面ながらも親交を深めるアースとコスモ。しかしそこにビョーゲンズの幹部シンドイーネが召喚したメガビョーゲンが出現して暴れ出した!


≪とりプリシリーズ、主人公プリキュアの変遷≫
1、キュアパッション(2010~11、20年 第1~4、6、7、9~12、14、16、17、48話)通算14話
2、キュアピーチ(2010年 第5、13、14、16話)通算4話
3、キュアベリー(2010年 第8話)
4、キュアパイン(2010年 第15話)
5、キュアブロッサム(2011年 第18話)
6、キュアメロディ(2011~13年 第19、21、22、26、28、30話)通算6話
7、キュアアクア(2011年 第20話)
8、キュアリズム(2011年 第23話)
9、キュアビート(2012、14年 第24、27、33話)通算3話
10、キュアサンシャイン(2012、15年 第25、36話)通算2話
11、キュアハッピー(2013年 第29話)
12、キュアソード(2013、14、18年 第31、35、44話)通算3話
13、キュアハート(2013、16年 第32、41話)通算2話
14、キュアハニー(2014、16年 第34、39話)通算2話
15、キュアラブリー(2015年 第37話)
16、キュアマーメイド(2015、17年 第38、43話)通算2話
17、キュアミラクル(2016年 第40話)
18、キュアショコラ(2017年 第42話)
19、キュアエール(2018、19年 第45、46話)通算2話
20、キュアミルキー(2019年 第47話)
21、キュアアース(2021年 第49話)


 ……すっごいお方ですよね。
 え~、このお方に関するわたくしめの雑感は、また次回ということで。

 最新話、やってくれませんかね……無理は申しませんので、いちファンとして気長に待っております。
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全国城めぐり宣言 第46回 「羽前国 飯塚館」資料編

2023年08月20日 09時15分05秒 | 全国城めぐり宣言
羽前国 飯塚館とは

 飯塚館(いいづかだて)は、現在の山形市飯塚町に存在していた城郭。
 南北朝時代から江戸時代初期にかけて羽前国の村山地方を中心に支配していた羽州探題・最上家の本拠地である山形城の西に位置する、200m四方の平城である。築城、廃城年代ともに不明。現在は完全に宅地・農地化しており、城郭の遺構は見られない。

 現在の飯塚地区は、山形市の西に位置する。世帯数約1200戸、人口約3300名の町で、特にキュウリの生産に力を入れている農家が多い。飯塚館の城域は地区の東側「上飯塚」にあたる。

 最上家第11代当主・最上義光(1546~1614年)は、戦国時代から江戸時代初期にかけて出羽国内において勢力を拡大し、出羽国南部(羽前)をほぼ統一する最上家の最大版図を築いた。義光は慶長年間(1596~1615年)に、晩年まで山形城とその城下町の拡大に注力し、山形城の城域は三ノ丸まで拡張された。その面積は235ha となり、日本国内の城郭では5番目、東北地方では最大の広さを誇った。
 最上家は当時、現在の村山地方を中心に多くの支城を構えており、それらは「最上四十八館」と称されていた。しかしその実態はよく分かっておらず、義光の時代には48を超える支城を統括していたと考えられる。飯塚館もまた、山形城の西を守る支城として機能していたと思われる。

 現在、飯塚館の主郭があったと思われる中心地には「日森ヶ岡稲荷神社」が残っている。祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)。明治三(1870)年に「村社」に列せられ、上飯塚地区の産土神として崇敬されてきた。現社殿は、大正十(1921)年6月に発生した大火で焼失した後、昭和三(1928)年に再建されたものである。
 日森ヶ岡稲荷神社の創建年代もまた、飯塚館と同じく不明である。南北朝時代から戦国時代にかけて左沢(あてらざわ)城(現・大江町)を領した左沢家の武将で、のちに最上義光に仕えた日野将監定重(?~?)の屋敷神が社の元との説もあるが、永正十八(1522)年銘の「湯殿山大権現」石碑も残り、江戸時代には「崇山権現」として崇拝されていた。

 また、飯塚館内の「鬼門」にあたる北東区域には、現在「めしつか稲荷」が残っている。この社は飯塚館が存在した当時からあったものと思われるが、成立年代については飯塚館ともども不明である。大正十年の大火で日森ヶ岡稲荷神社と同様に焼失したが、のちに再建される。現在の社祠は、2000年に建立されたものである。
 「飯塚」の地名の発祥となったと伝わるこのめしつか稲荷の祭神は、日森ヶ岡稲荷神社と同じく倉稲魂神。「めしつか」の由来は、社に供えられた握り飯が常に塚のように積まれてあったという伝説に由来する。

 現在、飯塚館の水堀の南側に位置する場所に「鶴塚」と呼ばれる竹藪がある。この塚は以下の伝説に由来する。昔、親孝行のタケという娘が崇山権現へお参りした帰りに白羽の矢で射られた鶴を拾った。タケに相談された飯塚の庄屋は、「これはタケの親孝行に免じ、崇山様が下された恵みの鶴である。一切の責めは私が負う。」と請け合い、タケが重病の父親に鶴の肉を食べさせると、父の病気はたちまち回復した。のちに山形藩の役人が鶴を探しに来たが庄屋はあわてずに、白羽の矢も鶴の骸も屋敷の隅に埋めてその上に竹を植え、タケとその家族を守ったという。その竹藪が、現在の鶴塚であるとされる。
 この伝説が史実を元にしているとするのならば、かつて飯塚館だった土地もしくはその一部は、江戸時代、1622年の最上家の改易後には庄屋屋敷に再利用されていたということになる。

 山形城三ノ丸の「飯塚口」とされていた地点(現・山形市春日町)と、現在の地名「山形市飯塚口」とは距離的にかなり離れている(約2km )。
 山形城三ノ丸の「飯塚口」は、山形県立図書館収蔵の『最上時代山形城下絵図』(作成年代不明)に、三ノ丸の十一ヶ所の出入門のひとつとして説明されている。
 しかし、奥平家が山形藩主となった時代(1668~85年)の城郭図『正保城絵図』(国立公文書館収蔵)によれば、飯塚口は「本鍛冶町口」と呼称されている。これは、この一帯がもともと最上家時代に鍛冶師が多く集住していた地区であったところが、義光の慶長年間の城下町拡張にともない、山形城を挟んで反対側に位置する馬見ケ崎川(旧水路)の北に移されたためであるとされる。その当時、本鍛冶町の民家は西の飯塚村までほぼ繋がっていたといわれている。
 また、昭和時代に春日町にあった商店の証言として、この地域は昔、飯塚村の方向から山形市中心地に来た勤め人が帰りに通った道で、店に立寄ることも多かったという記録がある。
 以上のことから、山形城三ノ丸の「飯塚口」は、飯塚地区ではないものの「飯塚館に向かう出入口」として呼称されていたようであるが、確定的な裏付け史料は残っていない。また、山形城三ノ丸の外堀の西側に飯塚村の村有地の桑畑があり、桑葉の売上金が村内で分配されたり仏堂の維持費に当てられていたという記録が残っていることから、飯塚村に縁のある土地柄から「飯塚口」と呼ばれていた可能性もある。

 館の北に、曹洞宗寺院の揚柳寺がある。楊柳寺の本尊は室町時代の作とみられる「十一面観音像」(木造座像 秘仏)で、飯塚村内外から幅広い崇敬を集めており、山形藩主・堀田相模守正春(1715~31年)の母・清水氏が元文四(1739)年五月にとばり(垂れ布)を奉納している。
 寺伝によれば、楊柳寺は元禄年間(1688~1704年)の創建とされるが、延文二(1357)年の刻銘のある板碑もあり、最上家が羽州探題として山形城を築城した時代から何らかの宗教施設が存在していたと思われる。

 また、飯塚地区の西にあたる「下飯塚」区域には、薬師如来と日光・月光両菩薩による薬師三尊像を彫った石仏と、薬師如来の瑠璃光浄土を仏敵から守る十二神将の木像12体を祀る仏堂「ジュウニンツァマ(十二様)」がある。
 ここもまた、飯塚館と同様に創建当時の姿や年代については不明だが、飯塚地区の中心が上飯塚の飯塚館に移るよりも前の14世紀以前に成立したと思われる。
 口伝によると、かつて飯塚の住人は十二様堂から川を挟んだ南に位置する「元屋敷」地区に暮らしており、その鬼門にあたる北東に屋敷神として十二様を祀り敬っていた。しかし元屋敷が村の西にある須川の洪水などで住みにくくなったために、その東である現在の上飯塚地区に移り住み、元屋敷地区は一円田畑と化し、十二様堂だけが残ったのだという。それ以降、十二様堂は土地の所有者が世話するのみとなっていたが、十二様堂を崇拝して上飯塚から下飯塚に戻り住んだり分家を出す者も現れたため、明治時代末頃には2~30軒の集落となり、土地の名は十二様堂の前に集まったために「十二神将前」から「十二の前」に変化し、今日に至っている。

 飯塚館の堀の北を通り、上飯塚と下飯塚を結ぶ村道(現在の県道271号線の北に位置する)は、かつて「馬道」と呼ばれており、江戸時代は無論のこと、中世の飯塚村成立時から使われていた。
 現在もこの馬道沿いには、江戸時代末期の安政三(1856)年に建立された安産と子供の安全を祈る石造の子安観音像と、馬の供養と通行の安全を祈願する馬頭観音の石塔が残っている。

 飯塚館と楊柳寺の東を通る小道は「横道」と呼ばれ、南は上山までも通じており、キリシタン信者や宣教師たちが人目を避けて往来していたと言われ、「キリシタン道」や「バテレン道」と呼ばれていた。また、飯塚村には客死した旅の宣教師を葬った「異人塚」があるという伝説がありながらもその場所は不明であったが、1966年にこのキリシタン道と県道271号線の交差する地点の北側から凝灰岩製の六面の石塔が出土し、彫像からキリシタンの遺物であると判明した。この石塔は現在、揚柳寺の境内に祀られている。

 かつて飯塚館の西(下飯塚や元屋敷の南)には、湧水による500坪(1600平方メートル)ほどの沼「がづご沼」があり、飯塚館の西の守りであると同時に貯水池としても利用されていた。がづご沼の水深は浅く、底無し沼状の泥の中には沈んだ流木とがづご(マコモ)の根がからまり合い、なかば谷地のような状態であったという。この付近には湿地や沼地が多かったが、1970年代の耕地整理によって姿を消した。現在は、がづご沼の南東に設置されていた、沼の水神を祀る水神塔のみが残されている。
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挑戦と実験だらけの時代劇!! ~映画『羅生門』~

2023年08月05日 20時15分50秒 | ふつうじゃない映画
映画『羅生門』(1950年8月 88分 大映)
 『羅生門(らしょうもん)』は、1950年の日本の映画である。芥川龍之介の短編小説『藪の中』(1922年発表)を原作とし、タイトルや設定などは同じ芥川の短編小説『羅生門』(1915年発表)が元になっている。 平安時代を舞台に、ある武士の殺害事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及しているが、ラストで人間信頼のメッセージを訴えた。
 同じ出来事を複数の登場人物の視点から描く手法は、本作により映画の物語手法のひとつとなり、国内外の映画で何度も用いられた。海外では「羅生門効果」などの学術用語も成立した。撮影担当の宮川一夫による、サイレント映画の美しさを意識した視覚的な映像表現が特徴的で、光と影の強いコントラストによる映像美、太陽に直接カメラを向けるという当時タブーだった手法など、斬新な撮影テクニックでモノクロ映像の美しさを引き出している。

 当時、東宝を離れ映画芸術協会を足場に他社で映画製作をしていた黒澤は、『静かなる決闘』(1949年)を撮影した大映から再び映画製作を依頼され、次作を模索していたところ、橋本忍による、芥川龍之介の短編小説『藪の中』を脚本化した作品『雌雄』を思い出した。しかし、それだけでは長編映画にするには短すぎたため、橋本はシナリオを書き足すも黒澤は気に入らなかった。黒澤は2人で書き直そうと提案するが、橋本は体調を崩して参加できず、黒澤は熱海の旅館「観光閣」に一人籠もってシナリオを書き直した。黒澤は『雌雄』のエピソードに杣売りの証言と、同じ芥川の短編小説『羅生門』のエピソードを加え、さらにラストで杣売りが捨て子を貰い受けるというエピソードを付け足し、タイトルも『羅生門』に改められた。

 大映首脳部は、内容が難解なこの企画に首をひねった。この企画に興味を示した本木荘二郎は首脳陣を説得するため、1950年の年明け早々に大映製作担当重役の川口松太郎と市川久夫の前で本読みをした。まだ企画が通ってもいない脚本の本読みをプロデューサーがするのは異例だったが、本木の劇的な抑揚を付けた本読みは川口たちの心を動かし、製作の許可が出た。また、黒澤はこの企画を渋る経営陣に「セットは羅生門のオープンセットが1つ、他に検非違使庁の塀、あとはロケーションだけ」と説得して会社を安心させた。大映社長の永田雅一はこの決定に深く関与しておらず、本作のプロデューサーも製作部長の箕浦甚吾が担当した。
 同年の初夏、黒澤一行は大映京都撮影所入りし、木屋町の旅館「松華楼」に宿泊した。黒澤は松華楼を拠点にして、羅生門のオープンセットの完成を待ちながら、撮影打ち合わせ、ロケハン、リハーサルなどの準備に取りかかった。配役は8名のみで、黒澤は三船敏郎や志村喬など一緒に仕事をしたことのある俳優で固めるつもりだったが、大映は興行的に難しい作品を売りやすくするため、当時肉感的女優として売り出していた京マチ子を真砂役に起用することを提案した。本作に出演したかった京は眉を剃り落してメーキャップテストに現れ、その熱意に打たれた黒澤は京の出演を決めた。
 羅生門のオープンセットは、美術監督の松山崇の設計により、大映京都撮影所内の広場600坪に25日間を費やして建設した。羅生門は史実の平安京羅城門を元にしているが、羅城門の構造が分からなかったため寺院の山門を参考にして建てた。そのセットは間口33メートル、奥行き22メートル、高さ20メートルで、柱は周囲1.2メートルの巨材18本を使い、「延暦十七年」と彫られた瓦を4000枚焼いた。本作のオープニングタイトルにも使用された羅生門の扁額は、高さ120センチ、幅215センチあり、字は大映や東映作品で題字などを手がけた宇野正太郎が書いた。あまりにも大きなセットになり、屋根までまともに作ると柱が支えきれなくなるため、屋根の半分を崩して荒廃している設定にした。企画時にセット1つで済むと聞かされていたため、大映重役の川口松太郎は「黒さんには、一杯喰わされたよ。1つには違いないが、あんな大きなオープンセットを建てる位なら、セットを百位建てた方がよかったよ。」と愚痴をこぼした。

 撮影が始まる前、助監督の加藤泰(チーフ)、若杉光夫(セカンド)、田中徳三(サード)の3人は脚本がよく解らず、説明を求めようと黒澤を訪ねた。映画のテーマを説明するのを嫌う黒澤は「よく読めば解るはずだ。もう少し脚本をよく読んで欲しい。」と言うも、3人は引き下がらずに重ねて説明を求めた。黒澤の説明に若杉と田中は納得するも、加藤だけは納得がいかず、黒澤の説明に執拗に食い下がったため、黒澤も気分を害した。撮影現場でも2人は険悪で、黒澤がチーフ助監督がすべき仕事を志村喬に任せたため、これに激昂した加藤は現場に来なくなり、黒澤も彼を現場から外した。
 撮影は7月7日から8月17日まで行われた。オープンセットは大映京都撮影所内に作られた羅生門と検非違使庁の庭のみで、それ以外はロケ撮影が行われた。森のシーンは奈良市奥山の原生林と長岡京市の光明寺の裏山、川ふちのシーンは木津川べりで撮影した。黒澤は宮川の撮影技術を「百点だよ。キャメラは百点! 百点以上だ! 」と高く評価した。
 7月17日から光明寺でロケーション撮影を開始したが、この撮影は羅生門のオープンセットと並行してスケジュールが組まれ、晴れた日は光明寺、曇りの日は雨の羅生門のシーンを撮影した。雨の羅生門のシーンでは、門が煙るほどの土砂降りの雨を降らせるため、3台の消防車を出動させて5本のホースを使用した。その時に雨がバックの曇り空に溶け込まないようにするため、水に墨汁をまぜて降らせた。

 黒澤は本作で、サイレント映画の持つ映像美にチャレンジし、視覚的なストーリーテリングに頼ることにした。黒澤はサイレント映画の美しさを考え直し、純粋な映画的手法を生かす方法を探すため、1920年代のフランスのアヴァンギャルド映画の撮影手法を研究した。
 宮川は、「黒と白で、グレーのないような、コントラストの強い絵を撮りたい。」と提案し、これに応じた黒澤は検非違使庁の庭を白、羅生門を黒、森の中を白と黒で撮るというイメージを固めた。宮川はこれまで得意とした、グレーの微妙なニュアンスで表現したローキー・トーンの画調を放棄し、黒と白を基調として中間のグレーを抑えるハイキー・トーンを採用した。さらにフィルムは当時主流のコダックフィルムを使わず、コントラストが出過ぎる点で劣っていた国産のフジフィルムをあえて使用した。
 宮川はこれまで勘を頼りに撮影してきたが、森の中のシーンでは光量が変化しやすい撮影に対応して光と影のコントラストの強い映像を作るため、宮川は進駐軍が持っていた露出計を手に入れて初めて使用した。また、強力な電気照明を持ち込めない暗い森の中で安定した光量を確保するため、宮川は「鏡照明」という手法を考案した。これは木の間からもれる太陽光を8枚の大鏡でリレーのように反射させて光を当てるという技法で、レフ板よりも太陽光を直接使ってコントラストの強い画調を作ることができた。さらに宮川は、地上数メートルの高さに野球用のネットを張り、その上に枝葉を適当に散らし、長い竹竿でそれを調節しながら、俳優の顔に木の葉の影がうまく当たるようにし、登場人物の精神状態を木の葉の影の微妙な変化で表現した。
 また本作では、カメラを直接太陽に向けるという大胆な撮影を行った。当時は太陽を撮影するとフィルムを焼くと考えられタブーとされていたが、黒澤は多襄丸と真砂が接吻するシーンで、2人の接吻越しに太陽を入れるように注文した。宮川は2メートルの高さの台に2人を乗せ、カメラは地面を掘った穴から仰角で撮影し、2人の接吻のアップ越しに木の葉の間をもれる太陽を入れた。宮川は杣売りが森の中を歩くシーンでも、モンタージュ用に木の葉の間をもれる太陽のショットを撮影している。

 三船演じる多襄丸が武弘を縛り付けたあとに真砂のもとへ駆けていくシーンでは、多襄丸の走りにスピード感を出すため、カメラを中心に円を描くように三船を走らせた。宮川はカメラが三船と等距離になるよう、カメラから延ばしたロープを三船に縛り付け、カメラごとぐるぐる回りながら撮影した。
 黒澤は、俳優の本能むき出しの野性味ある動きや表情を引き出そうとした。黒澤はリハーサルの合間に16ミリで古いアフリカ探検映画を見せ、藪の向こうからライオンがこちらを見ているショットがあると、「おい三船君、多襄丸はあれだぜ。」と指摘した。評論家の佐藤忠男は、「三船敏郎は多襄丸役で、旧来の時代劇の様式化された演技とは全く違う動物的精気のあふれるような本能的な荒々しい動きを見せた。」と指摘している。さらにクロヒョウの出る映画を見た時に、クロヒョウが画面に現れたために驚いた京が両手で顔を隠した仕草を、そのまま真砂の演技に取り入れた。
 本作は人間不信をテーマとした物語ではあるが、ヒューマニストである黒澤はラストに杣売りが羅生門に捨てられていた赤ん坊を拾って育てるというオリジナルのエピソードを付け足し、救いとして人間への信頼を取り戻そうとする結末にした。しかし、このシーンは公開後に国内外から取って付けたようなヒューマニズムで不自然ではないかという批評を受けた。

 本作の音楽は早坂文雄が作曲した。真砂の証言シーンでは、ラヴェルの『ボレロ』(1928年発表)調の音楽を作曲している。これは黒澤のアイデアで、そのシーンの脚本を書いている時に、頭の中で『ボレロ』のリズムが思い浮かんだからだという。そのためラヴェルの故国フランスでは余りにも酷似しているとして物議を醸し、ラヴェルの楽譜の出版元からも抗議の手紙が寄せられたが、早坂のオリジナル作品だと主張して事なきを得た。

 本作は、1950年度の大映製作作品の興行成績第4位となる成功を収め、通常は週替わりで封切られるところを、大映系列館のすべてで2週間以上続映された。当時としては刺激的な内容だったため、インテリ層に支持されて都市部でヒットした。しかし、映画批評家の評価はあまり良くはなく、この年のキネマ旬報ベスト・テンでは第5位にランクされた。
 同年末、ヴェネツィア国際映画祭から出品依頼が届き、日本映画連合会は同映画祭出品の日本の窓口だったイタリフィルム社長のジュリアーナ=ストラミジョーリに選考を任せた。ストラミジョーリはすべての候補作を見て、本作が出品作にふさわしいと判断した。
 しかし大映は出品に興味を示さず、字幕作成費を負担するのも渋ったため、ストラミジョーリは自分で字幕を作成し、自費でフィルム代や送料を負担して出品した。黒澤は自伝で、映画祭出品は「ストラミジョリイさんの理解ある配慮によるもの」と述べている。
 1951年8月23日にヴェネツィア国際映画祭で上映されると、本作は多くの映画関係者やジャーナリストに衝撃を与えた。アメリカのエンタメ雑誌『バラエティ』の記者は、「監督が素晴らしい。全て屋外で撮影されているが、カメラワークが完璧だ。」と報告したが、当時は黒澤や三船も知られていなかったため、名前を混同して報告していた。
 9月10日の授賞式で、本作はグランプリにあたる金獅子賞を受賞したが、黒澤は出品されたことすら知らず、日本から関係者は誰も出席していなかった。それどころか授賞式には日本人すらいなかったため、映画祭関係者はヴェネツィアの街で受取人にふさわしい人を探し回り、たまたま観光で訪れていたベトナム人男性を見つけて金獅子像を受け取らせた。

 本作のグランプリ受賞は、太平洋戦争の敗戦で打ちひしがれていた日本人にとって、湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞、古橋廣之進の競泳世界記録樹立(ともに1949年)などとともに希望と自信を与える出来事となった。また、敗戦国の国民として肩身が狭い思いをしていた海外在住の日本人にも大きな喜びを与えた。フランスのリヨンに留学していた小説家の遠藤周作は、「ベニス映画祭で日本の作品がグランプリをとったというニュースほど、留学生を悦ばせたものはなかった。彼等が木と紙の家にしか住まず、地面の上に寝るとしか考えていない日本人の創造力が本当はどういうものかをこれによって証明できたからである。」と書いている。受賞後、大映には欧米各国の配給会社から買付け申し込みが殺到し、アメリカ、イギリス、イタリアの映画会社と契約を結んだ。
 この受賞以来、日本映画には各国映画祭から出品要請が相次ぎ、日本映画の配給を要望する海外の映画会社も増えた。日本映画産業も海外市場に目を向けるようになり、「輸出映画」という言葉が業界用語となった。永田率いる大映も、受賞以降は海外市場開拓を積極的に進めるようになり、吉村公三郎監督の『源氏物語』(1951年)や衣笠貞之助監督の『地獄門』(1953年)、溝口健二監督の『雨月物語』(1953年)などの海外受けを狙う芸術路線の大作映画を送り出し、そのうち数本が賞を受賞したものの、社運を賭けた大作主義に走り過ぎて社の経営は疲弊したとされている。
 黒澤自身は、映画雑誌『キネマ旬報』1951年10月上旬号の談話において、本作のグランプリ受賞について、西洋人のエキゾチックなものに対する好奇心の表れではないかと指摘し、もっと日本の現実的な題材を採った作品で賞を獲るべきだと主張している。

 本作における、同じ出来事を視点を変えて繰り返して描く物語手法は、海外で「ラショーモン・アプローチ」と呼ばれ、非線形アプローチや多視点のテクニックによる映画が作られるきっかけとなった。 アラン=レネ監督の『去年マリエンバートで』(1961年)の複雑な話法は本作からヒントを得ているという。この手法は他にも、スタンリー=キューブリック監督の『現金に体を張れ』(1956年)、クエンティン=タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(1992年)、トム=ティクヴァ監督の『ラン・ローラ・ラン』(1998年)などで用いられている。

 本作は、リメイク作品も何作か作られた。アメリカの劇作家マイケル=ケニンとフェイ=ケニンは本作の舞台をアメリカ西部に置き換え、1959年にブロードウェイで舞台化した。この戯曲は1960年にシドニー=ルメットの演出によって TVドラマ化され、1964年にはマーティン=リット監督で『暴行』(主演・ポール=ニューマン)として映画化された。

おもな受賞一覧
1950年度ブルーリボン賞脚本賞(黒澤明、橋本忍)
1950年度毎日映画コンクール女優演技賞(京マチ子)
第12回ヴェネツィア国際映画祭(1951年)金獅子賞(黒澤明)
第24回アカデミー賞(1952年)名誉賞(現在の国際長編映画賞)
第25回アカデミー賞(1953年)モノクロ映画部門美術監督賞(松山崇、松本春造)ノミネート


あらすじ
 平安時代の京の都。羅生門(史実の平安京羅城門ではない)で、3人の男たちが雨宿りしていた。そのうちの2人、杣売り(そまうり 焚き木売りのこと)と旅法師は、ある事件の参考人として出頭した検非違使庁からの帰途だった。2人は実に奇妙な話を見聞きしたと、もう1人の下人に語り始めた。
 3日前、薪を取りに山に分け入った杣売りは、武士・金沢武弘の死体を発見し、検非違使に届け出る。そして今日、取り調べの場に出廷した杣売りは、当時の状況を思い出しながら、遺体のそばに市女笠、踏みにじられた侍烏帽子、切られた縄、そして赤地織の守袋が落ちており、そこにあるはずの金沢の太刀、女性用の短刀は見当たらなかったと証言する。また、道中で金沢と会った旅法師も出廷し、金沢は妻の真砂と一緒に行動していたと証言するのだが……

おもなキャスティング ※年齢は映画公開当時のもの
多襄丸   …… 三船 敏郎(30歳)
真砂    …… 京 マチ子(26歳)
金沢 武弘 …… 森 雅之(39歳)
杣売り   …… 志村 喬(45歳)
旅法師   …… 千秋 実(33歳)
下人    …… 上田 吉二郎(46歳)
巫女    …… 本間 文子(38歳)
放免    …… 加東 大介(39歳)

おもなスタッフ ※年齢は映画公開当時のもの
監督 …… 黒澤 明(40歳)
企画 …… 本木 荘二郎(36歳)
原作 …… 芥川 龍之介『藪の中』、『羅生門』
脚本 …… 黒澤 明、橋本 忍(32歳)
撮影 …… 宮川 一夫(42歳)
音楽 …… 早坂 文雄(36歳)
美術 …… 松山 崇(41歳)
録音 …… 大谷 巌(31歳)
助監督 …… 加藤 泰(34歳)
記録 …… 野上 照代(23歳)
製作・配給 …… 大映


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