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かの大国の空母 (2) 

2012年10月12日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨日の続きで着艦装置についてです。 ハリアーやオスプレイのように垂直に上昇・降下が出来ない通常の航空機は、短い甲板に着艦した後、車輪のブレーキでは止まり切れないので、甲板上に張られたワイヤーに航空機からフックを引っかけて強制的に停止させます。正確には、未だ、空中にいる間にフックを引っかけて強制的に甲板に引きずり降ろします。これも高度な技術で、着艦する航空機の種類、残燃料、速度などでワイヤーの張力を調整する芸当は簡単にはマネできません。艦載機自体が垂直離着陸が可能であれば、着艦装置は必要ありませんが、垂直離着陸が可能な艦載機の開発はそれ以上に困難です。艦載機をコピーされたロシアは中国には警戒し、このシステムを輸出しませんし、フランス製をブラジル経由で買う話しやスウェーデンから買ったとか色々な話しがあるようです。

この程度の空母ですから配備されても恐くはなく、日本が同じような空母で対抗する必要はありません。日本で強化すべきは揚陸艦です。日本にも「おおすみ」「しもきた」「くにさき」の3隻がありますが、これらは8000トン級で最近の世界では普通の2万トン、4万トン級に比べると寂しいのですが、これに無人機を搭載して攻撃力を向上させるのです。幸い、無人機を扱う程度の甲板の広さはあります。離島を占領された時には、その島から攻撃されない程度離れた場所から無人機で制圧し、その後、兵員を運び、そこを基地として島々を奪還するための足がかりになるのが揚陸艦です。そして、日本にないのが水陸両用の兵員輸送車。その程度の準備は、平和ボケの日本以外では何処の国でもしている事です。

韓国の揚陸艦は「独島」。竹島の韓国名称を付ける程に力を入れた2万トン弱の立派な大型艦ですが、残念なことに、搭載するヘリが海上で使えるように防塩処理ができていないということで、進水して4年、ヘリを搭載できない状態が続いているのはお粗末な話しで、海自では当り前のヘリ搭載ですが、海上で航空機を使うと言う事にはもその様な難しさがあるのです。その問題を解決して洋上でヘリを運用している海自は大したものです。これに関して、笑える話は、韓国の揚陸艦が「独島」であるなら、中国の空母には「尖閣」と命名しろと言う中国海軍の内部の声もあるとのことです。ロシアもフランスからミストラル級と言う2万トンの最新鋭の揚陸艦を購入し、太平洋艦隊に配属予定です。日本のお隣様たちは着々と軍備を固めていて能天気な日本の将来が思いやられます。最初の一隻は脅威でなくても、かの大国は作り続けますから、遠い将来には脅威になります。その時になって慌てても追いつけません。

今回、尖閣や竹島の事で隣国の本性を初めて理解した人も多い事でしょう。国防は単に政治家だけの仕事ではありません。国民全体が世界の動向をある程度は把握、理解しなければなりません。第二次大戦の戦争後遺症で軍事や国防などは一部の軍事オタクの話題のように毛嫌いされている面がありますが、かの大国では大学の一般教養の必須課目に含まれています。そして、隣国は善人ばかりではないのです。こちらから仕掛ける事は絶対にしないまでも、外部から仕掛けられないように、あの弱いハリネズミでさえ自分を護ることはしています。日本もハリネズミを目指すべきです。

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