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チャットGPT

2023年04月27日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落体抑制の松本です。

 今や行政まで使い始めるチャットGPTですが、チャットGPT同士で対話を進めては問題ですが、何を使用しようと最後にその文書を発する際には、人間を介してであれば、責任の所在はその人間という事です。書くための道具と思えば、日本語ワープロでさえ、忘れてしまった漢字まで書いてくれるのですから同じことです。植木等の時代には「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」と呑気なことを言っていましたが、今や小学2年生のチャコちゃんにまで「ボヤ~ッと生きてんじゃぁねえよ!」と𠮟られる時代、チャットGPTが普及すると、ホワイト・カラーと言われたサラリーマンの肩身はますます狭くなることでしょう。言語空間ではどうあがいても人間側に有利な点はありません。ただ、道具ですから、人間側の使い方次第という面もあります。ワープロさえあれば、だれでも綺麗な文章が書けて作家にさえなるなどと考える人はいないのと同様に、チャットGPTさえあれば、「どうにかカッコが付く」程度のことはできても、どう使いこなすかは人間次第です。

 言葉だけの世界(形式知の世界)であれば、人間はチャットGPTには勝てません。でもご安心、敵の弱い分野でなら勝てるのです。 それは、言葉になっていない暗黙知の世界。ここにはチャットGPTなど入り込めないのです。ここが我ら人間の最後の砦、AIなんぞに入り込まれない最後の砦なのです。暗黙知の世界など、人間同士でも未踏の世界のような、簡単にコミニュケーションの取れる領域ではありませんが、言葉を変えれば、人間同士の触れ合いの世界でもあり機械に敗れた人間の最後の慰めの場、たまり場かもしれません。人間同士の言葉を超えた交流の能力を深めることが一層大事になります。

 禅宗の「不立文字」すなわち、禅宗での根本的立場を示す言葉で、悟りの内容は文字や言説で伝えられるものではないということで、言葉になんぞ頼らないのです。仏の教えは師の心から弟子の心へ直接伝えられるものであるという以心伝心の境地を表したそうで、チャットGPTのような対話型のAIが発明される何百年も前から、言葉なんぞに頼ってはいけないという教えは、チャットGPTが大手を振ってのし歩く時代を予知していたのでしょうか? 言語の重要性が薄れることはありませんが、その言葉を発しているのは人間だけではなく、ただの機械という時代ですから言葉の限界という事で、同じく禅の「巧言令色すくなし仁」を心に留め置かねばなりません。

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