雷ブログ

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風力発電用のブレードへの落雷対策で欧州の特許が取れました。

2023年01月24日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 弊社、風力発電の羽根(ブレード)への落雷を発生し難くする方法については、色々な案を日本で特許化していますが、そのうちのいくつかは海外にも特許申請していて欧州でその特許の一つが認められました。 欧州は緯度が高く、雷は比較的少ないので洋上風力発電での被害も少なく、それ故、対策もあまり必要ないのです。ですから、羽根の先にレセプタクルと呼ばれる金属板を付けるくらいの簡単な対策しかしていませんが、これでは日本では不足であると思われます。

 日本では、夏だけでなく、冬にも日本海側は雷が多く、日本海側で洋上風力発電を実用化するには、積極的な落雷対策が必要になります。ただ、問題は、設置した後での取付は無理に近く、羽根の設計時に組み込まなくてはなりません。 残念なことに日本にはこの風力発電設備を製造するメーカーはありません。 日本でも、洋上風力発電をかなり熱心に騒いでいますが、これを取り付けるための設置工事関連の仕事はありますが、装置を作る事の出来るメーカーは、日本には無くなってしまいました。 電気を発電できても、外国製の設備を取付けるだけなのです。日本の産業育成としては寂しいものがあります。 そこでこの特許は、日本だけでなく、風力発電設備の製造メーカーのある米国と欧州でも権利化して、欧米の風力発電設備のメーカー様に売り込まなければなりません。そのためには、日本の風力発電事業者さんが、海外メーカーから風力発電設備を購入する場合に、「積極的な落雷対策」を購入条件として強く要求していただけることを期待しています。 洋上での壊れた羽根の交換となれば、何10億円もの費用が掛かります。弊社の予防的な処置であれば、その1%もかかりません。 しかし、残念ながら、痛い目に遭わないと分からない方が多いのです。

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