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君たち、中国に勝てるのか? 岩田清文/尾上定正/武居智久/兼原信克  産経セレクト

2023年01月20日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 本書の著者の内、岩田様/尾上様/武居様の3名はそれぞれ、元陸将、元空将、元海将と、それぞれの自衛隊でほぼトップに上り詰めた方々ですから、上から目線の「君たち」という言葉は、元部下の一般自衛隊員の事かと思うと、何と無責任なタイトルである事かと腹が立ちました。中国に勝てるか否かは、一自衛隊員の責任ではなく、自衛隊をきちんと軍隊と認めず放置してきて、憲法も防衛戦略も整備していない状態にしたまま、中国に日本のFEZ(排他的経済水域)にミサイルを撃ち込まれてもきちんと対応せず見過ごして既成事実化を許し、装備品にも限界がある現状を招いたのは政治家の責任であるにも拘らず、戦いの最前線にいる自衛隊員に「君たち勝てるか?」とは、何たる無責任!との印象でした。 第二義的な責任としては、現場の自衛隊員を育ててきた将官クラスの方々が、退官した後、まるで他人事の用に現場の自衛隊員に「君たち中国に勝てるのか?」と問うのも、一市民としては、あなた方は勝てる軍隊を育ててこなかったのか? と問いたくなるようなタイトルです。 まあ、将官とてアホな政治家から制約を受けての事しかできませんから、仕方のない事ではありますが。。

 しかし、自衛隊が新人からこの元将官に至るまで、厳しい制約の中で、限られたできる範囲の中で一生懸命、職務を遂行している事は存じ上げているので、この「君たち」として、だれが、ここで問われていることを真剣に答えなければればばならないのか? 書物と言うのは著者が誰にメッセージを届けたいのか? 読者が一番大事で、それが誰なのであろうと推測しながら読み進めると、ここで言う「君たち」というのは「永田町」「霞が関」「市ヶ谷」周辺でお仕事をされている方々こそがふさわしいと考えると、ガテンが行きます。現場の上の方々です。 現場を知らない上の者が、偉そうに物事を決める、あるいは決めかねて放置する。これは日本に広く蔓延している病です。

 自衛隊員をボクサーに例えるなら、一見、立派なグラブを付けていますが、よく見ると貧疎で手かせが付いている。立派なトランクスと靴を履いているがよく見ると足かせまでついている。 そういう状態でリングに放り出されているのですから、その勝敗について「君は勝てるのか?」と聞く前に手かせ/足かせを外してあげなければならないのです。それが政治家の役割なのです。

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