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米軍の何がスゴイ?  エイブラムス戦車の燃料

2023年01月30日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 米軍の何がスゴイのか? 答えは多々ありますが、一つは「ロジスティックス」日本語では「兵站」とも言い、いかに前線部隊に必要な物資を補給をし続けるかという点です。 第二次大戦では日本の兵隊さんの戦死者230万人と言われますが、ヒドイのは、戦場での戦闘で敵の弾に当たって亡くなった人の数よりも、食料の補給が足りず栄養失調、それによる病気や餓死でなくなった方のが多いの言うのは悲惨な戦争でした。 補給など、前線で戦う兵隊の単なるサポートで二流のお仕事のような、兵站軽視が生んだ悲劇でした。 そこで、米軍が日本軍と違うのが補給です。米軍は、補給の継続できない所まで前線を拡大するなどの無謀な事はしないのです。その補給も合理的に行っています。 最近では、燃料の種類を統一していることです。今回ウクライナに供与されるというエイブラムズ戦車、ガスタービン・エンジンで燃料はヘリコプターと同じジェット燃料です。ジェット燃料と聞くと、さぞかし、強力な燃料と思われる方が多いかと思いますが、燃料としてはガソリンよりも安全な灯油です。海軍では、原子力の空母と潜水艦以外の艦船はガスタービンエンジンで動き、その燃料は艦載機、ヘリコプターから戦車、軍用車両からテントの暖房用ストーブに至るまで全て同じ、JP-8と呼ばれる燃料なのです。 ガソリンだ、軽油だとの油の種類がバラバラよりは単一のジェット燃料に統一する方が補給は楽です。 

 若かりし頃、四駆で野山を走り回りましたが、これらはディーゼル・エンジン。通常は、軽油が燃料です。暖房用に使用される灯油は、軽油よりは上質なのですが税金が優遇され安価なのです。それで、違法なのですが、ディーゼル車を暖房用の灯油で走っている方もおりました。灯油は軽油より幾分、粘性が低く燃料ポンプに負荷がかかるというので、灯油に潤滑用のオイルを混ぜているとのことでした。 まあ、米軍のディーゼル車がジェット燃料で動いてているのですから、灯油でも充分なハズです。ディーゼル車に乗っている方、真似はしないでください。暖房用の灯油を暖房用以外の用途、車の走行用に使用するのは違法です。

 ウクライナの戦場で、米軍からのエイブラムズ戦車はジェット燃料、レオパルとは軽油と分けて補給するのは大変です。エイブラムズ戦車とレオパルト戦車の混成部隊を編成した場合、レオパルトのディーゼル・エンジンにジェット燃料を使用するのは、エイブラムズ戦車のタービン・エンジンを軽油で動かすよりは現実的です。きっと、誰かがこの程度の試験はしている事でしょう。

  エイブラムズ(米)/レオパル(独)/チャレンジャー(英)/ルクレール(仏)  VS  T14 (露)の戦いは戦車ファンの野次馬としては最高に面白いのですが、ロシアは戦車戦で負けるでしょうから、次のステップとしては核兵器となるでしょう。西側の戦車4機種もの投入は、ロシアを核兵器使用に追い込む無謀な決定です。ウクライナは、戦車の次は、長距離ミサイル、次は戦術核と欲しい物リストが膨らむだけです。援助だってタダではないですから、ウクライナの借金が膨らむだけです。自前の戦力が不足して戦えないなら、もう止めるべきです。

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