雷ブログ

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有識者が「有識」とは限らない

2019年07月03日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

以前、ある公的補助金を頂くための審査の席でのことです。 各方面から「有識者」と言われる方々の前でPDCEの説明をした時に、「雷なんて電気力線のとおりに落ちてくるだけだ!」と私の説明に異議を唱えた方がおられました。「電気力線」という専門用語をご存じなのですから、一応電気の分野からの「有識者」という肩書で審査員の席におられたのでしょうが、その方はご年配でしたし、あまりの程度の悪さに恥をかかせてもお気の毒な気がして、反論するのを止めました。

電気力線は、あくまで机の上だけの話でして、あるいはチリひとつない清浄な真空中であれば、それに近い状態になるかもしれませんが、現実の大気中には中国からPM2.5が飛来しなくても大気中は微小なチリが充満しているのです。 夕焼け小焼けが赤く見えるのは、その大気中を低い角度で進む太陽光が、大気中の比較的大きな粒に波長が長めの赤が散乱するために赤く見え、空が青いのは空を見上げた時には、低層の大きめの粒よりも上空にある、比較的粒の小さな粒の層が厚く、波長の短めな青い光が散乱するためです。 これほど、大気中にはエアロゾルが多いのですから、机上の理論のようにきれいな電気力線で2極間を結べることはないのです。

放電も一回の飛距離は限られ、電荷を補給しては、次のジャンプし易い所に跳ぶため、落雷の姿はギザギザなのです。 どこに放電が進むかなど人智の及ぶところではありません。それを電気力線のとおりに放電すると言いはるのですから、これは議論するだけ時間の無駄です。 この方も公的な審査の席に有識者として招かれているのですから、それなりの経歴のある方なのでしょうが、こういう生半可な有識者は影響力を伴うだけにタチが悪い。

TVに出るコメンテータと呼ばれる方々も同じことです。TVカメラの前で堂々と発言しますから、さぞや、その道の専門家であろうと思うとアホなことを言っている方も多く見受けます。 何を信用してよいのか分かり難い世界です。 何を信用して良いかがわからない場合には、何も信用しなければ良いのです。 世の中はフェークニュース、フェークと言わないまでも偏向したニュースで満ちていますから、広く見聞きし、勉強し、自分で判断するしかありません。

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