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調達コスト

2019年07月25日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

TVのCMで米国系の某カード会社が、「ビジネスでの支払いもXXカードで」というCMを見て先日、沖縄の嘉手納基地での話を思い出しました。 米軍との契約が結ばれると、米軍専用のカード口座を開き、米軍からの支払はその口座への振込になるそうなのです。 調達をする側は、2万ドル(約200万円)未満の支払であれば、担当者の裁量で決め、カードで支払うという簡便さに驚きました。

日本の某お役所では、150万円以上の案件については「公開入札」が原則で、入札情報を公開し、入札が行われ、業者を決めるといういわば儀式が先に来ます。 これは、公正な手続きのように一見見えますが、200万円の案件のためにいくらの調達コストをかけているのか? という側面で考えると、その程度の案件であれば、担当者が決め、カードで支払うのであれば、調達コストは少なくて済みます。 それを大仰な公開入札で業者をきめて、いくらの人件費が必要なのか計算されたことはあるのかが興味深い所です。 その上限の150万円ですが、昭和22年に決められた金額で、それから現在に至るまで、変更が行われていないのです。 昭和22年当時の150万円であれば、大金であり、公開入札も理解できますが、この金額が現在も踏襲されているとは今まで、誰もすべき仕事をしてきていないようなものです。

それに比べると、担当者が裁量で200万円の仕事を発注できるという制度、元々、日本人は汚職、談合の傾向が強いため公開入札のような制度で悪さをしないようにしたのでしょう。 身の回りを見ると、駅での改札口ですが、あれも人は無銭乗車をするという性悪説に基づいた考えで、最初に切符を買わせてそれを検査するという仕組みですが、欧州の鉄道では駅が街の中でオープンで区切りなどありませんから、誰でもキップなど買わずに乗車することは可能です。もちろん下りた駅でも改札口などなく、オープンな構造です。 無賃乗車をするならいくらでも可能ですが、それでも性善説で無賃乗車はしないことが前提になっています。 このような社会で、もし、無賃乗車がばれた時には大きなペナルティが課せられます。

性善説で社会の仕組みを簡単にするか、性悪説で手続きを厳格にするか? 一日の売上の計算である限度の間違いは「誤差」として、損切りするか、その金額以上の人件費をかけて徹底的にツジツマを合わせるか? それぞれの社会で色々なやり方がありますが、日本方式が厳格なのは、そもそも日本人がズルをし易い国民性なのかもしれません。

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