雷ブログ

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人類と気候の10万年史  中川 毅  講談社 ブルーバックス

2017年03月15日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

扱っているものはミクロの単位ながら、そこに隠された情報は10万年というスケールの大きな話です。福井県の三方五湖には、地名の通り五つの湖があり、そのうちの水月湖には、三方湖に流れ込んだ土砂の上澄みのような水しか流れ込まないためにその上澄みに含まれた土砂が沈殿し、酸素が少ない固定には生物もいないため、水性の動物に荒らされることもなく歴史の証拠が積み重ねられた地層があるそうです。 この堆積物を調べると周辺の植生、どのような種類の樹木が多かったのか、縞模様を成して堆積した地層を調べると15万年前から現在に至る、地球の自転軸の向き、地球の公転輝度、南極の気温、植生の変化、などがナント、ボーリングしたパイプの中に詰まっている標本から分かるそうです。

この標本、夏は黒っぽく、冬は白っぽく、1年で明暗1組の縞模様を成し、この容易な地層を「年縞」と呼ぶそうで、厚さにして45m、時間にして7万年分の地層が湖底に溜まるそうです。 通常は、湖に流れ込む川の強い流れ、水中生物が固定を荒らす事などで、このような年功が観測できる水月湖は、世界にも稀な湖だそうです。 この水月湖を観測すると昔の天候の事が分かります。 水月湖は世界でもまれな場所でこれは大事にせねばなりません。

このような古代の事を研究してなにがわかるか? 面白いのは、産業革命以降の化石燃料の使用により大気中の二酸化炭素が増加したとの話はよく知れ渡っていますが、それ以前の約8千年も前、人間が稲作をして水田を作るようになった時から水田からは大量のメタンガスが出て温暖化を促し、これらの人間活動がなければ氷河期を迎えていたのを抑える効果を発揮しているというのです。 温暖化は既に8千年前から始まり、産業革命以降の100年間ではないようです。 

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