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取り残される日本の教育  尾木直樹  講談社α新書

2017年03月06日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

TVのコメンテータとしてお見かけする尾木先生ですが、さすが教育界での長い経験で、TV番組内での短時間のコメントよりも中身のあるシッカリとした見解で満ち溢れていますが、社会そのものを反映する教育の複雑な事情に圧倒されます。 単に教育界だけの問題でなく、学校の枠をとび出た日本の社会問題なのです。 この種の問題は、解決策を打っても即効性は期待できず、ゆでガエル状態の日本が危機を危機として認識できないまま世界に後れを取っていくのは残念ですが、自己の改革をできないのは自分の責任ですから、平家物語を実践してしまう日本も、所詮、国民がそのレベルであったと諦めるしかないのかもしれません。

社会という大きな器の問題の前に、家庭内でも問題だと最初に指摘されているのが子供の自立が遅れ、「異性の親との入浴」、男の子なら母親、女の子であれば父親と何歳まで一緒に入浴するかという年齢が上がってきていて、いつまでも「仲良し親子」で、なかなか独り立ちできない現状を指摘されています。 我が家の息子ですが、小学校に入学する頃、家族で温泉に行った時に「これがお前の人生で最後の女湯であるから、シッカリと入ってこい」と女湯に送り出した覚えがあります。 息子は小学校に入る頃で女湯は終わりましたが、最近ではその年齢が中学生になっている場合が増えているそうです。  公衆浴場では年齢制限をかけていますが。。。

親離れ、自立できないという点では学生の間は仕送りは仕方ないと思いますが、20歳を過ぎても親に頼って生活するのは「生物」として見た「人間」が、如何に過保護であるか。。先日、NHKの自然を題材にした番組で「イグアナ」、あのトカゲのような生き物ですが、海岸で卵の殻を割って外に出て歩き始めた瞬間からヘビに追い回され、生存競争が開始されるのです。 高い崖を登りきるまでが最初の試練でここまでで多くが命を落とします。 親から何も教わらず、卵の殻から出ればとにかく逃げろという本能がプログラムされているのは不思議です。 これは、イグアナだけでなく、多くの生き物に共通することですが、親からの庇護の厚い人間界では別の種類の脅威が待ち構えている。 

それは、生まれた国の社会情勢です。 こればかりは、そこに生まれた運命を背負うだけしかできません。経済が貧しいい国に生まれれば、その中での最適解を求めるしかありませんし、日本のような「温室」に生まれ育ち、比較的人の好い仲間に囲まれ、過激な争いも無く、街は清潔で治安も良い、しかし社会制度を変革するスピードが遅く、自己満足の世界に浸って世界の情勢変化に追いついていけない。  これは、今後の世代、若い方々の大きな試練になります。 日本が、世界の中で現在のポジションを守れるか/衰退するか、本当は厳しい戦いの中にあるのですが、それにさえ気が付いていないのです。 この日本の危機的な教育事情、単に教育というより社会の問題ですが、これを見事に解説しています。

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