雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

東京オリンピックと配線の地中化

2017年01月04日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

年末に行われた4者会談で森さんが明確に発言されていましたが、「東京オリンピック」というのは「東京都」が主体になって行うものなんですね。 この国家的な行事を何故、一地方自治体が行うのかよく分かりませんが、とにかく、「東京」オリンピックであって、「横浜オリンピック、」あるいは「神奈川オリンピック」でなくて本当によっかた。。という印象です。 東京都は財政が豊かで都民税を使って国家的行事をしていただけるのは、他県の者から見ればありがたいことです。 もし、これが横浜の市民税で行われるのであれば、オリンピックは見たいけれど横浜での開催には反対します。 ただし、バレーボールの横浜アリーナ位であれば協力すれば良かったのにとは思いますが。。。

このオリンピックに合わせて、小池さんが前から主張されていた「電線の地中化」もマラソン・コースに沿って行われるようですが、電線の地中化は大変なプロジェクトです。 電力会社の発電所からいくつかの変電所を経由して、街中の電柱で一番上にある(雷対策の架空地線のない場合)6600Vから柱上変圧器で100/200V にされて、我々の家に配電されるのですが、電線の地中化は、この基幹の6600Vの線を地面の中に埋め込むだけでなく、その沿線の建物にまで地中配線でなければ意味がありません。 都市部の幹線道路と沿線の大型商業ビルだけでならよいのですが、住宅地の中まではかなり大変です。

スイスの家庭には核シェルター用の地下室がありますから、電気/水道/電話/ガスなどのインフラは全て地下から引き込むようになっていますが、日本の住宅では電気は架空で空から家の壁に入ってきます。 配線の地中化をどこまでやるのか? 幹線だけ地中化しても末端の家庭ががそのままでは、一度、地下から電柱に上げなければなりませんし、そうなれば電柱は残るので何のための地中化? ということになりますし、末端まで地中化するとなると、毛細血管のすべてを変えることになるので大変な話です。

電柱のない景観の方が綺麗に決まっていますが、電柱は日本のように災害の多い環境ではあながち悪くはありません。 災害で壊れた場合を考えると、点と点を空中で結ぶだけですから、隆起してしまったり、陥没してしまった地中の線分を保守する地中配線より架空配線の電柱のほう復旧作業は迅速に行えます。

これから新規に作る住宅地でなら可能でしょうが、既存の住宅地でそこまでのコストをかけるメリットがどこにあるのか疑問です。 大地震で電柱が倒れて消防車が動けないという前に、広域で火災が発生すればどっちみち、消防車の数は足りないのです。  まあ、政治家さんの判断は、見た目の美しさだけで、それに変更するためのコストまで、お考えになられてはいないのでしょう。 オリンピック、電線の地中化、どちらも莫大なな費用がかかります。 本当に両方共できるのですかね? オリンピックの費用負担、どのように決着するのか見ものです。

〒220-8144 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
横浜ランドマークタワー 44階 4406
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
http://blog.goo.ne.jp/img/static/admin/editor/btn-entry.gif

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする