
人間の良心が周りの人間を幸福にして世界を変える。といったメッセージが浮上するが、物語の核は、その源泉である町田君本人の世界が変わっていくドラマであることが気づかされる。善意の限界と現実にぶち当たったところで、愛ではない恋を知り、成長を遂げていく。描かれるのはまさに青春劇。人助けと恋に突っ走る町田君が清々しい。ヒロインが新川優愛に見えて仕方ないのは少し可哀そうだけど、監督の演出に必死に喰らいつく主演2人の姿が、もがくキャラクターの個性と巧くシンクロしている。一方で、強い個性を持つ脇役には、百戦錬磨の演者を据えていてバランスが保たれている。太賀イイ!暑苦しい表現をナチュラルに捉えるカッコよさに惚れ直す。
途中余分と思えるシーンや、過剰な演出に「ハラがコレなんで」の悪夢がよぎるが、キラキラする町田君の可愛さ(髪がキューティクル!)にも助けられ、ファンタジーに振り切ったラストまでとても楽しめた。
【65点】
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