
新作DVDレンタルにて。
漫画原作未読。吸血鬼に似ているようで似ていない「人肉」を食べることでしか生きられない種族の話だ。人間にとって脅威であるため駆逐される対象とされるが、本作で描かれる種族は人間と平和的に共存することを望む。人間を傷つけることなく、食料として生成させる方法は結構思いつく内容だ。主人公は人間からトーキョーグールに変わってしまう特異なキャラだが、空腹なのに普通に食べていた料理が全く受け付けられなくなる描写が面白い。おそらく、撮影用にお菓子か何かで出来ている人肉フードが美味しそうに見える。彼らを執拗に追う政府の男が、一方的に彼らを排斥するモチベーションがよくわからず違和感を感じたりするが、途中から深いことは考えず、人間(悪)VSグールー(正義)のバトルアクションとして割り切って見ることにした。そのアクションは視覚効果ありきとなるが、そのクオリティは悪い意味で日本品質。実写にアニメを切り貼りしたような雑な仕上がりで、なかなかレベルアップしないこの状況に日本の技術力の限界を感じてしまう。漫画の世界を実写で再現するのではなく、漫画をリアルな世界で描いてほしい。「この世界は間違っているー!!」といった主人公の絶叫は空回りしていて、キャラクターの熱量に対してドラマがついていけてない。最後に主人公が対戦する相手の武器が、削られる前のケバブのようだったが、あれがなぜ強いのか説明がほしい。
【55点】
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