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映画とサウナ。

今更ながら「ブレイキング・バッド」が最高のドラマだと知った件。

2014-04-12 13:44:12 | 海外ドラマ


ネット上で絶賛レビューが飛び交う海外ドラマ「ブレイキング・バッド」。

昨年末、huluの2週間お試し視聴をした際に「ブレイキング・バッド」の最初の2話を観たが、
年明けに放送が終了。悲嘆に暮れていたが、最近、再放送されるようになったので、
再入会し、今更ながら「ブレイキング・バッド」を観進めている。
現在シーズン3を観終わったところ、シーズン5で終わりなので、もう終盤である。

尋常じゃないくらい面白い。格が違うドラマだ。

聞きしに勝る、いや、それ以上のドラマだ。
その完成度は、自分の知るドラマの域を超えた。

脚本、演出、キャスト、撮影(カメラワーク)、どれをとっても完璧。
続きモノのドラマだが、次回次回を煽る脚本ではなく、
1話1話でちゃんと転結させる印象が強い。

末期がんに侵され、余命わずかと宣告された高校の化学教師「ウォルター」が、
残された家族に遺産を残そうと、覚せい剤の製造に乗り出すという話。

突拍子もない話なのに、浮き足立つことのない脚本だ。
鋭く現代社会の闇を突き、生身の人間の生き様を深く活写する。
観ているこっちは夢中にならざるを得ない。

白ブリーフが似合う冴えない中年男が生み出す覚せい剤。
それは99%の最高純度を誇る「クリスタル・メス」だ。
彼が持つ化学の知識と、化学への誠実さの結晶である。
その品質は他の追随を許さず、裏社会に名を轟かすことになる。。。

圧倒的な競争力を持つ商品を生み出したはいいが、
それをどう売るのか、どう効率的にお金に変えるのか。
犯罪に手を染めたことで、警察の手からどう逃れるのか、家族にどこまで隠し通すのか。
アメリカ本国のマフィア、メキシコの麻薬カルテルとどう共存、あるいは対立し合うのか。。。

ウォルターがビッグマネーを手に取る過程はスリリングでダイナミック。
いくつもの局面を彼が持つ知性と人間性で突破する過程は痛快。
半沢直樹なんぞ、足元にも及ばない。

但し、扱うのはあくまで人を破滅させる覚せい剤だ。
覚せい剤をネタとして面白がる風潮は断じてない。
覚せい剤を扱うという責任をしっかりと受け止めている作りだ。

そして一環しているのは、家族への愛だ。
これは主人公に限った話ではなく、脇を固める多くのサブキャラも同じ。

このドラマが面白いのは、シリアスな部分だけではない。
「ホームランド」等、同様に完成度の高いサスペンスドラマはあれど、
本作の毛色が違うのは、アイロニック、ブラック、シュールといったユーモアを
ギリギリの匙加減で放り込んでくることだ。これが絶妙。

「緩急自在」という言葉がハマる。キレキレの演出に毎話毎話唸る。

主人公のウォルターだけでなく、脇を固める登場人物たちも実に興味深い。
ウォルターの相棒で元教え子のジェシー。義理の弟で麻薬取締局のハンク。
饒舌で凄腕弁護士のソウル。元刑事で裏の掃除屋(?)をしているマイク。
そして、アメリカ南部のマフィアのボスであるガス。
いずれのキャラも多面性を持ち合わせている。

今月から、最終シーズンであるシーズン5がhuluで放送開始された。
月額1000円で全エピソードを見られることに感謝である。

また観終わったら感想を残そうと思う。



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-10-21 09:07:19
ほんと、半沢なおきなんぞ、足元にもおよばないですよね
ブレイキングバッド 最高のドラマです
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