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映画とサウナ。

今日、キミに会えたら 【感想】

2012-12-10 23:49:07 | 映画
日本での公開を待ちわびていた映画「Like Crazy」が劇場公開スルーで
DVD化されたのでレンタルして観た。



邦題は「今日、キミに会えたら」。
どこかで聞いたことのある、アリガチなタイトルのつけ方に
日本の配給会社のやる気のなさを感じる。

劇中で和訳される「Like Crazy」は「切ないほど好き」だ。

アメリカ本国で多くの支持を受けたことに納得。
まさに切ない、そして美しい映画。

運命の恋をしてしまった若いカップルの遠距離恋愛を通して
人を愛することの喜びや苦しみを清々しく、時に生々しく描く。

人を愛するが故におかしてしまう過ちや、
想いが近づくほど、すれ違うやるせなさ。。。
「若気の至り」という言葉で片づけたくないほど、
本作2人の姿がピュアで愛おしい。

かといって甘ったるいラブストーリーではない。
否応なく続いていく人生の中で、
若い頃の恋愛はいつかの想い出となってしまう。。。
心の片隅に持っていた感覚をつっついてくる。

あとでわかったことだが、本作のセリフはアドリブだったらしい。
本作監督はドレイク・ドレマスという、未だ20代の人。演出巧いな~。
主役2人を演じたアントン・イェルチンとフェリシティ・ジョーンズが素晴らしい。
2人が放つ柔らかな光が本作の世界観をより鮮明にしている。
日本でも馴染みのあるクリクリ天然パーマのアントンは若禿傾向にあるので
ラブストーリーはこれで最初で最後かもしれない。。。
本作で初めて見たフェリシティ・ジョーンズ。
油断すると上歯がポカンと出るのだが、それがとてもキュートに映った。
次世代を担う若き演技派のジェニファー・ローレンスはさすがの存在感。

物語のラストの2人の表情が秀逸。
2人に胸に去来したものは何だったのだろうか。

以前、公開された「500日のサマー」(大好き)は
本作同様に日本でまだ知られていない若い俳優を配した恋愛ドラマだったが、
単館公開され、日本でもヒットしたような記憶がある。

邦高洋低が加速した今年の映画界。
こういう良作が無視されることが非常に残念だ。

【75点】

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