先日、園子温と神楽坂恵の婚約のニュースがあった。
それを聞いて思わず「キモチワルっ」と漏らしてしまった。
どちらからアプローチしたのか、わからないけど、
園子温って演者とそういう私的関係になるのかと。。。とかなり意外。
そんな中、園子温の新作「恋の罪」が今日から公開され、早速観た。
本作は1997年に実際に渋谷ラブホ街で起きた殺人事件をヒントに
園子温が描いたオリジナルストーリー。
その事件の被害者は東京電力に総合職で勤務していた39歳の独身女性、
いわばエリートキャリアウーマンであったが、
退勤後、渋谷円山町で売春行為をするという全く別の顔を持っていて
そのスキャンダラスなネタが当時マスコミによく取り上げられていたようだ。
本作は、主人公たちが「生きる実感」を持つために、
事件の被害者同様、売春という2重生活を送るという話だ。
ざくっと「生きる実感を持つために」と個人的に解釈しているが、
ホントはもっと深い解釈があるように思う。
例えば「言葉は肉体を持つ」という劇中の出ていたフレーズから派生する解釈であったり。。。
だけど正直よくわからないというのが本音。
私のように想像力のない人にとっては本作はかなり難解。
園子温映画の中でもかなり難解な部類に入る。
そもそもタイトルの「恋の罪」って何を指しているのだろうか。
なので、今回は園子温ならではの飛躍した展開が
どうにもこうにもシックリこなかったし、純粋に楽しめなかった。
館内の観客はほぼ男性一色。
監督は本作を「女性賛歌」と位置づけているようで
公開前にプロモーションの一環で女性限定の試写会を行なったらしいが、
一般女性がこれを観て共感するとは、なかなか思えない。
繰り返される生々しい性行為は、男子の願望目線。
男子が喜ぶであろう神楽坂恵の巨乳露出の数々。
その内容はかなりエロいため、本作をオカズにできる男子も多そうだ。
これが女性の本質なのであれば、自分は女性を理解できていないのだろう。
キャストに注目してみる。
刑事役の水野美紀、この人ってフルヌードOKな人なんだ~、
冒頭からかなりビックリした。
その水野美紀の不倫相手役のアンジャッシュ児島、
ついこの間アメトークで「児島あそび」やってて、
芸人としてはかなり痛いキャラで扱われてたけど、
ドラマでもチョクチョク出ているように、役者としてその演技の巧さは勿論のこと、
独特な個性をもっていると前から思ってた。陰鬱で暗く、ジメっと偏った雰囲気。
本作でもその個性を遺憾無く発揮。Mキャラの水野美紀に終始Sな言葉攻め、
気持ち悪さに威圧感と時折みせるユーモアも加わってとてもよかった。
芸人よりも、役者として真っ当にいける人だなと思った。
そして本作の見どころは、昼は大学の助教授、夜は売春婦という、
事件の被害者に近い役を演じた冨樫真と、その母親役の大方斐紗子の怪演だ。
有名、無名に関わらず実力のある演者を配することが多い園子温映画にあって、
本作の一番のアタリは紛れも無く、この2人。
2人の声色、セリフ回し、所作、醸すオーラは、キャラの狂気を語るに説得力ありだ。
母娘に関わらず「下劣なお前(娘)は死ね」、「そっちこそ死ねクソババア」と
落ち着き払ったトーンでの罵倒し合うシーンは圧巻。
切り取って名シーンコレクションに加えたいほどだ。
神楽坂恵は個人的にやっぱ苦手だ。
前作よりも演技力に磨きがかかり、作品世界、キャラに馴染んでいるけど、
周りの演者、特に絡みのある津田寛治や冨樫真と比べると浮いた感じが否めない。
脱いだときのおっぱいの巨乳ぶりは、かなり目の保養になるのだが。。。
しかし、本作では彼女が主役級の役割を演じていて、かなりの魅せ場がある。
中には物語の展開にほぼ関係のない過剰な魅せ場もあって閉口する場面も多く、
婚約報道の先入観を抜きにしても、園子温の神楽坂に対する偏愛が見え隠れする。
来年公開で注目している「ヒミズ」でも神楽坂恵が出ているようだし。。。
公私混同?? 大丈夫かな。。。
いらぬ詮索で2時間半の上映時間が余計に長く感じられた。
【50点】
それを聞いて思わず「キモチワルっ」と漏らしてしまった。
どちらからアプローチしたのか、わからないけど、
園子温って演者とそういう私的関係になるのかと。。。とかなり意外。
そんな中、園子温の新作「恋の罪」が今日から公開され、早速観た。
本作は1997年に実際に渋谷ラブホ街で起きた殺人事件をヒントに
園子温が描いたオリジナルストーリー。
その事件の被害者は東京電力に総合職で勤務していた39歳の独身女性、
いわばエリートキャリアウーマンであったが、
退勤後、渋谷円山町で売春行為をするという全く別の顔を持っていて
そのスキャンダラスなネタが当時マスコミによく取り上げられていたようだ。
本作は、主人公たちが「生きる実感」を持つために、
事件の被害者同様、売春という2重生活を送るという話だ。
ざくっと「生きる実感を持つために」と個人的に解釈しているが、
ホントはもっと深い解釈があるように思う。
例えば「言葉は肉体を持つ」という劇中の出ていたフレーズから派生する解釈であったり。。。
だけど正直よくわからないというのが本音。
私のように想像力のない人にとっては本作はかなり難解。
園子温映画の中でもかなり難解な部類に入る。
そもそもタイトルの「恋の罪」って何を指しているのだろうか。
なので、今回は園子温ならではの飛躍した展開が
どうにもこうにもシックリこなかったし、純粋に楽しめなかった。
館内の観客はほぼ男性一色。
監督は本作を「女性賛歌」と位置づけているようで
公開前にプロモーションの一環で女性限定の試写会を行なったらしいが、
一般女性がこれを観て共感するとは、なかなか思えない。
繰り返される生々しい性行為は、男子の願望目線。
男子が喜ぶであろう神楽坂恵の巨乳露出の数々。
その内容はかなりエロいため、本作をオカズにできる男子も多そうだ。
これが女性の本質なのであれば、自分は女性を理解できていないのだろう。
キャストに注目してみる。
刑事役の水野美紀、この人ってフルヌードOKな人なんだ~、
冒頭からかなりビックリした。
その水野美紀の不倫相手役のアンジャッシュ児島、
ついこの間アメトークで「児島あそび」やってて、
芸人としてはかなり痛いキャラで扱われてたけど、
ドラマでもチョクチョク出ているように、役者としてその演技の巧さは勿論のこと、
独特な個性をもっていると前から思ってた。陰鬱で暗く、ジメっと偏った雰囲気。
本作でもその個性を遺憾無く発揮。Mキャラの水野美紀に終始Sな言葉攻め、
気持ち悪さに威圧感と時折みせるユーモアも加わってとてもよかった。
芸人よりも、役者として真っ当にいける人だなと思った。
そして本作の見どころは、昼は大学の助教授、夜は売春婦という、
事件の被害者に近い役を演じた冨樫真と、その母親役の大方斐紗子の怪演だ。
有名、無名に関わらず実力のある演者を配することが多い園子温映画にあって、
本作の一番のアタリは紛れも無く、この2人。
2人の声色、セリフ回し、所作、醸すオーラは、キャラの狂気を語るに説得力ありだ。
母娘に関わらず「下劣なお前(娘)は死ね」、「そっちこそ死ねクソババア」と
落ち着き払ったトーンでの罵倒し合うシーンは圧巻。
切り取って名シーンコレクションに加えたいほどだ。
神楽坂恵は個人的にやっぱ苦手だ。
前作よりも演技力に磨きがかかり、作品世界、キャラに馴染んでいるけど、
周りの演者、特に絡みのある津田寛治や冨樫真と比べると浮いた感じが否めない。
脱いだときのおっぱいの巨乳ぶりは、かなり目の保養になるのだが。。。
しかし、本作では彼女が主役級の役割を演じていて、かなりの魅せ場がある。
中には物語の展開にほぼ関係のない過剰な魅せ場もあって閉口する場面も多く、
婚約報道の先入観を抜きにしても、園子温の神楽坂に対する偏愛が見え隠れする。
来年公開で注目している「ヒミズ」でも神楽坂恵が出ているようだし。。。
公私混同?? 大丈夫かな。。。
いらぬ詮索で2時間半の上映時間が余計に長く感じられた。
【50点】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます