12月に入り、年末恒例の各映画賞の発表が北米で始まり出した。それに伴いアカデミー賞候補予想もかなり見えてきたので、主要部門について1回目の予想をしてみる。上から順に受賞確度。★は当確予想。
【作品賞】
★ラ・ラ・ランド
★Manchester by the Sea
★Moonlight
★ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
Fences
Loving
沈黙 -サイレンス-
メッセージ
デミアン・チャゼルの新作ミュージカル「ラ・ラ・ランド」については、まだ公開されていないものの、各映画祭の熱狂的な反応から今年のアカデミー賞の中心になることは確実と思われる。「シカゴ」以来のミュージカルでの作品賞受賞が濃厚。前回、人種の多様性が叫ばれた反省の反動から、「Moonlight」のほかに、「Fences」「Loving」が入りそうな感じ。「メッセージ」はドゥニ・ヴィルヌーヴによるSFだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ映画はことごとくオスカーに嫌われているので落ちるかもしれない。その代わりにイーストウッドの「ハドソン川の奇跡」が入るかも。
【監督賞】
★デミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
★バリー・ジェンキンス(Moonlight)
ケネス・ロナーガン(Manchester by the Sea)
マーティン・スコセッシ(沈黙 -サイレンス-)
パブロ・ラライン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
デミアン・チャゼルとバリー・ジェンキンスは確定予想。マーティン・スコセッシも固そうだが、まだ作品の評判をまったく聞けてないので様子見。チリ人監督パブロ・ララインは「NO」の監督だった人だ。その演出手腕は光るものがあり印象に残っていたが、そんな彼がハリウッドに進出して、あまりにも有名なケネディの未亡人をどう描いたのか気になるところ。
【主演男優賞】
★ケイシー・アフレック(Manchester by the Sea)
★アンドリュー・ガーフィールド(沈黙 -サイレンス-)
★ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)
デンゼル・ワシントン(Fences)
トム・ハンクス(ハドソン川の奇跡)
今年のオスカーの主演男優賞は突き抜けた存在がいなさそうだ。そんななかでもケイシー・アフレック、アンドリュー・ガーフィールド、ライアン・ゴズリングは確実とみる。アンドリュー・ガーフィールドはメル・ギブソン監督の「Hacksaw Ridge」での熱演と合わせ技で票を集めるかもしれない。個人的には、ライアン・ゴズリングの大ファンのため、彼のノミネートが大変嬉しい。マシュー・マコノヒーがハゲおやじを演じる「GOLD」の状況も注視していきたい。
【主演女優賞】
★エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)
★ナタリー・ポートマン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
イザベル・ユペール(Elle)
エイミー・アダムス(メッセージ)
メリル・ストリープ(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
今年の主演女優賞候補はかつてないほど迷う。エマ・ストーンとナタリー・ポートマンはぶっちぎりの当確として、他の3名が予想できない。昨年のシャーロット・ランプリングの候補入りを考えれが欧州作品もきちんとアカデミー賞は見ていることがうかがえ、イザベル・ユペールの候補入りは十分あり得る。エイミー・アダムスは「メッセージ」が作品賞候補に上がれば確実に候補入りになると思う。残り1枠はアカデミー会員が大好きなメリル・ストリープになるか。
【助演男優賞】
★マハーシャラ・アリ(Moonlight)
ルーカス・ヘッジズ(Manchester by the Sea)
ヒュー・グラント(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
スティーヴン・ヘンダーソン(Fences)
アーロン・エッカート(ハドソン川の奇跡)
マハーシャラ・アリは一昨年の「セッション」のJ・K・シモンズ的な位置づけと予想。前哨戦を総ナメ&オスカー受賞は間違いないと思われる。他の候補者は作品賞、あるいは共演した俳優の主演賞ノミネート次第で決まるだろう。
【助演女優賞】
★ナオミ・ハリス(Moonlight)
★ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
★ミシェル・ウィリアムス(Manchester by the Sea)
ニコール・キッドマン(Lion)
ルピタ・ニョンゴ(Queen of Katwe)
ナオミ~、ヴィオラ~のアフリカ系女優の一騎打ちになると思われる。ミシェル・ウィリアムスまでは当確予想として、他2名はいずれもオスカーに愛される女優、ニコール・キッドマンとルピタ・ニョンゴの候補入りを予想。今後の前哨戦の結果でかなり流動的だけれど。個人的にめちゃくちゃ注目している映画、J・A・バヨナの新作「A Monster Calls」で母親役を演じるフェリシティ・ジョーンズも、作品の評価次第では候補入りになる可能性あり。
現在「君の名は」がアジアのみならず、欧米の批評家たちをも唸らせているらしく、アニメーション部門での候補入りがあるかもしれない。個人的には「この世界の片隅に」を観てから、日本のアニメ映画を評価してほしいけど。
【作品賞】
★ラ・ラ・ランド
★Manchester by the Sea
★Moonlight
★ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
Fences
Loving
沈黙 -サイレンス-
メッセージ
デミアン・チャゼルの新作ミュージカル「ラ・ラ・ランド」については、まだ公開されていないものの、各映画祭の熱狂的な反応から今年のアカデミー賞の中心になることは確実と思われる。「シカゴ」以来のミュージカルでの作品賞受賞が濃厚。前回、人種の多様性が叫ばれた反省の反動から、「Moonlight」のほかに、「Fences」「Loving」が入りそうな感じ。「メッセージ」はドゥニ・ヴィルヌーヴによるSFだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ映画はことごとくオスカーに嫌われているので落ちるかもしれない。その代わりにイーストウッドの「ハドソン川の奇跡」が入るかも。
【監督賞】
★デミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
★バリー・ジェンキンス(Moonlight)
ケネス・ロナーガン(Manchester by the Sea)
マーティン・スコセッシ(沈黙 -サイレンス-)
パブロ・ラライン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
デミアン・チャゼルとバリー・ジェンキンスは確定予想。マーティン・スコセッシも固そうだが、まだ作品の評判をまったく聞けてないので様子見。チリ人監督パブロ・ララインは「NO」の監督だった人だ。その演出手腕は光るものがあり印象に残っていたが、そんな彼がハリウッドに進出して、あまりにも有名なケネディの未亡人をどう描いたのか気になるところ。
【主演男優賞】
★ケイシー・アフレック(Manchester by the Sea)
★アンドリュー・ガーフィールド(沈黙 -サイレンス-)
★ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)
デンゼル・ワシントン(Fences)
トム・ハンクス(ハドソン川の奇跡)
今年のオスカーの主演男優賞は突き抜けた存在がいなさそうだ。そんななかでもケイシー・アフレック、アンドリュー・ガーフィールド、ライアン・ゴズリングは確実とみる。アンドリュー・ガーフィールドはメル・ギブソン監督の「Hacksaw Ridge」での熱演と合わせ技で票を集めるかもしれない。個人的には、ライアン・ゴズリングの大ファンのため、彼のノミネートが大変嬉しい。マシュー・マコノヒーがハゲおやじを演じる「GOLD」の状況も注視していきたい。
【主演女優賞】
★エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)
★ナタリー・ポートマン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
イザベル・ユペール(Elle)
エイミー・アダムス(メッセージ)
メリル・ストリープ(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
今年の主演女優賞候補はかつてないほど迷う。エマ・ストーンとナタリー・ポートマンはぶっちぎりの当確として、他の3名が予想できない。昨年のシャーロット・ランプリングの候補入りを考えれが欧州作品もきちんとアカデミー賞は見ていることがうかがえ、イザベル・ユペールの候補入りは十分あり得る。エイミー・アダムスは「メッセージ」が作品賞候補に上がれば確実に候補入りになると思う。残り1枠はアカデミー会員が大好きなメリル・ストリープになるか。
【助演男優賞】
★マハーシャラ・アリ(Moonlight)
ルーカス・ヘッジズ(Manchester by the Sea)
ヒュー・グラント(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
スティーヴン・ヘンダーソン(Fences)
アーロン・エッカート(ハドソン川の奇跡)
マハーシャラ・アリは一昨年の「セッション」のJ・K・シモンズ的な位置づけと予想。前哨戦を総ナメ&オスカー受賞は間違いないと思われる。他の候補者は作品賞、あるいは共演した俳優の主演賞ノミネート次第で決まるだろう。
【助演女優賞】
★ナオミ・ハリス(Moonlight)
★ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
★ミシェル・ウィリアムス(Manchester by the Sea)
ニコール・キッドマン(Lion)
ルピタ・ニョンゴ(Queen of Katwe)
ナオミ~、ヴィオラ~のアフリカ系女優の一騎打ちになると思われる。ミシェル・ウィリアムスまでは当確予想として、他2名はいずれもオスカーに愛される女優、ニコール・キッドマンとルピタ・ニョンゴの候補入りを予想。今後の前哨戦の結果でかなり流動的だけれど。個人的にめちゃくちゃ注目している映画、J・A・バヨナの新作「A Monster Calls」で母親役を演じるフェリシティ・ジョーンズも、作品の評価次第では候補入りになる可能性あり。
現在「君の名は」がアジアのみならず、欧米の批評家たちをも唸らせているらしく、アニメーション部門での候補入りがあるかもしれない。個人的には「この世界の片隅に」を観てから、日本のアニメ映画を評価してほしいけど。
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