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ワンダーウーマン 1984 【感想】

2020-12-29 09:07:03 | 映画


今年の劇場映画の見納め。北米に先立ち、日本公開に踏み切ってくれた配給会社に感謝。だが、公開3日目にして劇場はガラ空き。。。
ワンダーウーマンこと、ダイアナは1980年代を過ぎても戦時中から、その若さと美貌を保つ。強く、優しく、美しい。演じるガル・ガドットは相変わらず眼福もの。冒頭、ダイアナの幼少期の描かれる。”リトル”ダイアナによるサスケ運動会、ダイナミックで3Dなアクション描写に、前作からの進化、アクション映画として魅せきる方向性がみえる。
本作で描かれる物語は寓話のようである。どんな願いも叶えてくれる石があって、その石の力を得た男が今回のヒールになる。最初は自分個人の野望を叶えるためだった。それが、石の副作用(というかその石の本質)によって、人々の強欲を破裂させ、世界を混沌に陥れる。多くの分断を生んできたあらゆる歴史の原理であり、80年代の時代設定が活かされる。アクションもスケールアップし、テーマもスケールアップしたが、やや大風呂敷を広げすぎてしまった印象も否めない。「ワンダーウーマン」という個性を扱う映画にしては、前作くらいのスケールがちょうど良かったのかもしれない。
ダイアナが恋した最初で最後(?)の男、スティーブが再登場する。前作でスティーブの存在は綺麗に完結していたため、観る前からネガティブに引っかかっていたものの、本作での扱いをみて納得した。使い方がとても巧い。ダイアナ、スティーブのバディ感が気持ち良いし、コメディやアクションにも機能するし、のちのちダイアナとのロマンスが効いてくる。
ワンダーウーマンは慈愛の女神だ。誰も傷つけることなく世界を救う。排除すべきキャラクターも出てこないのも特徴的で、その分「悪い奴をやっつける」的なアメコミの痛快さは弱めだが、このシリーズの魅力でもある。
コロナ渦で大作アクション映画が軒並み、上映が見送られるなか、ハリウッド大作の豪華絢爛な娯楽に触れ、150分という長尺があっという間だった。
早く映画にとって明るい時代が来ますように。。。
【70点】

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