昨年wowowで放送が完了していたが、今年に入って一挙放送をしていたので、まとめて録画して見る事にした。
全18話、かなり頑張ったが、10話でギブアップ。。。。
残りのエピソードは消去することにした。
たぶんというか、絶対、オリジナルのツイン・ピークスを知らないと入れないと思える。全く予備知識なく、このドラマを見ることは無謀な挑戦だった。前作からの繋がりはもちろんのこと、従来の海外ドラマとは一線を画す特異な作りだからだ。端的にいうと、意味がわからない。意味がないものを見せられているというよりも、自分が理解できないだけだろうか。
カイル・マクラクラン演じる男が別空間、別人格で複数名登場し、犯罪に手を染めたり、「しゃべる木(?)」から啓示を受けたり、コンセントに吸い込まれたり、カジノの大もうけしたりするという話。一応、「犯罪捜査」という1本のストーリーラインがベースにあるようで、1話目で描かれる殺害事件の謎を解く話みたいだが、時間や空間軸の異なる複数のストーリーが同時平行で描かれ、10話まで見てもそれらがどう関係しているのかわからないし、各ストーリー単位で見ても何が起こっているのか、よくわからないのだ。明らかにおかしい主人公の言動に対して、一見、常識的に見える周りのキャラクターも不思議と同調する。。。
この謎が謎を呼ぶ脚本こそが、見る人によっては無二の魅力と映るかもしれない。実際、ネットで検索すると、解説記事がズラっと並ぶ。いずれも「憶測」の域のようだが、それを考える行為こそが楽しいようだ。2017年の映画秘宝のベストに、町山氏を含め、何人かの映画好きがテレビドラマにも関わらず、このドラマを2017年のトップ10の中に入れており、「まさにデヴィッド・リンチの作品だ!」と盛り上がっている。
本作は全話デヴィッド・リンチが監督をしていて、彼自身も劇中、主要キャラとして出演している。デヴィッド・リンチの映画は「ロスト・ハイウェイ」以降の映画しか知らないが、本ドラマを見てデヴィッド・リンチらしいシュールな世界観が良く出ているのはわかる。「マルホランド・ドライブ」は自分もハマってしまいDVDも持っているものの、それ以外はまったく関心を持てなかった。意味を持たせるよりも、センス先行でみせるビジュアルは確かに強烈だけれど。
理解と共感をドラマ任せにしている、甘々な海外ドラマファンの自分にとっては、本作は超えられない壁だった。起承転結が見えないまま、どこかのクラブのライブシーンで、知らない歌手が歌っている最中にヌルっとエンディングになるパターンも独特。オリジナルをそもそも知らないのが一番大きいか。。。
【採点不可】