ドアの向こう

日々のメモ書き 

檸檬の汁

2012-07-05 | 自然や花など

  レモンを植えて4・5年は経つ。 ことし初めて実がついた。 毎年花は咲けどほろっと落ちてがっかりさせていたのが、 主のぼやきが聞こえたらしい。     

 まだ親指の頭くらい。  庭の小さな檸檬は爽やかな色と匂いでこころを満たした。
  あこがれのレモンイエローはいつごろみられるのか。 そして 茂吉の

   黒貝のむきみの上にしたたれる 檸檬の汁は古詩にか似たる
 

  大きな檸檬を半分に切ってジュッとやる、 その汁がいかにも古詩に似ているという。 檸檬の汁が、そのままホーマーかヴェルギリウスかダンテか、そういう感じの檸檬だ…
 
 と、 斎藤茂吉没後50周年記念シンポジウムのパネルディスカッションより 芳賀 徹先生のことばにあった。 古詩に似ている… 反芻し深い語りに酔った。   
 


 

    起ち上る風の百合あり草の中    たかし

  カサブランカも咲きだした。 

 

 

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2 コメント

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青い香の古詩 (ふくら雀)
2012-07-05 22:41:35
きっと見つめられるので、恥ずかしがってのことでしょう。今にどなたに上げましょうということになりますからご心配なく。

豊かな詩情あふれる添え文に、かぐわしい香も漂ってきました。さすがの写真に思い入れがこもっています。

その後の経過も順調のご様子ですが、くれぐれもお大事になさってくださいませ。
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ありがとうございます ()
2012-07-06 16:14:48
 ことし7個、たくさんなる日が待ち遠しいです。思い入れが、檸檬のゆたかな汁となるように。檸檬の汁から古詩への暗示、詩人の遙かな発想に心奪われました。 

 抜糸まで時間がかかります。充血が消えるのも2,3か月かかるとか、静かに受けとめています。視力には影響在りません。ありがとうございます。
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