レモンを植えて4・5年は経つ。 ことし初めて実がついた。 毎年花は咲けどほろっと落ちてがっかりさせていたのが、 主のぼやきが聞こえたらしい。
まだ親指の頭くらい。 庭の小さな檸檬は爽やかな色と匂いでこころを満たした。
あこがれのレモンイエローはいつごろみられるのか。 そして 茂吉の
黒貝のむきみの上にしたたれる 檸檬の汁は古詩にか似たる
大きな檸檬を半分に切ってジュッとやる、 その汁がいかにも古詩に似ているという。 檸檬の汁が、そのままホーマーかヴェルギリウスかダンテか、そういう感じの檸檬だ…
と、 斎藤茂吉没後50周年記念シンポジウムのパネルディスカッションより 芳賀 徹先生のことばにあった。 古詩に似ている… 反芻し深い語りに酔った。
起ち上る風の百合あり草の中 たかし
カサブランカも咲きだした。
豊かな詩情あふれる添え文に、かぐわしい香も漂ってきました。さすがの写真に思い入れがこもっています。
その後の経過も順調のご様子ですが、くれぐれもお大事になさってくださいませ。
抜糸まで時間がかかります。充血が消えるのも2,3か月かかるとか、静かに受けとめています。視力には影響在りません。ありがとうございます。