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USJ特別待遇ツァー~「中の人などいない!」

2014-10-25 | 博物館・資料館・テーマパーク

中の人と行くユニバーサルスタジオジャパンツァー、報告二日目です。
案内して下さった方は、メモに案内してくれるアトラクションを書いて、
それを見ながらさくさくと予定をこなしていきます。

並ぶ時間がどれもゼロですから、予定はきっちりと時間通りに進んでいきました。



ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッターの後は、
わたしたちが「バックドラフト」と並んで評価する

「ウォーターワールド」

繁忙期には一日5ステージあるというこのアトラクションですが、
あの消耗が激しいアクションを全ステージ務めるのでしょうか。

「そんなときには交代でやります」



ここも、左側で待つ人たちを横目で見ながら入って行きます。

向こうで係員が手を挙げていますが、エクスプレスチケットを買えば
一般の人も並ばずに済みます。



おなじみ、ショーが始まる前の「仕込み」タイム。


「悪役の「ディーコン」が出てきたら皆でブーイングしましょう!」
「あっ、ディーコンだ!」
「ぶーーー」 

と言う流れです。 




そしてこれもお約束、一番前に座っている命知らずの二人に、
代表して水をかぶっていただく時間。
今日のように暑くて、しかも生け贄が野郎二人の場合は
かける方も全く遠慮しません。



もしかしたら「仕込み」かもしれないといつも思うのですが、
帰り、たまたま近くを歩いていたこの二人の様子を見る限り、
単なる一般客でした。



ショー開始。

ヒロインのヘレンさんはいつも白人系の役者です。
いつもこんな人をどこから見つけてくるのだろうと思うのですが、
彼らは日本だけでなく、アメリカのユニバーサルスタジオ本社が
オーディションをして選んだ役者で、世界中のUSで同じショーをしているのです。

演技と、何よりアクションができないといけませんが、 アメリカには
こういう下積みっぽい役者はそれこそ掃いて捨てるほどいるので、
人材に事欠くことはまずありません。

アクションをする役者が白人ばかりなのはそのせいです。 



このディンギーと水上スキーの二人組もアメリカ人。



彼の腕を見て下さい。
どんだけ鍛えてるんだって感じの筋肉です。



簡単そうに見えますが、そう広くもないこのプールで縦横無尽に、

しかも客席にわざと水をぶっかけるように滑るのは
なかなか難しいことではないかと思われます。



今日は暑いからいいけど、真冬でもやってますからね。



ホースの水が綺麗な虹を作っています。




このショーは、爆発したり水しぶきがあがったり、
危険なシーンが満載で何しろ派手です。



悪の帝王ディーコンを演じるのはいつもスキンヘッドの日本人。
なぜかというと、セリフがある役だからですね。
アメリカ人の主人公たちのセリフは全てプリレコーディングですが、
この人だけは客席をいじるというショーの進行上、アドリブができないと
いけませんし、聞いたところアクションも自分でやっているというのです。

このことについて、今回あることに気づいてしまったのですが、それは後ほど。



このちょいと太めのおじさんが主人公マリナー。

映画では確か若き日のケビン・コスナーでしたね。



ヘレンさんもこうして見ると逞しいですなあ。

このロープ渡りのシーンは今まで何度も見ましたが、
今回鮮明な写真を見て初めて、手首に命綱を巻いていたのを知りました。



命綱といえば、この写真で見ても、
手前の手下役のアクターはちゃんと手首を輪で固定しています。



この逆さ吊りされているのもアメリカ人ですが、
いつもこんなに長い間逆さに吊られていて大丈夫なのかと心配します。
この人は毒物のタンクの中に放り込まれて死ぬ運命。(-人-)ナムー



お、こうして見るとなかなか男前じゃないかい?




彼のこのアクションも、「ターミネーター」のバイクとは違い、

実際にボートを操作しています。
アメリカではスタントの専門役者かもしれません。



しかもうしろでは火を伴う爆発。

坂の手前でボートが転覆したら役者はこの火で大やけどです。



後から息子と「どうやってあの飛行機飛ばしてるんだろうね」
といつも言い合う、クライマックスの飛行機乱入シーン。
カタパルトが塀の向こうにあるのだとは思いますが、
毎回毎回きっちり図ったようにここに落ちるというのもよく考えたら凄い。



そして、最後の大立ち回りが始まります。
ディーコンがこのあとマリナーと格闘し、
身体に火がついて水中に転落するシーン。

このアクションについて中の人に「スタントですか」と聞いたところ
「本人がやっています」
という答えだったので凄いなあと思っていたのですが・・・



♪あーちーちーあーちー燃えてるんだろか~♪

はい、燃えてます。
いつ見ても凄いですね。
映画の撮影用に使う、ジメチルエーテル(ミラクルファイアー)で、
ガソリンを被ったときのように肺直撃すると即死亡、
というようなことは絶対にないとは知っていますが、
それでも人体に火がついていると恐ろしくて胸がきゅっとします。

だいたいこれ、頭に火がついてないか?



そしてそのまま水中に落下・・・・
・・・・・あれ?



こちら、演技中のディーコン。
何か色々と、背丈とか脚の長さとか顔とか違うような。
というかこれ別人がゴムのマスク被ってますよね。




落下するディーコンは耐火スーツとマスク、

よく見ると手袋まで着用している完璧なスタントです。

中の人が「本人がやっています」とおっしゃったのは、
彼女が知らなかったのか、それともそう答えるのが
中の人としての使命だからか・・。

しかし、今回こうやって写真を撮って拡大して
初めてわかったことで、実際に見ている限り、人が変わっていて、しかも
ゴムのマスクを付けていることなど一度として遠目からは気づきませんでした。



そして惜しみなく消費される火薬の類い。

大団円はとにかく爆発です。
ディズニーランドでは決して行われないこれらの「映画的」ショー。
ゆえにこちらの方が好きというファンは多いかもしれません。



たまやー。

というわけでおしまい。



ショーが終わってカーテン?コール。
役者全員ずぶぬれですから、何度もいいますが冬は大変かと・・。

さて、お次は今までわたしたちがいつも「濡れるのでパス」していた
ジュラシックパークに挑戦です。

この濡れ加減も、パーク側では天候によって配慮しているのだとか。
つまり今日のような暑い日には・・・・・



ジュラシックパークゾーンに入ると、中の人が、

「あ、これは恐竜が出てきますね」

と立ち止まりました。
見たところ周りに異変はなく、音楽が変わったくらいなので、
今まで一度も気づかなかったのだと思いますが、
ここには本の時々恐竜が出没するのだそうです。



あまりにも自然に現れすぎて全く気づいていないおばちゃんたちがシュール。




には尻尾に触ろうとする不届きものがいるので(本当にいた)

係の人はそれを制止するのが任務です。

実に恐竜らしい動きをしているのでわたしが


「中に入っている人は大変ですねえ」

というと、中の人は

「中の人などいません!」

ときっぱりと言いました。
はい、そうですね。



ベビーカーのお子さんにも襲いかかりますが、子供によっては
全く平気(左)なのとギャン泣き(右)するのがいるので、
彼らに対するケアも係員の大事なお仕事。



この後、わたしたちも乗りましたが、猛烈に濡れました。
暖かい日で良かったです。
最後にティラノザウルスが出て来なかった、と中の人は言っていましたが、
わたしたちには初めてなので全くわかりませんでした。


余談ですが、割と最近、神戸大学の学生ら三人が、常習的に悪ふざけして
それをツィッターに上げたため炎上し事件になったことがありましたね。
あれは、このライドで安全バーを緩めに下げておいて、途中で身体を出し、
怪我をしたことを自分でツィッターに上げてしまったのですが、
彼らは年間パスポートでそれをやっていたため、パーク側ではかなり早くから
ブラックリストに挙げてチェックしていたのだそうです。

ただ、キャストが顔を覚えているわけもなく、手をこまねいていたところ、
犯人が自分で自分の正体を世間に公表してしまったと・・。

そのことについては中の人の話は「守秘義務」に抵触する部分もあるので
全部ここに書けないのですが、ただ、調停の段階でパーク側は
世間的にはちゃんとした地位の親たちの「ある一面」を見て、

「この親にしてこの子あり」

の感想を持った、ということだけお話ししておきましょう。



と、ここでもまた見つけました。
「USJのピンヒール」(当ブログ同タイトル参照)を。

脚に合わないためグラグラして足首から下が斜めになっています。
この靴を生脚で履くという命知らずの女性。
しかも一緒の彼氏は彼女の辛そうな歩き方に全く気づかないのか、
先に立ってすたすた歩いて行きます。

お節介ながら、色んな意味で大丈夫か?と思ってしまいました。



この部分はフィッシャーマンズワーフ。

つまりサンフランシスコです。



フィッシャーマンズワーフにあるチョコレートの「ギラデリ」。



プレシド、サウサリート、サンラファエル、ナパ、

サクラメント・・・・。

どれもサンフランシスコ在住者にはおなじみの地名。

ちなみにスパイダーマンのアトラクションは「NY」の区画にあります。



ここでわたしたちの好きな「バックドラフト」。

これは「裏の通路」で、ここを抜けたらもう入り口です。



おやつ休憩ではここのワッフルを食べました。




ハロウィーンのカボチャ衣装を着けたスチールドラム軍団。

ドラムの音の高低でメロディを奏でてしまいます。

セントトーマスに旅行したときに、そこが本場だと知りました。



「スパイダー麺」というインスタント麺があるのは知っていましたが、

これは初めて知りました。
スパイダーまん
ちゃんとブラックスパイダーまんもおります。



そのアメージング・スパイダーマンですが、通常の入り口の左側に、
このような扉があり、待っていると係員が開けてくれます。
ここを通って、通路にはいると、何とびっくり、そこはもう
後はライドに乗るばかりのプラットホーム上でした。

因みに、写真に写るポイントですが、スパイダーマンがカメラを出して
写真を撮るときじゃないんですって。
今までそこで「決めポーズ」をしていたのは何だったのか・・。



ハロウィーンのパレードに遭遇。

何年か前の人垣の全くなかったパレードのときとは違います。



こういう「山車」の類いは、皆オフシーズンには

衣装や小道具も含めてみな倉庫に直してあるそうです。



「ディスピカブル・ミー」のミニオンのポスター。

2015年に何かアトラクションができるのでしょうか。



さて、というわけで本日のメインイベント、ジェットコースター。

今まで何となく乗る気になれなかったのですが、並ばずに済むなら
是非この機会に体験したい。

というわけで、「わたしは結構です」と辞退したTOを下界において、
乗ってみました。



「レールが太くて走行が大変滑らか、車が安定しているので

ある意味怖くないです」

と聞いていた通りでした。
脚が宙に浮いた状態で乗るのですが、カーブの頂点を超えるとき、
身体がふわっと浮く瞬間があって、
それが何とも言えず
「恐気持ちいい」感覚で、わたしはすっかり気に入りましたよ。


サンダルやローファーがこのときに脱げてしまうので、
そういう靴を履いている人は
係員がゴムバンドを渡してくれます。

何台かに一台は後ろ向き走行のカートがあるのですが、これは本当に怖いそうです。
わたしはこういうコースターのとき必ず進行方向を確かめ、
それでかなり恐怖が軽減されるのですが、後ろ向きはそれができません。
でもいつかは試してみたいと思いました。



「ジョーズ」も、ドアをくぐったらそこは乗り場。

全く一日、楽させていただきました。
ありがとう、中の人。




すずめたちもここではごはんに困らなさそうです。



というわけで、一日のVIPツァーを終えました。
並ばなくても良かったからというのもありますが、USJって
こんな楽しかったんだ、と再認識することになりました。 
何と言っても初めて体験したアトラクションが
思ったより面白かった、ということが大きいです。 

何でも食わず嫌いせず試してみた方が、こんなところは楽しめますよね。

というわけで、



(シュワちゃん揮毫)