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USJ特別待遇ツァー~「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」

2014-10-24 | 博物館・資料館・テーマパーク

息子の学校が休みだったので、ユニバーサルスタジオ大阪に
家族三人で行って参りました。 
例年この休みのときには息子が誕生日を迎えるので、
バースデイプレゼントとしての旅行でもあります。 



何処に泊まるか色々考えたのですが、(TOが)
8月にオープンしたばかりの大阪キタにある
インターコンチネンタル大阪にしました。
再開発がここ数年で飛躍的に進み、行くたびにガラッと
都市の様子が変わっている一帯にあります。
昔はこの辺操車場で、夜になると誰もいなくなり、
一人で歩くのも怖いような地域だったそうですが。

ホテルの前の空き地は、公園になるそうです。
昔再開発の計画が決まったときそんな話も聴きましたが、

「まさか大阪人が大阪駅の前に公園などという
『ゼニカネにならんもん』など作るはずがない」


などとと皆で言っていたような気がします。 
侮っていてすみません。(大阪人に言っている)  



部屋はコーナーを予約しました。(TOが)
決して広くないのですが、部屋がたくさんあるという作りで、
ホテルというより高級マンションの雰囲気です。
ちなみに隣に見えているのは高層マンションである模様。

 

しかしその広くもない空間に、なぜかこんな
オブジェ的な家具が置いてあるのだった(笑)
これがねえ。
微妙にいやな感じなのよ。
下の方が広がっているので、わたしも息子も、
普通に歩いていて脚をぶつけてしまうし、TOにいたっては、

「このザラザラした表面と無駄な体積が生理的に厭だ」

といって毛嫌いしていました。
チェックアウトのときに滞在の感想を聞かれましたが、
文句を言ってもどうなる問題でもないし、黙っていましたが。



どうしてお風呂の扉を全面的にガラスにするのかも謎。
こちらに洗面所とトイレがあるんですよ?
せめてシャワーブースだけでも囲うべきだと思うがどうか。



息子の誕生日であることを言っておいたら、支配人(フランス人)
からプレゼントとカードが届いていました。

 

クラブフロアが使える部屋だったので、食事もお茶も、
全てここで戴くことができます。
朝昼夕、アフタヌーンティー全て、ここで賄えてしまうのだった。
夜はお酒も飲み放題の模様。




夜は部屋にバースデイケーキを届けてもらいました。
ケーキの上にコーヒークリームのポーションが乗ってる!
と思ったら、飾りでした。
お味は、とにかく甘かったです。
あまりの甘さに数匙でギブアップしたくらいでした。m(_ _)m



次の日、チェックアウトしてUSJに向かいました。
さようならインターコンチネンタル大阪。 



そして到着。
こんにちはユニバーサルスタジオジャパン。
なんだ、こりゃオフィスじゃないのかと思われた方、あなたは鋭い。

本日の訪問は、いつもとは違うんです。

「中の人と行くユニバーサルスタジオジャパン!
最新アトラクション、ハリーポッターから誰も知らないバックステージまで、
裏話を聴きながら巡るノーストレスフルな一日のトリップ!」

と旅行会社なら銘打つであろう、特別なツァー。
マイケルジャクソンでもない我々には、一生に一度あるかないかの機会です。



ディズニーランドはどうなのか知りませんが、USJは、
このような特権が本社の人間に限り認められているようです。
皆がそんなことしたら目立って顰蹙を買わないかって?

これはディズニーもそうですが、こういうテーマパークの従業員は
その殆どがパートタイムで、正社員そのものの数は想像するより
ずっと少ないものなのだそうです。 


実はこのツァー、最初のお誘いをいただいたのが今年の3月でした。

しかしわたしがその1週間前に骨折したため、半年延びて今回になったのです。

しかも今回の訪問の1週間前、わたしはその骨折の際入れた
手首のプレートを取る手術をしたばかりで、包帯をしたままでした。


何だか因縁を感じます。




ここで案内下さる「中の人」と合流し、荷物を預かってもらい、
ハリーポッターのオブジェが飾ってあるオフィスから、
廊下を抜けて外に出ると・・・・。


いきなり中に入ってきてしまいました。




この季節はいつも、テーマパークはハロウィーン一色です。


キティちゃんやよく分からない着ぐるみ(失礼)が出ていましたが、
ディズニーランドのように、列を作ってまで写真を撮ることはありません。
ディズニーのあれは、言っちゃ何だけどまるで宗教みたいな・・・

おっと。



まず早い目にランチを食べましょう、ということで

連れて行ってもらったのがここ。

 

スープを運んできたキャスト(ウェイトレスじゃないのよ)が、

パラパラと何やら金の粉のようなものを振り入れました。

「あ、星の形をしてる!」

ディズニーランドで掃除をしているキャストに、何を集めているのか
聞くと「星のかけらです」と答えるという「神話」を思い出しました。
せっかくなので参考までに、その話を中の人にして差し上げました。

空気読まないTOは、

「ここで掃除をしている人に『何を集めているんですか』と聴いたら
『見てわかりまへん?ゴミでんがな』って答えたりして」

・・いくら大阪でもそれはないわ。



メインはハンバーグステーキをチョイス。

とても美味しかったのですが(これ本当)、朝ご飯が遅く、しかも
早い目のお昼だったので、半分しか食べられませんでしたm(_ _;)m



さて、食事の後、早速我々は「ハリーポッター」に案内されました。

わたしたちの誰一人として映画を観ておらず、本も読んでいないので、
この映画のシーンを再現したこういった部分を観ても、わかりません。



映画では、誰かが車で木にぶつかるんですねたぶん。

ロシア人らしい夫婦が車と似合っているなあ。



ここがハリーポッターの世界の始まり。




この日はどういうわけか真夏のように陽射しが強く、

寒くないようにと厚着してきた人たちは汗だくになっていました。
しかし画面に映る限りそこは雪のつもる街。
デフォルメされた家々が妙な遠近感を持ち、実際に観ると
不思議なくらい広いような錯覚を起こさせます。



これも映画を観ていたらおなじみの駅。

時々汽車はもうもうと蒸気を吹き出します。



ハリーポッターの敷地は、元は駐車場であったそうで、このスペースを

確保するために立体駐車場を作ったということでした。
平日ですが大変な人です。



ハリーポッターの世界では郵便はフクロウが運ぶものなので、

「オウル・ポスト」です。



ここには休憩のためのベンチの上にフクロウの剥製が多数。



剥製かと思ったらこちらは本物。

「オレンジのすごい綺麗な目をしてるんですよ」

周りから写真を撮りまくられても平然と首を動かしている
このフクロウさんの顔を撮りたかったのですが、失敗。



煙突からは煙が。

細かいところまで凝っています。
洗面所のなかでは、登場人物らしき女の子のおしゃべりが聴こえ、
これも映画を観ていればわかるのだそうです。



ホグワーツ魔法魔術学校もご覧の通り。
ここにハリーポッターのアトラクションがあります。
アトラクションには長蛇の列ができていましたが(140分)、
わたしたちはまずエクスプレスの入り口から入り、さらに
その先の通路をすっ飛ばしていきなりライドまで到着。

ライドは、横並び四人掛けのシートが実際の動き
(最大90°回転)と映像を組み合わせる方式で、
ハリー・ポッターの帚が先導して空を飛ぶというものです。

映像とリンクするライドが苦手な人は酔ってしまうそうですが、
わたしもどちらかというとこういうのは苦手です。
ただ、映像や、途中に出て来る恐竜が吐く息が生暖かいなどという
ディテールの面白さに気を取られているうちに終わってしまいました。


このライドの仕組みは世界最新式のものだそうで、
アメリカ以外では初めて日本に作られました。
ハリウッドですら2015年のオープン予定だそうです。 



湖の畔に建つ岩の上の魔法学校の佇まいも、

映画を忠実に再現しているのだとか。



湖に逆さに写る建物も、ストーリー的には重要です。

(だそうです)



普通にその辺を歩いている魔法学校の先生らしき人発見。




そして、いたるところに魔法学校の生徒が・・(笑)

これも聴いたところによると、ガウンは14000円、魔法の杖は
3800円するのだそうです。

USJの当事者ですら、言外に「高いのに」という含みを
持たせていたくらいですから、 たった一日ここで着るためだけに
それだけを投入してしまう人がたくさんいる(しかも高校生多し)
というのは、ちょっとわたしには不思議な気がしました。

今USJはデュバイに建設中だそうですが、ここならともかく(笑)、
アメリカ人が、わざわざ一回着るためにこのガウンを購入しているとは
(しかもこんなたくさんの人が)とても思えません。


この日はハロウィーンのため、気合いの入った仮装をして
園内を練り歩く人が多かったのですが、
(5人組のセーラームーン戦隊とか、囚人とかミニスカポリスとか)
これもその一環としての仮装でしょう。

ただ、この日は暑かったので皆さん大変な苦行だったと思われます。



並ぶと言えば、この列はお土産ショップに並んでいる人々。

「ハニーデュークス」というキャンデーを買うために列を作っています。
2時間くらいは皆並んでしまうのだとか。

このあとわたしたちは敷地内にあるジェットコースターに乗りました。
こちらは何処の遊園地にもありそうな、普通のローラーコースターです。

わたしたちは元々こういう絶叫系ライドが好きな方ですし、
「中の人」はこういう案内を年に何度かしているため、(これも仕事です)
どれもこれも慣れてしまって何とも思わなくなったそうですが、
TOは観察したところ、このアトラクションで完全にグロッキーになっていました。

普通ならパスするライドでも「中の人」への気遣いと、
全く並ばずにすいすいと乗れるということからかなり我慢していたようです。
まあ、彼に取っては仕事みたいなものだったんですね。


この「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」ですが。
企画の段階であの東日本大震災が起こり、そのために
コースターのレールに使う鉄が高騰したり、人手がいなくなったりしたため
計画が一時中断されていた時期があったのだと聞きました。


しかし、去年のオープン以来、入場者はうなぎ昇りで、業績的にも

「V字回復」といってもいいくらい好調だそうです。
この季節わたしたちは何度も来ていますが、今回は入ったとたん
空気が違うというか、以前感じた「うらぶれた感じ」がさっぱりと
消え失せているのが目に見えてわかりました。

流れが変わると言うのはこういうことなのだなあと肌で感じた次第です。


続く。