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ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

日本人によるロシア人捕虜のためのロシア語教室

2013-06-14 | 日本のこと

ある古書から見つけた戦艦松島の図。
左側の文字は

敵艦隊見ユノ信号ハ忠勇ナル下士卒ヲシテ覚ヘズ快哉ヲ呼ハシム


「敵艦見ゆ」の信号を受けた松島の乗員が
快哉を叫び奮い立っている様子を描いたものです。

真ん中に出てきてなぜか取っ組み合いを始める者、
相撲の土俵入りのように四股を踏む者、
腕まくりをして筋肉自慢をする者、笑ってそれらを眺める者たち、
勿論少しクールに腕組みをしながらそれを微笑んで観る者もいます。

これは日清戦争の黄海海戦での描写になりますが、同じ「敵艦見ゆ」でも、
映画「海ゆかば 日本海大海戦」は、戦いに臨む前の兵員の様子をどちらかと言えば
「悲壮な覚悟」という色で語ることに終始していた感があります。

「鼠大明神」に生きるか死ぬかのお伺いを立てたり、
軍楽隊の演奏する音楽に故郷を思ってしんみりしたり、
あるいは音楽を聴きながら感極まって「死にたくねえ!」と号泣する砲員長とか(笑)

大東亜戦争の末期ならともかく、この頃は日本国民が皆「イケイケ」でしたからねえ。
むしろこの日清戦争の「松島」の図が、「艦隊の兄さん」たちの実態を
正しく伝えているかもしれません。

いや、しれませんではなく実際そうでしょう。

しかしながら戦争というのはいつの場合もその現実は悲惨なものです。



なんだって、こんな「使用前使用後」みたいに・・・・。

全く同じ「松島」の上甲板を同じ角度から描いています。
黄海海戦では15時30分、「鎮遠」の30.5cm砲弾が「松島」の左舷砲郭を直撃し、
集積の装薬が誘爆、このときに28名が戦死し、「松島」は大破しています。

着弾したのは砲郭でしたが、その上部にあたる上甲板も、このように甲板が割け、
この絵では誘爆の爆風が通風孔を通じて猛烈に立ち上がっている様子が描かれています。

「勇敢なる水兵」こと「松島」乗組員の三浦虎次郎三等水兵が重傷を負いつつも、
「定遠はまだ沈みませんか」と向山慎吉副長に尋ね、
向山が「大丈夫だ、これから鎮遠をやるんだ」と答えた、
というエピソードはこのときに生まれました。

この絵を制作した絵師が、全く同じ場所での戦闘前戦闘中の様子を並べたのは、
ひとえに奮い立つ兵士たち、勇敢で豪胆な笑いを見せた戦士たちが、
次の瞬間、過酷な戦いに斃れていったというドラマを描きたかったのでしょう。



このように、日清日露戦争を通じて、日本兵の士気は非常に高いものでした。

前回、日本海海戦での日本の勝因について色々と挙げてみましたが、
もっとも大きな要因はこの士気の高さであり、それを支えるのが
日本人の当時の教育レベルの高さであった、という説があります。

「久松五勇士」についてお話しした時に、

「離島の漁師が日本の国情と戦況に興味を寄せており、
その情報を海軍に知らせるべきだと判断し行動した」

というのは国民にあまねく教育の行き届いていたことの証明だ、と書いたのですが、
実際、このときに兵員の識字率が100パーセントであったことは、
(日本人の当時の識字率は75パーセント)
たとえば兵器の取扱説明書を読むことに始まって、訓練が非常に
効率的に行われることにもつながりました。

士気の高さはここからきているというのがその説です。



さて、ところで、日露戦争で捕虜になったロシア軍の将兵は陸海合わせて7万人あまりでした。


実のところ幹部以外はほとんどが文盲だったと言われるのですが、
(あ、これ使っちゃいけなかったっけ。まあいいか)
数字にすると(ちゃんと日本の捕虜収容所はこの統計を取っているのです)
57パーセントの捕虜が文盲であったということです。

ただし、これは陸海合わせた統計で、実際は日本と同じくロシアでも
海軍の平均識字率は陸軍より高いものでした。

海軍では、機関士といった技術者が必要とされたということもあり、
一般的に言って、陸軍より幾らか教育水準が高い傾向にあり、
また、教育を受ける機会が少なかったとみられる「地方出身者」の割合も、
そもそも陸軍に比べると低い傾向にあったからです。


開戦以降、捕虜となったロシア将兵が国内に移送されてくるようになります。
日本にある正教会では「俘虜信仰慰安会」を発足させました。
これは捕虜となったロシア将兵への精神的・宗教的支援を目的としていました。

日露戦争期において、戦時国際法に則って捕虜を厚遇することは、
日本の「国是」であり、外交戦略でもありました。
世界にデビューしたばかりの日本としては国際的に
「一流国として認められる」ことに何より重きを置いていたのです。

そのためには俘虜の待遇を国際法に基づいて正当に扱う、ということを
日本政府は徹底しました。
虐待や拷問、処刑などはもってのほか、三食昼寝慰安付きの好待遇です。

甚だしい例として、捕虜が地元の花柳界の女性とどうの、とかいう話さえあり、
こういう事態をして一部からは「優遇しすぎ」という声も出たほどでした。

そして、この待遇の中には「カルチャースクール」さえ含まれていました。
この教会が働きかけることで、ロシアから文盲の兵に読み書きを教えるための
教科書が送られたり、それを国内で増刷したりという準備ができ、
日本に捕虜として収容されていた文盲のロシア兵たちは、敵国であった
日本において初めてまともな教育を受けることができたというのです。

元々読み書きのできる幹部クラスの中には

「せっかくだから英語も勉強したいので、先生紹介してくれませんかね?」

みたいなことを言いだしたりして、おまえらここをなんだと思ってるの?
もしかして、駅前留学じゃなくて敵国留学してるつもり?
と、かるーく問い詰めたくなるような態度のロシア人もいたようです。


しかしこれ、ロシア人の皆さんは感謝してくれたんでしょうね。日本に。

だって、敗将ステッセルもロジェストベンスキーも武士の惻隠の情から名誉を重んじて扱い、
海戦のときはロシア艦船が退艦している間、決して相手を攻撃せず。
海戦が終われば、敵兵を救助し、


第2艦隊が救出したリューーリック号の乗員


波間を漂流する敵兵を救助する日本軍


のみならず、捕虜には至れり尽くせり、彼らの母国語を手取り足取り教えてやる。

別に感謝されようと思って日本はそうしたのではなく、当時の「国是」であったとはいえ、
やはりそこは何かを感じてくれたっていいんでない?


確かに日露戦争直後は、日本の「武士道」に感じ入り、それなりに評価し、
さらには日本軍の強さを素直に認めていたロシアですが、
その後一連の、特に終戦間際からの蛮行から見るに
こういう武士道が通じる相手ではなかったということになりますね。


いまだに「日本の侵略」なんてことを平気で口にする日本人がいるのですが、
本当の侵略とは、終戦のときにいきなり掟破りで参戦してきたロシアの
この振る舞いのことを言うんじゃないのかね?ええ?


さらに、スターリンの冷戦の時代になると、こうですよ。


「日本帝国主義者どもは、日清戦争後、
直ちに極東における勢力範囲の再分割のため、
ロシアとの戦争準備を始めた。


日本は朝鮮を、さらには清国の東北諸州(満州)をも
掠取することに驀進していた。


日本帝国主義者どもは、
ロシアとの戦争に備えて1902年に英国と同盟を結んだ。


1904年の初頭に日本海軍は、
開戦の宣言なしに旅順港のロシア艦隊に襲いかかり、

第一級の軍艦数隻を隊列から脱落させた。

ロシアの陸兵と海兵の勇敢な戦いにも拘わらず、
ツァーの陸海軍は敗北を喫した。


ポーツマス講和会議で日本は、満州や朝鮮、
さらにはロシアが清国から租借していた遼東半島を奪い取った。

それのみか、仰天したツァーは、日本の侵略者どもに
サハリン島の南半分をやってしまった」



やれやれ。
ものは言いようとはよく言ったものです。
二国間の間に同じ歴史認識など存在しようがない、ということを
このスターリン時代の白書が教えてくれますね。

それにしても、日本でロシア語の読み書きを初めて習った元捕虜が
こういう話をロシア国内で伝えてくれたという話は全くないのでしょうか。

もしこの時の7万人近くのロシア人が日本という国の正義・・・・、
とまではいかないまでも公正さを少しは恩義に感じてくれているのだったら
・・・・・・・


・・・・・・・・・あ、そういう人たちは皆、ヨシフに粛清されてしまったんですかね。




「日本は悪い国だ」~中国の「三戦」と尖閣国営化の真実

2013-06-13 | 日本のこと


引き続き、自衛隊幹部学校校長、福本出海将の講演からです。


尖閣への中国船の侵入航空機の領空侵犯は、
民主党が尖閣を国有化して以降激増しました。
海自の艦船や哨戒機はレーダー照射などで挑発を繰り返され、
中国は自衛隊の攻撃(誤射も可)誘発しようとしているかのようです。


戦火を交えるだけが国家間の戦いではありません。
中国との「戦い」は実はすでに始まっているのです。

情報を操作してまず自国民に「自国の正当さ」を刷り込む。

●さらには国際的にもあらゆるチャンネルからの働きかけ、
ロビー活動によって国際世論を味方に付ける。

●現行の法律を国内から操作することで有利に導く。

中国が掲げているのがこれら「三戦」なのです。



簡体字なのでこれでは読めませんね。
左から

世論戦

心理戦

法律戦

で、これらを中国は2002年から中国人民解放軍政治工作条例に掲げています。
もう11年以上、これらの作戦は日本に対し行使され続けているということになります。
少し説明しておくと、

【世論戦】

メディアやインターネットを利用し、自国に有利な情報を流すことで国内外の世論を誘導する

【心理戦】

恫喝と懐柔、つまりアメとムチで相手に働きかけることで敵を混乱させ、有利に導く
相手の意気を阻喪させる軍事力の拡大もそのひとつ


【法律戦】

独自の法解釈を駆使して、法で決まっているとされる結果の打開を求める


韓国が主張する竹島の領有権については、韓国民は初等教育の段階から
その正当性を根拠抜きで刷り込まれており、つまり一般国民は
「独島は我が領土」
だと信じきっているために、結果的「確信犯」となっています。

しかし韓国は竹島領有の根拠を持っていません。
実際に国際裁判になれば負けることを、政府始めある程度以上の知識層は知っていて、
とにかくその主張は国内国外に向けて盛んに行われるものの、日本に向かって
政府が直接そのことを働きかけて来ることだけは、できないし、してもいないのです。

韓国軍を配備することができないのもそのためですし、竹島について
アグレッシブな主張をしているのは常に民間の団体でしょう?

(だからこそ、李明博の竹島上陸は双方にとって大きな問題となったのです)



この点、中国と韓国の決定的な強(したた)かさの違いがあります。

共産党はその内外に発する言葉とは裏腹に、尖閣の所有権が
法的にも歴史的にも
日本にあることを熟知しています。

この国の怖いところは、知っていて、なおかつ、
手段を択ばず「取りに来ている」ことなのです。




よくまあ自分のことを棚に上げて、こんなとんでもない言葉で
仮にも隣国を「強く非難」などできるものだと呆れてしまいますね。

習金平を絶賛していた方、これを見てどう思われます?

先日オバマとの会談で一気に問題を先に進めようとした習主席、
こたびは「日本の軍国主義化」という、「お前が言うな」としかいいようのない
非難をセットで、それに立ち向かう中国の正当性を訴えたようですが、
残念ながら時期尚早で、むしろアメリカさんからは釘を刺される結果になりました。

この場合、先ほどの三戦で言うところの「世論戦」
つまりアメリカに敵国の悪口を言うということによって「国際世論を味方に付ける」
というのをやっているわけですね。


因みに、中国を宗主国と仰ぐ韓国のパク大統領も、アメリカにおいて日本を非難しました。
この国は、中国の後追いをする形で、彼らなりの「三戦」をしているつもりのようですが、
今回は随伴員が米国籍の女性にセクシャルハラスメントを(暴行説もあり)起こしてしまい、
せっかくの非難(慰安婦問題)に何の説得力もなくなってしまったのが痛かったですね。

さて、中国が尖閣を領土だと主張するにおいて、

「無理やりな法解釈によって法的根拠があると言い張る」

のが、三戦のうちの「法律戦」です。
詳細は省きますが、「沖縄が法律的には日本のものではないから、
よって尖閣も日本のものではない」などという新解釈を打ち出しています。


そして、心理戦においては、たとえば「親中日本人」、最近では
野中広務、河野洋平、少し前に鳩山由紀夫など、

「中国に都合のいい発言をしてくれる反日日本人」

を呼び寄せ、たとえば野中広務には

「尖閣問題は棚上げするということに(口頭で)決まっていた」

などと言わせて日本国内の世論を揺さぶったりしてくるわけです。
「棚上げ」とか「共同開発」が心理戦のの部分だとすれば、
海自海保に対する挑発行為や軍事力の増大はの部分と言えましょう。

さて、わたしがこの日聴講した福本海将のお話で最も衝撃を受けたのは、
以下のことでした。


それをお話しする前に。

皆さんは日本人として、いつも世界的に日本がその民度、文化、国民性、
何をとっても世界である一定の高い評価を得ていると、
程度の差はあれ認識しておられるのではないでしょうか。

事実、好感度やいい影響を与える国のトップ近くをいつも占めるのが
日本と言う国で、その評価は今もそう変わったわけではありません。

その世界の「評判」がある限り、たとえば韓国との竹島問題も、
この尖閣諸島問題も、世界は

「日本がそんな悪いことをするはずはない。
きっと韓国や中国が無茶苦茶をしているのだろう」

と理解してくれるに違いない、そう思っておられませんか?
ヘンな工作やロビー活動によってたとえ両国が日本の悪口を吹聴しても
それに対し言い訳も反駁もしない、そんな正々堂々とした態度でいれば
国際社会は日本の正当性を認めてくれる、そう思っていませんか?


わたしもまたそのように考えていたのですが、
福本海将のお話によると現実はこうです。

「最初の頃、イギリスなどでも『中国ってなんて悪いんだ』だったのが、
いまは『日本ってなんて悪い国なんだ』となってきている」



そしてその理由は、民主党がいきなりやらかした「国有化」だというのです。

そういえば、あのときアメリカが「国有化は中国の反発を招き危機を引き起こす」
と強い懸念を示したと言うニュースも記憶に新しいところです。
そして現に、中国の領海侵犯、領空侵犯はあの国有化以降激増しました。

そこで、質問です。


みなさん。

どうしてあの民主党政権が、あのとき国有化を、あれだけ性急に行ったのか、
と不思議に思われたことはないですか?

日本は中国の属国であると言い切る官房長官や、
中国の許可を得ないといけないと言い切った幹事長のいる政党が、
どうしてあのとき、いきなり国有化などに踏み切ったのだと思います?

そして、あの国有化は何か日本に利益をもたらしたでしょうか?


エリス中尉、実は福本海将の話を聞きながらある考えに思い至り、
同時にひどく合点がいったような気がして戦慄したのですが、
その考えを聴いていただけますか。


あの国有化は、実は極秘裏に指示されたもので、
その指示は、辿っていけば中国共産党に行きつくのではないか。
つまり、共産党の指示による誘導なのではないか


現に、あの国有化の直後、中国全土で激しい暴動が起こりましたが、
それらはすべて「官製」、すなわち共産党の指示したものだと言わrています。

それでは中国の目的は?

もちろん、尖閣問題の先鋭化
日本の国有化を口実に、あわよくば武力衝突のきっかけにできるかも、
という狙いもあったのかもしれません。

そして、国際世論をこれによって味方に付けることができます。


現に国際世論において、「日本の評判は悪くなった」といいます。


つまり国有化によって今回利益を得たのは・・・・・・

中国ですよね。日本ではなく(笑)


つまり、わたしのこの想像通りなら、
中国は、民主党と言う媚中、反日政権をコントロールすることで
問題の顕在化と同時に国際世論の操作を成しえたということです。

これが中国の仕掛けた「心理戦」であり、「世論戦」であったと考えるのは
そう突飛なことでもないと思います。

なぜなら、中国と言う国は弱い国にはためらうことなく軍事力を行使します。
しかし日本にはそれは使えない。
となると、心理戦に全ての知力を投入してきていても不思議はないからです。



防衛大学教授村井友秀氏によると、中国は

習近平主席が国内事情で追い詰められ、支持が低下するとき、
求心力回復の手段として対日戦争を選ぶことが考えられる。

ということです。


先日オバマとの会談で習金平ははっきりと
太平洋を米国と共に二分割統治しよう、とアメリカに対し持ちかけました。

その実現には足下の近海、第一列島線から取らなければなりません。
とにかく、中国にとって日本はその「夢の実現」のために邪魔なのです。



というわけであの手この手で「取りに来ている」敵がはっきりしているのですから、
日本は四の五の言わずに防衛力を拡大し、南西諸島の軍事的空白地帯を
防備する措置を取ることが急がれます。

現在、ある地方の首長が「自衛隊の基地建設に対する迷惑料をよこせ」
などと言って感情的に話がこじれ、計画そのものが潰えてしまいかけている、
と言う例が現実にありますが、こういうのや「オスプレイ反対」なども、
すべて手繰って行けばどこかで中国共産党にたどり着くもので、それは
彼らが「心理戦」として仕掛けてきているという可能性は否定できません。

そして「中国の夢」を阻止する日米安保を突き崩すために
日米間の離反工作も仕掛けてくる(いる)のは、ほぼ間違いないことなのです。



日本は一刻も早く、国防上の障害となっている
法律及び制度上の欠陥を正すべきだとわたしは考えますが、
皆さまはいかがお感じになりますか。






 


現役海将の語る尖閣~「それは一つの岩だった」

2013-06-11 | 日本のこと

うちのTOのところには、仕事柄講演会のお知らせがよく来ます。
わたしの興味のありそうな演題があると教えてくれるので、
TO名義で申し込み(大抵聴講が限定されているので)し、当日に

「夫が所要で来られなくなったので、代理で出席します~」

と言いながら会場に潜入する、と言う方法で結構多岐にわたる講演を聞いています。
先日は、中国共産党が研究テーマであられるところの、某大校長が、
中国との関係、ことに尖閣をテーマにして話すと言うので、
潜入すべく虎視眈々としていたのですが、
「豪華コースランチ付き講演」であったせいか、はたまたキャッチーな演題のせいか、
「会員本人以外は、希望者すでに多数のためご遠慮ください」
と断られてしまい、聴くことができませんでした。

李登輝氏が来日したときに、おそらく中国共産党への遠慮から急先鋒に立って
反対の工作をしたと言われているこの人物が、自衛隊幹部を育成する
某大の校長となった今、どのような立場から?尖閣問題を語るのか、
非常に興味深いものがあったのですが。


また、尖閣を巡る中国の戦略や我が国の対応について、わたしは一度、
元海幕長の赤星氏の講演を聴いています。

その時に現在分かっている中国の野望と、その達成のため着々と進めている
現在進行形の「侵攻」について、簡単にここでもお伝えしました。


今回は、自衛隊の現役幹部であるところの海将による講演です。

 

TOの教えてくれる「会員限定」の講演会ではなく、ある「国民団体」主催のものです。
「国民団体」と言う言葉はどこを探しても定義が無いのですが、
まあ、「市民団体」のカウンターパートではないかと思います。私見ですが。

福本出(いずる)海将はご覧のとおり自衛隊幹部学校の校長職に在られ、
東日本大震災のときは掃海隊群司令として災害救援を指揮された人物です。

赤星元海幕長も懇談の際言っておられましたが、あの震災での海自の初動は非常に早く、
発生11分後には大湊基地(青森)からヘリが飛び立ってまず情報収集、
その一分後にはP-3C哨戒機の行先を被災地に向け、一時間以内に
救援物資を積んだ護衛艦を出港させるなど迅速さが際立ちました。

福本司令の指揮する掃海隊群は海上に浮遊する遺体の収容に始まり、
スクリューに浮遊物が絡まってしまうような海域にゴムボートを運行させ
生糧品などを供出、燃料、生活用品の補給などに従事しました。

福本海将は第4海災部隊指揮官として、潜水艦救難母艦「ちよだ」の他掃海艦艇14隻を指揮。
4月15日までに24港湾107地区で延べ150回の支援を行っています。


その講演の、「中国の海洋進出」については、赤星氏の講演について書いた
エントリとほとんど内容を同じくするのでここでは割愛しますが、
今日はこの日の講演から非常に面白い、というか(実際は全く面白くないのですが)
ついつい呆れてしまった中国のなりふり構わないやり口について書いておきます。



良くこんな場所見つけましたよね(笑)

福本海将が「劇的ビフォーアフター」の「施工前」としたこの写真。
ここは、「赤瓜礁」と中国が名づけたひとつの「岩」です。

歩哨は座って休憩はおろか、うっかり居眠りしようものなら海の藻屑です。



どこにあるかと言うと、この地図の「スプラトリー諸島」です。
言っておきますが、この点々とした島の中にこの「岩」は含まれていません。

1988年にここで「スプラトリー海戦」という、中国・ベトナム両海軍の戦闘がありました。

このとき中国海軍は勝利し、この人が立って足首まで水に浸かる岩礁の
赤瓜礁」始め、永暑礁華陽礁東門礁南薫礁渚碧礁と後に名付けられた
岩礁または珊瑚礁を手に入れます。

ただし、空軍の支援が無かったため、海軍は一旦中国本土に撤退しています。

しかし、軒を貸せば母屋を取るのが中国人(笑)
一旦手に入れたこの岩を、このように・・・・




「劇的ビフォーアフター改築」してしまいました。


ところで。

日本のFEZ(排他的経済水域)を決定する「沖ノ鳥島」という島がありますね。



ここです。

中国はこれを日本のFEZであるとは認められないと異議を申し立てているのですが、
その理由が笑ってしまうことに「岩だから」なんですね。

「岩だから拠点にならない」というなら「足首まで平常時にも浸かる海面下にあり、
満潮時には完璧に沈んでしまう岩」である赤瓜礁は、それじゃなんなのかと。

しかも、この地理関係で、どんな屁理屈を通せばここが中国の海域になるのかと、
横浜中華街の中国人全員にぜひインタビューしてみたいです。

ここは満潮時にも水没しないため、国際的にFEZとして認められていますが、
実は中国以外にもそれに異議を申し立てている国が約一ヶ国ございましてね。

・・・・・・・ええ、韓国という国なんですが(笑)

中国の主張は、まあ無茶苦茶ではあるけれどその目的は納得できますが、
韓国は、いろんな意味で、この部分に何か言っても無駄じゃないかと思います。
まあ、この国はひたすら日本に嫌がらせをするために存在しているようなものなので、
これもまた中国の尻馬に乗って言うだけ言っているに過ぎないのかもしれませんが。


とにかく、沖ノ鳥島を「岩だからFEZ認められない(アル)!」と言うためにも、
ただの岩礁に中国はこうやって無理無理、しかもその周辺に人工建造物を造成し、
さらにそのうちの一つを人工島に改造してEEZの存在を主張しているわけです。

ベトナム側の報道によると本来、赤瓜礁は満潮時には海中に沈んでしまうそうですが、
もしこれが事実なら赤瓜礁は領土として認められないことになります。

まあ、中国にとっての「事実」というのは愛国無罪でいくらでも修正可ですから、
たとえば



海軍の演習に千隻の艦船が参加し・・・・、

とされた報道ですが、これも同日の映像のはずなのに
明らかに天候と気象条件がまちまちの映像を平気で出してくるわけです。
つまり1000隻というのはまったくの嘘で、威嚇のために「盛って」報道しているのですね。

台湾でお会いした蔡焜燦氏によると、大陸の中国人は

「白髪三千丈」

という言葉が表すように、たとえばこの場合なら「長い」と言うことを言うのに
三千丈、つまり9000メートルの白髪が心配事が多くてできてしまった、
というたぐいの表現によってむしろ心情状況を主張する性癖があり、
南京の犠牲者が10万単位で増えて行って、いまや

「そんなに日本軍が強かったのならなんで負けたんだ」

と笑われるくらい非現実的な数字に到達してしまっているのも、
彼らにしてみればこれは「正確な数字というより、むしろ心情的なもの」
つまり白髪三千丈と同じような「強調表現」だということらしいのです。

そんな文学的な数字をもってして日本軍の犯罪の根拠にされては
全くたまったものではありませんが、中国人の重視するのは「正確な数ではない」
のですから、この数字も今後増える可能性があるということですね。


と言うわけで、心情的にはここは中国の排他的経済水域ですから(笑)
この岩礁はいまや「島」であり、満潮時も沈まないのです。



また、この時に占有した永暑礁というこれも「岩」ですが、



88年にはこの趣味の悪いビーチパラソルとほとんど同じ大きさの岩だったのが、



このような掘っ立て小屋を経て・・・・・



軍隊が駐留(一個師団?)できるくらいのスペースに劇的改装してしまいました。


なんだか、こんなことを一国、しかも大国が大真面目にやっている、ということが
なんともやりきれない気持ちにさせられますが、
以前エリス中尉があるエントリで中国を評して言った

「巨大な図体で赤ん坊の脳を持った国家である」

というこの言葉がまた彷彿としてきます。

赤ん坊は自分の要求を満たすためにだけ生きています。
成長するにしたがって社会の中での一員であるという自覚ができ、
我慢したり譲ったりして我欲をコントロールすることを学んでいくのですが、
赤ん坊のころはとにかく欲求のままに行動(泣く、物を投げる)することしか
できない、「エゴの塊」です。

国家として他国と協調したり国際道徳に照らして規範から外れぬように行動したり、
まあつまりそういうことよりなにより「核心的利益」を得ることが優先、
というこの姿からは、赤ん坊のエゴと同質の未成熟を感じずにはいられません。

この日の福本海将のお話で印象的な言葉がありました。

「中国の政治は国民のためではなく、共産党の維持を目的として行われる」

国民の生命、財産を護り、人権を保障されるべきとされる民主国家とは根本が違うのだと、
わかってはいましたが、この言葉で改めて彼我の国家観の違いを実感しました。





そしてジェーン年鑑から予測した2020年のミリタリーバランスですが、
今現在でさえ海上自衛隊と米海軍の総計を大きく上回っている中国海軍力は、
そのころにはより大型化した艦船を配備させ、大きく均衡が崩れていく、とされています。

つまり、赤ん坊の頭脳のままさらに図体は肥え太っていこうとしているわけで、
文字通り中国は「総身に知恵の回りかねる」状態。

その昔、小村寿太郎が中国の李鴻章に向かって

「日本では閣下のような大男は時として総身に知恵が回りかねると申します」

と言い放ったという話をふと思い出してしまうわけですが、
この不均衡は中国の強さと言うよりむしろ「内部崩壊」
につながるのではないかと思うのはわたしだけでしょうか。


先日来、アメリカ側の告発で、

「尖閣諸島問題で劇的な決着をつけようとする習金平は
『尖閣に人民解放軍を一時的に上陸させてくれ』
と泣きついて来ている。
『一日上陸を認めてくれ。ダメなら3時間でいい。
アメリカに迷惑がかからない方法を考えたい』
『どんな条件でも飲む』
と買収の上日本を裏切らせようとしている」

という事案が明らかになりました。

これは習金平の権力基盤が非常に脆弱な状態であることの表れとも言われ、
この話がペンタゴン筋から漏れてきたこと自体思惑は失敗ともいえるのですが、
つまり中国は、というより習金平はなりふり構わなくなってきているのです。

対談では日本を指して

「挑発をやめるべきだ」

などと、自分だけがいい子になってアメリカに言いつけたつもりでしたが、

オバマからは

「知るかよそんなこと。
日本と話し合いで解決しろよ。
あ、でももし何かあったらあそこは日米安保の適用だからよろしく」

と言われてしまった模様。
うーん。習さんチクリ作戦失敗だ。

習金平はアメリカに

「太平洋には両国(アメリカと中国)を受け入れる十分な空間がある」

とし、太平洋の分割統治を持ちかけたとされますが、これも焦りから出た言葉でしょう。
つまり、オバマが反応しなかったため、「決裂」の烙印を国内外で押されまいと、
せめて強気の姿勢をアピールしたというところです。

しかもオバマには

「尖閣を測量もしたことないのに領土主張するのは未成熟国家だ」

と言われてしまったらしいですね。
未成熟国家、すなわち赤ん坊並みってことですね。
エリス中尉と気が合いますね、ミスタープレジデント。


この日の演者であった福本海将は、さきほども書いたように、
東日本大震災の救難活動に、掃海隊群司令としてその指揮を取られた方ですが、
この時に心掛けたのが、

「顔の見える支援をする」

ということであったそうです。

例えば、出来るだけ同じ人が同じ所に何度も行く。
被災者の要望を聞くのにも、年配で相手の気持ちもくみ取れる世間慣れした者を派出する。
また、届ける物資にメッセージを書くなどの心配りをすることで
被災者の心の支えになるよう心がける、などといったことです。

また、赤星元海幕長も

「海軍同士の交流によって顔を見せ合い、不測の衝突の可能性を軽減する」

とおっしゃっていましたし、また、以前防大の留学生について、

「草の根の交流によってお互い『顔合わせ』し、ひいては国家間の理解に繋げる」

ことによってある抑止効果が期待できる、と書いたこともあります。

「顔が見える」

というのは災害時に限らず、大きな組織を動かすときのキーワードではないでしょうか。
それはとりもなおさず人間同士の信頼を増幅し、
逆に無理解による軋轢を軽減するために必須の配慮ともいえます。

そういったごく当たり前の「破滅を回避するための人間としての知恵」
とでもいうべき部分が、少なくとも今の中国から欠落しているように見えるのが
わたしには非常に懸念されます。

そういえば、習金平の人格を絶賛しておられた読者の方もおられましたが、
少なくともそういう個人の資質といった要素が、この中国と言う巨大な未成熟国家において
国の方向を大きく変えるということは当分ないのではないでしょうか。

いかなる善意の指導者もそこではただ赤ん坊の脳に掌られた「巨大な歩」(ジャイアント・ステップス)
によって何処かへ運ばれていく運命共同体の一人にすぎないのですから。



さて、この日の講演でもう一点、新たに知ったことがありました。
国際的な主張を含む両国の「情報戦」についてです。

そのことについて稿を改めてお伝えしたいと思います。







坂の上の雲~司馬史観とNHK史観

2013-06-03 | 日本のこと

さて。

「武士の情け」は大安売りするくせに(笑)、史実として残る日本軍人の「惻隠の情」、
これについて全く無視する、これがNHKの「坂の上の雲」です。


昨日お話ししたロジェストベンスキー提督を東郷元帥が見舞った話、
せっかくロシア人の俳優まで駆り出してきたのに、原作の「坂の上の雲」
にもあるというこのシーンを、NHKは全くドラマで語ろうともしませんでした。

この話ですらスルーなのですから、勿論のこと、先日述べた
「船乗り将軍」の敵兵救助など、毛ほども触れられません。

実際にはこの日本海海戦の際も、敵艦船が退艦しているときには攻撃を加えず、
ひとたび戦い終われば、海上に漂うロシア兵をかなりの数救出し、捕虜として日本に送り、
厚遇して、あまつさえ彼らに読み書きまで教えてやった、これが日本軍なのですが。


そして、二百三高地の戦が日本の勝利に終わった後行われた水師営の会見は、
世界に向かって「日本に武士道あり」と広く知らしめました。
勝者が敗者の立場を思う。
くどいようですが、決して「同情する」ということではなく。


しかし、これもまた全く、ちらっとも、語られません。


どうなっているのこのドラマ。
司馬遼太郎が乃木を無能扱いしているから?



NHKが放送している「坂の上の雲」は、あくまでも司馬遼太郎の小説です。
テレビ番組を制作するにあたって、膨大な逸話の中から何を選択するか、
そこにおのずと作り手の思想なり姿勢なり、伝えたいことが読み取れるものですが、
ただでさえ「司馬史観」と言われる「司馬の好き嫌い」で描かれたこの小説の、
その膨大な情報の中からできるだけたくさんそのエピソードを拾うのではなく、
「これが見たい」と視聴者が思うであろうお見舞いシーンや水師営は割愛し、
そのかわり妙なエピソード、つまり、戦争が終わって愛する妻のもとに帰ったとたんに

人が死ぬのをもう見とうない。わしは坊主になる」

とPTSDを発症しておろおろと泣き伏す秋山真之の姿を強調する。
その記述が「坂の上の雲」にあったとはいえ、これが、NHKの選択なのです。

しかも、「海軍を辞める」とまで言わせておいて、その後、子規の墓参りシーンに続き、
あっさりと

「しかし真之は海軍を辞めなかった」

・・・・・って、何?なんなのこの視聴者に解釈を丸投げした投げやりな展開。
何で辞めなかったの?いつの間にPTSD克服できたの?
一言くらい何か説明があってもいいような気がするんですが。


もうね、秋山が浮かない顔で帰宅して、仏頂面で妻と久しぶりの対面をし、
夜になって妻からの「重圧に」(笑)耐え切れず、外に逃げるように出て行こうとして、
後ろから妻に抱きつかれ、

「離せ」
「離しません」

うわー恥ずかしい。
なんか、このシーン、少なくとも20回くらいは他のドラマで観たことあるなあ。
いわゆる「お約束」ってやつですね。

そう、しょせんドラマには「お約束」がつきもの。
わたしだってこの黄金のパターンを否定してはテレビドラマそのものが成り立たない、
ということくらい子供じゃないんだから百も承知です。


しかし、このお約束優先でドラマを創作するような「視聴者サービス」に努めるNHKさんが、
あの「平清盛」ではなぜその「定番」を覆すような
「天皇を王と呼び皇室を王家と言い張る」みたいな「お約束破り」すなわち
実験的な挑戦などあえてやってのけたんでしょう?(棒読み)



さて、水師営の会見について、ちょっとばかり詳しくお話ししておくと。

明治38年《1905》1月5日、旅順要塞司令官、ステッセルと乃木稀介の会見が
行われることになりました。
この会見の様子をアメリカ人の映画技師が、映画に収めたいと言ってきます。

しかし乃木大将はそれを認めませんでした。
副官を通じて丁重に断ったのですが、アメリカ以外の国々も撮影させろと要請します。
そこで乃木は

「敵将にとって後世まで恥が残る写真を撮らせることは、日本の武士道が許さない。
しかし会見のあと、我々がすでに友人となって同列に並んだところならば、
一枚だけ撮影を許可しよう」

と答え、会見にはロシア側全員に帯剣を許しました。

これまでの世界の勝者、勝てば相手をどう扱おうと思いのままで、
屈辱を与えることや命を奪うことすらあった世界の常識から見ると、
乃木のこの配慮は異例を通り越して異様ともいえるものでした。

当然、世界は驚嘆し、このときに乃木が言ったという「武士道」が有名になります。

また会見の前に、乃木大将は壁に貼られた新聞(隙間除け?)に目をやり、

「あれを白く塗っておくように」

と命じました。
その新聞には日本の勝利を麗々しく称える記事であふれていました。

そして、それのみまらず会見の一日前に、乃木将軍は長らく籠城を続けていた
ステッセルと将官たちにぶどう酒や、鶏や、白菜などを送りとどけさせています。


さらに冒頭の写真を見ていただくと分かると思いますが、
前列のネベルスコーユ参謀と、津野田大尉
(あっ、平田昭彦《様》が演じたのはこの人か)などは、
ほとんどお互いに体を凭せあっていて、
とても戦争に勝ったものと負けたものには見えません。

しかし、1月のこの水師営、寒かったと思われますが、ロシア側がほとんど
暖かそうな外套と毛皮の帽子着用なのに対して、日本側の薄着なこと・・・。
ヒートテック素材もブレスサーモもない時代、こんな軽装でよく耐えられたなあ・・・。

それはともかく、この写真は、両将軍が打ち解けて会談をし、
相手の強さを褒め称えあい、またステッセルが乃木将軍に
馬を贈呈することを申し出てから一緒に食卓を囲み、
食事がすんで出てきたところなのだそうです。

言われてみれば、全員の表情が柔らかく和んでいるのに気が付きます。



ここで少し長いですが、軍歌「水師営の会見」を。

1 旅順開城約成りて 
 敵の将軍ステッセル
 乃木大将と会見の
 所は何処水師営

2 庭に一本棗の木
 弾丸あともいちじるく
 くづれ残れる民屋に
 今ぞ相見る二将軍

3 乃木大将はおごそかに
 みめぐみ深き大君の
 大みことのり伝うれば
 彼畏みて謝しまつる

4 昨日の敵は今日の友
 語る言葉もうちとけて
 我は称えつかの防備
 彼は称えつわが武勇

5 かたち正して言い出ぬ
 この方面の戦闘に
 二子を失い給いつる
 閣下の心如何にぞと

6 二人の我が子をそれぞれに
 死所を得たるを喜べり
 これぞ武門の面目と
 大将答え力あり

7 両将昼食をともにして
 尚も尽きせぬ物語              
 我に愛する良馬あり
 今日の記念に献ずべし

8 厚意謝するに余りあり
 軍のおきてに従いて
 他日吾が手に受領せば
 永くいたわり養はん

9 さらばと握手ねんごろに
 別れて行くや右左
 砲音絶えし砲台に
 ひらめき立てり日の御旗


この軍歌によると、乃木将軍の息子が二人戦死したことが、
この会見で話題になったことがわかります。

乃木将軍は、丁寧にお悔やみを述べたステッセル将軍に対し

「ありがとうございます。
長男は南山で、次男は二百三高地で、それぞれ戦死をしました。
祖国のために働くことができて、私も満足ですが、
あの子供たちも、さぞ喜んで地下に眠っていることでしょう。」

と答えました。

ステッセルは日露戦争終了後に旅順要塞早期開城の責任を問われ、
1908年2月、軍法会議で死刑宣告を受けるのですが、
特赦により禁錮10年に減刑されました。

彼の減刑のための除名運動を行ったのは乃木稀介でした。
乃木は自決の日まで、ステッセルの家族に生活費を送り続けていたそうです。



さてところで、再び「坂の上の雲」です。

このドラマにおける乃木将軍の描き方には、非常に意図的に
「二〇三高地でたくさんの将兵を死なせた凡庸な将軍」
が強調されているように思われました。

戦地ではいつも半病人のように横たわったままで、
たまに地面を歩いたと思ったらふらふらしたり、よろよろしたり、
あるいは児玉源太郎に思いっきり馬鹿にされたり。
司馬遼太郎が自分の気に入らない人物は徹底的に「下げ」るということを
しかも感情的にこき下ろすのではなく、あの名文でそれなりに実証を上げつつやるもんで、
すっかり「司馬的世界」では無能扱いされてしまっている乃木将軍ですが、
なんかもう、ここでは乃木稀典、それにとどまらず過度の抑鬱状態。
PTSD通り越して、すでに戦闘ストレス反応第4期。(combat stress reaction
即ち完全に無気力となり、効率的に戦闘することが不可能、という状態です。

因みに第一次世界大戦前のこの世界にはまだそんな言葉は生まれていませんがね。

柄本明の演ずる乃木稀典は、極端に呆けていてある意味面白いとは思いましたが、
司馬の言うところの「不器用な軍人」「無能な将軍」ばかりを強調して、
この水師営の会見についてもやっぱり全く触れない、つまりこんなところだけは
しっかり司馬の原作を強調しようとする制作姿勢そのものに
不自然を通り越して悪意すら感じてしまったのはわたしだけでしょうか。



百歩譲って、このドラマは秋山真之のいる海軍を描くことを主体にしたというのなら、
なぜせめてロ将軍と東郷の邂逅を描かなかったのか。
これは、司馬の原作にもあり、このシーンを楽しみにしていた視聴者も
相当いたのではないかと思われるのですが。


「惻隠の情」「日本の武士道」の具現として伝えられる、
このあまりに有名なエピソード群をあえて無視して、司馬史観の中から
「人間秋山真之」の反戦、平和思想(笑)について延々と時間を使って表現する。
こういうところにも、やはり「NHKの操作」を感じてしまうのです。


そういえば、NHKはこのドラマを制作するのに

「韓国」「中国」でロケし、スタッフも現地から協力を仰いだ

そうですね。
これゆえ、内容や表現の自由に制限がかかった、と考えるのは
少々穿った考え方でありましょうか。

もしかしたら、この両国民に見せるわけでもないのに、
しかもこの両国民は我が日本国民のように製作費に寄与してもいないのに、
「遠慮」や「配慮」した結果、原作にも史実にもないできごとを
創作し思想を介入させている、ってことはありませんか?


わたしは思うのですが、NHKはこういうことをしたいのなら、
「坂の上の雲」という原作のあるものではなくて、一から自分たちで作り上げて、
好きなだけそういった思想を開陳すればいいのではないでしょうか。


司馬遼太郎は生前「坂の上の雲」の映像化はこう言って許さなかったと言います。

「なるべく映画とかテレビとか、
そういう視覚的なものに翻訳されたくない作品でもあります。
うかつに翻訳すると、誤解されたりする恐れがありますからね」

今回、NHKが

故人の意志にそぐわない形で映像化する事は絶対にないと確約し、

遺族や司馬遼太郎記念財団からの映像化の許可を得たということです。
それから担当脚本家が自殺したり、NHK自身の不祥事など(笑)様々なトラブルが重なり、
放送が開始するまで異例なほどの月日が経ってしまいました。
完結まで実に10年かがりでの制作という事になります。


まあ、日清日露戦争だけを美化し、大東亜戦争を無謀の一言で決めつけ、
なによりも秋山真之が「軍人としてはやや不適格なほどに他人の流血を嫌う男」
であるとした司馬史観と、NHK史観との間には、かなりの親和性がありますから、
生きて本人がこのたびの「坂の上の雲」を観たとしても、
もしかして、そう異論はなかったのではないかとわたしは思っておりますけれども。






 


坂の上の雲~「惻隠の情」とNHK的「武士の情け」 

2013-06-02 | 日本のこと

先日「坂の上の雲」、前半の突っ込みどころをエントリにしてみました。
あれから全部観終わって、これはまたもう一度くらい書かねばならないかな(笑)
という気になっているのですが、ここでは一つ気付いたことを述べます。

およそ日本海海戦を描いているもので、
東郷平八郎を英雄的に表していない映像物はありません。
この「坂の上の雲」も御他聞に漏れずやたらかっこいい東郷が、
身長も含めて(笑)大幅に修正されて出てくるのですが、
なぜかこの「敗軍の将をいたわる東郷平八郎」のエピソードは
過去、わたしが観た二つの日本海海戦映画にはありませんでした。

それもそのはず、今までの日本海海戦映画にはロシア将兵はキャスティングされず、
ロジェストベンスキー提督が映像化されたのはこれがおそらく初めてだったからです。

しかし、せっかくロ提督を演じるや役者を(しかも本物のロシア人)雇ったというのに、
なぜ今回このお見舞いシーンをNHKは作らなかったのか、不思議な気すらします。


先日、東郷元帥の持っていたカール・ツァイスの望遠鏡に憧れた
若い中尉がミーハー半分で(たぶん)同じものを購入し、それが結局
逃亡するロジェストベンスキーの乗っていたフネを発見することにつながった、
という話をしましたが、その後、ロジェストベンスキー提督は日本に搬送され、
佐世保の海軍病院で傷の手当てをしていました。

この絵によると、提督は頭に包帯をしています。
海戦のときにロ少将は頭部にけがをしていたからです。
「坂の上の雲」でも、頭から血を流している少将が描かれていましたね。

病室に東郷元帥はロジェストベンスキーを見舞います。

「相手に威圧感を与えないように
東郷は軍服ではなく白いシャツという平服姿であった」

巷間このような説があるのですが、この絵によると全員がしっかり軍服です(笑)
上衣が夏の二種軍装、ズボンが一種であることから、これは
六月の合服であることがわかりますね。
こんな細かい描写をしているのだから、「シャツで訪れた」というのは
単なる事実誤認かあるいは「うわさ」だったのではとわたしは思います。

なぜなら、こういう時にきちんと服装を整えることこそ相手への敬意につながる、
ましてや相手が軍人であるならなおさら。
まともな軍人なら、つまり武士たる軍人ならそう考えると思うからです。

傷ついた敗軍の将の立場になって考えると分かりやすいと思うのですが、
敵軍の将が平服で自分の前に表れたら、それを果たして
威圧感を与えぬようにという配慮だと解釈するでしょうか。
むしろ逆に相手が自分を軽んじている、と思うのではないでしょうか。


新渡戸稲造の「武士道」、
そして三島由紀夫の「葉隠入門」。

このような武士を語る書物によると、
質実を重視した武士は、見た目よりも実質的な面を重んじ、
派手に着飾るのではなく材質、仕立てにこだわったものを見につけ、
さらに最も重視したのは、時と場所、自らの立場をわきまえた装いをすることで、
目的を理解したうえで服装を整えることであったといいます。

また、

「病室にはいるとロジェストヴェンスキーを見下ろす形にならないよう、
枕元の椅子にこしかけ、顔を近づけて様子を気づかいながら話した」

という説もありますが、この絵によると思いっきり見下ろしてます(笑)
東郷元帥のみならず、付き添ってきた側近も皆、ベッドの周りで
ロ元帥を見下ろしている様子。
だいたい、枕元に椅子なんてないし。

まあ、椅子はいつでもどこからか持ってこられますけど・・・。


「この時、極端な寡黙で知られる東郷が、
付き添い将校が驚くほどに言葉を尽くし、
苦難の大航海を成功させたにもかかわらず
惨敗を喫した敗軍の提督をねぎらった。

ロジェストヴェンスキーは
『敗れた相手が閣下であったことが、私の最大の慰めです』
と述べ、涙を流した」

細かい描写にはずいぶん後から作られたのではないかと思える部分が
無きにしも非ずですが、少なくとも東郷が勝者として驕ることなく、
相手のプライドを立てて誠実な対応をし、ロ少将がこれに感銘を受けた、
というのはまぎれもない真実だったのでしょう。

明治時代の軍人は、本物の「武士」でしたから、国際戦争においても
自らが武士道精神によって振る舞うことを旨としていました。

「坂の上の雲」流に言うと、
「まことに小さな国が開化期を迎えようとしていた」わけです。
この小さな国日本は、世界にデビューしたばかりで
いきなり一等国の仲間入りをしようとしており、国際的にも認められようと
涙ぐましい努力をしていました。

国際法や国際道義を重んじる文明国であろうとすることは
自然に「武士道」とその精神において結びついたものと思われます。

そして武士の心得として戦いにおいて発揮されたのがこの
「惻隠の情」というものだったのです。


古来、武士の武士たるゆえんは、惻隠の情を的に持ちえるかということであり、
「仁の端(はし)」といわれる惻隠の情なくしては武士として未熟とされました。

「武士の情け」「武士は相身互い」

こんな言葉も「惻隠の情」から発生したものです。



さて、「坂の上の雲」です。

日本海海戦でその戦いの結果バルチック艦隊の主要艦が続々と沈み、
聯合艦隊の勝利は疑いようのないものに思われたとき、
残された艦艇が白旗を出しつつもエンジン停止していないので、
聯合艦隊は国際法に基づいて砲撃を加え続け、ほどなくエンジン停止を認めて、
初めて「撃ち方やめ」の合図が出された、という史実がありました。

この部分で、またもやNHK、思いっきりやらかしています(笑)


白旗を認めた秋山参謀、まず東郷長官に

「我が艦隊の発砲をやめましょう!」

沈黙する東郷。
その間にも砲撃は着々と続けられます。
眼前に広がる悲惨な光景に見ていられなくなった(らしい)秋山参謀、
ほとんど絶叫していわく、

発砲をやめてください!武士の情けであります!」


そこで冷静に、船足が止まらない限り降伏ではない、
と東郷元帥に諭されて絶句する秋山参謀。


ああああもう、いらいらするなあっこのドラマ。

国際法によって、機関停止することすなわち降伏であるという取り決めがあるのを
誰よりも熟知しているのが、海大で戦術を教えていたこともある、
あなた、秋山参謀のはずじゃないんですか。

それを、何隻か相手のフネが沈んで、ロシア兵が海に投げ出されたからって、
参謀たるもの涙を浮かべおろおろして、向こうが停戦の意志を示してもいないのに、
攻撃やめましょうすぐやめましょう、武士の情けですから、なんて言いますかね。

冷徹に戦をするべき最も要である参謀が。

今あなたがたは戦争をしているんでしょう。
何をいち早く感傷的になってるんですか、秋山参謀。


言っておきますが、この「武士の情け」というものは、
決してNHKの描く秋山真之のセリフによって意味されるところの

「人が死ぬのを見たくないから早く攻撃止めましょう」

などというおセンチな場合には使わないんですよ。

「武の一筋は仁に根ざして惻隠の心より発するに非ずや、
仁より出ざるは真の武に非ず」

という室鳩巣(むろきゅうそう)の言葉にもあるように、
惻隠の情とは決してここでNHKが描こうとした安っぽい同情ではないのです。

武士に不可欠なものは「仁」。
そして「仁を成す」ためにはときとして武士は「身を殺す」ことも厭わない、
壮烈な行動をとることをも旨としていました。

「惻隠の情」とはその「仁を成してのちあらわれる実践」であるからです。

本物の侍がまわりにうじゃうじゃいるというのに「攻撃止めましょう、武士の情けです」
なんて大騒ぎする参謀がいた日には、こりゃとてもじゃないけどいくさには勝てませんわ。

ええ、全くの私見ですけどね。


案の定、こんな話になると言いたかったことの半分で紙幅が尽きてしまいました。
以下、後半に続きます。





開設1000日記念時事漫画ギャラリー

2013-05-30 | 日本のこと

「TPPはビートルズのようなもの」



静浜基地航空祭のご報告並びに日本海大戦についてのエントリ掲載途中ですが、
0のつく日に「1000日記念シリーズ」を入れることに決めてしまったので、
無理やり挟みます。



さて、この「Let It Be」のパロディ。
イラスト自体は個人的に気に入っています(笑)。

「TPPはビートルズのようなもの。
アメリカがジョンなら日本はポールだ。
どちらが欠けても美しいハーモニーにはならない」

政治家はあまり妙なたとえをしない方がいいですね。
ジョンが殺されたとき「犯人はポールか?」っていうのが流行ったって、
野田さんはご存知だったのかしら。

野田さんは政権末期にもプロレスのたとえを出して妙なことを言っていましたが、
一部のファンにウケても、皆に怪訝な顔をされては意味がないと思うの。
どちらにしても、たとえのセンスがひどすぎる。

それにしても、安倍総理、TPPに関して自信満々ですね。
自分たちが押していたにもかかわらず、マスコミは
それが批判原因になるとなるとさっそく「反対の声」を強く押し出し、
政権の人気低下につなげようと画策しているようですが。

安倍総理が今回強気なのは、もしかしたら
アメリカの経済があまり良くないのであまり無茶も言ってくるまい、
という読みをしているのかな?と個人的には思いますが、
どうなっていくんでしょうね。

ただ、まだ「交渉参加」ですが、個人的には心配といえば心配。
アメリカって何しろ「真っ黒黒助」だから・・・・・。



「腹話術で歌え君が代」




「大声で歌え君が代」のパロディ。
日教組先生とマスゴミ批判です。
君が代を歌っているか「口元のチェック」という荒技に出た
橋下市長(当時)にマスコミが狂乱したのは記憶に新しいところ。

「もし口を開けずに腹話術で歌っていたらどうするのか」

小学生でも言いそうにないこの屁理屈が、
ほかでもない新聞記者の頭から出てきたということに絶望しました。

思うに、この国のガンは間違いなくこの国のマスゴミです。



国会劇場「田中くんと山本くん」



国会での田中防衛大臣と山本一太議員の息詰まる質疑応答(笑)。

その後入れ替わるように妻が文科大臣になりましたが、
これがまた何をやらかすか目が離せませんでしたね。

野党自民党議員に
「どさくさに変なこと(朝鮮学校無料化)決めるんじゃないでしょうね」と言われて
「どさくさってなんのことですか。わかりません」
としらばっくれておりましたっけ。

その後、選挙で落選、比例復活もならず無職となった田中真紀子。
「なぜ落選したのかわからない」という後援会の落選の弁にネットでは
「それがわからないから落選したんじゃね?」などと突っ込まれていましたが、
彼らがよくわかっているはずの「落ちた理由」を公表しようものなら
真紀子にいったいどんな目にあわされるか。
使用人を裸で真冬表で土下座させたり、カレーの鍋を頭からぶちまけて火傷させたり、
つまりそんな人間が「親父の義理」だけで当選し続けられるわけはない、ってことでしょう。
彼女にとっての人間は「家族か敵か使用人」であるとのこと。

うーん、人生がシンプルで実にうらやましい。
絶対にそんな人間にはなりたくありませんが、

しかしそれを考えると、真紀夫である田中氏って途轍もなく人間ができているんじゃあ・・・。

そういえば、この人に質問する野党議員も必ず
「人格は尊敬申し上げますが」なんて言ってたなあ。
きっと気のいい、いい人なんだろうなあ、と思っていたら!

晴れて野党になり、質疑台に立つことになった田中真紀夫。
わけのわからない揚げ足取りで「具体的に」
を100回繰り返しながら与党をねちねちといたぶっている(つもりの)
この馬鹿男のしつこいだけで中身のない低劣な弁論を見て

「どこがいい人なんだ!ふざけるな!
わたしの同情と憐憫を返せ!」

と画面に向かって叫んでしまいました。
何年後か知らんが、夫婦そろって無職になるのは確実。

その汚い首を洗って待っているがいいわ。




「理系総理 管直人」



野田総理が解散を宣言した後、うちにお掃除に来た方が

「やっと解散しましたね」

この人に、エリス中尉2009年の政権交代前

「民主党はまずいですよ」

とさりげなく啓蒙の意味で雑談したことがあります。(オルグ、いや拡散活動です)
ところが、この方、
「どこがやっても同じですよ」
などとエリス中尉に言わせると「もっともたちの悪い無関心発言」をするのです。

「誰がやっても同じ」とか、「政治に興味がない」とかいう奴は選挙に行くな!
そして、どんな社会になっても文句言うな!というのがわたしの持論ですので
そのときはそれ以上言わず黙っていましたが、
この三年の間、何か思うところがあったらしく、確実にかれは「民主嫌い」になっていました。

「やっと解散しましたね」と彼が言ったとき、
「どこがやっても同じなんかじゃなかったでしょ?」というと、
「いやいやーー。
しかしさっそくマスコミがねつ造印象操作しまくりですねえ」

なんか、しかも民主政権下でみなさんいろいろと目覚めてしまったようですね。
世論操作どころか、マスコミはこれからインターネットによって監視され、検証され、
そして批判される立場になってきているのではないでしょうか。

いろいろと時代が変わっていきつつあるという気がします。


『兄弟牆に鬩げども、外その務りを禦ぐ』




プーチン様に丹羽大使の批判をしていただきました。
オフレコ扱いで報道されていないけど、この財界人大使は

「尖閣問題で、日本は問題が存在しない立場をとっているが、
パンツを穿いていないのに穿いていると勘違いしているようなものだ」

というとんでもない発言で、「売国奴」認定の上「下品」という点でも烙印を押されました。
(ここに書けなかったとんでもない発言もあり)
しかしながら退任後。


ある中国人「丹羽大使への手紙」という中国語の文章が、
ネットで話題になっていました。いわく

「大使は大使の職にありながら、ビジネスの頭で問題に取り組んだ。
大使は、人と人は交流を通して理解できると信じ、どんな外交問題も
話し合いによって解決できると考えていた。

尖閣には主権争いが存在すると公言したあなたには大使の資格はなく、
さらに売国奴と呼ばれても仕方がなかったかもしれない。

『中国が日本に学ぶべき点はいまだにたくさんある。
工場を作って動かすだけが経済ではない』
最後のあなたの言葉を、我々は友人への忠告として受け止める。
また北京に戻ってきて両国民の友好のために知恵を出し続けてほしい」

中国人にとっては、非常にありがたい、評価されるべき「大使」であったというわけです。
中国人にとってはね。


「ハトヤマ・リスク」



やっとのことで引退した鳩山由紀夫。
残した迷言は数知れず、壊したものも数知れず、皆がムンクの叫びのような顔で
彼を見ているのに、それをあくまでも「自分への声援」だと受け取り、
「お気持ちをいただいた」などと心の底から言える男。
ある意味、最強です。
どんな罵詈雑言も、その脳内お花畑スイッチで「お気持ち」に変換する、
その超ポジティブな思考と、皆が止めているのにあちこちに出かけて余計なことをする、
無駄に積極的な行動は「もっとも厄介なのは無能な働き者である」
という言葉を体現するかれの姿はある種の感動すら巻き起こしました。

と言う意味では歴史に残る宰相であったと言えましょう。

「あの日の安倍晋三」



安倍首相のマスコミのネガキャン、あまり精彩ないですね(笑)

カツカレーに始まって、このあいだの「ブルーインパルス731機」問題も、
結局マスコミが火をつけようとしたんじゃないかと思いますが、
官房長官の菅さんがハッキリモノを言う人なので、
そういった問題を無難にガードしているのかもしれません。

とにかく、そんなマスゴミが担いだ民主党、
その民主党に積極的にむちゃくちゃにされた日本。
安倍政権発足当時、
「日本を取り戻す」
というキャッチフレーズに対し、いちゃもん半分で
「何を取り戻すのか」と批判していたキャスターがいましたが、
自分たちでここまでしておいて、そりゃないんじゃなーい?


「反橋下に正論なし」



橋下さんというのも何と言っていいのかわからない人です。

「誰かを全面的に応援する」というようなことは、こと政治家に関しては無理で
「方向性さえ同じであればある程度は妥協して選び、当選後はおかしなことには
遠慮なく声を上げ、目に余れば降ろす。
それが「政治に参加する」ということの限界なのではないか、というようなことを語ってみました。

橋下市長が「入れ墨をした公務員はクビ」としたことについて、ある方が
「あれは頭がいいと思いましたね」とおっしゃっていました。

ヤクザであったとか、どこの出身であるかを理由に辞めさせる、
などというと大変なことになるが、入れ墨をいれた者に対象を決めることは、
恐ろしいほど正確な、ある層を見分けるための「判断基準」となるからです。

先日、慰安婦問題に絡んで、在日アメリカ軍に対しとんでもない正論をぶつけた橋下市長。
アメリカさんは一度は橋下さんを非難にかかりましたが、さすがはアメリカ。
どこかの朝鮮半島の国とは違って
「この挑発に乗ってしまったら、藪蛇になる」
と自制心が働いたらしく、最近では
「地方自治体の長の発言に関してはコメントは出さない」
と、トーンダウンしてしまいました。

韓国からやってきた自称慰安婦も、最初は「橋下に土下座させるため」、
対決を申し込んできたのですが、結局直前の三時間前にドタキャン。

普通の日本人でもたいてい論破されてしまうようなこの人物に、
本人でさえも発言が二転三転している、年齢詐称の怪しげな「慰安婦」が
勝てるわけがない、ということを、
周りの支援団体が本人たちに言ってやめさせたんでしょうね。


橋下さんが政治家として発言することは、いつも
「だって本当じゃないか」
と、たとえば正義感に溢れた熱血中学生の言うことみたいです。

非の打ちようのない正論だからこそ、今まで誰も言わないことを平気で言い、
論難を恐れずむしろ挑発して騒ぎを大きくしたがっているようにも見える。

しかしわたしは個人的に、一人はこんな政治家が日本に居てもいいんじゃないか
という気が最近しているのです。

だって、慰安婦問題、いままでやりたいようにやられてきた日本が、
この騒動のおかげで「膿み出し」できそうな勢いですよ?

アメリカが日本に「敗戦国としての罪悪感」を押し付けたままにしておきたいことや、
慰安婦とやらを突っつくことでその嘘と担ぐ人たちの目論見も、
いわば明るみに引きずり出された感があります。




まあ、だからといってこんな人が総理大臣になっても、それはそれで困りますが・・。



時事漫画はあまりたくさん描いたわけではありませんが、なんというか
描くモチベーションと言うのがどうも「アイロニー」「批判」だし、
単なる挿絵として描いているので作品としてわりと「どーでもいい」のが多いです。
でも、先日の「ジミンガー」もそうだけど、アイデアだけで結構ノリノリなので、
描いているだけでストレス解消になるのも事実です。


ところで、昔、謎の削除に遭った「NHK訴訟問題」のエントリが、
自動的にバックアップされていたことがわかりました。

「JAPANデビュー」訴訟に見るNHKの問題点


エントリ復活です。
興味のある方はどうぞ。





開設1000日ギャラリー「民主党外交時事漫画編」

2013-05-10 | 日本のこと



竹槍事件に海保流出事件を見る

http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/c67ecb74617da9519b5d97839cb7fe8a

2010年、尖閣諸島沖で中国船が海保の巡視船とバトルし、
船長が逮捕された事件。
あのとき海保側のビデオをyoutubeに流した海保職員への
仙谷官房長官(当時)の私情挟みまくりの措置に対する指示。

この一連の事件を、戦中起こった「竹槍事件」と並べて
その不思議な共通点を併記してみました。

いや、懐かしいですね。
今にして思えばこの事件が民主党というゲテモノ政党に政権を取らせ、
それまでは鳩山の「トラストミー」なんかで「なんか変」と思っていた国民が、
はっきりと「異常」であることに気が付いた事件だったと思います。

この事件の後の国会を見ていて、仙谷の「柳腰外交」という詭弁を聴き
リアル気分が悪くなったことを思い出しました。

ところで、この件で画像検索していて、わたしがこのとき製作した画像と
瓜二つの構図のパロディ(こちらは写真による)を発見しました。
仙谷由人の写真の選択、「胡錦濤友情出演」というのまで同じ。

皆考えることは同じ!と一瞬感激したのですが、よくかんがえたらこれ、
わたしがどこかで見てネタを拝借したんでした。てへぺろ





このビデオ流出事件のさなか、海保職員一色正春氏のハンドルネーム
「sengoku38」に楽しげに反応した石破茂の法悦の表情を、
お絵かきツールで描いてみました。

仙谷由人はこのハンドルネームに激怒したそうですが、
一色氏は今に至るまでこの意味を明かしていません。

「sengoku38」で投稿した意味については捜査当局、家族、弁護士にも話していないとし
「事件が忘れられてしまうので、謎が残った方がいい」
「まあ、1つくらい秘密が残った方が事件が忘れられない感じになる。
『あんまり気にしないでください』と言えば、逆に気になるでしょうけど、
それが狙いなので」と話したということです。

「事件が忘れられてしまう」というのは、どうでしょうかね。


「わたしは弁護士としてあばずれ」



http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/95f101bd7322bd864cc2a8c1286f21da

このころ、民主党の「影の総理大臣」と言われていた仙谷由人。
無能で口を開けば
「何々先生の言っていることを聴いていますと何か~~~のようにおっしゃいますが」
というワンパターン答弁で、己の自己弁護するしか能の無かった、
ある意味「口下手」な管直人を差し置いて呼ばれもしていないのに勝手に質疑に答え、

「官房長官には聞いていません!」

と何度質疑者をキレさせていたことか。(懐かしいなあ(-"-))

今にして思えばこのころの仙谷はその政治人生の頂点にあったようです。
学生運動のときは「4列目の男」として使い走りをしていた「運動家上がり」が、
ここぞと自衛隊に対し「暴力装置」呼ばわりしたのも、
「日本はとっくに中国の属国だ」と自民議員に向かって言い放ったのも、
左に甘く右に厳しい戦後日本の世論において、あくまでも、そしてこれからも
サヨクな自分は安泰だと勘違いしていたからであろうと思われます。

この「私は弁護士としてはあばずれ」という不可解で不気味な発言は、
まあ一言でいうとこんな時期に調子こいて口から滑った、駄弁というやつです。

「柳腰外交」といいこの「あばずれ弁護士」といい、
仙谷由人の言っていることを聴いていますと何か、(←菅直人の口調で)
こんな図が浮かんできてしまい、つい絵に描いてしまいました。

満月の欠けたることも無しと思っていたのは勿論本人と民主党だけだったので、
先の衆議院選挙では見事に落選し、比例復活もならず、
元官房長官、かつての陰の総理は晴れて無職老人となりました。

つい最近、無職の分際で、というか日本を無茶苦茶にした分際で、この人間は
「アベノミクスは無茶苦茶だ」などと発言したそうですが、
さっそく天敵の産経新聞がこれを揶揄してこのように書いています。


気持ちはよくわかる。
民主党の無為無策で、1ドル75円台にまで跳ね上がった円相場が
安倍政権になるや否や急速に円安となり、今や100円近くまで戻った。
株価も当時の野田佳彦首相による「衆院解散宣言」からわずか4カ月で、
日経平均株価が5000円近くも急騰した事実を
前政権幹部として認めたくないのだろう。

残念ながら「むちゃくちゃ」だったのは、3年以上続いた民主党政権の方だった。
経済政策は言うに及ばず、外交も日米関係は危うくなるわ、
あれほど中国に媚(こ)び続けてきたのに日中関係も戦後最悪になるわ、

何一つ結果が出なかった。



在任中、産経新聞憎しで訴えると息巻いてみたり、
「キャバクラの広告をそのうち載せるんじゃないか」なんて言うから、
すっかり引退後に仕返しされているじゃないですか(笑)



「百枚の予算案」



http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/5e2954e5421e843c2e3f11b0d7b8c57f

内閣として自民党が今までできなかったことをした。
朝5時に起きてやった。
しかし、それは国民に伝わっていないだけである。


つい先日フランケン岡田が全く同じことを言っていて、デジャブか?と
思ったのですが、これは在任中の菅直人の意味不明な自画自賛です。

それにしても民主党は国民の審判を突きつけられてなお、全く反省しとらんのう。
川口環境委員長の解任問題で、幹部は

「国益とかいうが、そういうことを我々が判断する立場にない」

と言い放ったそうですし。
結構結構。
国益を考えることができない議員は日本には必要ありません。
そのまま順調に墓穴を掘って参院選で消滅してください。


ところで、菅政権の退任の原因は、万人が認めるあの原発対応の拙さであった、
と教科書に記されることになったそうです。

菅直人がその政権末期、退任を引き伸ばして一日でも総理の座にあろうとした
そのわけは、本人曰く「歴史に残りたい」という願望(というより執念)だったそうですが、

いやー、よかったね。これで歴史に残ったじゃないの。菅くん。


それにしても、この絵に描いた鳩山政権の頃、
菅直人が財務大臣だったんですね。
官僚に基礎知識を国会でレクチャーされるという無様な姿に、
思わず亀井さんも福島さんもドン引きしていましたね。

この鳩山内閣の閣僚って、今にして思えばすごかったんですね。

法務大臣、極左で火炎瓶投げてた千葉景子。
外務大臣、「中国に許可を取ったんですか」の岡田克也。
厚労大臣、消えたミスター年金、長妻昭。
農水大臣、「赤松口蹄疫」の赤松広隆。
国交大臣、「焼き肉外人献金」の前原誠司。
国交委員長、テロリストにチャーター機で観光させ、皇室に暴言、中井蛤。
文科大臣、事務所の公費でキャミソール購入とキャバクラ、川端達夫。

そして経済政策担当、財務大臣は、「乗数効果」という言葉を知らなかった、
菅直人。
「国というものがどういうものかわからない」「日本は日本人だけのものではない」
の総理大臣、鳩山由紀夫。


綺羅星のごとく売国議員オールスターそろい踏みとなったこのラインナップ。
こんな(中韓にとって)頼もしい政権は、日本の憲政史上またとありますまい。

これだけでなく、この後彼らを上回る筋金入りの売国奴が
入れ代わり立ち代わり日本をボロボロにしてくれましたからね。


こんな政権が3年半続いて、それでも壊滅や外国の侵略を許さなかった日本。
壊滅寸前でしたが、ある意味それだけの底力があったという証明ともなりました。


表題は、幼いときに読んだ童話「100枚のきもの」のパロディです。
詳細は本エントリで(興味があれば)お確かめください。



最近、朝日新聞の記者が本当に確固たる思想をもって
「偏向」をしているのかどうか、三橋貴明氏が語っているのを見ましたが、
実はそうではなく、「社内の空気」というものに添った記事を作っていると
自然にそうなってしまうらしい、ということでした。

若い記者など、いくつかのキーワードで社内のデータベースを検索し、
それをテンプレートに似たような記事を書いていればOKがでるのだそうで、
そのうちそれが見事に「朝日カラー」として記者を染めてしまうのだとか。

しかし、もっと根が深い問題であると思われるのは、
彼らにはほとんど「自省する」ということができないらしいということです。

つまり、今世間の朝日新聞に対する目は厳しい。
しかし、「自分は大新聞の記者である」という選民意識のなせる業か、
自分たちで「朝日はどうしてこんなに叩かれるんだ」という話になっても
イデオロギー的にそれは問題があるんじゃないか、という結論にはならず、

「朝日が一流企業だから叩かれるんだ」
「朝日を叩けばほかのメディアが売れるから叩くんだ」

こんな風にしか考えないらしいですね。

怖いですね。もはやカルト宗教みたいです。

先日も朝日は、春の例大祭に大量の国会議員が靖国参拝したことを
天声人語蘭において

毎度お騒がせの閣僚や議員の参拝がどこか薄っぺらに見えてくる」

と揶揄していました。
何たる傲慢。というか毎度中韓をお騒がせしているのはどこの新聞社?
だいたいこの「靖国問題」はいわば朝日が作り出し、育てたようなものではないですか。

その経緯が週刊新潮の記事に書かれていましたので抜粋します。


「朝日」が立派に育てた中国「反日暴徒」

おそらく、中国の反日デモを目の当たりにした朝日新聞の胸中には
複雑な思いが去来したに違いない。
日本大使館に石を投げる人民の主張は、朝日が口を酸っぱくして繰り返した
「歴史認識」とすっかり 重なっていたからだ。ならば、胸を張るがいい。
中国共産党と力を合わせて種を蒔き、水をやった努力が今、
「反日暴徒」の実を結んだのである。

ジャーナリストの水間政憲氏が解説する。

「そもそも、日中間で政治問題化した歴史認識問題、
つまり靖国参拝や教科書などを記事で大きく取り上げて、
中国で火がつくように仕組んだのは朝日新聞でした。
朝日が大きく報道し、中国政府がそれに反応して大騒ぎする。
この構図の中で、中国は、国民に根強い 反日感情を植え付けてきたのです。
つまりここ3週間に起きたデモは、朝日が繰り返し、
日本は誤った歴史認識を持っていると報じた結果、
若者達に高じた反日感情がベースで、
朝日のとった親中路線を進めた結果の出来事なのです。」

朝日新聞が編み出したのが、中国共産党と一心同体となった
「御注進ジャーナリズム」と呼ばれる手法だった。
OBの稲垣氏が説明する。
「御注進ジャーナリズムとは、中国が反発すると予想できることを
朝日が大々的に報じて、中国政府に 反発という反応をさせ、
また、その反応を大々的に報じて増幅させる手法です。
私は朝日は親中というよりも、中国に媚びている″媚中〝だと思っていますが、
この媚中メディアの書くことは 外交カードになるということを
中国に知らせてしまった罪は大きかったのです。」

『週刊新潮』 2005年4月28日号


「アサヒる朝日」



http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/70d54a080e6c81b39cb225ca58895a98

いつも日本人には厳しい目を向ける朝日が、この
習金平次期国家主席にはお追従の提灯持ちで
生脚を見せているのさえあばたもえくぼ、(ちょっと違う?)とばかり
褒め称えていたので馬鹿にしてみました。

勿論習金平をではなく、朝日新聞を、です。

しかし、これを読んだある方が、偉大な習金平さまについての逸話と大人物ぶりを
アツくコメント欄にてレクチャーしてくださっています。

つまり朝日新聞と同列に位置する立場からの貴重な証言です。
この記事を書いてから9か月経ちました。
この「期待すべき人格者」が国家主席になってから、日中関係は悪化する一方。
不思議ですねー。(棒)





「拍手が一切なかった」
とこの日の観閲式整列部隊の中からこんな声も出た、
2010年陸上自衛隊観閲式。

「照準!菅直人のでこのほくろ!」

ってやっちゃってもいいのよ、って意味ではありません。
でもこのときやっちゃっていたら、日本は震災のとき、
もう少しダメージが少なかったであろうことはほぼ確実。

それを思うと、このカリカチュアはシャレになりません。

因みに、このとき観閲式で菅の後ろに立っている「官房副長官」。

彼は、公報で明らかになったところによると朝鮮系の帰化議員で、
帰化人である事を公表せずに議員となり、民主政権下では
外国人地方参政権付与の強力な推進役となっていました。

こんな人間が日本の行く末を決める日本政府の中枢に位置して
この日、日本国自衛隊を段の上に立って観閲していたということです。


なんとも言えませんが・・・・危なかったなあ・・・・。

よく三年半、耐えたよ。日本。






「坂の上の雲」NHKの胡乱な創作

2013-05-05 | 日本のこと



NHKはいったいどうなってしまったのだろう。

ここ何年か折あるごとにそんな疑問を感じてきました。
うちにはテレビが無いので逐一放送をチェックすることはできませんが、
インターネットのニュースに触れている限り、
何か日本人でない勢力が内部に入り込んで、その力が
近隣諸国視点の報道をこの局にさせているのではないか、
と思われる事象が近年あまりにも目についてきたからです。


震災のあと、わたしは実家のある関西のホテルにおり、
NHKを情報収集のために観ていましたが、
あるとき、海外から救援隊が到着した、というニュースをやっていました。

「海外からの救援隊が・・・」とアナウンサーが読み始めたとき、
混乱していたらしいスタジオで、マイクがディレクターの声を拾いました。


「韓国!韓国!」


そしてアナウンサーは改めて、韓国からの救援隊の到着を報じたのですが、
他にも来日した救助隊の国名はまったく報じられないままニュースは終わりました。

(その後、韓国からの救援隊は実質ホテルから出ることもせず、
結局何もせずに帰ったことについて、どのメディアも報じなかったと記憶します)


また、出先にあったテレビで流れていた昼の情報旅番組。

「昼どきなんとか」というタイトルの、日本の各地に行って名産などを紹介するもので、
もうどこの何かは忘れましたが、その地の名産品をレポーターが紹介したとき、
アナウンサーが何の前ふりもなく、

「韓流スターのイ・ビョンホンさんもこの何々が好きなんですよ!」

と叫んだので思わず画面を見直してしまいました。
(レポーターも返答しようがなく、反応はありませんでした)


毎朝の連続ドラマ。

わたしは「カーネーション」以来全く観ていませんが、
インターネットでは、今放映中のドラマで、主人公の父親の乗るタクシーが
「ヒュンダイ」製であったということが一時話題になりました。
ビールの瓶でさえラベルを隠す「企業宣伝絶対禁止」のNHKが、その時は
なめまわすようにタクシーの車体をロゴまで映したそうです。


スポーツ試合の放映においては、荒川静香のトリノオリンピックの優勝時、
なでしこジャパンのワールドカップ優勝時にも日の丸、君が代をカットされました。


そして、日本の過去を捏造までして誹謗する意図で制作された
「ジャパン・デビュー」では、ついに訴訟が起こされるに至っています。


民放のようにパチンコ屋やサラ金の会社がスポンサーになる可能性もない、
日本国民の視聴料で成り立っているこの公共放送局に何が起こっているのでしょうか。



わたしは一度、「真珠湾からの帰還」という、真珠湾攻撃に参加したった一人生き残って
捕虜第一号となった特殊潜航艇の乗組員を描いたドラマについて取り上げ、
この局の思想誘導と捏造、自虐史観について糾弾したことがあります。

ある程度歴史に造詣がある人でさえ「いいドラマだ」などと思ってしまうほどに巧妙で、
ゆえに思わず危機感を覚えるくらい、このドラマに隠された意図は悪質なものでした。



で、「坂の上の雲」です。


勿論いろんなところで「司馬の原作とは全く違う表現が多い」
などと言われており、わたし自身も

「娯楽作品としては上質なのは認めるが、これを史実と思ってはいけない」

という警告を僭越ながらさせていただいたことがあります。
その時にも少し書きましたが、

「史実にも司馬史観にもない、いわばNHK(つまり左翼)史観を
エピソードの合間に混入させてくる」

とわたしが断じた部分について、今日は少しお話しします。



先日記念艦「三笠」の見学をした際、帰りに入った海軍カレー専門店で放映されていた
「坂の上の雲」を見て、TOが俄然日露戦争と日本海海戦に興味を持ち出し、
「これ、まとめて借りておいて」
と頼んだのでレンタルで取り寄せ、わたしももう一度観ました。

せっかくなので、この機会に第一部から第五部までの「混ぜ込み部分」、
「印象操作」の意図が感じられた部分を抜き書きしてみることにしました。

お断りしておきますが、わたしは司馬の原作との精緻な照合をしたわけではないので、

「いや、これは原作にそう書いてあった」

というものである可能性もあります。
もしそうであったら、ぜひご一報ください。
賠償はいたしかねますが、謝罪はいたします。


■ その1

英国旗を揚げていながら清国兵を搬送していた高陞号
東郷平八郎艦長の「浪速」が交渉決裂のあと撃沈させた事件。

戦闘の火ぶたを切る合図と同時に轟音。
次のシーンは清国兵たちの記念写真があたかも彼らの死を悼むように映し出される。
(清国軍に、日本海軍のような団体写真を撮る習慣があったかどうかは謎)

若い辮髪の兵士たちは皆さわやかに微笑んでいて、とても当時の中国人とは思えない(笑)
その写真にナレーターはこう被せる。

「イギリス人の船長以下数名は救出されたが、清国兵は全員溺死した」

あと、やたら何度も清国海軍の丁提督を「偉大な」と持ち上げ、その死を何度も悼んでみせる。
はっきりいってくどい。しつこい。


■ その2

正岡子規が大陸に新聞記者として派遣が決まり、喜び勇んで家に帰ってくる。
母親(原田美枝子)が

「日本はずいぶん親しかったお国と戦っておるんじゃのう」

はっとする子規。
続けて母親、唐の掛け軸、陶器、そして漢字の偉大さを称え、
「(漢学者の祖父が言うには)夢のようなお国じゃということじゃった」
と遠い目をする。

それまでの気持ちがしぼみ、悄然となる子規。
てか、息子が喜んでるのにわざわざ水差すなよ。母親。


■ その3

戦闘でかわいがっていた部下を失くした秋山真之
そのショックがいつまでも尾を引いている。
兵学校先輩の広瀬武夫に向かって


「戦(いくさ)は・・・・恐ろしい」
「さっきまで隣におったやつが一瞬にして死んでしまう」

さらには

「わしは、やっぱり軍人に向いとらん」
「わしがあの時命令を出さんかったらあいつは死なずに済んだ」


とまで言う。
(これ、秋山真之本人が聴いたらさぞ怒るだろうなあ(笑)

秋山、これに懲りず、子規と妹のリツに向かっても同じ話をし、
戦争の恐ろしさを彼らに訴えてみせる。



(まあ、本人を知っているわけではないから断言はしませんが、
当時の軍人はたとえ内心どう思っていても、ましてや同じ軍人に向かって
「向いとらん」だの「恐ろしい」だのとはまず言わんのではないかと)



■ その4

従軍で大陸に渡った正岡子規。
駐留している村で、日本兵が中国の村人から略奪しているのを目撃する。

村人が皆怯え、あるいは睨むように日本軍を見ている中、
年老いた中国人が中国語で日本兵に向かって

「わしらの村にはもうなにもなくなった。
どうやってわしらは生きていけばいいんだ。
(幼児を指して)この子の親はおまえらに殺された。
いまにこの子が大きくなって仇を取る」

というようなことを叫ぶ。
日本軍の曹長は子規が

「この老人は何を言っているのか」

と尋ねるのに対し

「日本の兵隊さんありがとうと言うとるんじゃ!」

と居丈高にうそぶく。
子規は、そんなはずはないと食い下がるが、逆に曹長から
(森元レオ)罵詈雑言を浴びる。



■ その5

そんな子規を救うのが軍医、森林太郎、鴎外
二人は文学の話で意気投合する。
(ちなみにこんな史実はありません)

「今回の戦争の戦死者のほとんどは病気だ。たとえば脚気・・・」

と、森鴎外をディスってみせる。
(脚気に関しては森は軍医としてその蔓延の責任を後年問われている)

母親や曹長のセリフによって戦争を疑問に思い始めた子規は、鴎外に尋ねる。
鴎外は

「勝った日本軍の誰それが、清国に
『日本の文明開化と明治維新を手本に戦後の復興をせよ』
と手紙を書いたらしい。
不思議な親切、というやつだ」

という。さらに、朝鮮についても

「その不思議な親切は朝鮮にも向けられてる。
朝鮮の人々にとっては(併合は)余計なお世話だろう」

などと朝鮮人の立場に立って嘆いてみせる。
いきなり鴎外が朝鮮の人々の心情を代弁するのも、
はっきりいって余計なお世話というしかない。

というか、仮にも軍医が戦場でこんな反政府的なことを言いますかね。
ちょっとは常識で考えろよNHK!
そりゃ単にあんたがたの考えだろうが(゜Д゜)、ペッ!!



■ その6


閔妃暗殺についての見逃せない(悪質な)表現。
ナレーターはシリアスな音楽に乗せてこう言葉を継ぐ。

「王妃、閔妃が三浦日本公使三浦梧楼率いる日本人に暗殺されたのである」

さらにこれを「ありうべからざる事故」とする。




いや、ひどいですね。

どれもこれも、「現代の価値観」から創作した、ちょっとしたエピソードなのですが、
ちゃんとしたドラマの間にこういうのをちょいちょい混ぜてくる、これがタチが悪い。

とくに閔妃暗殺について、これを「日本人が犯人」とするのは問題ありです。
まるで日本の放送局の視点で作られたとは思えません。

最後に少しこの事件についてお話ししておきましょう。



現在の韓国は閔妃を「皇后」と称しますがこれは大間違いで、「王妃」です。
李氏朝鮮国王の高宗の妻ではありますが、高宗はそもそも皇帝ではないので。


いきなり結論を言うと、やったのはなんのことはない国王である高宗。

「王妃を殺したのは、私の部下だ」

と自分で証言しているんですね。
また、現場にいた王子の純宗は、

「殺したのは、禹範善だ」

と証言し、後に刺客を放ってこの禹範善を暗殺しています。
犯人とされる兎自身が、「自分の犯行である」と言ったという証言まであるのです。

なんで殺しちゃったかな、命令しといて、って話ですね。


この事件にかかわった何人かは、命令をしたとされる高宗によって訴追され、
犯人ならびにその家族に至るまで全員が処刑されました。


その反面、当時も疑いを掛けられていた日本は国際世論の非難を恐れ、
本件事件に関与したといわれる人物を逮捕・拘留し、調査しましたが、関与は確認されませんでした。
つまり、この時点で日本すでにシロ、無罪だったのです。

それにしても、この事件、ダンナが奥さんを殺したんですよね?部下を使って。
夫が命じて、自分の部屋から奥さんを連れて行かせ、凌辱させて殺したと。
そして、その部下に罪を負わせて家族まで殺してしまったと。

うーん、これは酷い。



じゃなんでこんなことになったのか。

そもそも夫の高宗は閔妃を結婚当初から放置してやりたい放題放蕩し放題。
放置されていた閔妃は「自分探し」のために(たぶん)政治にのめりこみます。
彼女は夫の一族を追放して、自分の一族をポストに据え、
(今でも韓国ではしょっちゅう大統領関係でそんな話がありますが)
実権を握るようになったわけです。

(ロシアのエカテリーナ二世と全く同じパターンですが、エカテリーナと違って
閔妃は夫を始末してしまわなかったので、これが結局自分の命を奪います)

閔妃は、「頭はいいがとても国を統べる能力などなかった」と言われ、
ましてや人望も全くありませんでした。
日本から軍事顧問を呼び、日本式の近代軍隊を作ったのはいいとして、
いままでの軍を放置してこちらに全く歳費を回さなかったため、まずこの旧軍軍人に恨まれ、
その開化政策にも不満を持った彼らに暗殺されそこなっています。

閔妃はまた贅沢好きで、その資金のために日本が出費していた鉄道の利権を
勝手にロシアに売却して問題になったこともあります。
日本はこのあと、巨費を投じて権益を買い戻すことになりました。

そのほかにも自分の地位を利用してただ私腹を肥やすことに執心したため、
敵対勢力からは勿論、民衆からも憎まれていました。
朝鮮はこの頃、この敵対派と閔妃一族、真っ二つに分かれていたのです。

閔妃を殺害したのは要するにこの「敵側」であったということです。

つまり最初から最後まで全く日本関係ないじゃん!
ってことなのですが、どっこいそうはいきません(笑)

この、皆に嫌われていた贅沢王妃の閔妃をわざわざ「国母」と崇め、日本人が殺したとし、
(日本版ウィキは編集合戦になっている)
それを反日のための「核心的逸話」として初等教育にまで使っている国があるのです。

はい、韓国という国ですね。


というわけで、いまだに何かにつけて「韓国推し」をして視聴者から
「いったいどこの国の放送局だ」
と糾弾されているところのNHKが、国民に注目度の高かったドラマ「坂の上の雲」
において「日本人が殺した」と韓国の言い分を主張するのは何の不思議もないと。

いったいどこの国の放送局だ。


しかし、これ本当に日本人だったとして、その目的は何だってことになってるんでしょう。
これ、韓国はどう説明しているんでしょうね。
まあ、日本を糾弾するに「理屈」も「根拠」も必要としない国ですから、
「なぜ」という問いに答えなどないのかもしれませんが。


このドラマにおいても「ありうべからざる事件」とかいっているわりに、
NHKは日本がなぜ閔妃を殺さなければならなかったかには触れていません。

しいて言えば、その前後で遼東半島を日清戦争の勝利で得たのに、
三国干渉によって手放さなくてはいけなくなった日本が、それゆえ
ロシアの南下を防ぐ意味もあって朝鮮半島に手を伸ばした、という
ことを述べて事件と関連付けるような印象操作をしています。



この閔妃殺害は、非常に惨たらしいものであったと言われ、
その遺体が辱めを受けていたのが日本人に対する韓国人の憎悪を
いっそうかきたてているようです。

しかし、この事件の前、先ほども述べた王妃暗殺未遂事件、
つまり旧軍によって起こされた壬午軍乱で、
閔妃は自分が逃亡するときに、身代わりとして王宮に侍女を残したのですが、
この侍女は気の毒にも朝鮮人の手によって、
まさに閔妃と同じような残虐な方法で殺されているのです。


控えめに言いますが、女性に対してこの種の残虐な殺戮をやってのけるのは
少なくとも一般的な日本人ではないように思われます。

南京で日本兵のものとされている殺害方法を見ても思うのですが、「感覚が違う」のです。


さて。

一言で言うと閔妃殺害は朝鮮内の権力闘争の結末であったにすぎませんでした。

しかし、ただでさえ歴史を自分たちの望む方向に創造する傾向のあるこの民族、
日本との歴史会議において、日本側の学者が提出した詳細な歴史資料を投げ出し、
「韓国に対する愛はないのか!」と叫んだ民族が、
この閔妃暗殺に関する現実を素直に受け入れることはありえない気がします。



「韓国、韓国!」

と某ニュースのスタジオでマイクが拾ったあの声が象徴するように、
「中国、韓国への気配りと配慮」だけはいたるところになされる現在のNHK、
日本を貶めるためなら平気で当事者の証言さえ改竄、歪曲するこの「公共放送」にかかっては、
「坂の上の雲」のような、おそらくほとんどのスタッフが志をもって作っているドラマに
こういったことを巧みにねじ込んでくるなど朝飯前なのでしょう。


そういえば、中国への配慮も抜かりなく、この局は、クローズアップ現代という番組で
かつて天安門事件の死者は一人もいなかった、と言ってのけています。



「坂の上の雲」はトータルで見ると素晴らしいと思います。
観ていて引きこまれるドラマ作り、丁寧なプロット、お金をかけたセット。
題材が「日本海海戦の日本軍の勝利」で、司馬遼太郎という巨人の原作であるため、
なによりも物語の骨子は文句のつけようのもありません。
何よりもキャスティングが良く、さらに映像的時代考証もきちんとなされている。


それだけに、こういった胡乱な創作がわたしには許しがたいものに思えるのです。






靖(靖)國神社とは。

2013-05-03 | 日本のこと

サブタイトルにその名称を使用しておきながら、今まで
あまり國神社について語ったことがありません。

ところでタイトルが文字化けしてますよ、という(脳内)指摘ありがとうございます。


これは環境依存文字である「靖」を出すためのコードなのですが、
本文にはご覧のように「靖」と出るこの文字が、
タイトル部分だけはコードのままで表記されてしまうのです。

お気づきいただいていないと思いますが、
これを機にサブタイトルも正式名称の通りに変えました。
(が、文字が小さくてあまり意味をなしていませんorz)




それはともかく、先日ある会合主催による靖國神社の昇殿参拝をしてきました。
皆が参拝する拝殿での参拝は今までしたことがありますが、
そこでの参拝後、奥にある本殿で参拝したのは初めてです。

この次の日、史上最高数の国会議員が春の例大祭に参拝し、
それからというものの特アと日本のご注進マスゴミはこれを非難。
先日お話しした徳永エリのように、拉致被害者家族会のコメントを捏造までして
国会で糾弾しようとする民主党議員まで湧くしまつ。

ご存知のように、中韓、そして日本のマスコミだけが大騒ぎしているわけですが、
国民はもううんざり、といった態で、むしろ冷やかにこれを見ている感があります。

それにしても、中国より「侵略されたことのない」韓国の方が激化しているのが面白い。
やっぱり組閣と経済対策で無能認定された女性大統領の「目そらし政策」ですか。




2月ごろ来たときに、大量の白バトを見ました。



木の枝で憩っているのを見たのも初めて。



このときはまだ木の枝に新芽が出ていない状態で、
まるでところどころ白い花が咲いているようでした。

この白バトは、靖國の御霊を慰めるために年一回、
8月15日に放鳩されて現在三百羽いるそうです。

ちなみにこの白いハトが生まれるのは一万羽に一羽だそうです。



さて、例大祭の前日、昇殿参拝したことについて。

現在の本殿は明治5年(1872)の建立と言いますが、その中にいると
年月の建った建物にもかかわらず、清浄でかつ厳かな祈りの気が満ち、
おのずと背筋が伸びるような気持ちがしました。

日本を守るための戦争に散った英霊のうち少なくない人数の人々が、
かつてここで祈りを捧げ、そのあと自身が祈りの対象としてそこに祀られたのでしょう。

徳永エリが「祈る気ならどこでも祈れる」などという、無教養で歴史を知らず、
おそらく靖國について何も知らないのだろうと思われる発言をしていましたが、
「どこでも祈れる」ではないのです。
靖國神社でないと、そこに英霊はいないのです。



タイトルで標榜しながら自分自身あまり知らなかった靖國神社について、
今日は少しわかりやすくお話ししてみることにします。



戦前、神社というのは国家の宗祀(そうし・尊びまつること)とされました。

靖國神社の歴史は明治2年、「東京招魂社」として始まります。

明治2年。

この年号はこの創建に大きな意味を持っています。
明治維新の歴史的大改革の過程には戦いが起こり、
その戊辰戦争において多くの尊い人命が失われました。

明治天皇は国家のために命を捧げたこれらの犠牲者の霊を慰めるために、
九段の地に「招魂社」を創建されたのでした。

この招魂社は山口や京都などにもあり、それらは「護国神社」と改称しますが、
九段の「東京招魂社」は創建後の明治十二年、

「靖國神社」

とやはり明治天皇によって改称されました。
靖國の意味は「国を靖(安)んずる」。
あくまでも世の平安を願い、国家のために一命を捧げた人々の霊を慰め、
その実績を後世に伝えることが目的です。

つまり、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められているのです。

今でこそ「宗教法人」という法的位置づけですが、創建時から靖國神社は
「宗教施設」ではありませんでした

あくまでも国民にとっては民族固有の儀式、礼典、道徳的崇敬の対象であり、
法的にも宗教行政の対象ではない公法人(私法人ではない)だったのです。

これは、「同志を祀る」という観点から陸軍の働きかけによって兵部省の管轄となりました。



そして敗戦。

ご存知のように、昭和20年の12月にはGHQの指導により、神道指令が布告され、
神社の国家管理の廃止が命じられました。
同時に宗教法人令により、ここで初めて靖國神社は宗教法人となります。

そして現在に至るのですが、ゆがんだ自虐史観が
(それもまた、GHQによる日本精神の殲滅を狙った占領政策)一部の言論の肥大を生み、
利権や民族的対立や、特定団体の思想の拠り所となった結果、
先般のように中韓に不当な干渉を許すに至っているというわけです。



神門の扉には中国人が放火し、それを韓国の司法が
「政治問題である」という判断を下したという事件がありました。
対馬からの仏像盗難を「犯罪」としなかった事案においてもそうですが、
韓国という国は「法治国家」ではなく「人知国家」であると改めて表明する事件でした。

国内においては、朝日新聞始めメディアが国会議員の参拝を取り上げては
「中国、韓国の厳しい視線が予想される」などと煽り、火を点け続けて
すっかり「靖國」を政治カードに育ててしまったという経緯があります。


しかし日本国民に責任がない話ではありません。

もし国内の靖國神社に対する認識が、これまで述べたように
「平和な国を護るために、国に命を捧げた人々を神様として祀る」というもので、
世界に対して何の疾しいものではないと特に政治家が胸を張って言明できる社会であったら、
ここまで問題はこじれることはなかったでしょう。

そして、メディアが問題を焚きつけ「ご注進報道」を繰り返すことにこそ
国民の厳しい目が向けられてしかるべきだったはずです。

つまりそのような不条理な言論を許すほど、戦後のGHQの占領政策による
自虐史観は日本人と日本を深く広く蝕んでいたということでもあります。




「靖國は宗教施設ではない」というのは戦前からの認識でありました。
しかし、「手を合わせ額づく対象」をまた神と呼ぶのならば、国難に殉じた人々は
「神になった」ということになります。

靖国に祀られている「御斉神」とは具体的にこのような御霊を言います。


戊辰戦争(ただし新政府側のみで旧幕府側除く)戦死者
明治維新(新撰組含む)殉難者
西南戦争戦死者
台湾出兵以降、大東亜戦争までの対外戦争戦死者




日本にはご存知のように自然の中に神の存在を見るという宗教観のもと、
「八百万(やおよろず)の神」がいるとされます。
貧乏神や、歌にも歌われた厠の神すらいる、という「神の国」なのです。

日本で「神」と認められる対象は次の通り。


造化神・・・・・古代、世界を創造したとされる神
  ex、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) - 至高の神
    高御産巣日神(たかみむすひのかみ) - 征服や統治の神
    神産巣日神(かみむすひのかみ) - 生産の神

自然神・・・・・自然物・自然現象、もしくは神格化された自然
  ex、天空、大地、山、海、太陽、月、星、木々、森、動物、火、水、石

人格神・・・・・擬人化、あるいは人間の人格を神格化した神
  ex、祖先、天皇、現生で功績のあった人物



人格神の中には、本居宣長(国学者)菅原道真などの学者、
豊臣秀吉、徳川家康などの施政者、権力者、
あるいは一揆を率いた指導者や、うちの先祖(笑))のように
「不当な死を迎えたものの鎮魂」から神になるというパターンがあります。

このような「人格神」の延長として「国難に殉じた人々」があり、
靖國神社の歴史はそのような神々を戴いてきた
神道の歴史の延長上にあるということなのです。


日本は戦争に敗れました。
神道をこれすべて「天皇を神として崇める絶対的な一神教」であるという
とんでもない勘違いをしていた節もある占領政府ですが、
案の定「戦死者を崇める宗教」の総本山?である、と靖國を認識する一派が
焼き払ってしまうという案を出してきました。

しかし、腐ってもアメリカは文明国でした。
GHQとマッカーサーは独断でそれを決定せず、オブザーバーに意見を求め、
占領政策に支障をきたすことのないような解決策を模索した結果
靖國は廃止せず存続させるという結論を出したのです。

そのとき、次のような経緯がありました。


GHQは、靖国神社を焼き払いドッグレース場を建設する計画を立てていたが、
内外から賛否両論が巻き起こり収拾が付かなくなっていた。

そこでローマ教皇庁代表であり上智大学学長でもあった
ブルーノ・ビッテル(Bruno Bitter)とパトリック・バーン(Patrick Byrne)
両神父に
意見を求めることになった。

ビッテル神父は

「いかなる国家も、その国家のために死んだ戦士に対して、

敬意を払う権利と義務があると言える。
それは、戦勝国か、敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない」とし、

「靖国神社を焼却する事は、連合国軍の占領政策と相容れない犯罪行為である」

とまで言ったという。
そして次の言葉で締め括った。

「靖国神社が国家神道の中枢で、誤った国家主義の根源であるというなら、
排すべきは国家神道という制度であり、靖国神社ではない。
我々は、信仰の自由が完全に認められ、神道・仏教・キリスト教・ユダヤ教など、
いかなる宗教を信仰するものであろうと、
国家のために死んだ者は、全て
靖国神社にその霊を祀られるようにする
ことを、進言するものである」

この進言により靖国神社は焼き払いを免れたという。





中国、韓国人に今さらこのような史実を踏まえて理解できる能力など期待していませんが、
少なくとも日本人を自称しながらその成立の経緯も知らず批判している特定日本人の
徳永さんや有田さんは、このような歴史を知り、一度靖國神社に昇殿参拝して、
そのうえで何も感じるものがなければ、いかようにでも抗議なり批判なりをなさればいいと思います。







ブーメラン戦隊ジミンガー~「息をするように嘘をつく」徳永エリ

2013-04-28 | 日本のこと






二日も続けてジミンガーなぞ見とうもないわ、
二式大艇シリーズの続きがあるかと思ってわざわざ開けてやったのに、
と思った方、すみません。

わたしもそう思いますが、何しろ時事問題は旬が命。
話が盛り上がっているうちにアップしないと何の意味もありません。

エミリーシリーズは明日からまた続きを再開しますので
よろしくお願いします。




芸能人(みのもんた)の元付き人。
元テレビリポーター、元雑誌記者、元飲食店(バー)経営。

それぞれの職業にはまあ社会通念上何の不都合もありませんし、
偏見を持たれる筋合いのものでもないと言えますが、
これらが一人の国会議員の前歴であったとしたら、
あなたはこの議員にはたしてどんな印象をお持ちになるでしょうか。

今日ご紹介するジミンガー女子部、

「ラチヒガイシャカゾクガー」

こと徳永エリ議員が、そうです。

インターネットでニュースを見ておられる方は、この議員が国会で
162名の国会議員が靖国神社の春の例大祭に参拝したことを

「拉致被害者の家族が厳しい目で見ている」

と非難し、逆に安倍首相と古谷大臣から

「聞き捨てならない。誰に聞いたのか」

と逆に問われたものの答えられなかったこの顛末をご存知でしょうか。

この徳永議員の中身のない、しかし左翼にありがちな
「中国、韓国目線のメディア(特にテレビ)のテンプレにありそうな質問」
について、しかしながらとりあえず公平な判断をするために、
いつもの通りこの部分の質疑をそのまま書き出してみます。



徳永「安倍内閣の閣僚が靖国神社参拝をした。
麻生副総理は政権のナンバーツーであるのでその影響は大きい。
韓国が不快感を示し、外相の訪日を取りやめた。
尖閣への中国監視船が今まで最多の8隻も領海侵犯した。
皆さんの立場を超えたナショナリスト的な考え
外交上の利益を損なっている。

わたしは大変に懸念をしている。これは参拝の影響なんです」


麻生「領海侵犯をしていることを是としているのはいかがか。
間違えないでいただきたいが、あそこは日本の領土であって、

法を犯しているのは向こうであることをはっきりさせていただかないと
それから、世界中で祖国のために尊い命を捧げた人に、
政府が最高の栄誉を持って敬することを禁じている国はない。
わたしは祖父に連れられて学校を中退、じゃなくて早退して行って以来、
4月10月の例大祭には国民として必ず参拝している」


徳永「情勢とかタイミングというものがあります。

手を合わせる気になればどこでもできるではないですか。
領海侵犯をさせたことが問題なのです。
韓国、中国と協力して拉致問題を解決する立場の古谷拉致担当相が、
国益よりも自分の思いを優先する。
これ、いいんでしょうか?
(小首をかしげて。はっきり言ってキモい


古屋「国会議員として英霊に哀悼の誠を捧げるのは当然のことです。
私は初当選から22年間、春、夏、秋の参拝を欠かしたことはない。

その一環で参拝をした。
しかも、公務に影響のない日曜日の午前中に参拝した。
当たり前のことをしただけだ」

徳永「参拝したことが公務に支障をきたしている。
北朝鮮自由集会のための訪韓は非常に大事だが、訪韓しないのか」



古屋「(笑いながら)誤解のないように申し上げます。
内閣の一員として安全保障会議は常に対応しておかなくてはいけない。
そういう時に防衛大臣や国家公安委員長が日本にいないというわけにはいかない。
ですから今回の案件とは全く関係ない話なんです。誤解しないでいただきたい。
今度初めてニューヨークで、日本が主催する拉致問題の委員会がある。
わたしが主催者なのでそちらを優先せざるを得ない」

徳永「ま、そこを韓国とはなぜ調整できなかったのかとおもいます。
訪韓は重要ではないかと私は思う。
韓国との連携が拉致問題を解決に大事である」


(徳永選手、人の話を全く聞いていません。
だから、ニューヨークの委員会の方が大事だって言ってんだろーが)


徳永「今年1月11日の産経新聞インタビューで古屋大臣は、
アジア諸国で北朝鮮と国交のある国と積極的に連携していくと答えている。
この国交ある国とは中国のことですよね。
その中国からも靖国参拝に対して不快感をあらわにされている。
この点に関してはどう思うのか?」


古屋「まず韓国での集会は私達が主催しているものではない。

韓国の民間団体が主催しているもので、我々はゲストスピーカーの立場だ。
それと北朝鮮と国交のある国というのは中国以外にも、
東南アジア諸国にたくさんあるんです。
そういう国とは積極的に連携しています。
中国のことだけを言っているが、違うのではないか。
産経でも、そういうアジア諸国との連携について申し上げた」


徳永「まーあのいずれにせよですね。
拉致被害者家族の方々は実は非常に、まあマスコミベースの話ですから、
いまご説明を受けて誤解したところもあるかもしれませんけれども、

落胆しているとの声が聞こえてきている。

はい。
こんなことでしっかりと拉致問題の解決に取り組んでくれるんだろうか、
という声も上がっているが、その点はどうなんでしょうか」

古屋「委員に聞きますが、それは今度の閣僚が靖国参拝したことについて、
家族が批判をされているということですか?」


徳永「反応ということです」


古屋「いや。それはまったく、ちょっと聞き捨てならない話ですよ。
ええ、それは誰なのかお名前を言って下さい。どなたか


徳永「・・・・・・・・・それでは総理にお聞きます。

いずれにせよこの靖国参拝問題が中国や韓国に対して
影響を与えたということは私は否めないと思っている。
この点どう考えますか」

安倍総理「その前に申し上げておきますが、
拉致被害者の方々が懸念を表明されたというのは極めて重要な質問です。

どなたがそれを言われたか?

これはやはり予算委員会ですからちゃんとして頂かなければ、
質問者としての信頼性、民主党としての質問なのですから、もしいい加減な、
言ってもいないのに言ったというならば、これは大変なことですからね。
それは明らかにして頂かなければおかしいですよ」

(質疑席から徳永委員手を挙げて『明らかにします』)

「外交というのは、あらゆる手段が取られるものです。
尖閣は歴史的にも国際法的にもわが国固有の領土であるが、
我々の主張を崩そうと中国はしているわけであって、そのうえで
さまざまなことを言って来たり、宣伝をしたりしてくるわけであります。
その中において我々はそれに屈しないという態度を取っている。

靖国が抗議をし始めたのはいったいいつか?
ノムヒョン時代が顕著で、それ以前にはほとんど無いのです。
なぜ急に態度が変わったかということも調べておく必要がある。
中国もそうだ。
いわゆるA級戦犯が合祀されたときも総理の参拝について抗議していない。
ある日突然抗議をし始めた。
尖閣も1985年以降急に抗議を始めている。

国のために尊い命を捧げた英霊に対して尊崇の念を表するのは当たり前であり、

我が閣僚においてはどんな脅しにも屈しない自由は確保してしている」

 
徳永「では中国と韓国が不快感を示しているのはどう対応するのか

(議場あちこちから笑い声が起こる。
徳永さん・・・・・・人の話、聞いてた?)


安倍総理「徳永さんですね。徳永さん。(憐れむような目)
日本の国にある靖国神社の英霊に対してお祈りをする、
それについて、

批判をされることには何も痛痒を感じずに、

批判されたことに対して『それはおかしい』と思わないことが
おかしい


と、私は思いますよ。

これは我々はあくまでも国益を守る、そして私たちの歴史や伝統の上に立った、
私たちの誇りを守るのは私の仕事であります。
それをどんどん削っていけばいい、関係がうまくいくという考え方の方が、
私は間違っているとはっきりと申し上げておきたいと思います。」


国会で「落胆しているとはどの家族が言ったのか」
と二人に尋ねられても徳永議員は答えませんでした。
安倍総理に尋ねられた時に徳永委員はとたんにキョドっています。


『こう言っている』『こういう話も聞く』『事情通の話によると』
などという曖昧な伝聞の形で意見を表明する。
本当にそんな事実があったかどうかということは全く検証、ソースなし、
なぜなら自分がそう言っているだけ
だから」

という、マスゴミの常套であるこの論法をそのまま国会質疑に流用したのも
彼女の「腐っても元業界人」たるゆえんでしょう。
しかも悪質であったのは、拉致被害という我が国の主権にかかわる重大な事案を、
靖国参拝批難に利用したことです。

考えようによっては、永田議員の偽メール問題より悪質ではないでしょうか。

徳永さん、質疑の最中からガンガンメールや電話でクレームが来たらしく、
次の日のブログでなかなか居丈高に言い訳しています。

今日も、予算委員会が開かれています。休憩で事務所に戻ってきました。先ほど、自民党の北川委員にも昨日の私の、質問について指摘をされました。それに、総理が等弁し「捏造」という言葉を使われました。「捏造」の意味は、事実でない事を事実のようにこしらえる事であります。公共の電波を使って、個人の名前を出し名誉を著しく傷つけるような事はしてはならないことなのではないでしょうか。昨日の委員会の議事録です。皆さん、それぞれにご判断下さい。

 ○徳永エリ君 いずれにせよ、拉致被害者の家族の方々は、実は非常に、まあマスコミベースの話ですから、今ご説明を受けて、少し誤解をしているところもあるかもしれませんけれども、落胆をしているという声が聞こえてきています。こんなことで本当にしっかりと拉致問題の解決に取り組んでくれるんだろうかという声も上がっておりますが、その点はいかがでしょうか? ○古屋国務大臣 委員にお聞きしますけど、それは、今度の私ども閣僚が靖国を参拝した事に対して家族が批判をされているということですか。○徳永エリ君 反応ということです。○古屋国務大臣 いや、それは、全く、ちょっと聞き捨てならぬ話ですよ。是非それお名前を言ってください、どなたか。

というもの。拉致被害者を支援している同僚議員から、「一連の韓国や中国との関係、問題、影響しないだろうか?」と心配する声が出ている、それを話して欲しいと言われたので、お話ししたと言う事です。そして、こんなことで本当にしっかりと拉致問題の解決に取り組んでくれるんあろうという声も、上がっていますと言うのは、私たち議員もメディアも含めて色々なところからという意味です。冷静に、裏事情や、それぞれの弱い立場も考えてご判断下さい。そんなことは一番良くわかっているはずの、閣僚が以上に反応する事の方が問題ではないでしょうか?私だったら「ご心配なさっているとしたら申し訳ない。しかし、影響のないように拉致担当大臣として、しっかり取り組みますし、靖国参拝に関しては必要ならば直接ご家族にもご説明に上がりたいと思います。」と申し上げるでしょうね。

 
徳永さんですね。徳永さん。ちょっといいですか?

 
読みにくーい!(笑)

我慢して読んだ方、どう思われます?

要は

「誰から聞いたとは言えない。というかいう必要はない。
そんなことに反応せずにさっさと靖国参拝を家族に謝れ」

って言ってるんですね。何故謝らないといけないかわかりませんが。

はっはっは。

しかしどうでもいいけどこの人、本当にライターだったんでしょうか。
変換間違いはわたしも時々(しょっちゅう?)やってしまいますので
あまり人のことを言えたものではありませんが、
誤字脱字以前に、この人の文章の句読点の打ち方、かなりヘンじゃないですか?

よく、日本人として生まれ育っていないと、
自然な句読点の打ち方は感覚的に身につくものではないといいますが・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・あっ。

 しかし、このエラソーな言い訳がブログに載った後、肝心の拉致被害者家族会が
このような声明を出して、徳永さんの退路をすっぱりと絶ってしまいました。

 
もし、徳永議員が意図的にではなくとも、
国民に対し誤解されるような質問の材料に
「被害者家族」の名前を使われたとしたら誠に遺憾である。
本日、本会役員による確認の結果
前述のような「感想」を抱いている家族会メンバーは確認できなかった。
更に言うならば、現安倍内閣における「拉致問題解決」に向けたスタンスを
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会としては支持しているのが現状であり、
不満を感じている拉致被害者家族会メンバーはいないと思われる。
また、これまで被害者救出のためにご尽力いただいた支援者の方々に対しても
誤解を与えるような質問をしたことに対して被害者家族として近々に説明を求めたい。
この拉致問題は超党派で取り組んでいる状況下で、
こういった質問に何の意味があるのか、また、どういう意図があるのかを含めて
徳永議員には、本会と国民の皆様に対して説明する必要があると考える。

 ・・・・・・あーあ。やっちゃいましたね。徳永さん。

 「わたしなら靖国参拝についてご家族に直接説明にあがりたいと思います」

ってブログに書いてますが「直接説明にあがる」ことを
あなたが家族会から求められてますよ?
これ、行くんでしょうね?行きますよね?

この後、徳永議員はブログもフェイスブックも速攻で消して「逃亡」してしまいました。

そして、4月27日現在。

彼女の味方は、おそらくブログ文中の「同僚議員」であろうとされる、

特定日本人の有田ヨシフ!

韓国の大手新聞、中央日報!

有田議員は「一国の首相がこんな断言(嘘をついている)をすることは異様だ」
と安倍首相を批難。

 中央日報は安倍首相の「歴史歪曲」を批判したうえで、「まるで罪人扱いだ」
と徳永議員を擁護しました。

・・・これ、どちらにも擁護されちゃ困るというか、擁護がとどめになっているというか。

いずれにせよ、この件について安倍総理が驚くほど激しい調子でツイートしています。

安倍 晋三  はっきり言います。徳永議員は嘘をついている。
拉致被害者をこんな形で利用するのは許せません。
誰が言ったのかと聞いた時の彼女の狼狽が何よりその嘘を証明しています。
やはり民主党は息を吐くように嘘を言うのか?

安倍 晋三  国民の皆様に民主党の実態を見て頂きたいと思います。
シェア宜しくお願いします。

安倍 晋三  もう民主党は社民党化してます。
言うか北朝鮮労働党の友党だった社会党でしょうか。
恐らく、テレビニュースでは報道しないであろう民主党の醜態をYOUTUBEでご覧ください。


息を吐くように嘘を言う、と言うのは、インターネットの世界においては
某民族の民族特性として認知されている言葉ですが、これを使うということは、
もしかしたら安倍首相かその秘書あたりが、
ネットにおける「某国批判」に結構な頻度で目を通しているのかもしれませんね。

 しかし、徳永エリ。
こんな人がよく国会議員になれたなあ、とあきれてしまいますが、
それより今回の質疑では、安倍首相の答弁に思わず胸が熱くなりました。

「日本人の誇りを私が守る」「一国の慰霊を他国が非難するのは間違っている」

こんな当たり前のことが今までの首相には誰一人として言えなかったんですから。

「日本は併合時代に韓国にいいこともした」
と言っただけで大臣の首が飛んだんですよ。昔は。

それと同時に、すでに中国や韓国が今までのように

「対談をしない」「訪日を取りやめる」

などという手で恫喝しても、全く今の日本には「効かない」ことに焦りすら見せています。
つまり、わたしは考えるのですが、日本が経済的に強くあることは、
ある一定までは巨億の軍事力に匹敵するくらいの「力」、こういった外国の
「不当な恫喝」「不当な圧力」を跳ね返すだけの「武力」となるのです。

現に韓国は「靖国参拝に対する非難決議」を出すことすらできませんでしたね。

配慮に配慮を重ね、日本人の誇りを足蹴にしてまで中韓に阿り続けた民主時代、
かえって両国との関係は向こうが「遠慮しなくなった」だけ悪くなりました。
こちらが一歩引けば一歩踏み込んでくる。そんな相手だからです。

先日、呉善花氏(知日派の韓国人。韓国から『親日派』として入国拒否された)
と安倍首相が会食をしていたというニュースを見て、もしかしたら安倍首相は、
呉氏や、もちろん金美齢さんのような「知日外国人」に、外交に当って必要な
「民族特性」「付き合い方」「対し方」「御し方」
などの知識を仕入れ、研究しているのだろうかと思いました。

とにかく、連休が明けたら本格的に徳永エリに対して何らかの措置が
国会、そして拉致被害者家族会などで検討されそうですね。


うふふ、た・の・し・み!

 


ブーメラン戦隊ジミンガー~「特命!民主予算を執行停止せよ!」蓮舫

2013-04-27 | 日本のこと

民主党のジミンガーシリーズを先日連続して書きましたが、
「ジミンガーピンク」であるところの辻元清美については書きませんでした。
というのも辻元議員が

「慰安婦問題がアメリカ議会で決議されているというのに、
安倍政権は
河野談話を破棄するつもりなのか」(そうはさせん)

ということを大阪弁でまくしたてたその日の午後、
あの中山斉彬議員の「神質疑」があって、

「当時朝鮮半島では警察官や役人の80パーセントが朝鮮人であり、
強制的な連行など起こりようがなかった。
慰安婦問題は朝日新聞が捏造して火をつけたのがきっかけである」

ということが新聞記事を元にして明らかにされてしまい、
国会の中で「論破」されてしまったので、
むしろそちらのことをエントリに挙げる必要があるとおもったからです。


それにしても、その後順次国会に出てくる民主党議員が、
出てくる議員出てくる議員すべて

「与党だった民主のやったこと、やらなかったことを棚に上げて自民を批判」

するので結果として全員がブーメランで討ち死に状態になってしまっているのを、
わたしは痛切な思いで(←嘘)見守っています。

「ブーメラン戦隊ジミンガー」の隊員はもしかしたら民主党全員かもしれない。
少なくとも48人くらいはいそうだから、これからは「BSJ48」でもいいかしら。



さて、辻元清美については語らなかった「ジミンガー女子部」ですが、
ここに「超大物」が登壇し、予想以上の大ブーメランで自爆してくれました。

全く、ネタをどうもありがとうございました。



その蓮舫議員でございます。

口癖というか名言が

これは必要なんでしょうか。
時間の無駄ですので早く答えてください。
この中から省けるのは、ありますか。
私の質問に対してだけを答えてください。説明など求めていません。

いやー、いい性格してますわ(笑)

この人を見ていると思うのですが、この人は一体何のために議員になったのでしょうか。
民主党や社民党、共産党の皆さんにはおおざっぱにいうと

「天皇制を廃止し自衛力を放棄して日本の主権を他国に委譲し、統治していただく」

という明確な目標があるわけですね。

しかしこの人の場合、たとえば外国人参政権には反対の立場を取っています。
その反面、中国に行って日本の歴史教育を批難してみたり、外国人献金を受け取って、
ついでに外国人と思しき人間と不倫をしていたようなのです。

「参政権反対」は、ほとんど飾りというか、
グーグル原口始め民主議員のブルーバッジみたいなものなんでしょうか。

つまりは、

「ああいえばこういう言語感覚だけは優れているが、
日本をどうしたいという政治信念は空っぽで、
それゆえ特定外国人勢力に利用されるがまま」

という議員だったと判じるのが一番近いのではないかと思います。
(今は大臣ではないので利用する側も前ほどの旨味はなくなって、国会で言われていた
『会うだけで百万もらえる』というような美味しい献金は無くなったかもしれません)


眉間に皺をよせ、もっともらしい深刻な様子で実はあまり中身のない質疑をし、
それをもって「わたしはできる」と高い自己評価をしているらしいことも、
漏れ聞くさまざまな逸話に象徴されています。

ファッション雑誌にそそのかされて国会内でシャネルを着て写真を撮り、
「議員活動の記録のため事務方の示唆で」とうそをついた事件がありましたが、
実はその時の雑誌記事のキャプションにあったのがこの文字。

「女性初の総理大臣も否定しない」

・・・・・お前は本気で言っているのか。
考えただけで背筋が寒くなりますね。
いくら日本が落ちぶれても「日本に帰化するとき絶望した」
なんてことを公言するタレント上がりを宰相に戴くことはありませんわ。

万が一あったとしてもわたしが全力で阻止する。

このときの蓮舫はおそらくついに大臣になって得意の絶頂だったのでしょう。
すっかり舞い上がってその気になってしまっていたとはいえ、
こんな発言をして後からどう言われるかをちらっとでも考えなかったんでしょうか。

マスゴミに騙された馬鹿な東京都民によってトップ当選したことを
「ワタシの実力」
と思ってでもいなければ出てくるセリフではありません。

あの、あまりにも有名になった世紀の暴言、

「二番じゃダメなんですか」

も、つまりは颯爽とした政治家(ビジュアル的に)を演じている陶酔から生まれた
幼稚なヒロイズムが彼女をして口走らせた「失言」であったという気がします。

一人の政治家としてたとえ自分が国民から恨まれようと、
この仕分けが真に国益につながると信じ、
あえて泥をかぶる真摯な覚悟のひとつもあったのなら、
決してこんな傲慢なセリフは吐けるものではないでしょう。


さて、そんなこんなで政権交代し、国会質疑に立った大物ジミンガーが、
もれなくブーメランが刺さりまくって民主党の存続も危ぶまれる最中、
果敢にも質疑に登壇した蓮舫議員。

やってくれました。
以下、例によって悪意を込めた抜粋です。
茶色が蓮舫議員。


「民主党政権の予算のどの部分が水膨れなんでしょうか」

アベ「ばらまき4Kのうち民主党が凍結しなかった2Kと
農業個別保障と高校実質無償化は手続き上継続しました
(が徐々に対応していきます)」

「野党のときにばらまきだからといって批判しているのに継続したのはなぜか」

アベ「我々もおかしいと思っているが変えていくにも周知する時間が必要だから」

「おかしいと思っているのに予算を継続するのはおかしい。削減するべきだ。
それに削減と言いながら復興予算と防衛予算が増えている」

麻生「選挙が年末で、年度ぎりぎりに予算編成がスタートし、
全て詰めることはできなかったから」

「時間が無かったから切りやすいところから切ったんでしょ?
地域対応経済活性化予備費をバッサリ切っていたが、
これは麻生さんが作られた政策です。それをバッサリ切って『徹底した無駄を省く』
と総理がいうのは(麻生さんにとって)あまり気持ちのいいものではないんじゃないですか」

麻生「経済があまりお分かりになっていない新聞記者も同じことを言っていましたが
良くお分かりになったうえで聞いておられるんだと思いますが(汚物を見る目)
あの時はリーマンショック後だったので私はつけましたが、

今は状況が違う。以上

「よくわかりました」


「気持ちのいいものじゃないんじゃないですか」
とまで煽っておいて、論破されたらそれか。



「安倍総理が野党のとき声高に主張していたバラマキとか民主党の無駄は
予算編成のときに時間がないことで継続し続けるしかなかったということですね?
(勝利宣言)

日本の財政は硬直化しています。
政策批判などしている場合ではない。
財政健全化のために考えを共有しなければならない。

政権交代したからといって前政権のやり方を変えようとして混乱するべきではない。
前政権がやったら無駄だというのはおかしい!」


これ、政権交代した時に自分たちがさんざんやってましたよね?
早々に麻生政権の予算を執行停止。何でもかんでも停止。
これすべて子ども手当、高速道路無料化、高校無償化などの財源確保のため。
つまりマニフェストの人気取りバラマキ政策のためでしたね?



「復興予算会議で『使途の厳格化』を決めたというが、
不適切な復興事業を執行停止するつもりはありますか?

私はこの問題についていつも追いかけてきました。
民主党政権下でどうしてこのような
事業を執行してしまったのかと思うことがある。

我々は反省をしているが、
被災地とは関連の無い事業がまだ行われています。

山口にあるパチンコ店
家電量販店、お土産屋、安売りスーパー、

ここに建築物節電対策資源事業費が配られています。


あれ?蓮舫って、震災の後「節電大臣」っていう胡散臭いポストにいなかったけ?
つまり自分でやったんじゃないのこれ?


これは山口県(安倍総理の地元)栃木県(茂木大臣の地元)総務大臣の地元、
行革大臣の地元などで配られています。
被災地で修復していないところがあるのになぜこちらに財源が行くのか」

茂木「民主党政権時代に民主党が基金化したんで、我々がしたんじゃねーわw」

「あの、何度も言います!
私達が間違った予算を組んだことは私は猛省をしなきゃいけないと思います。
だけれども実際に今なおそれで動いている事業があるので、
執行停止していただきたいということを再三言わしていただいてるんですね。
つまり前政権が作ったから仕方ないと切り捨てたら行革って進まないんですよ。

私達は政権を取ったときに前の政権の無駄を洗ったら相当批判されました。
時間がたつほど癒着があるから抵抗勢力もあるからです。
それでも間違った予算は正していくのが時の行政改革の役割です。

森大臣、野党のとき『復興予算の流用をやめて被災地に使ってくれ」
と質問されましたが、全国で予算の流用による森林整備が行われている。
この現実をどう思いますか」

森「民主党政権下で基金が計上され執行された結果そのような予算の
使われ方になっているということを大変残念に思います。
安倍政権になって、事態が激変しないように留意しながら、被災地に
予算が使われるように取り組んでいます」

「基金は執行停止できます。なぜそれをやらないのか」

森「蓮舫さんの大臣になられた内閣で作られた政策でありますけれど、
私達福島の人間は被災地への復興予算が流用されたことで心を傷つけられました。
すぐ執行停止するという影響を考慮しながら正常化に努めています」

「パチンコ屋さんへの節電施設の整備が執行停止することによって
どんな影響が出るんですか?
それを『執行停止しろ』と根本大臣に言うのが森大臣の仕事じゃないでしょうか

森「蓮舫大臣今森林整備の話をされていたと思いますけど突然パチンコの
質問になりましたけど・・、それは所管の大臣の仕事です。
被災地のために安倍内閣は仕事をしております。
百の言葉よりも一つの結果を出そうということで・・・前政権の

負の遺産を背負いながら

精一杯やっております!!」(拍手)

ここ、すごかったですよ。
最初は慎重にゆっくりした口調で答弁していた森まさこ大臣、
自分たちがやったパチンコ屋への予算の流用について、言うに事欠いて
「それを執行停止するのがあんたの仕事だろ」
とやった本人に言われ、明らかに激しく憤って、ここは物凄い早口になりました。
そりゃ、福島出身議員としてあれだけ国会で地元の被災者のために、
ある時は涙を流しながら民主政権の無茶苦茶な震災対応と戦ってきた
森まさこ議員が、よりによって震災対応中作業服のエリを立てて
コンビニ視察をしていた蓮舫にこんなことを言われるとは・・・・。

しかし、森大臣の精一杯の皮肉も、この襟立て女には通用しなかった。


「あの、わかりません。
前政権の負の遺産があるということを私は猛省を込めて指摘
をしていますから。

復興担当大臣にちゃんと相談をすれば執行停止という措置がとれるから、
停止措置を取っていただきたと言うのに、答弁でなかなかお答えを戴けない」



以下、復興予算が適正に使われていない!精査しろとひとしきり。
自分たちでむちゃくちゃな予算を立てておいて、政権交代したら
「なぜ執行停止しない!」って食って掛かってるわけです。要は。
「猛省している」と言いさえすれば、自分たちの失敗を是正できないことに対して
ここまで居丈高になっていいってか?

むしろここは「なんとかしてください、お願いします」
と頭をさげるべきじゃないでしょうか。
もし猛省しているというのが本当ならば。

そして質疑は佳境へと・・・・・・・。



安倍総理、水膨れした予算を徹底的に洗っていただけないでしょうか!?
そして、被災地に使っていただきたいというのが私の要請です」

アベ「まさに皆さんのときに造られた仕組みなんでして・・・・
首をかしげておられますけど、皆さんが作ったんですよね?
反省してるんですから。
皆さんのときにこの基金を作ったわけですよね?
この仕組みを作ったのは皆さんですよね?
反省しないんですか?
・・あ、それは反省してるんですよね。www

反省しているうえにおいておっしゃっているんだと思います。
ですから我々の政権としては
皆さんの作った負の遺産を背負っているんですよ。

その中においてしっかりと基金については所管大臣の責任の下で、
適切に執行されるものと期待しておりますが、会議と財務省との協力で
それらの調査並びに適切な執行を求めていきたいと思っています。

さっき、山口県とか、我々の地元の県のことを挙げられましたが、
全く関係のない話ですからね?
我々がまるでそこに利益を持って行ったようなイメージ操作を、
アナタ、しようとしてるんでしょうけど。
まず第一にみなさんがやったということはきっちりと反省していただいて、
その上で我々は予算の執行について厳正に対処していくということは
申し上げておく」

「あのー、何度も言っていますけど反省しているのは前提です。
それとイメージ操作を使用とかそんなことは全く考えていません!
一国の総理大臣がそういうフリップ一枚で反応していただきたくない!
(議席から笑いおきる)
全国でそういうことがあるという事例で出させていただいただけです!」


いやここどう見ても「イメージ操作」でしたけど。
全国どこでも予算の流用が行われているのなら、わざわざ山口県や
復興大臣の地元ばかり写真パネルにする必要あるんですかね?
反論されると「一国の総理が・・・・」って、それ、卑怯ですよ。



このほかにも、よほど自分が大臣のときに突っ込まれて、
ファッション写真撮影の件で謝罪に追い込まれたことを恨んでいるのか、
わざわざ森まさこ大臣の献金についてあたかも不正があるかのように

「収支報告書の提出を約束したのに二週間たっても出さない!」

と鬼の首を取ったように言い募っていましたが、森大臣には

「受け取ったのは公設秘書からの任意のもので合法です。
それらも収支報告書に記載されています。
理事会がまだ開かれていないから出していないだけです」

と、うっすらと憫笑を浮かべてあっさり言い返されて追及失敗。

蓮舫さん、あなた大臣時代外国人献金で突っ込まれてませんでした?
あれ、どうして何事もないように終わったの?
知らなかったから?返却したから?



それにしてもなんという切れ味の特大ブーメランを投げるのでしょうか。

しかも、それを言えば「あんたたちのやったことだろうが」
と全方位から突込みが入ることが火を見るより明らかな。

というわけで、蓮舫の質疑を一言でまとめると、

「民主党がした予算を仕分けしなければいけない!」

なんですが・・・・・。
あれ?
「仕分けの女王」ってあだ名の人が確か民主政権にいたような・・・・。







世襲の本領

2013-04-24 | 日本のこと


安倍晋三。
キム・ジョンウン。
習金平。
パク・クネ。

これらの東アジアの現在の指導者には見事な共通点があります。
それは全員がその親に政治家を持つ二代目三代目であるということ。

安倍晋三の父親は中曽根内閣で外務大臣を務め「首相に最も近い男」
と言われながら病死した安倍晋太郎。
キム・ジョンウンは言わずと知れた北朝鮮「金王朝」の三代目。
習金平の父親は太子党で元国務院副総理の習仲勲。
パク・クネは日本の陸軍士官学校卒の第五代大統領、朴 正煕(パクチョンヒ)の娘。

偶然でもなんでもなく、政治家という職業が世襲になりやすい、
ということを示す結果になったわけですが、そういえばやたらと
世襲制に反対していた党がありましたね。

前回の衆議院選挙では民主党から立候補できなかった世襲党員がいたとか。

「うちは世襲制は認めてないんですよ。
なのに自民はあの議員もこの議員もみんな世襲じゃないですか。
国民の皆さん、どう思います~?」

と言いたいだけのために妙な制限を設けたんですね。
民主党という党はどうも『キャッチフレーズありきでそれに則って攻める』
ことをどうやら党是としているらしく、

「コンクリートから人へ」
「脱官僚」
「二番じゃダメなんですか」

なんぞという珍奇なスローガンを挙げてはそれを金科玉条として
反自民に励んできたわけですが、この「世襲反対」もその一つ。

(最後は違います。念のため)

それなら鳩山由起夫という元首相は何だっていうの?
もしかしたら、民主党の連中ですら、鳩山を「なかったことにしたい」と思うあまり、
本当にその記憶から消してしまったのかしら。

そうそう、田中角栄の娘、というだけで今までその地盤で当選してきた、
田中真紀子なんてのもいましたね。
その夫の田中真紀夫じゃなくてえーと、名前を忘れたけどあの「もしもし男」に至っては、
田中角栄の「娘婿」として「舅の七光り当選」でしたからねえ。

こういう議員を多数抱えていながら「世襲反対」なぞとどの口が言うのか。
だいたい、なぜ世襲がダメなんですか?

まあ確かに田中真紀子を見ていると素直に「世襲はダメだなあ」と思いますがね。


世襲が増えると国会内における社会の階層の多様性が失われる、とか
能力がなくても地盤を引き継いで当選できる、とか言われますが、
一般人の候補者に資質があるかどうかはやらせてみなきゃわからないし、
世襲議員にだって職業選択の自由は保障されています。

それにどちらかというと、幼いころから政治家としての親の背中を見てきた世襲の方が
政治の「空気」を良く知っていて、仕事にもスムーズに入りやすい。
それがいいのか悪いのかは、田中真紀子の悪例もあるように
「人によりけり」なのであって、世襲が必ずしも悪いわけでもないのです。

資質も何もない跡継ぎを七光りだけで政治家にする親もいましょうが、

「優秀な人間がいると思ったら息子だった」

という小泉純一郎元総理のような例もあるわけです。

そこで本日の挿絵。
こんなあからさまな印象操作をして、もしかしたら河野太郎事務所から
何かクレームでも来ないかと内心びくびくしているのですが(←嘘)
ひとつお断りしておきたいことは、この絵は、スケッチそのもので、
どちらも全くデフォルメしていないんですね。
わたしが見たままを絵にしたわけです。

・・・・まあ、花を咥えさせたり、純一郎のヘアを縦ロールにしたり、
ってくらいのお遊びはさせていただきましたが、それにしても
同じ二世でもずいぶんとそのキャラや親への評価、その他諸々、
違って見えるものだなあ、と。

あまり文章で追い打ちをかけるのは武士の情けでやめておきますが、
この二人の違いは見た目だけではないのですねこれが。



新人議員でありながら言うことはいい、アドリブでも余裕のある返しをする
進次郎議員の国会での質疑の様子を見ていると、なんというか
このような銀の匙をくわえて生まれてきたような世襲議員が、
才気煥発でありながらファンクラブができるほどの容姿を持つ
「天は三物(資質、容姿、生まれ)を与えたもうた」
というべきプリンスであることをいやでも認めざるを得ません。

そして最近、この才気煥発ぶりは生まれ持っての資質で、
むしろ国会の外もいかんなく発揮されていると思った二つの事件がありました。

いずれも政治家の足元を救って失言失態を誘うことを(おそらく)目的に
マスコミが小泉議員に質問した時のことです。

「まもなくAKB48の総選挙ですが関心は?」

これが質問。日本の新聞の政治記者が国会議員にした質問。

・・・・・・・・・・・馬鹿?

つまり「関心ない」と答えれば「世間の動きに疎い余裕のない政治家」
何か答えたら「選挙前にこんなことにうつつを抜かす軽薄な政治家」
ってことにしたかったんですかね。
どっちに転んでも叩かれそうなこの質問への新次郎議員の答えは、

記者「AKB48の総選挙が行われているが関心は」
        (進次郎真顔で聞いてる)

「とんでもない所から弾撃ちますね」
        (進次郎質問者に向かって呆れ顔)

「今政治家がそんなことでコメントしたらね」
        (他の記者に向かって「コイツ馬鹿なの?」と同意を求める呆れ顔)


あ、頭いいなあ、とこれたまたま聞いていてエリス中尉思いました。
そしてもう一件は、つい最近のこと。

最近よほどネタに困ったのか、2013年4月8日発売の「週刊現代」に

「小泉進次郎はゲイかもしれない」

という記事が載ったのです。
ここから先はJCastニュースから。

確かに進次郎氏からは、女性の話題が聞こえてこない。
議員宿舎で女性と「密会」があったと報じられたこともあるが間もなく立ち消えに。
野田聖子総務会長から「婚活」を勧められたが、これもやんわりかわした。
「見合いが進んでいる」「周囲も身を固めてほしいと期待している」
といった話も出るが、表向きには目立った進展はない。

そこに着目したのが週刊現代の記事だ。
「講演の際、女子学生にはつれなかったが男子学生には優しかった」
「体育会系出身でノリが男子校的」といった証言を掲載し、
同僚議員や政治部記者の話などから「永田町で進次郎男好き説」が流れているとする。
またゲイの聖地・新宿二丁目の面々にも進次郎氏は好評だとして、
「二丁目でも大人気」とまとめている。

そして、この件をまた本人に聞いた記者がいたんですね。
日本の政治記者が、議員に向かって。

・・・・・・・・・馬鹿?

そうしたらその答えは。

「ちょっと気をつければ女っ気ない、
鼻の下伸ばすとアイツは女好きって書かれるんですから」

「何書いてもらってもいいんですが…。
もう、まな板の上のコイズミですよ」

「もうね、否定も肯定もしない。
今後は謎多き“霧”をまとわせます」


まな板の上のコイズミ。
誰がうまいこと言えと。

というか、いつかこれ使ってやろうと思ってたんだろうなあ。



それはともかく。
こちとら今や「河野談話」で悪名高き河野洋平の息子、河野太郎氏。

ネットには「元在日朝鮮人でありながら帰化した議員」
の一覧表が良く出回るのだそうです。
帰化したかどうかというのは日本の政治を任せられるかどうかに取って
ある意味重要な事実ですから、わたしはそういう経緯も明らかにしたうえで
有権者に審判を仰ぐべきだと思っています。

これは決して「差別」などではありません。
なぜなら、「日本の政治を自民族に有利にするために帰化して政治家になる」
という、それどこの民主党、みたいな政治家が国政を握ることにもなりかねないからです。

民主党はそういう帰化議員が、白真勲を始めかなり多くいて、当初から
マニフェストに載せずに外国人参政権付与を何度も成立させようとし、
しかし能力が無かったため失敗に終わって結局下野したわけですが、
なにしろそういう情報を明らかにすることを「差別」と騒ぐ本末転倒な人たち
(通名で生活する本人含め)がその公開を許さないので、このようなサイトが
噂を元にしたこのようなリストをしょっちゅうインターネットに上げることになるのでしょう。

この、ある「帰化人議員リスト」に、河野太郎の名前が載ったそうです。

これはおそらく、日本を今いろんな意味で窮地に陥れている
「河野談話」をだした張本人(しかも本人は全く悪びれず堂々としている)である
河野洋平が

「国賊」=「非日本人」

と勘繰られたからであろうと思われます。
ついでに言いますがこの河野洋平という政治家は、
中国に行くときにアクシデントで飛行機が台湾に着陸、
駐機中飛行機から一歩も出ずに機内で頑張り通し、
中国に行って高らかに

「わたしは台湾の土を全く踏みませんでした!」

と中国共産党に衷心を表明したという人物。
最近も中国政府に呼ばれて

「わたしは中国でいつも歓迎される」

と自慢しておりましたね。
中国に歓迎される人物はむしろ日本の政治家をやるべきではないと思いますが。

まあ、そんなこんなで日本人であることすら疑われてしまうようなお父さんを
持ってしまったゆえ河野太郎も自動的に「在日認定」されてしまったと見えます。

本当かウソか、土井たか子、福島みずほにも在日疑惑はあるそうで。
そしてこの在日認定に対し、太郎氏はなんと13年4月9日、ツイッターで

「謝罪と削除が速やかに行われない場合は、法的措置も検討します」

と表明したのです。
加えて「人種・民族差別は容認できない」とも。
それに対して、ツイッターには
「訴えるなんて、在日と認定されることはそんなに不名誉なのか」
という声もあったのだとか。

このあたりが同じ世襲でも小泉進次郎との器の違いかな、と思うのです。

「ゲイだ」

と噂されて、彼が

「失礼な!撤回しないと法的に訴える!」

と息巻いた場合、もしアメリカだったらほぼ確実に「ゲイの権利を守る会」
みたいなのから「ゲイを差別している!」という文句が出ます。

ええ絶対に(笑)

日本でもそれが無いとは限らないし、たとえなくても、ゲイたちが

「そんなにむきになって、そんなにゲイって言われるのが嫌なのね」

と、テレビに出ているその筋の方たちを中心に騒がないとも限りません。
進次郎議員の答えは誰をも傷つけず、かといって肯定もせず否定もせず、
しかも質問したマスゴミに対して攻撃的になるでもなく、ユーモアを交え、
思わず微笑んでしまうような明るささえ感じさせて、完璧です。

ああ、きっとこの青年は回りに愛されて育ったんだろうな、育ちがいいな、
政治家の口八丁であるというよりこんな風に感じさせられました。
本当の意味の「プリンス」というのはこの人のことを言うのかもしれません。

おそらく、メディアの記者たちも、この若様のことだけは「憎めない」
と思っているんじゃないかなあ。


市民運動家上がりの「史上最悪の首相」などに閉口した国民の一人としては、
「やっぱり政治家も基本育ちよね」
とこのような「いい世襲」に対して好意的に見てしまいます。

まあもっとも、「史上最低の首相」の呼び声高かったある世襲議員は

「世襲が日本の政治をゆがめてきた。
世襲の私が言うのだから間違いない」

なんて言っていましたがこれ、

世襲の私が日本の政治をゆがめてきた
の間違いだろと。
独善的で空気読めない、周りの意見を聴かない、金にルーズ。
批判が受け入れられない。
世襲の最も悪い部分の権化みたいな人物でしたからね。



さて、冒頭のアジアの「世襲リーダー」は・・・・・
いまのところ特に朝鮮半島二国のリーダーは世襲の「ダメダメ」なところが
どうも目につくような気がしますが、皆さまいかがご覧になりますか。




裏切る国・韓国 恫喝する国・中国~Yuki von Murataの提言

2013-04-16 | 日本のこと

昨日に引き続き、メルマガ「クライン孝子の日記」
からの転載です。

 

日本の報道機関が朝鮮(韓国)人などに批判ができないのは、
報道機関のトップ、現場責任者が、朝鮮企業、朝鮮系ヤクザなどが
手配する落ちつぶれた芸能人によるハニートラップによって
骨抜き或いは他のネタで弱みを握られているからである。


同様の手口で、与野党の議員、官僚、役員が多数ターゲットになっている。
中国、朝鮮、韓国と関連がある団体との繋がりからも
それはほぼ確実であろう。


日本国への提案
敵国の協力者にならざるを得なかった日本人を救済
(駆け込み寺的かつ保護)する方法も検討すべき事案である。
ターゲットとなった本人の恥部の暴露からの保護、
協力を強要した組織(ヤクザ、企業)への捜査権の拡大、
メディア報道でのターゲット報道の非公開による保護など。


朝鮮総連ビル競売阻止に協力すると民主党幹事長及び日教組
(北朝鮮系下部日本組織)輿石東氏が密約!

民主党政権時代、元輿石幹事長は政権に不都合な政敵、メディア、
或いは民主党政権に悪影響を与えるインテリジェンス・インフルエンスに
関係する様々な人物の社会的信用を失う工作や社会的失脚、圧力等を
図るように指示していた。


輿石氏の「何の話か全く分からない」の第二弾 産経新聞より

朝鮮総連、本部競売回避で政界工作か民主党政権に働きかけ・輿石氏密約か
2013年3月27日 14.44 産経 輿石氏「何の話か全く分からない」

http://sankei.jp.com/politics/news/130327/plc13032714440018-n2.html

皮肉なものだな!今度は輿石氏が追跡される身になろうとは…。
(情報の世界は日教組と同じではない)
そして肝心の身内の民主党は内ゲバ状態にある。



話は戻るが、このように朝鮮人は裏切り、捏造などが専売特許だ。
決して信用してはいけない相手だ。
それが、朝鮮人に対する危機管理の基本だ。
歴史的な多数の事実に基づく防衛意識への重要な警告である。

ロシア軍、旧日本軍も朝鮮人に対するそのようなマニュアルがある。

これは韓国との共同の防衛及び情報連絡などに反対する理由でもある。
日本だけでなくアメリカも政治、経済、防衛などで何度も韓国に“裏切られた”。

彼らは同盟国としては“信用に値しない”。

最低限の情報の連絡は必要なのはわかるし、また侮るつもりもないが、
足手まといとなる問題もある。


エリス中尉註:今回の北朝鮮のミサイル発射問題で、小野寺防衛相が、
「韓国の話はしょっちゅう変わってしまう」
と発射見通しについて韓国に苦言を呈していましたね。


金大中時代から韓国政府、韓国軍、国家情報院は
北朝鮮、中国のスパイによって侵蝕を受けている。
北朝鮮の故金正日がしたという
「韓国への対南工作(工作員などの浸透工作)は完了した」
という発言は誇張ではない。

韓国がアメリカ合衆国、日本国の軍事情報機密を
中国に常に流していることからもお分かりの事だ。

韓国政府、外務省、軍、国家情報院などは元の中国の属国状態だ。

このような病気/汚染/感染から消毒がされていない韓国と
手を組むということは日本としては命取りになりかねない。

また信用できる相手ではない。

冷酷非情に、このままでは関係を一時的或いは無期限に
切り捨てるという意思表示を示すことも選択として必要だ。



従来の韓国、北朝鮮の工作機関が過去やってきたような
「日本の政治家への資金援助によって日本人を抑えられる/洗脳できた」
時代は終えつつある。

なぜならば、日本のネット世代の大衆が
韓国・北朝鮮と関係ある日本の政治家を調べ挙げ、癒着、嘘などが暴かれると
そういった政治家は選挙で落されるという時代になった。
時流が変わったということだ。
このことを政治家は忘れてはいけない。

何度も言うが、これからはパチンコなどに代表される韓国、朝鮮との
黒い繋がりからは手を引かれたほうがいいと思う。
ネット上ではパチンコとの繋がりがある落選させるべき与野党議員の
名前が挙げられている。


◆韓国民団の対日工作の例

在日韓国民団が対日世論工作」の実践方法と成果を
本国でレクチャーしている衝撃の動画が公開された。

(現在は閲覧不可)

その内容である。

新しい歴史的教科書会への警戒。
(慰安婦・強制連行の削除を生んでいる)
日本で政治的情報工作が行なわれている。
日本人は韓国人が言う歴史的事実を知らない。

この動きに対して、対抗すべき韓国はプロジェクトを立ち上げた。

●(民団の支配下にある)“日本メディア”を用いて嫌韓という詭弁に抵抗。
海外メディアへの対日工作を遂行。

●第一次安倍総理を右翼勢力として非難。

●日本の右翼勢力が出版する新たな日本の歴史及び嫌韓本などに対し、
著者を右翼と連呼し、その著書内容を批判して挙げる。

●韓国民団は、日本人の歴史認識訂正プロセス工作、(韓国民潭の支配下の)
“日本メディア”を用いて日本人に戦略的に正しい歴史を教えてやる

●歴史事実から「日本に謝罪しろ!」だけではだめ。
日本人が信じ始めた右翼的歴史事実に反論できる歴史的教材を制作
日本中で展開させる。

●持続的長期的に継続する必要がある。




だが、この2004年時点で歴史認識に無関心だった大半の日本人の中間層は
2013年韓国大統領の天皇陛下謝罪要求を機会に、一気に目覚めることとなった。
そしていまや、韓国の歴史主張に疑問を持っている。
日本側は看破している。

メディアにはいまだ擁護しているところもあるが。

また、民主党政権の中国、韓国、朝鮮への“売国行為”、
或いは国会での中山成彬議員の朝日新聞の慰安婦捏造の指摘、
それに対する同新聞社の沈黙、同件のNHKのYouTube削除、
NHKの朝鮮人犯罪者の通名報道などは、日本人を自虐的歴史観の目覚めさせ、
同時に対朝鮮人への不信感、警戒心を目覚めさせる結果になった。



韓国民団への日本メディアを用いた洗脳工作は、
行えば行うほど日本国民の危機感から反発が今後強まる
少なくても次世代の日本人の親韓親朝派は減少し、
嫌韓嫌朝を抱く層が増加しそれが中間層となるだろう。
人種差別でなく、感情のレベルで、厄介な朝鮮人への忌避感をもち
それで一層韓国人の支離滅裂な主張に反発することになる。





現在、アメリカ合衆国は、戦後のアジア及び日本の分割統治の駒であった
日本内部の北朝鮮勢力を日本から追放する方針に変更しつつある。
アメリカの防衛の一環として中国包囲網の構築 及び、
日本国に自立かつ実行力が伴う防衛力を持たせるためにも
獅子身中の虫を排除する動きがある。

つまり、CIA及びFBI、財務省シークレットサービスなどによって
反日組織(第一段階、朝鮮人)の壊滅が実行されつつある。
具体的には、

9条を守る会、
NPO、
北朝鮮、
総連、
韓国民団、
在日、
労組、
パチンコ、
報道機関

などの動きと資金の流れが監視強化になっている。

この流れで民主党政権の対中国、韓国、北朝鮮の協力工作(売国行為)
の流れとスパイのあぶり出しと追跡が始まっている。

これは水面下の秘密の戦争でもある。


エリス中尉註:
最近、新大久保付近で、公安が一気に「リスト」作りをするのに効率的な
「無許可のカウンターデモ」がありましたっけ。
ここで再び日中関係についてです。



◆日中友好の双方の戦略、動機などは当初から異なっていた。

文化大革命で4000万の自国民を殺害した毛沢東は
日中友好にあたり、周恩来に

「日本で中国の革命工作を遂行させ、
日本内部から崩壊させるために日中友好を進めよ」

と指示した。
その中国の対日革命工作は今日も“継続”されている。

天安門で多くの中国人を殺害し多数の死者を出した一方、
日本からの経済支援、技術支援(技術の盗難、合法的な産業スパイなど)
それらを用いて豊かになれる者から豊かになれと言ったトウ小平、
反日教育を推進させた江沢民。
海外に巨額の私財を蓄えた温家宝達。

その大地、海、河川は汚染されている。


日本国の戦略、思い、動機

他方、日本人は日中友好と謳い、当時の田中角栄総大臣は
中国の8億の経済的市場に目を向けた。
その後、世界が天安門事件を非難する中で日本国だけが中国を擁護した。


日中友好の双方の戦略、思い、動機などは当初から異なっている。
その結果。

男女関係で言えば、貧しく阿婆擦れで金銭目当ての女と
世間知らずな初心な金持ちの男。
貧しく苦労している女に手を差し伸べて救ってやっていたつもりが、
いつのまにか足りないからもっと出せと恫喝されるようになったいうところか。

下手すると複数の家族が乗っ取られ殺害された尼崎の事件のようになる。

国民性の違いを理解していなかった日本の「日中友好」という名の
あまりにも無防備な政府、閣僚、官僚、の外交姿勢及び民間交流の結果は、
今日中国に進出した日本企業に「チャイナリスク」として表れている。

日本の技術者後と汗と涙が生んだ新幹線に代表される
交通、医療機械、精密機械、工作機、自動車技術、
家電、コンピューターなどの技術も中国に奪われた。
大企業パナソニック、富士通などでは雇用の機会も失った。
日本の富が奪われただけではない。

他方では、今日尖閣諸島の緊迫する状況をも生んだ。


最後に。


中国(属国・韓国も)をこんなにさせたのはだれか? 
何も眼中にないかのように横暴に振る舞う中国(属国・韓国も)
にさせたのはだれか?


Yuki von Murata



注・原文の文法的間違いを全て訂正し、校正していることを
ご了承ください。


中国のスパイを警戒せよ(Yuki von Murataの提言)

2013-04-15 | 日本のこと

最近、わたしが危機感を受けた三つのニュースがあります。


「地方公共団体によって実施する「外国語青年招致事業」(JETプログラム)で、
中国から55人が送り込まれた。
目的は日本各地の外国語教育と国際交流の充実。
国際交流員や、小学校、中学校、高校の外国語指導助手、
スポーツ国際交流員として全国各地に派遣される」

「自衛隊員が外国籍の女性と結婚しているケースが、最新の調査では、
陸上自衛隊14万人中約500人、海上自衛隊4万2000人中約200人、
航空自衛隊4万3000人中約100人の計800人であった。
また、その7割にあたる約600人が中国人で、
ほかフィリピンや韓国出身者などが上位を占めるという」

「中国四川省から4月3日、日本で看護士を目指す15人が出発する。
15人は病院で仕事をしながら日本語を学び、
看護師資格を取得すれば正式に採用される。
月収は8~10万。
日本の看護士として正式採用されれば年収は最高で450万ほどとなる」


日本人に仕事が無い昨今、どうしてこのような「中国人優遇」が起こるのか。
自衛隊の配偶者の例は少し違いますが、特に医療の分野で、
わざわざ言葉の不自由な、文化も考え方も、そして何よりも
仕事に対する責任感とか、人に対する優しさとか、そういった根本が
全く違う中国人をわざわざ採用するのはなぜか。

わたしはこれらに対して何とも言えない「不快」を感じてしまうのですが、
もし、ピンとこない方は、こう考えてみてください。

あなたは、重病の家族の担当が中国人の看護士だったらどうしますか?
いや、あなた自身が中国人の看護士にケアされたいと思いますか?


今日は少し異例ですが「クライン孝子の日記」というメルマガから転載します。

ちなみに、冒頭画像は、中国が今主張している「自国領海」。

・・・頭沸いてんのか(笑)

中国という国との「友好」について考えるきっかけになるかもしれません。
それではどうぞ。




中国情報機関によるアメリカでのスパイ活動の実例)

先日、中国女性スパイにアメリカ軍・軍事情報が漏洩し、
元アメリカ軍将校が逮捕、起訴された。
アメリカ司法省は3月21日、恋愛関係にあった中国人女性27歳を、
核兵器(著者注釈:戦略核システムの配備)や他の軍事情報機密
(著者注釈:対短中ミサイル探知能力、ミサイル防衛システム、レーダー網)
など漏らしたとして元アメリカ軍将校を逮捕、起訴したものである。


このような中国の女スパイ達は世界中の国際的な情報交流会、
経済界の交流会、学術セミナー、投資セミナー、国際展示場などに
普通に参加し活動している。

日本にも彼女たちはいる。

カメラで親睦会などの人物を必要以上に撮り、名刺交換を行っている。
彼女たちはその動きから大した訓練はしていないが、
スパイだとすぐに見抜ける。外見は普通の女性だ。
ボンド映画に出てくるようなセクシーさなどない場合が多い。
彼女たちに甘い顔して無防備に名刺交換或いは接近しない方が賢明だ。

彼女の背後で、ビジネスパートナーと―ひそひそ話だが―
中国のスパイ活動について明らかになったこのようなニュースについて
かすかにこの中国人女性に聞こえるように話してみれば
面白いことが起こるだろう。
確実に即、脱兎のごとくその場からふっと消え二度とそこにはやってこない。


こんなケースもある。

フランスのワイン生産技術者が2年間の期限つきで中国の指導をしていた。
任期が終えフランス帰国する頃に、なぜか?ひとりの中国女性と運命的に出会い、
技術者はそのまま中国に残ってフランスワインの生産の秘儀を教えることになった。
中国はワイン生産の技術ノウハウを盗むのを目的に女を用いて目的を達成させた。
これを情報機関業界用語でセットという。


アメリカ航空宇宙局(NASA)の中国人研究員江波(ジアン・ボー)に対し、
連邦捜査局(FBI)が武器輸出規制違反に関する調査を実施した。
江波は、帰国直前3月16日にワシントン・ダレス国際空港で
虚偽の供述をしたという容疑(事実上はスパイ容疑)で逮捕された。



中国製の該当する数新機器やパソコンなどは使用しない方がよい
バックドアーから気が付かずに国家、企業、個人情報が中国に盗まれる。

念のために。
インターネットのシステムを使用する限り、
その運営はアメリカ合衆国によってされている。
故に全ての情報はアメリカ合衆国に傍受されていると言っても過言ではない。
フェィスブックも例外ではない。

このため、ドイツ連邦共和国は個人情報保護の目的を兼ね
匿名での登録ができるようにフェィスブックに反対している。

ここでの問題はアメリカ合衆国か、中国に情報を傍受される場合
どちらがベスト或いはベターかということだ。



ロシア、イスラエルの情報機関などならば、場合によっては
この冒頭の中国人女性スパイは報復として暗殺されることになるだろう。


多くの軍事関係者は女性に拳銃を向けることをためらう。
女性が戦場に参加していなかった時代・・・
武士、騎士達が参加する武士道、騎士道が通用する戦争は現代ではない。
女性兵士、女性スパイ、女性テロリストが戦場に参加する時代だ。

軍隊でも女性に拳銃を向けられない者は死ぬ。
情報機関、軍の特殊部隊(SAS)などでは、
例えば攻撃する部屋の中に攻撃相手が集まっている場合は、
優先的に女性スパイ、テロリストに額と心臓に弾丸を撃ち込めるように訓練する。
そうでなければ、偽りの涙を流しながら命乞いする振りをして、
隙あれば逆に撃たれることになるからだ。


普段から、接近してくる女性(相手が男性でも同じだが)に気を許さず、
頭の中で拳銃を向けるように警戒を怠ることなく、
顔では笑顔を浮かべ敵か味方か識別する必要はある。
これは情報部の訓練か個人的な経験を重ねるしかできない。


さて、日本人は同じアジア人、東洋人或いは黄色人種だからと
中国人、朝鮮(韓国)人、に親しみを感じる人もいるかもしれない。

そして、多くの日本人は、
「自分は社会的に大したことがないしスパイ工作の標的にならない」と言う。
が、それはあなたの認識が極めて甘いことをここに警告する。

あなたが社会の底辺であっても中国、北朝鮮、韓国の工作員に
とっては利用価値あるターゲットとなり得る。
情報機関は使える者/物は徹底的に利用するのが基本原則である。

例えば、あなたが社会の底辺あるいは借金があるならば、
借金の肩代わりをする代わりに偽装結婚、
或いはあなたを旅行などに誘い出し拉致殺害し、
あなたの戸籍の乗っ取り、乗っ取った人物(表面上は日本人)
は別の中国人或いは朝鮮人工作員(異性)と婚姻し、
偽の親族を本国から呼び情報活動のアジト(基地)を構築することがある。

実際に、北朝鮮や中国の工作員は日本国ではこのような
背乗り工作(戸籍を奪い本人になりすます)を行っている。

或いは、中国人が日本人と結婚し、婚姻後に日本国籍を取った後に離婚。
日本人になった中国人は、本国から工作員と偽装結婚するのである。
離婚しない場合は、本国から親族と称する工作員を日本に送り込む。
やがて、工作員も日本国籍を取り日本人になりすまし、中国のために
情報活動または工作活動をする。


(日本政府への提案)

その1

警視庁・公安関係のホームページで、
敵国の工作を掲載させ国民に告知と啓蒙する、
(参照例:ドイツ憲法擁護庁(Bvf)ホームページ:スパイ、
イスラム系テロリストの活動などの報告)
及びパンフレットの配布を提案する。
同時に警察、公安関係の存在意義を高め、国民の支持を得るようにする。

その2

日本国籍の帰化条件の再検討及び審査の強化。
中国、朝鮮人の日本国籍への帰化条件として、
親族の日本への呼び込みは本人から2等身まで限定、他の親族まで呼ぶことは不可、
最初の帰化申請者の本人と2等身者が帰化した場合、
その帰化した2等身から見た2等身者は呼べないなどの
再検討及び審査の強化をすべきである。

これは同時に中国人の日本国での生活保護申請の誤用の多発を予防できる。
中国では日本へ行って生活保護を受け、本国でマンションを建てようなど
ふざけたことが流行っている。

その3

コンビニで働く中国人学生などの中には第五列のスパイとして
在日中国大使館の為に働いている場合もある。
日本の大学の研究成果などを盗み本国へ送っている。

日本では中国人学生の受け入れによる官庁、教育機関に巨額の利権が
生まれているが、無駄な国費を費やしている可能性も高い。
これは日本国にとって益なのか再考する必要もある。

利権は活かすなら…教育費を未来の日本人のために使用すべき。

この留学生達が日本企業に就職した場合は、中国政府から日本企業
の企業機密を盗み出すように指示を受けることがある。
手放しで日中友好など言うのはおめでたい結果になる。




日本社会で社会的に底辺層を標的にした工作例でもわかりだろう。
ならば、あなたが、会社員、重役、会社取締役、公務員、官僚、
防衛関係者であれば彼らはそれ以上に接近するようになる。

公になった橋本龍太郎元総理大臣の中国人女性の件を思い出されるといい。
(他にも過去の総理大臣経験者、官僚で敵国の女スパイ、愛人などとの
関係があった方もいる。が、これ以上は公表しない。)

中国式の過剰な接待、ハニートラップなどあらゆる方法を用いて、
産業スパイや国家機密情報の提供などに強要させ協力者とさせられる、
 或いは接待、親しみ、お世辞などで親中国に洗脳され
“無意識のスパイ”にさせられることもある。

(エリス中尉註:丹羽宇一郎元中国大使のことですね)

良かれと思い、自分から日中友好という信条になり
中国に日本の技術、研究論文など無償提供するようになる。
中国人には“いいひと”と利用され、用済みになって放り出される。
中国に進出して撤退した企業にはこのような経験をしたことだろう。



滅多にないが・・・あなたが重要人物或いは情報部員なら、
キスしただけで口から毒が回る方法で毒殺されることも場合によってはある。
現代の検死方法で判別できない暗殺方法を執行される場合もある。 



従って、中国、朝鮮の女と肉体関係を持ったりすべきでない。
或いはあなたが企業の幹部、重役で国外など出張し、現地取引先に
「女を用意してくれ」
など、たとえ日本企業に対しても頼まないことだ(よくあることだが)。
困り果てた現地日本人スタッフは
「某総合商社或いは某メーカーの現地御用達の女です」
など機転を回して言うだろうが、そのような女はいない。

そしてそこにはあなたの安全の保障もない。

意図せずあなたは日本を裏切って敵国の為のスパイになるかもしれない。
ある日、中国、朝鮮への言動が180°変わる惨めな自分を見ることになるだろう。
何かに怯える人生ほどつまらないことはない。

中国で自殺した日本の外交官の事件を忘れるな!
彼の死を無駄にするな!


エリス中尉註:おそらく領事館職員の間違いであろうと思われます。


補足:

売春婦の中には、情報機関の女性工作員、情報部員が働いて
いる場合もある。
イスラエル・モサド・ロシアも同様。
彼女たちは中国女性工作員と異なりボンド映画のようにセクシーで
教養、機転、会話力などが伴っている。
同時に暗殺能力も高い。





(文法の間違い、読みづらいところを逐一訂正してあります)



市谷・防衛省ツアー~憲兵の無念

2013-03-28 | 日本のこと

細部にこだわって何度かお送りしてきた市谷防衛省ツアー。

今日は市谷記念館の中に展示されていたものを
ご紹介しようと思います。
先日栗林中将の絵手紙をエントリに上げましたが、
これは本物ではありません。
遺族(国会議員の新藤義孝氏)からの寄贈はあったようですが、
ここに飾ってあるのはコピーだそうです。

昨今のコピー技術はすごいので、
ほとんど本物のと寸分違わないものですけどね。

ですから写真は撮り放題。
フラッシュだけは禁止です。
冒頭写真は山本五十六の揮毫による
「常在戦場」の書。
しかしこういうのを見るにつけ、この頃の政治家や軍人文人は
「書」というものに精神性のすべてを込めていた、という気がします。

226事件で鈴木貫太郎を暗殺する使命を受けた安藤輝三大尉。
彼は鈴木との対話を通じて考えに私淑するに至ります。
そして安藤大尉は鈴木に揮毫を求め、贈られた書を自宅に掛けていた、
という話をアップしたことがあります。


このような人物は勿論のこと、昔の人の字を見ると、
兵学校出身者は勿論、若い予科練の人たちも皆異常に達筆。
それもこれも毎日字を書いていたから?
ならば毎日死ぬほど字を書いても大抵の現代人は
あれほど立派な字は書けないのはなぜ。

書は人を表す、という意識が格段に高かったのでしょうか。




ここは士官学校がありましたから、その関係の資料が多数。
その一つ、士官学校卒業アルバム。
昭和5年、陸士42期のものです。
こうして見ると陸軍の軍服も士官のは素敵です。
前にも言いましたが、ポイントの赤が粋。



こちらは幼年学校の卒業アルバム。
左の三人が陸幼の制服着用ですね。
大正15年の撮影だそうですから、この写真の方々は
今ご健在だとしても100歳。



でた。
陸軍行進曲楽譜。

歌ってみましたが、あまり大した歌ではありません(おい)

どうも「第一」「第二」とあるらしく、
右左に別の曲が各々記されています。
どちらも長調(右ハ長調、左ト長調)で書かれていて、
陸軍=短調というイメージを持っていたのですが、
実際はそうでもなかったようですね。

どうでもいいけど、この譜面を書いた人は
「連けた」の記譜法を知らなかったのだろうか。
左の楽譜が読みにくいんですが・・・。



陸軍幼年学校に受かるともれなくもらえる採用通知。
西郷従龍さんは海軍大将の西郷従道の孫。
陸軍少佐になりました。

西郷従道も最初は陸軍軍人でしたが、ご存知のようにその後
最初の帝国海軍大将となります。

そういえば陸幼出身の作家加賀乙彦の「帰らざる夏」には
陸幼に受かるために特化した勉強法で作文などの練習をし、
テンプレートみたいな「少国民の心構え」などという文章の書き方を
ちょいちょいと勉強して入った、なんてことが書かれていました。

海兵にも陸幼陸士にも、「進学塾」があったらしいですね。



ここで従軍画家の作品を。

「敵中落下 海軍落下傘部隊」高橋克 作



「レンネル沖海戦」 松添健


この図録の黙示も展示されており、ほかに


「ラエ沖空中戦」「バリックパパン上空の空中戦」

などという、それどこの台南空、みたいな題の絵もあるようですが
残念ながらそれは展示されていませんでした。



海軍専属の画家の作品ばかりを集めた本のようです。





慰問袋に千人針。

慰問袋には女学生は写真を入れたりしたそうです。
戦地からお礼の手紙が来ることもあったそうですが、
それがどこから来るのかはわからなかったそうです。

「慰問袋をありがとうございました」
そんな文句で始まる手紙はその後何回か続くのですが、
たいていある日を境にふっつりと来なくなるのでした。

写真でしか知らない女学生に淡い気持ちを抱きつつ、
その写真を大事に持ったまま戦死した兵隊もいたのかもしれません。



陸軍士官学校と大本営の看板。
真ん中の板は字が全く消えてしまったものとみえます。



憲兵の腕章。
今日表題にした憲兵。
評判悪いです。
日本の軍国主義の悪玉の象徴として、
あらゆる映画や漫画で悪者扱いされている憲兵。

陸軍の軍人・軍属の犯した罪は憲兵部で処分できたこともあり、
一般兵にとっては、何かとやかましい事を言う「目の上のタンコブ」的存在であり、
またその職務上から高圧的態度をとる憲兵もいたため、
陸軍の中でもそのイメージは良くなかったようです。

ましてや一般人にとって憲兵とは「軍の警察」であり「鬼より怖い」
と恐れられており、戦時中は特に思想弾圧などで悪名をはせました。
映画の描写が決して大げさではなかったことは
例えば「身内に憲兵がいると知れたら村八分になった」
というようなエピソードにもそれが表れています。

因みに日教組の大物でミスター日教組といわれた
槙枝元文は、憲兵中尉でした。
北朝鮮とのつながりは深く、最も尊敬する人物が金日成だった、
というこの人物が憲兵隊にいたことは何か因果関係があるでしょうか。

一般に憲兵はなりたくてなるというものではなかったそうで、
兵科を身体的な都合で務められなかった者が憲兵隊に回される
といったケースが多かったと言われています。

しかも、職務熱心であるほど世間には疎まれる役回り。
戦犯裁判ではその行為が多く糾弾されました。
BC級裁判で死刑になった者の三割が憲兵という説もあります。

権力をかさにきてそれを必要以上に行使する、
サディスティックな人間も異常な社会では必ず現れるものですが、
多くは職に忠実であっただけではなかったのでしょうか。


靖国神社境内には1969年、「憲兵の碑」が建てられました。
人目につかない池のほとりに、ひっそりとそれはあります。

その碑文です。


国破れて山河あり 
靖国の神域昔ながらの荘厳を失わず
国民の尊崇衰えぬは
神州不滅の証左
というべきである

憲兵の任務は監軍護法に存したが 
大東亜戦争中は更に占領地の行政に 
或は現地民族の
独立指導に至誠を尽くした 

又不幸にして空爆の戦火靖国の神域を襲うや 
挺身神殿を護持し
たのも憲兵であった

敗戦は不条理な多くの犠牲を我が軍に強いたが
別けても憲兵に対して著しかった 
終戦時戦死
又は獄死 自決により或は
謂われなき罪に問われて非命に倒れた戦友
数百名に及ぶ 実に痛
恨の極みである

願わくは憲魂死してなお靖国の聖域に留まり 
とこしえに二百五十万余の英霊の衛士たらんこ
とを

靖国神社創建百年の秋に当り 
緑の神域にささやかな碑を建て 
殉国烈士の霊に捧ぐと共に

憲兵昔日の微衷を吐露して
後世の評価に委ねるものである