珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

敬老の日だったけど

2008年09月15日 | 日々のこと
昨日は敬老の日だった。
本来ならば、82歳の母を訪ねてプレゼントの一つも渡すべきだったのだけれど、どうもそういう気になれなかった。
昨年もそうだった。いや実は毎年そうなのだ。
その後に会ったとき、食事をしたり、何か買ったりして罪滅ぼししている。
どうせなら、敬老の日にしてあげれば良いのにと、我ながら思うのだが、結局毎年そうなってしまう。

母が70歳くらいになったとき、敬老の日をどうしようかと迷った。
その頃の母は足腰もシャンとして、おしゃれでデパート巡りや外食が大好きだった。
敬老の日を祝うということは、「あなたは老人ですよ」ということ、返って本人が傷つくのではないかと躊躇したのだ。
そして何より、自分でも母を老人と扱うのが嫌だったのだと思う。

それからずっと敬老の日を無視して来たのだが、今や母は自他共に認める立派な老人だ。いや、老人以外の何者でもない。
そろそろ、いや、とっくに敬老の日を祝っても良い頃なのだが、娘としては複雑な思いがある。

今は亡き夫の母には70歳頃から敬老の日のお祝いを贈っていた。
そのころ私はまだ若く、70歳という年齢は紛れも無く老人だった。
今思えば無神経だったかも知れない。

もしかしたら、老人の年齢に近づきつつある私自身がそれを認めたくなくて、老人年齢を先へ先へと伸ばしているのかも知れない。

それでも、いつかは私も老人になる。
そのときは、「敬老の日」だけはお断りしようと決めている。

さて、出かける用意をしようかな