ずいぶん若い頃から、老後は海外で暮らしたいと思っていた。
ずうっとということではなく、年に3ヶ月ほど、今年はパリ翌年はロンドン、次はタイいう感じで。
そしてそろそろという年になったのだけれど、80を過ぎた母、夫の仕事、自分の仕事、不在の間の家の管理、そういったもろもろのことを考えると、なかなか踏み切れない。
一番のハードルはやはり仕事だろうか。夫はすでに第三の職場、いただいている金額はたいしたものではないが、それが無くなると、その後の生活が、やはり辛い。
それに何より現役でいることの意義は大きい。
毎朝身だしなみを整えて出勤する姿はまだまだ若い。
肩書きもなく、部下もない身だが、重責もなく、ほどほどの職務を楽しんでいるように見える。
それを失うことにはやはり躊躇いがある。
だが、テレビの番組などで、リタイアして海外の生活を楽しんでいるご夫婦を見ると血が騒いでしまう。
いつまでも若くはないのだから。
一番良いのは会社が長期休暇をくれることだけれど・・・
有り得ないよねぇ