国際交流基金主催の「Japanese Film Festival online」から10本目は印南貴史監督の2013年公開の『ラーメンより大切なもの』(英語字幕付き)。東池袋にあった大勝軒のマスター・山岸一雄さんの2001年ごろから10年くらい撮影したものをまとめたドキュメンタリー映画。
ラーメンよりは、マスターの山岸一雄さんの生き様にスポットを当てた作品。山岸さんは見た目通り温厚な方で、来るもの拒まず去るもの追わずで、リストラされた素人さえ弟子として受け入れ、家庭の事情で急きょ辞めることになった時にはお餞別を持たせていた。
請われれば自分の持っている知識すべてを渡し、弟子たち(マスターにお墨付きをもらったわけではなさそう)が「大勝軒」と名乗る店を持ってものれん代を請求するわけでもなく、また、『お客さんに喜んでもらいたいから』と、麺もチャーシューも大盛り(自分の店を持った弟子の1人は『お客さんが残すのが分かっていてあそこまで大盛りは、採算が取れないので僕にはできない』と言っていた)で、お金には無関心な方だと思った。
温厚な山岸さんが声を荒げたのが、撮影スタッフが大勝軒の上の部屋(奥様と過ごした思い出の部屋で、奥様が亡くなった後は開かずの間)を見せてほしい、と言ったときだったけれど、結局東池袋再開発の時に取り壊されたときに撮影していた。山岸さんにきちんと許可をもらったのかな、と気になった。
行列が途切れないラーメン屋さんだったらしいけれど、味はもちろん、マスターの人柄もその理由だったんだろうな、と思った。
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この映画が映画祭で鑑賞した最後の映画。ドイツでは15本鑑賞でき、そのうち10本見たので、かなり見た。ソクチくんはアニメを1本1人で見たので、11本見たことになる。黒澤明監督の『羅生門』はドイツでは見られなかった。残念。
今回の映画祭のテーマは『旅行』だったそう。確かに青森や北海道の景色を見たし、江戸時代や未来(アニメ)に時間旅行もした。ドイツでは今回が2回目だそうで、来年も同じようにあるといいなぁ。
ラーメンよりは、マスターの山岸一雄さんの生き様にスポットを当てた作品。山岸さんは見た目通り温厚な方で、来るもの拒まず去るもの追わずで、リストラされた素人さえ弟子として受け入れ、家庭の事情で急きょ辞めることになった時にはお餞別を持たせていた。
請われれば自分の持っている知識すべてを渡し、弟子たち(マスターにお墨付きをもらったわけではなさそう)が「大勝軒」と名乗る店を持ってものれん代を請求するわけでもなく、また、『お客さんに喜んでもらいたいから』と、麺もチャーシューも大盛り(自分の店を持った弟子の1人は『お客さんが残すのが分かっていてあそこまで大盛りは、採算が取れないので僕にはできない』と言っていた)で、お金には無関心な方だと思った。
温厚な山岸さんが声を荒げたのが、撮影スタッフが大勝軒の上の部屋(奥様と過ごした思い出の部屋で、奥様が亡くなった後は開かずの間)を見せてほしい、と言ったときだったけれど、結局東池袋再開発の時に取り壊されたときに撮影していた。山岸さんにきちんと許可をもらったのかな、と気になった。
行列が途切れないラーメン屋さんだったらしいけれど、味はもちろん、マスターの人柄もその理由だったんだろうな、と思った。
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この映画が映画祭で鑑賞した最後の映画。ドイツでは15本鑑賞でき、そのうち10本見たので、かなり見た。ソクチくんはアニメを1本1人で見たので、11本見たことになる。黒澤明監督の『羅生門』はドイツでは見られなかった。残念。
今回の映画祭のテーマは『旅行』だったそう。確かに青森や北海道の景色を見たし、江戸時代や未来(アニメ)に時間旅行もした。ドイツでは今回が2回目だそうで、来年も同じようにあるといいなぁ。
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