グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

ピッコロでパルティータ

2012-10-27 22:37:34 | 音楽活動

フルートと同じ譜面で吹くと1オクターブ高い音が出るピッコロ。
オーケストラ活動の中で必要に迫られて初めて吹いたのは40代に入ってから。
それでも指使いやアンブシュアは同じだから、それほど抵抗なく入門できたけれど、人によってはフルートとは別物として、フルートは吹くがピッコロは吹けないときっぱり言う人も。
小さいくせに、びっくりするほど大きな音が出て気が引けてしまうが、最高音部を担う楽器としては時にそれも必要なこと。
オケでは交替でピッコロを吹くことにしているので、丸一年吹かない年もあって、いつまでも楽器を鍛えられないでいることが後ろめたい…
来月の定期演奏会の1曲目J.シュトラウス喜歌劇「こうもり」序曲のピッコロ第一声はフルートからの持ち替えで高音部Fis、しかもp!!

換え指使っても恐い…分かる方は分かりますね~。
でも、ここは新鮮な音、星が瞬くようなキラッとした音を出したい。
そのためにはピッコロ対応の柔軟なアンブシュアに慣れることと楽器に良い響きをもっと経験させること。
そのためには…で、フルート譜のJ.S.バッハのパルティータをピッコロで吹いてみる。
理由はこの曲が好きなだけで(へへ)
ところが吹いてみると、これまで必ずどこかで起こっていた吹き直しがなく、スムーズに最後の小節まで到達できた。

少ない息で済むのでブレスの心配が要らない分、集中力が低下しないから。
楽器が軽く小さいので、運指が楽だから。

なめらかに演奏できると、昔レッスンで習ったニュアンスが自然に理解できた。
ダブルタンギングの多いリズミカルな2曲目、4曲目(トップ画像)はむしろピッコロのほうが良い感じ。
4曲をイメージ通りにピッコロで吹いた後、フルートに持ち替えるとファゴットを持ったような感覚(ファゴットを持ったこと無いのに)になるのが面白く、吹き始めるとアンブシュアの緊張が無いし、いつもの音色がとても新鮮。そして何よりピッコロで吹ききったことをイメージすると、突っかかりがかなり減少。

ピッコロのためと思ってさらったことが結果フルートのために。
フルート吹きはピッコロも吹いた方が断然いい!

だけど、パルティータには肝心の高音部Fisが出てこない!


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