デンマークの細菌学者「ハンス・クリスチャン・ヨアヒム・グラム(Hans Christian Joachim Gram)」は、1884年に細菌を2つに大別する分類手法を発明しました。クリスタルバイオレットまたはゲンチアナバイオレットなどの塩基性の紫色色素液で染色し、エタノールで脱色すると脱色される細菌とそうではない細菌とに分類でき、さらにサフラニンまたはフクシンなどの赤色色素で染色すると、脱色された細菌は赤色に染まって見えます(脱色されなかった細菌は紫色のまま)。この染色方法をグラム染色(Gram staining)といい、脱色されず紫色のままの細菌を「グラム陽性菌(Gram-positive bacteria)」、脱色され赤色に染まる細菌を「グラム陰性菌(Gram-negative bacteria)」と分類します。
来年の「イタリア家族旅行」では、フランスを経由してイタリアに入ることを予定しています。我が子「健人」をパリの「ルーブル美術館(Musée du Louvre)」に連れて行って、西洋画に対するある程度の鑑賞眼を身に付けさせようというのです。ルーブル美術館には、17世紀のオランダで活躍した肖像画の名匠「フランス・ハルス(Frans Hals)」が描く「ジプシーの女(Zigeunermeisje、Gypsy Girl)」があります。1628年から1630年頃の作品だと考えられています。時代はすでに「カラヴァッジオ(Caravaggio、1571年~1610年)」を経験していました。ハルスはカラヴァッジオが得意とした明暗対比の強い陰影法を用いています。