
※ 以下の記事の内容は,新しい記事「ベトナム語の入力はオンラインで」で修正されたことになります。
ベトナム語は基本的にはa,b,c,…のアルファベットで表記されますが、特殊文字(đ)があり、声調符号、非円唇母音符号、半狭母音符号、短母音符号が母音字(a,e,i,o,u)につきます。これらは、ASCII文字を扱うキーボードにはありません。

そこで、入力・表示で、VIQR (Vietnam International Quick Recognize)という約束事があります。例えば、“đ”を“dd”と入力・表示することになります。
goo ブログは、“EUC-JP”という文字セットを使っているので、ベトナム語と日本語が混在しても正しく(文字化けせず)表示できます。

ブラウザの「表示(V)」→「エンコード(D)」で「日本語(EUC)」が選択されていれば、文字化けは起こりません。

ベトナム語のサイトは、“UTF-8”という文字セットを使っています。この文字セットでは、英語とベトナム語の混在でも正しく表示されます。コンピュータ上で多言語の文字を単一の文字コードで取り扱うために「Unicode(ユニコード)」があります。その符号化方式の一つ、8ビット単位の可変長コード(1〜4バイト)にエンコードするのが“UTF-8”です。

しかし、表示されても入力が大変なのです。ベトナム語のページから必要な語をコピー&ペーストする方法が楽なのですが、必要な語を探すのに時間がかかります。そこで、VIQR という約束事を利用することになります。
子音字の特殊文字“đ”は、“dd”として、/z/ と発音する“d”と区別します。/d/ と発音するのが、“đ”です。
“o”と“u”につく「非円唇母音符号」は“’”という「ホーン符号」を文字の右肩に置きますが、“ơ”を“o+”、“ư”を“u+”とします。ここで、“+”を使うのは、“’”では声調符号との混同があり、それを避けるためです。
“a”、“e”、“o”につく「半狭母音符号」は“^”という「ハット記号」を文字の上に乗せますが、“â”を“a^ ”、“ê”を“e^ ”、“ô”を“o^ ”とします。
お盆(短音記号)を頭に乗せた“ă”は、この符号がキーボードにないので、お盆を頭から下ろし横にして“a( ”とします。
そして、必要ならば「声調符号」をその右横につけ加えるのです。“ắ”→“a( ' ”、“ầ”→“a^` ”、“ả”→“a? ”、“ã”→“a~ ”、“ậ”→“a^. ”とします。

ちなみに、“a”の入力でa,á,à,ả,ã,ạ,ă,ắ,ằ,ẳ,ẵ,ặ,â,ấ,ầ,ẩ,ẫ,ậ の18種類もあります。
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(この項 健人のパパ)
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