POWERFUL MOMが行く!
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 文部科学省が所管する「国立情報学研究所」は、職員、研究者それぞれ200名ほどを擁し、年間予算100億円ほどで運営されている研究所ですが、「デジタル台風」というウェブサイトを公開して、台風のデータベースを提供しています。その中のページに、台風の発生から消滅までをブログで記述する「台風ニュース・ウェブログ」があります。そこからの引用です(一部省略)。

 台風13号(MEGI、中国語音訳「梅姫」)がマリアナ諸島で発生しました。まだ小さな渦巻きではありますが、発生場所としてはかなり発達の余地がある場所ですので、今後も発達を続けるとの予報が出ています。進路としてはヤップ島の北方を西北西に進む見通しです。(2010年10月13日 22:30 JST)

 3日後 台風13号(MEGI)はフィリピン東海上で着実に発達を続けています。まだピークに達した感じはありませんが、中心付近と東側には厚い雨雲が広がっています。もう少し発達を続けた後、フィリピンのルソン島北部に上陸するとの予報が出ています。最強クラスの台風ではありませんが、発達途中での上陸となりますので、フィリピンでの風水害が懸念されます。(2010年10月16日 22:30 JST)

 この大型で非常に強い台風13号(フィリピン名:ジュアン(Juan))は、10月18日正午近くに、フィリピンのルソン島北東部のイサベラ州に上陸し、夕方過ぎまでに西南西に進行しました。中心付近の風速は時速180kmもあったといいます。そのため、収穫が近い農作物(米など)が壊滅的被害を受けたようです。死者も26人に及んでいるようです。(10分間の平均風速が159km/時から184km/時までは、中華圏では「強烈颱風(三級)」に分類されます。)



 1日と9時間後 台風13号(MEGI)はついに「最強クラス」の台風にまで発達しました。中心気圧は890hPaにまで低下しましたが、中心気圧が890hPa以下の台風を検索によると、台風199019号(FLO)以来、ほぼ20年ぶりの強い台風ということになります。…その後も台風は発達を続けて、…中心付近の雨雲もぶ厚く広がっています。フィリピン・ルソン島北東岸は暴風域に入りましたが、ルソン島北部では台風が島を抜ける明日の朝まで、想像を絶するような風雨になると考えられます。

 このクラスの台風になると、事前の避難や対策は政府をあげて最大限におこなわれるでしょうから、それによって被害が少なくなることを願います。そしてもう一つ懸念されるのが自然への影響です。おそらく今回の台風による強風で、ルソン島北部の森林は壊滅的な打撃を受けるものと予想されます。その倒木が流木となって2次的な災害を引き起こすこともありますし、再生には長い時間を要するかもしれません。(2010年10月18日 07:30 JST)


 3時間後 台風13号(MEGI)の中心気圧は885hPaにさらに低下しました。中心気圧が885hPa以下の台風を検索によると、台風198422号(VANESSA)以来、26年ぶりの強い台風ということになります。…いくら台風常襲国のフィリピンとはいえ、今回の台風は前例のない試練となりそうです。…今回の台風はマニラの北方を通過するため、マニラは強風域には入るものの、暴風域には入るかどうかというところです。人口密集地帯への直撃とならなかったことがせめてもの救いですが、大雨に対する警戒は依然として必要です。(2010年10月18日 10:30 JST)

 14時間後 台風13号(MEGI)はフィリピン・ルソン島を間もなく通過して南シナ海に入ります。台風が上陸したフィリピン北部の状況は、通信状況が悪化しているため、まだ状況はよくわかりません。…台風は上陸直前まで勢力を維持していたようです。(2010年10月19日 00:30 JST)



 強い台風13号の影響で、「宜蘭(イーラン)」、「蘇澳(スーアオ)」といった地域のある台湾北東部では10月21日、一日の降水量が観測史上最多となる1,000㎜を超える豪雨となったようです(梅姫颱風昨天在宜蘭和蘇澳地区降下驚人雨量,蘇澳気象站測得雨量甚至破了設站以来最高紀錄。而根拠中央気象局的資料顕示,21日0時至22日14時,宜蘭縣蘇澳鎮出現1143毫米的累積雨量,相當驚人)。10月21日深夜、台湾東部を走る高速道路で豪雨による地滑りが起き、観光客を乗せたバス2台が巻き込まれてしまったようです。バスに乗車していた珠海市からの中国人観光客19人が行方不明となっています(根拠観光局上午最新的統計資料,目前総共有12団約255名大陸客受困,其中創意旅行社整個旅行団仍然有21人失聯,讓旅行社和家属很緊張,受困的民衆和車両,幾乎都是在蘇花公路台九線113-114K附近,也是坍方最厳重的区域)。

 この台風13号は、停滞する秋雨前線を刺激し、奄美地方に豪雨をもたらし、奄美地方に人たちの生活を破壊しています。台風13号がすみやかに消滅することを願っています。

 台風13号は中国大陸に上陸したことで勢力を弱め、10月23日20時20分現在で、中心風速が23m/秒(27時間前の22日17時頃で40m/秒)、暴雨半径が80km(22日17時頃で250km)の「軽度台風」になっています(台湾の中央気象局による)。日本の気象庁が23日21時50分に発表したところによると、台風13号は中心気圧が998hPa、最大風速が18m/秒、最大瞬間風速が25m/秒、15m/秒以上の強風域が全域190kmとなっています。

(追記) 台風14号(CHABA、中国語音訳「佳芭」、フィリピン名“Katring”)がフィリピンの東で発生しました。発生位置としては前の台風13号の経路の近くですが、今後の進路としては北上することが予想されています(2010年10月24日 22:15 JST)。(「台風ニュース・ウェブログ」から)

(参考) フィリピンでは、台風は2010年度は、次の順で名づけられていきます。Agaton、Basyang、Caloy、Domeng、Ester、Florita、Glenda、Henry、Inday、Juan、Katring、Luis、Mario、、、

(追記) 台風14号(CHABA)は進路を北に変えて沖縄に接近しつつあります。今後は徐々に進路を北東に変えながら沖縄の南方を進むとの予報が出ています。先日の大雨で大きな被害を受けた奄美大島でも、強風と大雨への警戒が呼び掛けられています。ただしレーダー画像を見る限りでは、現在奄美大島にかかっている雨雲はまだそれほど強いものではなさそうです。(2010年10月27日 18:30 JST)(「台風ニュース・ウェブログ」から)

            (この項 健人のパパ)

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