POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 2010年10月21日、羽田空港は、「新国際線旅客ターミナル」をオープンさせます。それに合わせて、「タイ国際航空(Thai Airways)」は、2010年11月1日から「羽田-バンコク線」を開始します。TG661便は「羽田空港」を深夜0時20分に出発し、タイのバンコクの「スワンナプーム空港」に早朝5時20分に到着します。仕事が終わってからの出発が可能で、実にいい時間の設定です。

 往路の到着空港と復路の出発空港を別にできる「オープンジョー」が可能です。旅行開始の21日以上前に航空券を購入する「Wクラス」で、バンコクならば、2010年11月1日から2011年3月31日までの間は座席数限定ですが、往復40,000円、チェンマイ、プーケット、チェンライ、ハジャイ、クラビ、コンケン、スラタニ、ウドンタニのタイ8都市でも、往復46,000円です。



 往路では、バンコクに入り、復路は、ヤンゴン、プノンペン、ビエンチャン、ホーチミン、ハノイ、シンガポール、クアラルンプール、ペナンの東南アジア8都市のいずれかにすることもできます。「途中降機」も可能ですから、羽田→バンコク→チェンマイを往路にし、バンコクの観光を組み込み、陸路の移動、LCC(格安航空会社)の利用をも入れると、東南アジアの8都市→バンコク→羽田で再度のバンコク観光ができます。東南アジア8都市では、往復47,000円です。

 しかし、この運賃の他に、各国政府・空港によって課せられた税金・手数料、航空保険追加料金、および燃油特別付加運賃を航空券発券の際に徴収されることを承知しておく必要はあります。この追加費用は、出発地、行き先、旅程により異なりますが、14,000円から18,000円程度はかかる(1ドル90円かつ1タイバーツ3円換算のとき)ようです。バンコク往復で、54,000円くらいにはなります。

 さらに、出発日の翌日から数えて2日以上、最長14日までの往復航空券しか買えません。14日を超える予定を組んで、この「航空券」を購入することはできません。購入しても出発までは、取消手数料を支払って、払い戻しを受けることはできますが、大人 10,000円(小児で7,500円)かかります。経路変更も購入後ではできません。まあ、このような不利益は、安さと引き換えなのですから仕方がありません。

 この航空運賃は、LCCのアジアでの代表とも言える「エアアジア(AirAsia)」で、2011年2月6日の Haneda (HND) to Kuala Lumpur (KUL) で、30,000円、2月20日の Kuala Lumpur to Haneda で、諸費用入れて、55,000円ほどかかる(“Regular”の運賃で、“Promo”があれば、もっと安くは済みそう)のですから、それと比べて、同じくらいと言えそうです(距離から言うとクアラルンプール(D7-2653便夜23時45分発、早朝6時30分着)よりバンコク(TG661便深夜0時20分発、早朝5時20分着)の方が近い。2時間弱の差)。

 外務省の「海外安全ホームページ」では、「タイ」の「最新スポット情報」が頻繁に出されています。日付が遡って行きますが、2010年10月20日現在で、10月8日に「反独裁民主戦線(UDD)によるデモ・集会実施に関する注意喚起」、10月6日に「非常事態宣言の延長について」、10月4日に「非常事態宣言対象地域の一部解除(その4)」、9月16日に「反独裁民主戦線(UDD)によるデモ・集会実施に関する注意喚起」、9月1日に「バンコク都内での爆弾事件発生に伴う注意喚起」が出されています。「タイに対する渡航情報(危険情報)の発出(2010/10/13)」では、バンコクは「十分注意してください。」(継続)という扱いになっています。

 9月1日に発出された「最新スポット情報 バンコク都内での爆弾事件発生に伴う注意喚起」を読んでみましょう。

1.現地時間8月31日(火)13時頃、バンコク都内ウィパワディー・ランシット通りにあるタイ国営放送(11チャンネル)の駐車場でM79擲弾銃(グレネードランチャー)から発射されたと見られる榴弾が爆発し、死傷者は出なかったものの、同駐車場に駐車中の車が4台程度破損する爆弾事件が発生しました。

2.本事件の犯人や目的等は不明ですが、今後も同種の事案が発生することも否定できないところ、タイ治安当局は、不測の事態に備え、更なる警備体制の強化を発表しています。

3.つきましては、バンコク都に滞在中の方及び渡航予定の方は、最新の治安情報の入手に努めるとともに、今回標的となった報道機関、又は、治安当局等タイ政府関連施設等へはできるだけ近づかないなど、不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意を払ってください。また、バンコク都内は非常事態宣言が継続発令中であり、7月25日、同30日及び8月26日にも爆弾事件が発生していることにも留意してください。


 7月25日には、夕刻バンコクのパトゥムワン区内のバス停(Big-C ラーチャダムリ店前)付近で爆発が起こり、数人が負傷しています。7月29日深夜(日付は30日)、バンコクのラーチャテーウィー区のソイ・ラーンナム内(ソイの入り口)のキングパワー・コンプレックスの正面で爆発が起こり、付近にいた男性が重傷を負っています。

 さらに、8月26日深夜(日付は同日)、同じキングパワー・コンプレックス前で爆発が起こり、警備員男性が重傷を負っています。当初は、「M67手榴弾(アメリカ陸軍およびカナダ軍で使用されている破片手榴弾。15メートル範囲に殺傷能力のある破片が飛散する)」が時限装置と組み合わされて用いられた形跡があるとされていましたが、後にパヤータイ交差点またはサヤーム・シティー前から大口径の散弾銃のような外観した「M79 グレネードランチャー」で榴弾が打ち込まれたものとされました。

 国家警察本部及び首都圏警察本部の合同捜査チームは、3月27日夕刻に発生したバンコクにある陸軍系テレビ局ch5付近での爆発、3月30日夕刻に発生したプレーム枢密院評議会議長系の功労政治家財団での爆発、7月30日深夜に発生したキングパワー・コンプレックス前での爆発、9月21日早朝に発生したバンコクのドゥシット区ナコンチャイシー通りソイ・ミトラアナンにあるコンドミニアム「スパワディー・タワー」駐車場での爆発は、同一グループの犯行との確信を得たようです。

 タイの政情不安は、階級対立に根ざすもののようで、その解決の糸口は容易に見つかりそうもありません。バンコクでは、政治テロでなくても、いざこざで不満を抱くと爆竹や爆弾で憂さを晴らすようで、爆発騒ぎは珍しくはないようです。首都圏の有権者に対して行った世論調査でも混乱する政治に対する関心を失っていく反面、「爆弾の爆発」に強い懸念を示しているようです。

 食べ物でタイが気に入り、幾度となく再度タイに出かけようとして暴徒化するデモなどの政情不安で諦めてきた私たちですが、バンコクをスキップして、チェンマイ(チエンマイ)に入るという方法で、タイ旅行を楽しむことを研究すべきなのかも知れません。

                 (この項 健人のパパ)

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