GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

ワット・ヤイ・チャイモンコン

2009年01月31日 17時10分56秒 | トラベルフォト
かつて、400年もの間栄華を誇ったかつての王朝、タイのアユタヤ。
ユネスコの世界遺産として現在も数多くの遺跡が残るアユタヤの寺院の中の一つ、ワット・ヤイ・チャイモンコンです。
訪れたのは雨期の始め頃でしたが、摂氏40度近い気温の中しばらく歩き回っていると、熱帯の強烈な日差しの圧力で、頭がくらくらしてきました。
こちらの寺院では、高さ72mという巨大な釣鐘型仏塔が有名なのですが、白漆喰で塗られたこの涅槃仏もとても印象的です。
照りつける南国の日光と、夕刻になると決まって降りつける強烈なスコールに晒されながらも、悠然とした表情で寝姿を続ける仏陀の姿。
まるで、こうした過酷な自然環境と対峙するための、人の意識の持ちようを語りかけているかのようです。

COVER OF FUN 3

2009年01月30日 23時12分06秒 | 音楽
前回ご紹介の“COVER OF FUN 2”に続いて第三弾、「COVER OF FUN 3」です。
一作目、二作目は、邦楽のカバー&コンピレーションアルバムでしたが、今回は遂に来ました。
三作目にして、みんなが知っているおなじみの洋楽ヒットソングのカバー&コンピ。
一曲目からスウィート・ラブソングで定番の「Lovin' You」。
朝日の中で聴こえてくるような、ミニー・リパートンのオリジナルもいいのですが、ラバーズ・ヒップホップにアレンジされたこちらの曲も、別の角度の癒し系。
ラジオで、CMで、ドラマの中で、いつかどこかで聞いたあの曲ばかり。
思いきり浸ってみましょう。

南天の実

2009年01月29日 22時20分47秒 | 
今井町の情緒溢れる町並みを散策していると、とあるお宅の玄関先に南天が。
ついばまれたのか、落ちてしまったのかは分かりませんが、残り少なくなった真赤な実が、古風な日本家屋の背景にあまりにぴったりとくるので、思わずシャッターを切りました。
「ガーデニングの総合百科:ヤサシイエンゲイ」によると、この南天(ナンテン)という語感から、“難(ナン)を転(テン)じる”とかけ、古くから縁担ぎとして玄関先などに飾られていたとのこと。
このお宅もそうだとしたら、今井町が今に伝えているのは、文化的価値のある建物や景観といった目に見えるものだけでなく、和の心も繋いでいるのかも知れません。
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ナンテン(南天)とは|ヤサシイエンゲイ

今井町 ながや

2009年01月27日 21時46分18秒 | 和のディテール
今井町を散策すれば、江戸の昔の姿を残す長屋があちこちに点在しています。
そのうちの一軒に目をやると、なんとも美しい陰影の世界が。
部屋の奥の建具にしつらえられた、様々な組子細工のシルエットが、目を楽しませてくれました。
それはまるで、モノトーンのステンドグラスのよう。
計算されたこれら幾何学模様には、当然のことながら伝統のかたちがあります。
正面上の印象的な組子のかたちは「麻之葉(あさのは)」の一種。
その中にも欠けや反転などを入れてあり、どうしてもそうしたくずしの部分が気になってしまうのです。
それが職人の狙いなのだとしたら、もうすっかり罠にはまっています。
匠の技が生みだした無邪気ないたずら心。
心憎いばかりです。
    ↓
【加門建具工芸】組子細工の障子・襖・衝立・欄間

今井町 河合家

2009年01月26日 22時08分22秒 | トラベルフォト
今井町にある重要文化財指定建造物のうちの一つ、河合家です。
玄関先に吊り下げられた3つの酒林(さかばやし)で分かる通り、古くから酒造りを営んでいます。
屋号は「上品寺屋」 。
酒林とは、いわゆる杉玉(すぎたま)のこと。
新酒の出来上がりを知らせる「搾り、始めました。」の意。
まん丸印のかわいい看板。
昔の日本人は、実に素晴らしいセンスの持ち主です。
さて、福岡の地酒の蔵元「喜多屋」では、日本一の大杉玉を完成させたそうです。
その驚異の大きさは、完成までのプロセスと共に下記のサイトで見ることができます。
どでかい!
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地酒と本格焼酎、福岡・八女の蔵元 喜多屋

今井町 豊田家

2009年01月24日 14時21分50秒 | トラベルフォト
奈良県橿原市にある今井町。
「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されているこの地域は、かつて称念寺を中心とする寺内町として発展し、周囲に濠を巡らせた環濠集落であったことから、独自の自治組織を備えた都市として栄えた町です。
現在、今井町の多くの建物が江戸の姿をそのまま留めるだけでなく、実際に住居として暮らしています。
写真は、重要文化財として保存されている施設“豊田家”です。
材木商で財をなしたため、屋号「西の木屋」を名乗り、大名貸も行われていたほどの有力商家だったそうです。
見れば、二階の漆喰壁には「木」を表わす家紋が二つ。
右と左に堂々と掲げられた木印の家紋は、よくよく見ると全く異なる意匠。
フラクトゥール(ドイツ文字)のように装飾的な右側に対し、ゴシック体ボールドのように直線的な左側。
母屋の建築は1662年、今から350年前のグラフィック・デザインです。
粋でインパクトのあるあしらいに脱帽しました。

糸菊(いとぎく)

2009年01月22日 22時37分36秒 | 
久しぶりに、花の紹介です。
管物菊、別名糸菊(いとぎく)です。
昨年11月、市役所の菊の展示会で出会い、シャッターを切りました。
花びらが全て管状になっている菊のことを管物菊と言い、その管の太いものから順に“太管物菊”、“間管菊” 。そして最も細い、写真の菊は“細管物菊”。
またの名を、見ての通り「糸菊」。
ストローよりも細くて可憐な花びらが、パッと放射状に開いた様は、まるで手の中に咲いた花火のよう。
眩しい輝きと共に儚く消えゆく、夏の花火の叙情も素敵なのですが、生命力溢れ、大輪の栄華を留めた小さな秋の花火も、心をほっこり豊かにしてくれます。

NIKE ZOOM VICTORY +(ナイキ ズーム ヴィクトリー プラス) Vol.4

2009年01月21日 21時51分07秒 | ファッション
ヴィクトリー プラスの前身、“ズーム・ヴィクトリー スパイク”。
北京五輪で活躍したこのシューズの軽さは、なんと100g以下。
この極限の軽さを追求するために、アッパーに採用されたテキスタイルの厚みは、なんと2ミクロン弱!
これほど薄いアッパーを、強度を保ちながら形を支えるのが“FLYWIRE:フライワイヤー”テクノロジー。
「ベクトロン」と呼ばれる高張力の糸を、最小限の本数で縫い込んだパターンそのものが、アッパーのデザインになっています。
この繊細で意味深げなステッチは、単なるグラフィック・パターンではないのです。
加えて言うと、このワイヤーパターンの位置と形状は、テーピングを施す的確なポジションに引かれているとか。
これこそ機能美。
自然とその美しさにそそられてしまうのには、見えない理由があるからなのです。

NIKE ZOOM VICTORY +(ナイキ ズーム ヴィクトリー プラス) Vol.3

2009年01月20日 21時55分02秒 | ファッション
NIKE ZOOM VICTORY +(ナイキ ズーム ヴィクトリー プラス)。
もうご存じの通り、この+(プラス)には意味があります。
“Nike + iPod”。
アップルとナイキのコラボレーション、iPod Sport Kitと組み合わせれば、手軽にエンターテイメント・トレーニング環境を手に入れることが可能です。
写真の右足に見えるイエローのインソールを取り外すと現れる、写真の左足土踏まずにあたる場所に見える長楕円形のポケット。
このポケットに、同形状のワイヤレスセンサーを仕込み、ワイヤレスレシーバを装着したiPod nanoもしくは2G iPod touchとシンクロさせると、時間、距離、ペース、消費カロリーなど、あらゆるランニング・データが瞬時に計算されます。
さらに、各種データをPCとシンクさせれば、ランの履歴管理も簡単に。
孤独で単調になりがちなラン・トレーニングが、にわかにエンターテイメント時間へと変わりそうな、心憎いキットの提案です。
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アップル - Nike + iPod

NIKE ZOOM VICTORY +(ナイキ ズーム ヴィクトリー プラス) Vol.2

2009年01月19日 22時02分46秒 | ファッション
ハイテク・ランニングシューズを手に入れたからには、早速試走です。
これまで長年履いていた、初代のAir Max Turbulence(エアマックス・タービュランス)の、ソフトなクッショニングで快適性の高いヒール・エアとは打って変わり、高反発性のズームエアが搭載されたこのズーム ヴィクトリー。
走り始めたとたん「ちょっと硬すぎるかな…」と思っていましたが、体が温まる頃にはこのエア・プレッシャーの高さが、走りの質を変えてくれていることに気付きました。
特に、高反発エアとソールの軽さのおかげで、これまでよりも腿の上がり方が自然と高くなり、ランニング・ペースが一段スピードアップした感覚。
今後のジョグが、今まで以上に楽しみになりそうです。

NIKE ZOOM VICTORY +(ナイキ ズーム ヴィクトリー プラス)

2009年01月18日 22時42分17秒 | ファッション
ナイキCEO、マーク・パーカーが設立した開発設計室「イノベーション・キッチン」から生まれた最新テクノロジー“FLYWIRE:フライワイヤー”。
この驚異のハイテク技術を身にまとったランニングシューズ、NIKE ZOOM VICTORY (ナイキ ズーム ヴィクトリー)です。
12600円という定価は、さすがに安くはありませんが、シーズンの入れ替えということで、驚くほどリーズナブルな価格で手に入れることができました。
強度と安定性に加え、超軽量のシューズを実現させるために、開発ディレクターがヒントにしたのは“吊り橋”。
シューズのアッパー部分の側面側からヒールにかけて、最小限の本数で最大の強度を保つための繊維が縦横に張り巡らされたクールなデザインは、走りに向かう直前の、引き締まるような緊張感を漂わせています。

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35) Vol.2

2009年01月17日 17時40分31秒 | GOO MONO クラシック
ダイヤル35は、キャノンで初めてオートワインダー(自動巻き上げ)機構を搭載したカメラ。
といっても、現代のようなモーターによる巻き上げではなく、本体下側に飛び出したノブを回すことで、中に仕込まれたスプリングの力で巻き上げをチャージするのです。
ラチェットギアのピッチが非常に細かいため、巻き上げの際に手に伝わる、チチチチ…という音と手応えが小気味良く、メカニカルな機構を操作しているという確かな感覚が、どうにも癖になるのです。
こうした、道具のディティールにハマる感じは、おそらく女性には理解しがたい部分ではあるとは思いますが、男の子の遺伝子に刻み込まれた大切なメカ魂なのです。
その大事なトコロをくすぐるダイヤル35の作り手は、「分かっている」のだと強く思わされるのです。
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1/2の時間 : half time

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35)

2009年01月16日 22時32分51秒 | GOO MONO クラシック
ただ一つの個性、メカニカルな外観、異彩を放つユニークな瞳。
カメラ史上唯一の、オンリーワンな存在、Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35)です。
1982年に、Boys Town Gang(ボーイズ・タウン・ギャング)がカバーした、“君の瞳に恋してる”というヒット曲がありましたが、ダイヤル35との出会いはまさにそれ。
昔懐かしい黒電話のダイヤルを彷彿させる、レンズを取り囲む10個の受光レンズ(うち3個はダミーですが)のデザインに釘付けになり、クラシカルな雰囲気を通り越して、逆に今新しい魅惑の瞳に打ち抜かれたという訳です。
遊びと本気のメカ、自由なデザイン、斬新な機構設計。
高度経済成長真っ只中にあった“昭和パワー”が生んだ、世界の傑作ハーフサイズカメラです。

※ ダイヤル35を含め、個性豊かな3つのハーフサイズカメラで撮った写真は、こちらのフォトログで紹介しています。どうぞご覧下さい!
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1/2の時間 : half time

Brooklyn Bridge:ブルックリン・ブリッジ

2009年01月15日 22時51分32秒 | トラベルフォト
今から20年前の冬、ニューヨークはやはり病んでいました。
街中に溢れるドラッグ。後の絶えない地下鉄の落書き。ハーレム街での貧困と暴力。
常に緊張感を感じさせるような、マンハッタン島を包むピリピリとした空気の正体は、零下10℃の気温のせいではありませんでした。
人種の坩堝(るつぼ)であったマンハッタンの街中をあちこち歩いていると、肌の色から顔の骨格、眼の色まで種々多様な人々を目にし、自分という存在が、こうした世界の中で、東洋人(日本人ではなく)であることを強烈に意識させられました。
そんな思いの中、ひとりブルックリン・ブリッジの遊歩道を渡った頃、ワイヤー越しに見えた摩天楼のビル群が、ひときわクリアに見えたことを記憶しています。
中でも、今はもう存在しないツインタワーは、とても無垢で象徴的な、アメリカの成功のシンボルでした。
写真を見ているうち、ビリー・ジョエルの「New York State Of Mind」を、心の中のBGMとして重ねていました。

薬師寺と十六夜(いざよい)

2009年01月13日 21時35分41秒 | トラベルフォト
昨日1月12日は、月齢15.6の十六夜(いざよい)。
ためらいの意味を持つ、いざよう月は、満月よりも少し欠けているとはいえ、新円に近い形を保ったまま、大池をきらきらと照らしていました。
考えてみれば今はもう真冬。
あまりの寒さに、カメラを操る手先が次第に感覚がなくなってくるのが分かります。
ISO感度を変更しようにも、小さなボタンをクリックすることができないほど。
寒風吹きすさぶ中、車での帰りの途中、にわかに雪が舞いだして、ふと十六夜を見上げると、雪煙りに霞む幻想的な月の姿に出会いました。
その不思議な光景は、僕の眼の奥にしっかり焼きつけられましたが、デジイチのCMOSセンサーに捕らえることはできませんでした。