もうすぐ三月。
間もなく迎える暖かい春を前に、うっとおしい雨と寒さが続いていますが、その春を先取りするようなハートウォーミングな写真を一枚。
晴れ間が覗いた昨日、奈良公園の片岡梅林で撮影した白梅とメジロです。
梅林では紅、桃色、白の様々な梅が咲いていて、梅の蜜を目当てに多くのメジロたちが朝の食事をとっていました。
このメジロの姿勢は、今とまっている枝の蜜を吸い終え、ヨシッ次っ!!という飛び立つ直前の構えの瞬間です。
今まさに開こうとしている、背中に畳んだ小さな羽根の形もかわいらしくて、メジロの持っているキュートな雰囲気が出っぱなしという感じ。
こういう出会いがあるから、やっぱり写真は楽しいんですよね。
□□□ この写真は、下記ストックフォトサイト「PIXTA」にて販売中です □□□
間もなく迎える暖かい春を前に、うっとおしい雨と寒さが続いていますが、その春を先取りするようなハートウォーミングな写真を一枚。
晴れ間が覗いた昨日、奈良公園の片岡梅林で撮影した白梅とメジロです。
梅林では紅、桃色、白の様々な梅が咲いていて、梅の蜜を目当てに多くのメジロたちが朝の食事をとっていました。
このメジロの姿勢は、今とまっている枝の蜜を吸い終え、ヨシッ次っ!!という飛び立つ直前の構えの瞬間です。
今まさに開こうとしている、背中に畳んだ小さな羽根の形もかわいらしくて、メジロの持っているキュートな雰囲気が出っぱなしという感じ。
こういう出会いがあるから、やっぱり写真は楽しいんですよね。
□□□ この写真は、下記ストックフォトサイト「PIXTA」にて販売中です □□□
この舎利殿“金閣”は、その華麗ないでたちはもちろんのこと、非常に個性的な建築物であることで知られています。
すなわち、三層構造のそれぞれが、全く異なる様式で造られた日本建築であるということです。
・漆地の柱に漆喰壁の初層は、平安時代を偲ぶ寝殿造。
・金箔貼りの二層は、鎌倉時代の武家造り。
・同じく金箔貼りの三層は、仏殿(堂)風。
時代も様式も全く異なるはずなのに、渾然一体となり、神々しいまでの美しさを放つ建築に仕上げているのは見事としか言いようがありません。
異形を合わせた統一美。
傑作の誉れ高い所以です。
すなわち、三層構造のそれぞれが、全く異なる様式で造られた日本建築であるということです。
・漆地の柱に漆喰壁の初層は、平安時代を偲ぶ寝殿造。
・金箔貼りの二層は、鎌倉時代の武家造り。
・同じく金箔貼りの三層は、仏殿(堂)風。
時代も様式も全く異なるはずなのに、渾然一体となり、神々しいまでの美しさを放つ建築に仕上げているのは見事としか言いようがありません。
異形を合わせた統一美。
傑作の誉れ高い所以です。
麒麟、白象、唐獅子、龍など、想像上の生き物である霊獣の中で、最も華麗な姿をした鳳凰。
不老不死のフェニックスが、同じ黄金色の装いで、金閣の屋根の頂点に屹立しています。
小さな体にもかかわらず、背筋をピンと伸ばした堂々たる姿勢と、ふわりと開いた優美な尾羽が、見る者の瞳を鮮やかに捉えます。
1950年の放火事件、いわゆる“金閣炎上”の際も、偶然焼失を免れたというオリジナルの鳳凰に代わり、昭和30年再建された新鳳凰。
確かによく見れば、どことなく現代風のスマートさが漂っています。
寒暖の差が大きい苛酷な気候で知られる京都で、風雨に耐えながら金閣の上に立つ鳳凰には、より特別な思い入れを持って眺めてしまいます。
不老不死のフェニックスが、同じ黄金色の装いで、金閣の屋根の頂点に屹立しています。
小さな体にもかかわらず、背筋をピンと伸ばした堂々たる姿勢と、ふわりと開いた優美な尾羽が、見る者の瞳を鮮やかに捉えます。
1950年の放火事件、いわゆる“金閣炎上”の際も、偶然焼失を免れたというオリジナルの鳳凰に代わり、昭和30年再建された新鳳凰。
確かによく見れば、どことなく現代風のスマートさが漂っています。
寒暖の差が大きい苛酷な気候で知られる京都で、風雨に耐えながら金閣の上に立つ鳳凰には、より特別な思い入れを持って眺めてしまいます。
“逆さ金閣”を捉えようと、金閣寺舎利殿の建つ鏡湖池をしばらく眺めていました。
鏡湖池という名ではあっても、水面がいつでも鏡のようにフラットな状態とはいきません。
そこにあったのは、冬の風がさざ波を立たせた水面に映る、金閣の揺らめく姿でした。
鏡湖池全体が鏡であったとしても、さざ波で覆われていたとしても、ただ一つ変わらないのは、その眩いばかりの黄金色の輝き。
あまりに非現実的な驚きの美しさは、表現する言葉を超えています。
鏡湖池という名ではあっても、水面がいつでも鏡のようにフラットな状態とはいきません。
そこにあったのは、冬の風がさざ波を立たせた水面に映る、金閣の揺らめく姿でした。
鏡湖池全体が鏡であったとしても、さざ波で覆われていたとしても、ただ一つ変わらないのは、その眩いばかりの黄金色の輝き。
あまりに非現実的な驚きの美しさは、表現する言葉を超えています。
鹿苑寺(ろくおんじ)、通称金閣寺。
世界遺産に相応しい、見目麗しく壮麗な、日本建築の傑作です。
冬の澄んだ空気の中、金色に輝く舎利殿に見惚れていると、「うわっ、金閣寺やべぇ!!」という修学旅行の生徒たちに混じって、ことのほか多く聞かれるのがアジアの言葉。
ハングル語も多いのですが、あちこちで聞かれるのが中国語。
近年、円高が極まった感のある中でも、わざわざ日本に訪れてくれるのは、お隣のアジアの人達です。
いくら見ていても見飽きない、京都を、いや日本を代表する、絵になる風景。
ぜひとも心のお土産に、大切に持って帰って欲しいと願います。
世界遺産に相応しい、見目麗しく壮麗な、日本建築の傑作です。
冬の澄んだ空気の中、金色に輝く舎利殿に見惚れていると、「うわっ、金閣寺やべぇ!!」という修学旅行の生徒たちに混じって、ことのほか多く聞かれるのがアジアの言葉。
ハングル語も多いのですが、あちこちで聞かれるのが中国語。
近年、円高が極まった感のある中でも、わざわざ日本に訪れてくれるのは、お隣のアジアの人達です。
いくら見ていても見飽きない、京都を、いや日本を代表する、絵になる風景。
ぜひとも心のお土産に、大切に持って帰って欲しいと願います。
昨日と同じ写真ではありません。
違うのは、体ごとこちらに向いたエゾリスくんの構えと、彼の緊急警戒度合が、レベル2からレベル4に引き上げられたことです。
“来るのかっっ!?”という視線の奥では、脳内アドレナリンが飽和量を遥かに超えているのは間違いありません。
でも厳しい自然を生き抜くために、神経をピリピリと鋭くさせなければならないのは当然のこと。
小さな命も、大きな命も、生きるために真直ぐです。
違うのは、体ごとこちらに向いたエゾリスくんの構えと、彼の緊急警戒度合が、レベル2からレベル4に引き上げられたことです。
“来るのかっっ!?”という視線の奥では、脳内アドレナリンが飽和量を遥かに超えているのは間違いありません。
でも厳しい自然を生き抜くために、神経をピリピリと鋭くさせなければならないのは当然のこと。
小さな命も、大きな命も、生きるために真直ぐです。
前回に続き、1999年真冬のセントラルパークです。
マンハッタンの真ん中にぽっかりと空いた自然の空間であるセントラルパークには、摩天楼を望む大都会の一角とは思えないほど、野生の小動物が生息しています。
このエゾリスもその一人。
冬でも冬眠しない彼らは、なにかと元気に木々の間を走り回っています。
素早い動きの彼を視線に捉え、オリンパス New OM-2の標準50㎜レンズをそちらに向けると、やはり気になるのでしょう。
今まで忙しなかった動きをピタッと止めて、こちらを警戒する真剣な眼差し。
小さな体に秘めた、“なにかあればすぐに対応できるぜ!”という臨戦態勢の彼を前に、零下8度の外気の厳しい寒さも、しばしほぐれるようなひと時でした。
マンハッタンの真ん中にぽっかりと空いた自然の空間であるセントラルパークには、摩天楼を望む大都会の一角とは思えないほど、野生の小動物が生息しています。
このエゾリスもその一人。
冬でも冬眠しない彼らは、なにかと元気に木々の間を走り回っています。
素早い動きの彼を視線に捉え、オリンパス New OM-2の標準50㎜レンズをそちらに向けると、やはり気になるのでしょう。
今まで忙しなかった動きをピタッと止めて、こちらを警戒する真剣な眼差し。
小さな体に秘めた、“なにかあればすぐに対応できるぜ!”という臨戦態勢の彼を前に、零下8度の外気の厳しい寒さも、しばしほぐれるようなひと時でした。
冬枯れの写真を、もう一枚並べてみました。
下の写真は、奈良 東大寺での風景。
こちらの写真はもちろん日本ではありませんし、現在のものでもありません。
1999年、つまり今から10年前のニューヨーク、セントラルパークです。
北緯約40度に位置するマンハッタンは、日本でいえば八戸と盛岡の間あたり。
同じ北半球の真冬の都市でも、その寒さの質は全く異なります。
昼間でも氷点下10度という日が続き、セントラルパーク内の池はすべてカチコチに凍っていました。
従って、冬の寒さを耐える木々の枝の形も、なんとなくこちらの方が厳しさを感じます。
こんな零下の世界で、橋を渡ってくる黒人の彼は、パーカーを羽織っているだけ。
厳しい気候へ体も対応しているのでしょうが、僕にはできない芸当です。
ところでこの写真、前回紹介のEPSON GT-F720でネガフィルムをスキャンしたものです。
カメラはオリンパス New OM-2。
単なるスナップなのに、デジタルとは違う、味わいのある画質のようにも見えるのは、ただの思い入れかも知れませんが。
下の写真は、奈良 東大寺での風景。
こちらの写真はもちろん日本ではありませんし、現在のものでもありません。
1999年、つまり今から10年前のニューヨーク、セントラルパークです。
北緯約40度に位置するマンハッタンは、日本でいえば八戸と盛岡の間あたり。
同じ北半球の真冬の都市でも、その寒さの質は全く異なります。
昼間でも氷点下10度という日が続き、セントラルパーク内の池はすべてカチコチに凍っていました。
従って、冬の寒さを耐える木々の枝の形も、なんとなくこちらの方が厳しさを感じます。
こんな零下の世界で、橋を渡ってくる黒人の彼は、パーカーを羽織っているだけ。
厳しい気候へ体も対応しているのでしょうが、僕にはできない芸当です。
ところでこの写真、前回紹介のEPSON GT-F720でネガフィルムをスキャンしたものです。
カメラはオリンパス New OM-2。
単なるスナップなのに、デジタルとは違う、味わいのある画質のようにも見えるのは、ただの思い入れかも知れませんが。
雨が降った翌日、自然はさまざまな表情を用意してくれます。
霧で霞む早朝、空気中の湿度がまだ飽和しているような時間、木々の表面は水分で覆われ、更にその枝の先端には水滴が溜まります。
朝日が昇り、斜光が枝を捉えると、そのひとつひとつの水の玉がきらきらと輝きだし、まるで水の実が生ったかのよう。
天然のやさしい電飾のように、控え目に光る小さな粒たちの鈴なりは、ちょっと微笑ましい自然からの贈り物です。
美しいライトアップは、夜だけの楽しみではありませんでした。
霧で霞む早朝、空気中の湿度がまだ飽和しているような時間、木々の表面は水分で覆われ、更にその枝の先端には水滴が溜まります。
朝日が昇り、斜光が枝を捉えると、そのひとつひとつの水の玉がきらきらと輝きだし、まるで水の実が生ったかのよう。
天然のやさしい電飾のように、控え目に光る小さな粒たちの鈴なりは、ちょっと微笑ましい自然からの贈り物です。
美しいライトアップは、夜だけの楽しみではありませんでした。
残念ながら、原稿読み取り時に便利そうな“文字くっきり機能”も、原稿に書き込んだ赤字のみを消し去ってくれる“ドロップアウト機能”も、フィルムスキャナーとして購入した僕にとっては、宝の持ち腐れでした。
しかし、スキャナーの心臓部である、4ライン構成のα-HyperCCD IIの光学性能は、なかなかのものです。
もちろん、10万円を超えるようなNikonの専用フィルムスキャナーの仕上がりと比較してしまうと、その色の深みなどは追い切れていない部分もありますが、何よりもスピーディーで正確。
趣味の写真のネガスキャンならばこの解像度と色再現性は、もう十二分に高性能です。
しかも二万円を大きく切る本体価格のコストパフォーマンスは、それだけで有無を言わせない価値があります。
開発者の方々は大変でしょうが、PC機器のコモディティ化、ありがとう!と言いたいのです。
ネガスキャンした画像のサンプルは、下記のフォトログをご覧になって下さい。
懐かしいハーフサイズ・カメラで撮影したものばかりなので、35mmフルサイズの解像感を伝えきれてはいませんが、フィルムの良さと味わいは分かると思います。
↓
1/2の時間 : half time
しかし、スキャナーの心臓部である、4ライン構成のα-HyperCCD IIの光学性能は、なかなかのものです。
もちろん、10万円を超えるようなNikonの専用フィルムスキャナーの仕上がりと比較してしまうと、その色の深みなどは追い切れていない部分もありますが、何よりもスピーディーで正確。
趣味の写真のネガスキャンならばこの解像度と色再現性は、もう十二分に高性能です。
しかも二万円を大きく切る本体価格のコストパフォーマンスは、それだけで有無を言わせない価値があります。
開発者の方々は大変でしょうが、PC機器のコモディティ化、ありがとう!と言いたいのです。
ネガスキャンした画像のサンプルは、下記のフォトログをご覧になって下さい。
懐かしいハーフサイズ・カメラで撮影したものばかりなので、35mmフルサイズの解像感を伝えきれてはいませんが、フィルムの良さと味わいは分かると思います。
↓
1/2の時間 : half time
EPSONスキャナーのNewモデル GT-F720。
前衛機種のGT-F670と比較してみると、その違いはほとんどありません。
CCDセンサーも、フィルム読み取り性能も、4800dpiの解像度も、全く同じ。
ただひとつ、異なるのが読み取りの光源。F670の白色冷陰極蛍光ランプに対してF720の光源は白色LED。
この“白色LED”という響きが、新しいのです。
蛍光ランプと比較して、立ち上がりが秒速の速さであるという利点はもちろんですが、小型軽量で、リサイクル性にも優れたLEDやはり次世代の光源の資質を兼ね備えているのです。
蛍光灯に含まれる少量の水銀は、ごく微量とはいえ、その廃棄処理に問題を抱えていました。
LEDはもちろん水銀フリー。
加えて蛍光灯と比べてはるかに長寿命。
エコ&リサイクルに優れた、新世代の光源を搭載した新しいスキャナーですから、ただそれだけの違いでも新型を選択したことに、大きな意味があるのです。
前衛機種のGT-F670と比較してみると、その違いはほとんどありません。
CCDセンサーも、フィルム読み取り性能も、4800dpiの解像度も、全く同じ。
ただひとつ、異なるのが読み取りの光源。F670の白色冷陰極蛍光ランプに対してF720の光源は白色LED。
この“白色LED”という響きが、新しいのです。
蛍光ランプと比較して、立ち上がりが秒速の速さであるという利点はもちろんですが、小型軽量で、リサイクル性にも優れたLEDやはり次世代の光源の資質を兼ね備えているのです。
蛍光灯に含まれる少量の水銀は、ごく微量とはいえ、その廃棄処理に問題を抱えていました。
LEDはもちろん水銀フリー。
加えて蛍光灯と比べてはるかに長寿命。
エコ&リサイクルに優れた、新世代の光源を搭載した新しいスキャナーですから、ただそれだけの違いでも新型を選択したことに、大きな意味があるのです。
スキャナーを買い換えました。
長らく所有していたのがEPSONのGT-7000Uというかなり旧式の機種。
Windows98世代の物で、ここ6,7年使ってもいなかったのですが、気が付けば最新のフラットヘッドスキャナーはいつの頃からか、高性能なフィルム読み取り機能が内蔵されているという進化形に発展していました。
偶然見つけた下記ブログ記事“ネガフィルムスキャン入門”を読んでいるうちに、ネガの魔術を体験したくなり、俄かに欲しくなりました。
という訳で、EPSONフラットヘッドスキャナーの新機種 GT-720です。
GT-7000Uの事務機器のような色とデザインから一新。フラット&スリムなブラックの躯体のたたずまいは好印象。
もちろんフィルムスキャナー機能も追加され、それでいて、価格はGT-7000Uの約半分。
10年分の進化、ありがたい限りです。
↓
ネガフィルムスキャン入門 #1
長らく所有していたのがEPSONのGT-7000Uというかなり旧式の機種。
Windows98世代の物で、ここ6,7年使ってもいなかったのですが、気が付けば最新のフラットヘッドスキャナーはいつの頃からか、高性能なフィルム読み取り機能が内蔵されているという進化形に発展していました。
偶然見つけた下記ブログ記事“ネガフィルムスキャン入門”を読んでいるうちに、ネガの魔術を体験したくなり、俄かに欲しくなりました。
という訳で、EPSONフラットヘッドスキャナーの新機種 GT-720です。
GT-7000Uの事務機器のような色とデザインから一新。フラット&スリムなブラックの躯体のたたずまいは好印象。
もちろんフィルムスキャナー機能も追加され、それでいて、価格はGT-7000Uの約半分。
10年分の進化、ありがたい限りです。
↓
ネガフィルムスキャン入門 #1
霧の朝、平城宮跡に向かいました。
いつもならば、朱塗りの鮮やかな平城宮正門、朱雀門が、その朱色さえ覚束なくなるほど白く霞(かす)んでいました。
朝日が昇る直前の、白く包まれた世界を見渡していると、やや離れたところに立ち並ぶ木立が三つ。
まるで絵本の世界の中を見ているようで、色と物の境界が淡く滲(にじ)んだファンタジックな風景を写真に収めてみました。
寝むくて寒い冬の朝、これくらいのうれしいご褒美がなければ、ベッドから這い出すきっかけにはなりません。
いつもならば、朱塗りの鮮やかな平城宮正門、朱雀門が、その朱色さえ覚束なくなるほど白く霞(かす)んでいました。
朝日が昇る直前の、白く包まれた世界を見渡していると、やや離れたところに立ち並ぶ木立が三つ。
まるで絵本の世界の中を見ているようで、色と物の境界が淡く滲(にじ)んだファンタジックな風景を写真に収めてみました。
寝むくて寒い冬の朝、これくらいのうれしいご褒美がなければ、ベッドから這い出すきっかけにはなりません。
立春も過ぎ、春一番こそまだですが、例年になく暖かい日が続いています。
そんな中、やや季節はずれの写真を一つ。
真紅と呼ぶに相応しいほど赤く染まった、東大寺 指図堂(さしずどう)の楓を写したフォトがありました。
この鮮烈な色の前には、嘉永年間に建立された歴史あるこのお堂も、すっかり脇役に。
散りゆく前に、どうしてこれほどまでに人の心を湧き立たせるような色に変化するのか。紅葉の季節に決まって思う、素朴な疑問です。
NHK大河ドラマ「天地人」で、「あの美しい紅葉の色は“決意の色”だ。」と、兼続の母 お藤が言っていましたが、なるほど、見れば確かに、混ぜものもない、迷いもない、真っ直ぐな色です。
そんな中、やや季節はずれの写真を一つ。
真紅と呼ぶに相応しいほど赤く染まった、東大寺 指図堂(さしずどう)の楓を写したフォトがありました。
この鮮烈な色の前には、嘉永年間に建立された歴史あるこのお堂も、すっかり脇役に。
散りゆく前に、どうしてこれほどまでに人の心を湧き立たせるような色に変化するのか。紅葉の季節に決まって思う、素朴な疑問です。
NHK大河ドラマ「天地人」で、「あの美しい紅葉の色は“決意の色”だ。」と、兼続の母 お藤が言っていましたが、なるほど、見れば確かに、混ぜものもない、迷いもない、真っ直ぐな色です。