GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

OLYMPUS PEN Fの魅力 ⑨

2017年09月30日 21時24分21秒 | GOO MONO クラシック

この日、奈良 東大寺の境内には、朝から霧が立ち込めていました。一年を通して、
こんな機会はなかなかありません。すぐにOLYMPUS PEN Fを手にして、靄の
立ち込める境内を散策し始めました。写真は、大仏殿参道の左手、五百立山
(いおたちやま)へと向かう石段です。

始めは20m先すら見通せないほど、真っ白な霧が辺りを覆っていたのですが、
参道を歩いている頃には徐々に晴れてきて、この石段まで来た時には奥の神社の
向こうへと、靄がスゥーっと消えていくところ。早くシャッターを切らないと、
と露出を合わせ、慌てて撮影。

ご覧の通り、結果はややピンボケ。しかし、仕上がった写真を見てみると、この
絵画的な描写を思わせる、幻想的な画に。焦点は画面中央の緑の葉に合わせたの
ですが、靄のせいなのか、浅い光のせいなのか、全体に紗がかかったようなソフト
フォーカスな仕上がり。これにZuikoレンズF.Zuiko Auto-S 1:1.8 f=38mmの味が
加わり、デジタルでは表現できない描写が生まれました。フィルムの粗い粒状感が
見事にマッチしています!
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>>> ポロのハーフサイズ

RICOH AUTO HALFの魅力

2015年08月30日 09時22分18秒 | GOO MONO クラシック

ハーフサイズカメラ、RICOH AUTO HALFの魅力は?と問われれば、その「四角いカタチ」
が好きだから!と言いたい。グリップも、鏡筒も、軍艦部も無い四角いブロックのよう
なそっけない形。でも手の中にがっちり収まるコンパクトな躯体は、ヘビー級で機能
満載の一眼レフとは一線を隔すカジュアルなデザイン。

必要な機能を絞り込んで、できる限り操作をシンプルに、という思想で設計された
オートハーフは、使い方もカジュアル。「オートハーフ」の名前の通り、操作の基本は
オート。天面の円形ダイヤルを赤色の“A”にセットして、あとはシャッターを押すだけ!
明るい屋外なら問題なく綺麗に写せます。

オートハーフには、フィルムカメラにあるべきはずのフィルム巻き上げレバーが見当たり
ません。そうです、 キヤノン ダイヤル35と同様、ゼンマイ式の自動巻き上げ機構が
搭載されているのです。フィルムをセットし終えたら、本体底面部にあるWINDノブを
回しておき、後はパシャパシャとシャッターを切るだけ。ゼンマイの巻き上げ分だけ
自動的にフィルムを巻き上げてくれる、オートワインダーのカメラへと早変わり。
とにかく、「撮る」ことだけに集中できる、シンプル操作で簡単便利。でも意外に
ストイックなスナップシューター。それが、オートハーフの魅力なのです。

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>>>camtips -ポロのハーフサイズ-

OLYMPUS New OM-2

2012年01月21日 23時14分39秒 | GOO MONO クラシック

僕が学生の頃、バイト代をつぎ込んで購入した初めての一眼レフ、OLYMPUS New OM-2。

1980年の当時を振り返ると、玄人向けで硬派なNikon F2、先進的で憧れのCanon AE-1がありました。

どれもが素晴らしい名機の気品を漂わせていましたが、その中にあってなぜか、このスレンダーでコンパクトなOM-2がとてもキラキラして見えたのです。

もう間もなく、この美しいとんがり帽子が復活するのかもしれません。

OM-D5と噂されるフォーサーズ・ミラーレスの新型機の発表が、刻一刻と近づきつつあると、43rumorsでスクープされてから、かつての多くのOMユーザーが色めきたっています。

上記サイトからのリーク画像(写真下)によれば、レリーズボタン周辺のワンカットから見ても、OMのフォルムを忠実に再現していることが分かります。

もちろんデジタル世代のOM機として、しっかりモダナイズしてデザインされているはずなので、思い入れのある僕にとっては、その全容が明らかにされる正式発表まで、いてもたってもいられない時間が続きそうです。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.7

2009年11月20日 21時02分06秒 | GOO MONO クラシック
オートハーフ Eシリーズに見る、限定スペシャルモデルや数々のカラーバリエーション。
専用フィルターや各種ストロボ、それに水中撮影用のマリンケースなど、当時、オートハーフにまつわる様々なアクセサリーが次々と登場しましたが、中でも群を抜く変わり種なのが「テレカ240」。(↓ 下記“喫茶 ラサ”さんのサイトにて詳しく)
一見ただの双眼鏡にしか見えないのですが、よく見るとその側面に、まるで小判鮫のように張り付いているのがオートハーフ。
双眼鏡を通して、超望遠撮影を可能にした不思議なモデル。
もしどこかで本物を見かけたとしたら、それは間違いなくウルトラレアな製品です。(上の写真はオートハーフSEですよ。)
技術者のノリで作った雰囲気が存分に感じられるユニークな存在。
そんな商品にゴーサインを下した、リコーという会社も確かにスゴイと思わされました。
    ↓
喫茶 ラサ リコーテレカ240

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.6

2009年11月18日 20時04分42秒 | GOO MONO クラシック
時は40年前に遡ります。
リコーが世に放ったサプライズ・カメラ“AUTO HALF (オートハーフ)”。
「数字の無いカメラをつくろう」というテーマを掲げ、露出もオート、ピントもオート、そしてフィルム巻き上げまでオートという、当時では前例のない、画期的な着想の全自動簡単カメラ。
オートハーフという名前の通り、35mmのハーフサイズ・カメラなので、一本のフィルムで通常の倍の枚数撮りきることができるのです。
撮影の際の小難しい設定はカメラに任せて、気持ちのままにバンバン撮れる。
もしかしたら、リコーが提唱する“Candid Photo:キャンディッド・フォト”の原点は、このオートハーフにあるのではないのだろうか。
そんな気さくなカジュアルカメラが、こいつです。

昨年、勢いで手に入れたこのオートハーフSEをはじめ、オリンパス PEN-FT、キャノン ダイヤル35。
このハーフサイズカメラたちで撮った日常のスナップを、下記フォトログにて公開中です。お時間のある時にぜひ覗いてみてください。
    ↓

My favorite PEN vol.4

2009年06月15日 20時40分48秒 | GOO MONO クラシック
オリンパス PEN FTの魅力は、なんといってもレンズ交換ができるところにあります。
ハーフサイズ用の交換用レンズ群といえば、PEN Fシリーズの前にも後ろにもひとつとして存在しません。
Fのためだけに作られた、全18種類のFマウントレンズの沼に、もしもはまってしまったら、大変なことになってしまいます。
40年も前に製造されたシリーズですから、その数も少なく、カビ、くもり、コーティングのはがれ等の少ない程度の良い玉は極希少。
僕も一時期、毎日のようにオークションを眺めていましたが、H.Zuiko S 1:1.2/42mmや、F Zuiko T 1:2.0/70mmなどの名レンズは、あっという間に値が上がってしまいます。
今ではすっかり諦めて、標準レンズ一本で撮影を楽しんでいます。
さて、明日オリンパスから発表されるNew PEN。
おそらく、マイクロフォーサーズ規格の新レンズも同時にリリースされると思いますが、このFシリーズと同様、小さな本格を感じさせる次の“F”のオーラを、存分に感じさせてほしいと願います。

My favorite PEN vol.3

2009年06月14日 15時36分46秒 | GOO MONO クラシック
世界でただひとつの存在。
ハーフサイズでありながら、レンズ交換式の一眼レフとして設計された、唯一のカメラ、PEN Fシリーズ。
ハーフ特有の縦長ファインダーに合わせて、ミラーを横向きに取り付けたため、一眼レフのシンボルでもある軍艦部の飛び出しがない、フラットでスマートなフォルムが生まれました。
独自の機能から生まれたデザインが、その美しさで魅了するという稀有な例を、PEN Fは見事に示しています。
僕が去年オークションで手に入れたのは、PEN FT。
PEN Fに、TTL露出計やセルフタイマー等が搭載された進化版がこのFT。
金属製のボディに触れた時のひんやりとした感触と、見かけによらずズシリとくる重さに、ハーフサイズ離れした本格派の香りが漂います。
このカメラで撮影した、銀塩ハーフの写真の数々は、わたくしポロの別フォトログ“1/2の時間 : half time”にて公開中です。

My favorite PEN vol.2

2009年06月13日 22時46分44秒 | GOO MONO クラシック
PEN、PEN S、PEN W、PEN D、PEN EEなど、数あるオリンパスPENシリーズの中でも、一番映りの良いと言われているのが、PEN S。
Dズイコー30㎜ F2.8レンズが写すシャープな絵は、今でもその魅力を失っていません。
その名機PEN Sに刻印されている赤い“S”の文字と、全く同じ刻印が施されたこのEES。
クラシック・カメラの修理でいつもお世話になっているナガノカメラワークのご主人に、PEN Sと同じような映りの良さを期待してもいいのかなと聞いてみると、「いやいや、やっぱりSとは別物ですよ。」と一言。
ならばなぜ同じ刻印なのか、クラシック・カメラに詳しいご主人にも、それは分からないとのこと。
とはいうものの、この赤文字のS。
どこかしら、気品あるオーラを放っているように見えるのは、やっぱり気のせいでしょうか。
    ↓
オリンパスの歩み カメラの歴史:オリンパスペンS

My favorite PEN

2009年06月12日 23時21分53秒 | GOO MONO クラシック
デジタル世代の新型PENが登場するまで、あと3日。
オリンパス光学を代表する名シリーズ“PEN”が、マイクロフォーサーズ機として新たな歴史を刻みます。
オリンパス・カメラの血統とも呼べるこだわりの哲学は、「小さな本格」。
伝説のエンジニア、米谷美久(まいたによしひさ)氏が生みだしたPENシリーズに連綿と受け継がれている、独自の小型化の思想は、多くの人々の支持を得てきました。
写真はPEN EES。
残念ながら、セレン光式の露出計が動作しないため、写真の出来は全くの気まぐれ。
このままでは使えない写真機なのですが、手放す気には全くならない、モノ感に溢れた魅力的なカメラなのです。
    ↓
オリンパス菊川社長、マイクロフォーサーズ機の発表を“6月15日”と発言

OLYMPUS PEN-FT (オリンパス ペン-FT)

2009年03月17日 22時12分00秒 | GOO MONO クラシック
ハーフサイズ・カメラの女王と呼ばれている一眼レフの名器、OLYMPUS PEN-FTです。
いくら語っても、語りつくせないほどの魅力が、このカメラに凝縮されています。
生ける伝説のエンジニア、米谷美久(まいたに よしひさ)氏の手ににより設計された、唯一無二のオンリーワン・カメラ。
数あるハーフサイズ・カメラの中でも、交換レンズ群を持つ一眼レフシステムといえば、世界の中でもこのOLYMPUS PEN-FTシリーズただひとつ。
これまでにない独自の構造と、新しい機構設計を大胆に取り入れることで生まれた、オリジナリティ溢れる意匠デザインは、40年以上の時を経た今でも、全く色褪せることがないどころか、その清廉な姿はむしろ新鮮にすら感じます。
余分な贅肉が一切無いスリムなスタイルに、細面の気品あるこの顔立ちこそ、女王たる所以です。

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35) Vol.4

2009年02月04日 14時43分14秒 | GOO MONO クラシック
“スタイル”を持っているかどうか。
いいデザインの条件です。
中指、薬指、小指で、ボディ下の巻き上げノブを包み込むようにして握ると、親指は背面へ、人差し指は自然とシャッターボタンの上に来ます。
そのグリップのまま、ボディを立てた状態でファインダーに目を向ける形が、ダイヤル35の標準の構え。
人差し指で天を指すかのような形の撮影スタイルは、他のどのカメラにもありません。
そして、その個性的な構え方と、ユニークなデザインが、撮影する人そのものを“粋”に演出するのです!(ような気にさせるのです)。
つまり、撮影する「道具」でもあり、個性を演出する「ファッション」でもある。
スタイルを持っているモノというのは、やっぱり魅力的です。
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1/2の時間 : half time

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35) Vol.3

2009年02月03日 22時03分30秒 | GOO MONO クラシック
1960年代、オリンパス・ペンを筆頭に、個性的なハーフサイズ・カメラが日本で次々に生まれました。
このキャノン ダイヤル35もそのうちのひとつ。
ユニークなデザインが多いハーフサイズ・カメラの中でも、とびきり個性的なダイヤル35ですが、その外観以上に、他のハーフサイズと大きく異なるポイントがあるのです。
それは、ファインダーが横位置なこと。
35㎜フィルムを縦割り二分割構造(つまりハーフサイズ)のため、縦長のファインダーが標準となっているその他のハーフとは異なり、一般的な35㎜一眼レフと同じ横位置であるということは、とても逆説的。
裏の裏をかくような独特の機構、すなわち、フィルムを縦送りにするといった前例のない構造とすることで、一般的なカメラで普段見なれている横ファインダーを実現させたという変化球技。
“技術者”といえば、生真面目な印象の強いイメージがありますが、目的に対して真摯な姿勢で取り組むあまり、時にラジカルでアバンギャルドなメカを作り出すのも、やはりエンジニアなのです。
こうしたハーフサイズ・カメラたちが写したフォトグラフはこちらで。
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1/2の時間 : half time

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35) Vol.2

2009年01月17日 17時40分31秒 | GOO MONO クラシック
ダイヤル35は、キャノンで初めてオートワインダー(自動巻き上げ)機構を搭載したカメラ。
といっても、現代のようなモーターによる巻き上げではなく、本体下側に飛び出したノブを回すことで、中に仕込まれたスプリングの力で巻き上げをチャージするのです。
ラチェットギアのピッチが非常に細かいため、巻き上げの際に手に伝わる、チチチチ…という音と手応えが小気味良く、メカニカルな機構を操作しているという確かな感覚が、どうにも癖になるのです。
こうした、道具のディティールにハマる感じは、おそらく女性には理解しがたい部分ではあるとは思いますが、男の子の遺伝子に刻み込まれた大切なメカ魂なのです。
その大事なトコロをくすぐるダイヤル35の作り手は、「分かっている」のだと強く思わされるのです。
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1/2の時間 : half time

Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35)

2009年01月16日 22時32分51秒 | GOO MONO クラシック
ただ一つの個性、メカニカルな外観、異彩を放つユニークな瞳。
カメラ史上唯一の、オンリーワンな存在、Canon DIAL 35(キャノン ダイヤル 35)です。
1982年に、Boys Town Gang(ボーイズ・タウン・ギャング)がカバーした、“君の瞳に恋してる”というヒット曲がありましたが、ダイヤル35との出会いはまさにそれ。
昔懐かしい黒電話のダイヤルを彷彿させる、レンズを取り囲む10個の受光レンズ(うち3個はダミーですが)のデザインに釘付けになり、クラシカルな雰囲気を通り越して、逆に今新しい魅惑の瞳に打ち抜かれたという訳です。
遊びと本気のメカ、自由なデザイン、斬新な機構設計。
高度経済成長真っ只中にあった“昭和パワー”が生んだ、世界の傑作ハーフサイズカメラです。

※ ダイヤル35を含め、個性豊かな3つのハーフサイズカメラで撮った写真は、こちらのフォトログで紹介しています。どうぞご覧下さい!
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1/2の時間 : half time

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.5

2008年12月25日 22時30分14秒 | GOO MONO クラシック
さて、先日ご紹介の通り、本日より別ブログにて、このオートハーフを含めた三つのハーフサイズカメラで写した、三つの都(みやこ)の風景をご紹介いたします。
奈良、京都、東京と、時代を経て移り変わったそれぞれの都をキャンバスに、40歳を超えて愛されてきたハーフサイズカメラたちが描く、ちょっぴりノスタルジックな街の姿。
フォトログのタイトルは、「1/2の時間 : half time」です。
仕事と仕事の間のハーフタイムに、くつろぎの写真をお楽しみください。
フィルムの現像、フィルムスキャンなど、デジタルフォトのようにタイムリーな掲載ができませんが、不定期なフォトログ、お好きなお飲み物と一緒に、ゆっくりお付き合いください。
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1/2の時間 : half time