新宿御苑の紅葉 Vol.2

昨年秋、新宿御苑を散策していた時のこと。

中の池の歩道沿いに歩いていると、池の向こう側から鴨たちの群れが列をなしてこちらにやってきました。

後ろ足で一けり一けり前へと進むたびに、V字の波紋がいくつも後ろで重なって、水面に面白い模様を描き出しています。

鴨の編隊はやがて目の前を通りすぎていったのですが、そのうちの二羽だけがこの場に留まり、交互に水中へと潜り出しました。

一方が潜ると、一方が水面で見ている。そんなやりとりを繰り返しています。

これは彼らのただの遊びなのでしょうか？

それに付き合って、僕もしばらく彼らの作り出す円形の波紋をじっと見ていました。

東京ミッドタウン スターライトガーデン2013

こちらも昨年末のクリスマスイベントの写真です。

東京ミッドタウン　クリスマウスイルミネーションのスターライトガーデン2013。

このイベントで、すでに7回目を迎えたスターライトガーデン。ミッドタウンの芝生公園になんと約28万個ものLEDを敷き詰めて行われる光のイリュージョン。

これほどの膨大な数の光の粒を、効果音に合わせながら一糸乱れぬ面でコントロールしていきます。

「スターライトガーデン」と呼ぶに相応しく、まるで宇宙空間の中に飛び込んだかのような青い煌きが眼前に輝き、ここが都会の真ん中であることを一瞬忘れさせてくれました。

KIHACHI 青山本店

青山通りを真っ直ぐ、青山二丁目交差点を曲がり、神宮外苑へと向かう銀杏並木通りを歩いていくと左手すぐに見えるKIHACHI 青山本店。

昨年の晩秋に訪れた時のことです。

並木通りの地面が落ち葉で黄色く染まり、通り沿いのKIHACHIのテラスももちろんこの通り。

ふと見れば、テラス席用のスタッキング・チェアの色彩も素敵な秋色。
黄葉の季節にぴったりの配色です。

この日はこれから結婚パーティーがあるようで、朝一からお花屋さんがバンを横付けして、小さなブーケを席のあちこちに配置しています。

落ち葉は素敵ですが、お店のスタッフは大変です。

この広いテラスの端から、箒で丁寧に銀杏の葉を掃除していました。

東京ミッドタウン ダイヤモンド・ダスト

昨年末のイルミネーションイベント。

東京ミッドタウンのクリスマスイベント2013で登場した、一面煌びやかな装飾ディスプレイ。

ガレリアの吹き抜けの天井から舞い降りた、光輝く六角形の結晶は、サンピラー（太陽柱）をイメージして作られました。

ブルー、グリーン、シャンペンゴールドに彩られた様々な雪のオーナメントは、見るからに冬の季節の美しい花を思わせます。

厳冬期の雪山に足を踏み入れたことはありませんが、陽の光に照らされた光の柱は、きっとこんなふうに幻想的な輝きを見せてくれるのだろう、と感じたのです。

エスパス ルイ・ヴィトン東京 INFINITE RENEW "Infinite Energy"

先日終了を迎えた、エスパス ルイ・ヴィトン東京 INFINITE RENEW。

森万里子氏の手がける作品のうち、最も巨大なスペースを専有しているのがこの"Infinite Energy"。

床面から天井面までつながる巨大な螺旋のオブジェは、それを眺めて近づく人の動きを感知しながら、自らの光の色をリニアに変化させるのです。

そしてこちらの作品も、グラスファイバー＆3Dプリンターで作成した新世代のオブジェ。

しかし、いくら最新式の3Dプリンターでも、この高さのものは一気に作れないでしょう…、と説明委員の方に聞いてみると、もちろん数ブロックに分けてプリントアウトして、後から継いだのだと答えてくれました。

だろうなぁ…、と近づいてよく見てみましたが、かなり平滑にジョイントされているため、継ぎ目がほとんどなく、一体のオブジェにしか見えませんでした。

その工作精度の高さもまた、3Dプリンターならでは。

最新のテクノロジーは、モノ作りだけの世界だけでなく、アートの世界までも変えていくんだなぁ…、と改めて感心したのです。

新宿御苑の紅葉

紅葉の時期、この日は新宿御苑を散策していました。

新宿門の前の大きな銀杏を見上げながら、広大な敷地の中へと足を踏み入れると、周囲の木々はすっかり秋色。

プラタナスの並木は葉が落ち、花壇にはもちろん花は咲いていませんでしたが、紅葉の色彩はとても鮮やか。

下の池から中の池へと歩みを進めながら、色付く景色を楽しんでいました。

ちょうど御苑の真ん中辺り、御凉亭へと向かう橋の上から再び中の池を見ると、一際赤い楓が目に入り、朝日を受けて水面に映るその姿に、瞬間心を奪われ、シャッターを切ったのです。