サグラダ・ファミリアの上階へと向かう狭いエレベーターに乗り扉が開くと、建設中の
尖塔を見流ことができる階上へ出てきます。その通路からはバルセロナの街が遥か遠く
まで見渡すことが。前方に目をやると、モザイクタイルで作られた、様々な花や果物が
塔の先端にあり、世界のどこにもないガウディ独自の世界観に溢れた不思議な造形を
目の当たりにすることができます。
塔と塔の間をつなぐ細い石のブリッジを渡り、教会内部へ。狭い螺旋の石段を長い時間
かけてコツコツと階下へ降りていきます。すると、徐々に人々の騒めきが聞こえ始めて
きます。ようやく階下へと到着すると、突然目の前に眩い光の教会が姿を現しました。
荘厳な光が満ち溢れる教会内。立ち上ったばかりの朝日は、窓から真直ぐに主祭壇へと
降り注ぎ、麦と葡萄の房が下がった神々しい天蓋の下で、キリストの像が天上を仰ぎ
見ています。見ている自分も周囲の人々も、この美しい光景を前にため息しか出ません。
人智を超えた空間を設計したアントニ・ガウディの偉業と類い稀なる才能が、人々の
祈りの心と共にここに結実していました。
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