GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

古都 奈良の秋 Vol.7

2008年11月30日 17時05分29秒 | トラベルフォト
今日は再び奈良へ。
今週末、奈良公園は絶好の紅葉狩り日和。
松の葉の深緑、銀杏の黄色から楓の深紅まで、まるで沢山の絵の具をいっぺんに広げたかのよう。
そんな中、大きな銀杏のたもとでは、黄色の天然カーペットの上で鹿の親子がのんびりと寛いでいました。
特にこの小鹿は、全く警戒心のない様子で、母親のお乳をねだったり、夏毛を後ろ脚で搔き落としたりと、かわいらしいしぐさ満開でした。
なぜ、動物の赤ちゃんはかわいいのか?
「かわいいオーラは、身を守ってもらうための神様からのプレゼント。」とは、よこはま動物園ズーラシア園長、増井 光子さんによるものですが、ダーウィンの“適者生存”に当てはめれば、親から確実に守ってもらいながら生き残るための、生物全体の知恵なのかも知れません。
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古都 京都の秋 Vol.6

2008年11月29日 23時51分37秒 | トラベルフォト
これぞ正に、日本の色彩美。
京都 寂光院の紅葉です。
平家物語ゆかりのお寺として知られ、
「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
 おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」
と詠まれた「祗園精舎の鐘」の近くにある小さな手水です。
水鉢の底にも色とりどりの楓の葉が折り重なり、鮮やかな色彩が織りなす競演は、秋の京の空気にぴったりです。
「これは演出ですか?」と問いたくなるようなフォトジェニックな風景でした。

古都 京都の秋 Vol.5

2008年11月27日 22時10分02秒 | トラベルフォト
宝泉院にて、作庭してから今年で三年目。
京都の庭園の中では、できたばかりの若々しいお庭です。
宝楽園と名付けられた回遊式の庭園は、“仏神岩組雲海流水花庭”を趣向したということですが、この十文字の羅列を眺めてみても、その意図はさっぱり分かりません。
宝泉院のパンフレットによると、地球創生の原初の海を想像した庭、とのことですが、スケールが大きすぎて、なかなか考えが及びません。
しかし、この放射状に組んだ長石の上に据えられたつくばいは、新鮮な印象を得ました、
柄杓や水鉢に落ちたもみじの葉が演出する偶然の美も、秋を感じさせる好ましい見せ場になっていました。

古都 京都の秋 Vol.4

2008年11月26日 22時22分31秒 | トラベルフォト
京都 大原の里、宝泉院(ほうせんいん)へ向かい、拝観料を支払おうと入口で並んでいると、黒塀に下がる生花に目が留まりました。
花の脇に添えた完熟の柿が、盛秋に相応しい季節のアクセントに。
黒塀をバックにした柿の橙色と、背後に見える紅葉色がピタッと合致しているのは、偶然なのか必然なのか、活けた方にお聞きしてみたいものです。
宝泉院といえば、額縁の庭園、五葉の松が最大の見所なのですが、院内のところどころにさりげなく活けてあるお花が、それぞれ趣向に溢れていて、こうした小さな演出も見逃せないのです。

古都 京都の秋 Vol.3

2008年11月25日 21時59分35秒 | トラベルフォト
三千院に訪れたなら、この出会いを忘れてはなりません。
朱雀門の前の苔庭でやわらかい微笑みを湛えた、わらべ地蔵たちです。
彫刻家 杉村孝氏作によるもので、あるものは寝そべったり、あるものは寄り添ったりと、なごみ感溢れる様々なしぐさに加え、穏やかなその表情に、すっかり癒されてしまいます。
寛和(かんな)二年(九八六年)建立とされる、一千年以上もの歴史を刻む三千院の時の流れからすれば、ごく最近据えられたものなのですが、もう大原にはなくてはならない、ほのぼのとしたゆるキャラになっています。
古刹(こさつ)と彫刻が出会った、稀に見る素晴らしいコラボレーションです。

古都 京都の秋 Vol.2

2008年11月24日 22時02分10秒 | トラベルフォト
枯れた美しさに満ちた往生極楽院を過ぎ、朱雀門を左へ。
鳥居を抜けると、琵琶を手にした弁財天に出会います。
その脇を通り、紫陽花苑へ上ったあたりからふと振り返ると、東からの朝日を浴びて、黄色や橙の楓の葉が一斉に、きらきらと輝きを放っていました。
目にも鮮やかな錦色を前に、やっぱり来てよかった…、と。
東洋の宝石箱とはよく言ったものです。
豊かな苔のエメラルド。
錦の紅葉のガーネット。
白銀の雪に見る真珠色。
四季折々の、人知を超えた天然の宝石がここにありました。

古都 京都の秋

2008年11月23日 18時30分34秒 | トラベルフォト
古都 奈良の秋の風景が続いたあとは、もう一つの古都、京都の秋に移ります。
JR東海「そうだ 京都、行こう。」 では今年、大原 三千院をフィーチャー。
そして写真は、昨日11月22日、秋色に染まった三千院です。
今年は色付きがもうひとつなのか、まだ時期が早かったのか、この日の紅葉は7~8分といったところ。
寒さが続いた今週、山に入った洛北ならば紅葉の最盛期かと思っていたのでしたが…。
それでもやはり、杉木立の中で凛と佇む往生極楽院と、秋色に染まった紅葉との出会いのシチュエーションは、日本美の極み。
自然のままの彩色と日本建築の曲線が生む、緊張感のある関係です。

古都 奈良の秋 Vol.6

2008年11月22日 23時56分37秒 | トラベルフォト
この日(11月17日)、浮見堂(うきみどう)は濃い霧の中でした。
ミルキーホワイトのベールの向こう側に、うっすらと透けて見える水平対照の浮見堂。
周囲を覆う白のレースは、不浄なものを一切隠してくれているかのように、景色のトーンを単色へと変えていました。
そんな中、楓の葉先だけが赤や黄色に染まっています。
この風景は先週末のこと。
突如冷気が列島を駆け抜けた今週、色付きはピークを迎える頃なのかもしれません。
しかし、霧と紅葉。
華麗な色彩を淡く濁らす、不思議な取り合わせです。

古都 奈良の秋 Vol.5

2008年11月21日 22時08分46秒 | トラベルフォト
大仏殿から二月堂へ向かう石畳の参道。
奈良の魅力が凝縮した、古都ならではの風情溢れる景色です。
いつもと違うのは、土塀の先に見える楓の葉が真赤に染まっていること。
石、瓦、土、漆喰。
天然素材が紡ぐ風景は、自然としっくり合うのです。
こういう道を歩いているだけで、心が洗われる気持になるのは、きっと日本人だけではないはず。
ドイツ人らしきバックパッカーの男女二人も、朝早くからしっぽり奈良探索を楽しんでいました。

古都 奈良の秋 Vol.4

2008年11月20日 22時45分49秒 | トラベルフォト
東大寺 大仏殿の東、石の階段を上ると、お水取りで有名な二月堂。
その二月堂の南には三月堂、そして西には四月堂。
では一月や五月は?……ありません。
修二会や法華会といった仏教行事が行われる、その月にちなんで建てられたお堂のためです。
写真は、四月堂の脇の土塀。
朝日を浴びた落葉直前の木々の影が、白漆喰の壁にちらちらと投影されていました。
新緑の頃とは違うそのシルエットを見るだけで、どこかしら秋を思わせる印象的なモノトーン・シーンです。

古都 奈良の秋 Vol.3

2008年11月19日 21時29分34秒 | トラベルフォト
奈良の鹿達の棲みか、飛火野(とびひの)の真中に立つ、あの大きな南京ハゼを見に行くと、そこはもうすでに冬枯れの姿。
周りの木々より一足早く紅葉を終え、すっかり葉の落ちた裸の巨木が朝靄に霞む景色は、色鮮やかな紅葉とは対照的な、モノトーンの幻想風景でした。
朝日をバックにシャッターを押していると、一頭の鹿が静止したままこちらをじーっと。
今にも「おいっ」っと言われそうなシチュエーションになり、思わずこちらも鹿男の心境に。
しかし、この南京ハゼのフラクタルな枝振りを眺めていると、肺の血管図を想起してしまいます。
ということは、その生成パラメトリックも同じなのでは…。
物理に疎い僕には、イメージでしか語れませんけど。
    ↓
図198-1. 成人の立位胸部X線正面像にみられる肺血管陰影の模式図(右肺)

古都 奈良の秋 Vol.2

2008年11月18日 23時07分11秒 | トラベルフォト
東大寺 大仏殿の北側にある大仏池。
その池の脇にある大銀杏は、こんなにも黄色く染まっています。
まるで黄色い塗料を全身に受けたかのような単色の世界に、しばし溜息。
銀杏(ぎんなん)の実が発する、あの独特の匂いもそこかしこからふわりと漂い、もしかするとこの鹿達もそれを目当てに、朝一番の食事なのかもしれません。
見れば、鹿の装いも冬毛に変わっていて、今週から、いよいよ本格的な寒さが到来しそうです。

古都 奈良の秋

2008年11月17日 22時43分47秒 | トラベルフォト
遂にやってきました古都の秋。
今日から奈良の紅葉、秋の風景をピックアップします。
写真は、東大寺法華堂の南に位置する手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)の神宝殿。
その正面に据えた楓の葉が、今まさに色変わりをしている真っ最中。
その楓の向こう側、神宝殿の扉をしっかりとお守りしている、吉田流の四垂の紙垂(しで)との組み合わせが、日本古来からの秋の景色を表しています。
これを見ていると、情緒溢れる日本の秋の風景は、私たちの文化と美意識を象徴する美しい存在であることを改めて感じます。
文化の秋、芸術の秋とは使い古された言葉ですが、自然が鮮やかな色を纏うこの時期、心が静かに沸き立ってくるのは、僕だけではないはず。

□□□ この写真は、下記ストックフォトサイト「PIXTA」にて販売中です □□□



ハンティング・トロフィー Vol.4

2008年11月16日 23時02分16秒 | インテリア雑貨
どうでしょうか、堂々としたこの雄姿。
頭に大きな箆(へら)型の角を持つ“ヘラジカ:Moose”です。
垂れ下がった咽頭部の肉垂もちゃんと再現した精巧さ。
あまりに大きな角が二枚もあるため、300円ガチャガチャカプセルになんとか入りきったという迫力のボリューム感。
この、王冠にも似たこの角。大きいものでは両翼で2m近くあるとのことですから、大人が両手をいっぱいに広げても足りないほどの大きさ。
ヘラジカが、もしも目の前に現れたとしたら、おそらく視線は釘付け、体は硬直してしまうでしょう。
対して、妙に丸くて大きい鼻先の形は、ピクサー映画に出てきそうなデフォルメされた人懐っこいCGアニメキャラクター風にも見えます。
いい顔してます。


ハンティング・トロフィー Vol.3

2008年11月15日 22時40分30秒 | インテリア雑貨
険しい山岳地帯に生息し、急峻な崖を軽々と飛びわたる華麗な羊、“ドールシープ:Dall's Sheep"です。
見ごたえのあるこの巻き角。一周してこの形になるのには約7年から8年かかるとか。
しかし、注目したいのは成長の時間ではなく、その形の美しさ。
きれいな螺旋形の中には、オウムガイの断面でおなじみの黄金比が潜んでいます。
滑らかで優雅に巻いている曲線には、ゴールデンスパイラルの秘密が隠されていたのです。
そして、このフィギュアのこだわりはその瞳にまで。
山羊や羊特有の横一文字の瞳。
これは、明るい場所で瞳孔を細めても、水平方向を広く見渡すためなのだそうです。
なるほど。