GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

PRADA 大阪心斎橋店

2014年10月28日 22時26分25秒 | 建築

金糸と銀糸が交互に織り合わされたような、精緻なファザード。

去年の7月にオープンしたPRADA 大阪心斎橋店は、PRADA 青山に次いで日本で2番目の広さを誇るPRADAの大型旗艦店。

建築を担当したのは、Roberto Baciocchi(ロベルト・バチョッキ)氏。

近くでその外観を見上げてみると、シルバーとゴールドの隣り合う縦板が、ほんの僅かな角度で交差し合い、絶妙なグラデーションのリズムを刻んでいます。

その緻密な重なりを見ていると、高額紙幣が何枚も入っているような、高級水引の豪華な細工を思わせます。

シンプルかつゴージャス。

そんな相反する要素が見事に融合した、プラダのフラッグシップショップのデザインに、思わず感心してしまいました。

HUGO BOSS STORE 表参道店

2014年09月30日 21時56分21秒 | 建築

モダンなガラスの建築がひしめく中、HUGO BOSS STORE 表参道店の外観はシック&ダンディ。

昨年末、表参道に姿を現したHUGO BOSSの路面店は、建築家の團紀彦(だんのりひこ)氏の手によるもの。

巨大なコンクリートの柱を丸く結いあげたようなトーチ型のフォルムは、マッシヴな重厚感を漂わせていますが、人工的なテクチャーで外観を構成しているにも関わらず、建築全体がまるでひとつの巨木のよう。

そのロゴのおかげで、どうしても缶コーヒーを連想してしまうのですが、もちろんこちらはファッションブランド。

メンズライクで重厚な雰囲気が、周りの空気を引き締めています。

東急プラザ 表参道原宿

2014年09月20日 21時19分51秒 | 建築

第五使徒ラミエルか?とも見えるこのアングル。

東急プラザ 表参道原宿のファサードを内側から撮影した写真です。

ラフォーレ原宿の頭の一部が鏡像となって写っているところから分かる通り、ちょうどエレベーターの降り口あたりでシャッターを切りました。

NAP建築設計事務所による、アルミのポリゴン多面体のファサードは、目まぐるしく移り変わる原宿の街の姿そのもののようにも見える、都市的でとても印象的なデザイン。

どこから撮っても、いつ撮影しても、一時として同じものには写らない、現実社会の万華鏡。

それは、喧騒の風景をモチーフとした、キュビズムの作品のようです。

虎ノ門ヒルズ

2014年08月17日 21時56分37秒 | 建築

新橋から真っ直ぐに延びた新虎通り。

幅員40mという幅広の通りを歩いていくと、その視界の先には天高く聳(そび)える虎ノ門ヒルズが見えてきました。

結構大きいな、というのが第一印象でしたが、それもそのはず、なんと都内で最も高い建物だとか。

地上高243mの都庁よりも、248mのミッドタウンよりも高い、全高最高部は255.5m。

何かの間違いで、アンダーズ東京に泊まることがあったとしたら、その眺めはきっとすばらしいんだろうなぁ…、と想像してしまいます。

いやいや待てよ、六本木ヒルズ族と同様、ここ虎ノ門ヒルズレジデンスに住む人達もいるんだ、と思うと、溜息しか出てきません。

しかし、青空に映えるスカイブルーの真新しいビルは、とてもクリーンな印象。

アトリウム内にも、ガーデンにも、多くのオープンスペースが設けてあり、大人のための憩いの空間を満喫することができました。

LOUIS VUITTON 松屋銀座店

2014年05月11日 17時05分20秒 | 建築

昨年9月にリニューアルオープンしたLOUIS VUITTON 松屋銀座店。

建築は、表参道店や福岡店等を手がけた青木淳氏が担当。

ヴィトン定番の柄であるダミエ・パターンを大小組み合わせ、しかも曲線と曲面とで有機的につなぎ合わせる、新たな解釈で外観を覆っています。

そのつなぎ目から漏れ出てるライトアップが美しい夜の表情も素敵なのですが、朝の表情もまた格別。

中央通りをはさんで建つCHANEL GINZAに朝日が反射して、その煌きが、柔らかなダミエ・パターンにキラキラと波紋のように映り込むのです。

シャネルによってヴィトンがより美しく変貌するというのも、何か不思議な現象ですが、初夏の快晴、AM 9:30、このような光景が見られたのです。

東京スカイツリー

2012年12月11日 22時03分26秒 | 建築

Canon EOS 6Dが誇る最新のフルサイズセンサーによる高感度性能はどうか。

キヤノンの一眼レフでは最も新しいセンサーですから、当然その期待も高まります。

十間橋から望む東京スカイツリー、17時まで待っていたらこの日のライトアップは冬季限定の“冬雅”。
向かって左側面は白銀、右側面は江戸紫というコンビ色。

6Dを三脚にセットし、ライブビューモニターを見ながらアングルを定めていると、だんだん気温が下がっていくのを感じます。
絞りをf11、シャッタースピード10秒で露出を決め、シャッターを切ったのがこの写真。

澄み切った夕暮れのブルーグラデーションは非常になめらかで、40Dの時に苦労したバンディングも見られません。

また、鉄塔の一本一本がクリアで解像力も抜群。JPGでこの大きさに圧縮しても、その差は歴然です。

この階調の深さが、フルサイズセンサーの持つ懐の深さなのでしょう。

実感です。

横浜 大さん橋国際客船ターミナル Vol.2

2012年11月02日 15時49分14秒 | 建築

大さん橋のウッドデッキを、端から端まで一望にできる側面の回廊に立ってみると、なんだかまるで空港の上のよう。

本来客船を待つこの場所ですが、まっすぐ前方に伸びる気持ちいいほどのパースを目の当たりにし、心が自然に開放されてくるのです。

視線の先には空と海。気持ちがいいに決まっています。

早朝、デッキをジョギングコースにしている人を見かけましたが、これはなんとも贅沢。

川縁の長い土手や、国立公園内のジョギングコースなど、走る環境としてうらやましくなるようなロケーションにいくつか出会ってきましたが、ここは別格。

朝日を受けて走るのも、夕日とともに走るのも、はたまた港のイルミネーションをバックに走るのも。
こんなところに住めたら毎日走りに出かけてしまいそう。

東京駅 Vol.2

2012年10月04日 23時38分20秒 | 建築

2007年から始まった東京駅の修復工事も、月曜日の10月1日にようやく完了。

中でも南北のドームは、約100年前の竣工当時の姿が蘇ったということで完成前から多くの話題に。

古くて新しい新生東京駅の顔をさっそく見に行ってきました。

まずは、鮮やかなたまご色とクラシカルな内装が特徴的なドームを、内側からじっくりと観察。

ドーム中心の真下に立ち、真っ直ぐ見上げた八角形の天井を見ると、全ての角に真っ白な鷲が大きな翼を広げています、

そしてその一段下、アーチとアーチとの間に埋め込まれたターコイズブルーの丸窓中心には、それぞれ異なる文様がレリーフとして埋め込まれています。

調べてみると、ひとつひとつがそれぞれその方角と一体となった十二支の動物とのこと。

欧州懐古調の美しい意匠ですが、ディティールに関してはあくまでも和。

それはやっぱり東京駅ですから。

渋谷ヒカリエ

2012年07月08日 19時24分44秒 | 建築

4月の開業以来、渋谷の人の流れを確実に変えた、渋谷ヒカリエ。

東京の文化発信地のひとつである渋谷の駅前でありながら、どことなく地味な印象が拭えなかった東口。

そのイメージは確かに変わりました。

渋谷駅から直結で中空を繋いだガラスの回廊を抜けてヒカリエへ。

数多くのライフスタイルショップが揃ったという、東急グループの新たな提案にわくわくしながら、新しい渋谷の空気を感じに、さっそく体験してきました。

しかし東京の街は、やはりガラスの建築が良く似合います。

代々木VILLAGE by kurkku

2012年06月28日 22時56分42秒 | 建築

昨年11月にオープンして、約半年。
代々木ゼミナール本部校の旧校舎跡地、600坪もの敷地に現れた複合商業施設“代々木VILLAGE”に行ってきました。

ミスチルやレミオロメンなど数多くのアーティストを手がける音楽プロデューサー、小林武史氏がプロデュースという異色の空間。

敷地内のあちらこちらを埋め尽くす世界の珍しい植物をながめていると、この場所が都会の真ん中であることを忘れさせ、不思議な心のオアシス感を感じさせるのです。

代々木VILLAGEに参加するインショップのほとんどが、オープンエアな発想で店を構えているためか、店と店との垣根がなく、この空間全体がひとつのプライベート・カフェのような、居心地のいいあたたかい空気につつまれています。

元モンド・グロッソの大沢伸一氏や、インテリアデザイナーの片山正通氏など、錚々たるメンバーもプロデューサー陣に加えて完成したこの村の今後に、目が離せません。

Maison Hermes Ginza (メゾン エルメス 銀座)

2012年03月04日 10時53分31秒 | 建築

銀座 数寄屋橋交差点に聳(そび)え立つガラスの直方体。

Maison Hermes Ginza (メゾン エルメス 銀座)は、竣工からすでに10年以上も経ちますが、その無垢で静かな佇まいは、今も独自の存在感をこの場所で示し続けています。

ガラスブロックだけで埋め尽くされたファサードに身を包んで、内と外との境界をより近づけることで、日中は外からの光を取り込み、また、夜間は中から光を放つ生命体のような存在。

また、周囲の風景をガラスの壁が優しく写し出し、淡く同化しつつもしっかりと主張する外観は、大人の上質なゆとりを感じさせます。

設計はレンゾ・ピアノ。

関西国際空港のような、開放的で軽やかな建築を手掛ける一方、こうしたシック上質なスタイルも実現させることができるアーキテクチャー。

耐震設計に対する疑問を投げかけられていたらしいのですが、今ではすっかり銀座の顔のひとつになりました。

TOKYO SKY TREE (東京スカイツリー) Vol.7

2011年06月08日 23時07分18秒 | 建築

高くないですか?展望台の料金プラン。

約1年後となる2012年5月22日に開業を迎えるTOKYO SKY TREE (東京スカイツリー)。

第1展望台までが大人が2000円。更にその上の第2展望台までとなると、プラス1000円。つまり450m上空の景色を見るために、一人3000円かかるのです。

もちろん、自立式電波塔としては世界一の高さを誇る東京スカイツリーですから、世界初の技術が結晶された素晴らしい建築であることは理解するのですが、なにしろこのデフレ時代。

消費税も倍増するのかというこんな空気の中、消費者の財布の紐は固く閉じ、行動は慎重を期するようになっています。

世界に誇る東京スカイツリーなのだから、できるだけ多くのみんなで応援したいのに…。

ちょっと残念なニュースを聞いて、写真も1年ほど前の第1展望台のない時に撮影したものを掲載しました。

料金設定、なんとか見直しできないものでしょうか…。

OSAKA STATION CITY(大阪ステーションシティ) Vol.2

2011年06月05日 15時42分30秒 | 建築

大阪ステーションシティの大屋根の下、時空(とき)の広場のノースゲート側に立っているのが、この金時計。

真向いのサウスゲート側には同じ形でシルバーの銀時計が立っています。

大阪駅の真上に位置する、この広場での待ち合わせにぴったりな二つの大時計は、大阪ステーションシティを象徴する代表的なモニュメントです。

この金時計から上方を見上げると、ちょうど大屋根の付け根を仰ぐことができ、この大空間のスケールの大さと壮大な高さを実感することができるのです。

こんなにも開放的な空気を、いつの季節でも楽しめるだけでなく、雨に濡れる心配もいらないというのがうれしい仕掛け。

二つの大きなビルの間に屋根をかけただけなのですが、いつでも自然の空気が流れ、エアコンいらずで四季を感じることができる、これまでの公共商業施設ではあまりなかった、シンプル発想。

とても居心地のいい空間です。

OSAKA STATION CITY(大阪ステーションシティ)

2011年06月04日 22時43分31秒 | 建築

5月4日に開業を迎えてちょうど一か月、国内でも最大級の巨大な大屋根を持つ、大阪ステーションシティに行ってみました。

JR大阪三越伊勢丹が入るノースゲートビルディングと、大丸梅田店の入るサウスゲートビルディングを南北につなぐ幅広い通路が、この時空(とき)の広場。

大屋根の真下、大阪駅舎の真上、五階に位置するこの広場から下を眺めると、巨大なジオラマが目の前に広がっていたのです。

実際に子供たちは皆一様に、目を輝かせながらホームに出入りする様々な電車の発着する様子に見入っていました。

もちろん、僕も。

実際に来てみるまでは、大阪ステーションシティの目玉として設計されたこの大屋根に、一体どんな意味があるのだろうと思っていましたが、訪れてみるとその心地よさを確かに実感しました。

大屋根が優しく遮ってくれる厳しい日差し。広大な空間を吹き抜ける自然の風の気持ち良さ。まるでスタジアムにいるかのような解放感と安心感は、従来の無機質な駅ビルのイメージとは全く違います。

通勤・通学で毎日訪れる人たちが、とてもうらやましく思えるのでした。


TOKYO SKY TREE (東京スカイツリー) Vol.6

2010年08月16日 21時33分21秒 | 建築

世界一の高さとなることを約束された電波塔、東京スカイツリー。

世界一ということは、そのタワーの建設/工法は未だ誰も経験したことがないということ。

先月NHKの「ワンダー×ワンダー」で放送した「ほぼ完全公開! 東京スカイツリー」で、その驚くべき建設現場の秘密を紹介していました。

中でも、超巨大タワーの建設における最も重要なキモは、なんといってもクレーン。

今回のために特注したという、石川島運搬機械製のタワークレーンは、これまでとは使用条件の全く異なる雲上での使用を前提としています。

上空では、真横から飛んでくるという雷や、突然の強風、タワー上部での大きな揺れなど、さまざまな状況を想定しなければならず、そうした数々のリスクをクリアしたのが、このオーダーメードのハイテククレーンなのです

400mの高さへと垂直に引き上げられる鉄骨と、太陽の光を受けて光る、まっすぐに伸びたワイヤーを見ながら、「誰もが成し遂げたことのない前人未到の仕事って、凄いなぁ…」と灌漑に耽ってしまいました。