GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

春日大社 Vol.2

2008年04月30日 12時35分02秒 | 
砂ずりの藤、花穂の花つきはまだ6分といったところでしたが、その中で最も長く垂れている藤を前に、楼門を写しました。
朱と藤色はなぜこんなにも映えるのでしょうか。
桧皮吹きの屋根下の垂木や、縁台下の三手先の縁に塗られた黄色が、朱の中に小気味良いアクセントを加えています。
そういえばこの藤の時期、春日大社の巫女さんの髪飾りは、みな藤の飾りになっていました。
季節に合わせた美しい演出。
この時期にしか見ることが出来ない、ちょっとしたプレミアです。

春日大社

2008年04月29日 23時48分48秒 | 
すっかり初夏の季節となったこの頃。
藤の花があちらこちらで咲き始めています。
奈良 春日大社では「砂ずりの藤」が開花していました。
毎年藤の花穂が1mを勇に超え、地面の砂を擦るほどの様子から名付けられた、境内に自生するこの藤棚。
満開まではあともう少しといったところでしょうか。
まだ熊蜂もほとんど来ていない藤棚の下では、ふわりと風がなびくと、きれいな香りだけが静かに舞い、日差しがやさしく人が少ない朝一番の境内には、とても心地よい時間が流れていました。

日本の桜 ― 興福寺・五重塔 ―

2008年04月28日 23時40分13秒 | 
興福寺 三重塔では紅枝垂れ桜との組み合わせでしたが、こちら五重塔はソメイヨシノとのペア・ショットです。
観光写真のようなアングルですが、仏搭と桜の組み合わせは、やはり日本の春を代表する風景です。
連休を迎えた日本列島。すでに初夏を思わせるような気温が続いています。
初々しい桜の後、色鮮やかな薄紫の季節がやってきました。
そうです。
明日は艶やかな藤です。

日本の桜 ― 永観堂 ―

2008年04月27日 15時55分35秒 | 
京都南禅寺から永観堂を横目に、鹿ヶ谷通りを北に歩いていると、土塀の上に三色の花が。
紅梅を間に挟んで、白と薄紅の桜が重なる色のグラデーション。
思いがけない発見にうれしくなって、シャッターを切りました。
梅も桜も同じバラ科サクラ属。
きれいに揃った色のアンサンブルは、同じ姉妹ならでは。
それにしても、紅梅の鮮やかな赤。
自然の作り出す色はとてもきれいなものです。

日本の桜 ― 大野寺 ―

2008年04月26日 16時27分49秒 | 
境内から溢れんばかりの見事な枝垂れ桜で有名な、奈良の大野寺です。
寺院の前を流れる宇陀川の対岸には、鎌倉初期に刻まれた磨崖仏を見ることが出来ます。
三八尺(11.5m)もの高さになる、岸壁に線刻された弥勒仏を、大野寺の本堂の前に咲く小糸枝垂れ桜越しに望むこのアングルは、大野寺ならではの穏やかな風景。
樹齢300年の、真っ白な小糸枝垂れ桜は、その重ねた年月を全く感じさせないほど若々しく、数え切れないほど沢山の小さな花を咲かせていました。

日本の桜 ― 神苑 ―

2008年04月25日 23時36分49秒 | 
平安神宮の神苑。紅色の絨毯とは正にこれのこと。
入り口の門をくぐると目の前に現れる桃色一色のキャンバスは、訪れた人達を圧倒する存在感を示していました。
紅枝垂の下を通ると、まるで桜の屋根の下を歩いているかのようでした。
訪れる人達の顔は皆一様に生き生きとしていましたが、それもそのはず。
ピンクは若返りの色なのです。
色彩学による実験でも明らかになっているピンク色の効果。
ピンク色の空気を吸い込むイメージトレーニングによって、容姿や体が若返ってくるそうです。
ただ、この色彩呼吸法、半年続けなければ効果がないとか。
本当に若返るためには、やっぱり努力が必要なのです。

日本の桜 ― 平安神宮 ―

2008年04月24日 22時57分09秒 | 
京都 平安神宮、4月の初め、本殿の裏に広がる広大な神苑では紅枝垂桜が咲き誇り、苑内は紅色に染まる見事な世界が広がっていました。
写真は東神苑、栖鳳池(せいほういけ)です。
泰平閣に腰掛けて池を眺めていると、白鷺がゆっくりと獲物を探している場面に出くわしました。
ちょっと場所を変えて、紅枝垂、栖鳳池、白鷺、そして親子亀が収まるアングルを見つけました。
さて、上と下が逆配置の親子亀。
どこにいるのか分かりますでしょうか。

日本の桜 ― 清水寺 ―

2008年04月23日 23時59分13秒 | 
京都 清水寺といえば、本堂の舞台と三重塔が有名ですが、写真は、広い境内の南の奥、丘の上にひっそりとたたずむ子安の塔と桜の風景です。
高さ15メートルの桧皮葺の三重塔は、ひなびた空気を醸し出しながらもなぜか惹かれてしまう魅力を持っています。
薬師寺の二連の新旧三重塔、東塔(730年築)と西塔(1981年築)を見比べると、どうしても築年数の古い東塔に目が行ってしまいます。
歩んできた年月分だけ、建物の文化的価値が積み重なって見えるからでしょうか。
この子安の塔も、ひなびて見えるからこそ価値が高く見えてきます。
この時期芽吹く新しい桜の花と、年月を重ねた寂びの見える三重塔。
こんな対照的な組み合わせは、お互いの姿を引き立てあう存在感を見せています。

日本の桜 ― 北向地蔵尊 ―

2008年04月22日 23時57分54秒 | 
奈良県大宇陀本郷にある、北向地蔵尊を脇にした桜の風景。
田圃の畦道。石垣の上の土壁の家屋。
古き良き日本の風景をそのまま留めた懐かしい景色を前に、郷愁に似た感情が沸き起こりました。
地蔵尊のお堂の上に掛けられた小さな瓦屋根が、切なくなるほど頼りなさげで、しっかりと寄り添う桜の太くてがっしりとした逞しい幹とのコンビは、とても微笑ましい相性です。
一年の中で最も華やぐこの時期に、思いがけず出会えた幸運に感謝です。

日本の桜 ― 興福寺 ―

2008年04月21日 23時56分53秒 | 
奈良 興福寺といえば、国宝の五重塔が有名ですが、こちらも国宝。三重塔です。
南円堂の奥、南側へ向かうと、やや小ぶりなこの三重塔が見えてきます。
あまり人の通りが少ないこのエリア。
足をのばして来て見ると、見事なほど色鮮やかな紅桜が咲き誇っていました。
枝垂れ越しに三重塔を眺めると、シンメトリーな搭のシルエットと、流れるような桜の姿とが、艶やかな対比を見せていました。
白、薄桃色、紅色。
桜の美しい色彩は、なぜに日本人の心を癒してくれるのでしょうか。

日本の桜 ― 氷室神社 ―

2008年04月20日 18時02分46秒 | 
奈良東大寺に向かう道程の左側、大きな枝垂れ桜で有名な氷室神社です。
ソメイヨシノより一足早く満開を迎える氷室神社の枝垂れ桜は、四脚門の前に鎮座する狛犬の横で、大きくて長い枝をいっぱいに広げていました。
この楼門の前に立ち、枝垂れの内側から桜を見ると、まるで降り注ぐ淡雪のよう。
力強い幹と繊細な桜の花とが紡ぐぎだす溜息の出るような美しさ。
これぞ日本の桜。
満開に咲き誇った時の溢れるような生命感は、いつでも日本人の心を揺さぶるのです。

日本の桜 ― 浮見堂 ―

2008年04月19日 17時10分06秒 | 
日本の春を飾る、桜の季節。
今年は予想外の長雨に祟られ、グッドシーズンとは言えない年でしたが、それでも桜は日本中できれいな姿を見せてくれました。
今日からしばらく、日本の桜の様々な表情を紹介していきたいと思います。

写真は、毎度定点観測のように風景の主題にしている、奈良の浮見堂です。
鷺池の岸辺にある満開のソメイヨシノが、六角堂とともに池面に映りこむ風景は、「日本の桜」と呼ぶに相応しい美しい画です。
この浮見堂。
日本の四季の移り変わりと共に、驚くほどその表情を変化させる不思議な場所なのです。
その七変化、ぜひとも比較して見てみてください。
    ↓
秋の浮見堂
    ↓
冬の浮見堂

ミラノ ガレリア Vol.3

2008年04月18日 23時49分12秒 | 建築
ガレリア(正式名:ヴィットリオ・エマヌエレ2世ガレリア)の完成は1877年。
確かに、130年もの歴史を感じさせる荘厳な概観です。
さすがにミラノのシンボルだけあり、ガレリアとドゥオーモ広場にはいつでも人で賑わっています。
それにしてもさすがイタリア、どこを見渡しても伊達男ばかり。
お腹の出ているオジサンも、髪の薄げな男性も、みな一様にカッコイイ。
自分の個性に合わせたファッションセンスの鋭さを見ると、ちょっとやそっとでは太刀打ちできない懐の深さを感じます。
そして何より、大人の男の身のこなしを、ごく自然に身につけているのです。
それは、ダンディズムと呼ぶのに相応しい、素敵な男の色気に他なりません。
真似が出来るのなら真似してみたい…

ミラノ ガレリア Vol.2

2008年04月17日 23時46分24秒 | 建築
クラシカルで巨大なガラスの天井の下、十字に交差するアーケードにはショップやカフェが軒を連ねます。
たとえ雨が降ろうと、ここのオープンカフェならば、いつでも開放感に溢れた素敵な雰囲気で、心地よい時間を過ごすことができるのです。
見上げてみれば、天井のアーチを生かしたスペースに施された数々のフレスコ画。
アートの国イタリアならではの、気高い意匠を施した建物です。
そして、何といっても素晴らしいのは、ガレリアの中心部分、クーポラ(丸屋根、円蓋、丸天井)です。
最長49mもあるこのクーポラ。曲面のガラスとアイアンで構成された芸術的な仕事には、思わずため息です。

ミラノ ガレリア

2008年04月16日 22時36分17秒 | 建築
今、イタリア ミラノでは、毎年恒例のインテリアイベント“ミラノ・サローネ”が行われています。
そのミラノの中心、ドゥオーモ広場の向かって左手に位置する巨大なアーケード、「ガレリア」です。
ここへ足を運んだ誰もが声を上げてしまうほど、美しく華麗な建築物。
その巨大で壮麗な存在は、そこに立つ自分自身が気高い存在になってしまうかのよう。
この閉じられた空間を、プレミアムなスペースへ変える建築家の類稀なる才能と優れた技能。
それはまさに魔法です。