GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

椿寿庵(ちんじゅあん) ~加賀の夕映え(かがのゆうばえ)~

2011年03月31日 23時05分46秒 | 

「加賀の夕映え(かがのゆうばえ)」という名前ですから、産地はもちろん石川。

ところでちょっと調べてみたら、さすがは加賀百万石。「加賀~」とつく椿の名前がたくさんありました。

加賀友禅(かがゆうぜん)、加賀の白梅(かがのしらうめ)、加賀八朔(かがはっさく)、加賀腰蓑(かがこしみの)、加賀小絞(かがこしぼり)…。

当時石高トップ、前田家のお膝元で生まれ育った椿だけあって、その名前だけでなく顔立ちにもどこか気品が漂います。

そして、この美しい赤。

まるで、日本海に沈む美しい夕日の輝きが目に浮かぶようです。(見たことはないんですが…)

Sebastian Vettel (セバスチャン・ベッテル)

2011年03月29日 21時53分36秒 | スポーツ

「KERS」「DRS」「PIRELLI」。

2011年のF1シーズンに大きな変革をもたらす3つのキーワード。

2009年に登場した運動エネルギー回生システム、KERS(カーズ)の採用により、まるで「よろしくメカドック」のニトロばりの時限付きパワーアップバトルの応酬が可能になりました。

こうしたエンジン回りの強化に加え、更にアグレッシブなレース展開を加速させるのが可変リアウイング、DRS(Drag Reduction System)。

リアウイングを可変させることでダウンフォースを減少させ、背後からの追い抜きの機会を大幅にアップさせる空力システム。

これら最新レーシングテクノロジーを乗せたハイテクF1マシンを、20年ぶりにF1へと復帰したピレリタイアが支えます。

コース上での追い抜きのシーンをより重視した今年のレギュレーション変更は、その内容を聞いただけで、このシーズンの行方を十分に期待させてくれます。
(写真は2010年のセバスチャン・ベッテルです。)

アルハンブラ宮殿(La Alhambra) Vol.6

2011年03月27日 18時14分12秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

メスアール宮の天井を見上げた時、しばし言葉を失いました。

複雑に入り組んだ、しかし整然とレイアウトされた幾何学模様の木組み天井。

実にモダンです。

アルハンブラ宮殿は数世紀に亘って増築/拡張を繰り返してきたので、正確には分かりませんが、少なくとも500年以上昔に造られたこの内装と仕上げ。
それが今もって全く新鮮に目に映るのは、驚くべきことです。

精緻に組まれた組木の技、破綻なく均等の間隔で刻まれた壁面の彫刻。

人知を超えて存在する匠の仕事に、ただひたすら見入ってしまったその時間。しばらく時が止まっていました。

アルハンブラ宮殿(La Alhambra) Vol.5

2011年03月26日 16時00分29秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

さてこれは?

鹿?キリン?それともアルパカ?

正確な答えは分かりませんが、どうやら鹿が正解のようです。

メスアールの祈祷室へと足を運んだ時、外を眺める窓ガラスにこの動物のシルエットが貼りつけてありました。

初めに見た時はその細工がよく分からず、遠くに見えるアルバイシン地区をバックに、まるで切り絵の鹿が宙に浮いているように見えたのです。

あれっ?と思って良く見ると、なんとも味わい深いアウトライン。

ゆるやかな曲線で構成された鹿のモチーフは今にも動き出しそうです。

精緻な彫刻が所狭しと入り組んだアルハンブラ宮殿の中にあって、ほんのりと癒される唯一のユル空間でした。

アルハンブラ宮殿(La Alhambra) Vol.4

2011年03月25日 21時00分19秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

アルハンブラ宮殿の中にあって、一種異彩を放つ建築、それがこのカルロス5世宮殿。

宮殿内ツアーの早々に訪れる場所なので、とにかくテンションの高い状態で見始めるのですが、この建築はアルハンブラの中では非オリジナル。非イスラム建築。

なので、ツアーガイドからの説明もちょっと渋い表情。

アルハンブラ宮殿がキリスト教徒に手に渡った後、カルロス5世がこの場所に自らの宮殿を建てることを思い立ち、周囲のイスラム様式とは全く異なる、ルネッサンス調の建築の建設を命じたのです。

方形の外観の中心には、コロッセオを思わせる円形のドームを組み合わせ、自らが生まれ育った文化と様式を、イスラム建築の中に再現。

しかし後に、そのようなちぐはぐな行いを恥じ、後悔の念に沈んだとか。

そんな歴史の1シーンを説明されることで、初めて理解できる異建築の謎でした。

アルハンブラ宮殿(La Alhambra) Vol.3

2011年03月24日 22時16分48秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

偶像崇拝を禁じたイスラムの宗教建築において、その内外装に数多く描かれているのは、カリグラフィー(アラビア文字)と植物文様(アラベスク)。

蔓や草などの抽象柄が幾何学的に構成され、その合間に描かれた文字にはコーランの一文。

このパターンの繰り返しが見渡す限り、永遠に続いて行く無限ループの世界。

どのようにして、これほどまで精巧に同じ模様を再現しているのか、見当もつきませんが、ツアーガイドの話によると、何か型のようなものがあるのだとか。

なるほど、でなければ前後左右、これほど複雑な模様がピタッと収まらないよなぁ…と、灌漑に耽ってしまうのでした。

そうか、型か…。

いや、でも装飾が施された壁面の角が直角に折れ曲がっているんだけど、これは??

アルハンブラ宮殿(La Alhambra) Vol.2

2011年03月23日 22時03分56秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

アルハンブラ宮殿と水。
そこには、とても重要な繋がりがあります。

中東の砂漠を生活の場としていた多くのイスラム教徒にとって、“水”は生命そのもの。

豊かに水を湛えたこの離宮は、まさに地上のオアシスでした。

遠く離れたシエラ・ネバダ山脈の雪解け水を、イスラムの誇る土木技術によって宮殿へと引き込み、王宮の中は数多くの水路が張り巡らされた近代的な城へと作り上げられたのです。

そしてこのように、アラヤネスのパティオの中央には、まるで巨大なプールのようにたっぷりと水が湛(たた)えられています。

ちなみに、この池の両側はかつての王の4人の正室が住む部屋であったとか。

現在の近代ホテルの設備と遜色ないほどの贅沢な空間。

素晴らしい建築技術です。

アルハンブラ宮殿(La Alhambra)

2011年03月22日 21時12分41秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

アンダルシア州 グラナダ。

レコンキスタ(キリスト教徒による、イスラム教徒からのイベリア半島解放運動)の終焉を迎えたこの地に残る、スペイン国内におけるイスラム文化の最高芸術。
それが、アルハンブラ宮殿(La Alhambra)。

広大な敷地ゆえ、壮大な王宮の全容が掴みづらいのですが、宮殿内に一歩足を踏み入れれば、その幻想的な空間に誰もが圧倒されてしまいます。

見どころはもちろん装飾。

この空間にこれだけの密度を保った究極の細工と彫刻は、とても人間技には思えません。

唯一絶対神に対する熱い信仰心のなせる技なのか、それとも彫刻職人の技へのこだわりなのか、はたまた美しさへの飽くなき探求心からなのか。

アルハンブラへ訪れた人たちは、ただただその偉業を見つめるだけなのです。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~笑顔(えがお)~

2011年03月21日 09時48分38秒 | 

笑顔(えがお)。

なんて素敵な名前をつけたのでしょう。

元気よく開いたピンク色の花びらを撮影したあと、このかわいらしい椿の名前は一体…?と、その根元にあるネームプレートを見た途端、思わずこちらも笑顔になりました。

この花は、椿と山茶花(さざんか)の交配種で春山茶花(はるさざんか)の仲間。

詳しく言えば、“笑顔”という品種に絞りの入った「絞り笑顔」と言うそうです。

お日様を受けた時の明るい表情がとてもよく似合う、向日葵(ひまわり)のように元気な椿。

東北の皆さんに届けてあげたい、そんな花でした。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~白宝塔(はくほうとう)~

2011年03月20日 16時16分47秒 | 

「純白」

その無垢で一途な色彩は、究極の色。

光の三原色、R(赤)、G(緑)、B(青)は、それぞれの色を微妙に重ね合わせることで、全ての色を表現することができますが、そのRGBを100%で合わせると白になります。

ゆえに、白(W)は光の完全色。

その白色を全身に纏(まと)った美しい椿が、この白宝塔(はくほうとう)。

台湾生まれで、現地の呼び名はパイパオター(白宝塔)。

説明不要の、真っ直ぐな存在の椿です。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~Margaret Davis(マーガレット・デービス)~

2011年03月19日 11時32分02秒 | 

これって椿?  ほんとに!?

と、思わず呟いてしまったオーストラリア生まれの西洋椿、Margaret Davis(マーガレット・デービス)。

清楚でエレガント。先端がふくよかにカールした花びらのやさしい表情は、確かに西洋の美しい顔。

そして、そのかわいらしい形もさることながら、マーガレット・デービスの魅力は何と言っても紅覆輪(べにふくりん)。

覆輪とは、葉や花びらの外縁部の色調が、地と異なる色で周囲を縁取られた模様のこと。

まるで素敵な新作のドレスの柄を思わせるような、天然のグラフィックの魔法に、すっかり参ってしまいました。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~月光(がっこう)~

2011年03月18日 22時12分35秒 | 

通称“唐子咲き”と呼ばれるのが、この椿の花の中心部。

雄しべが花弁のように変化したこの丸い部分。ここが白いのを月光(がっこう)。
そして、花弁と同じ真っ赤な唐子咲きを持つのが、日光(じっこう)椿。

月と太陽。その雄しべの鮮やかな色の違いで、花の名前が決まったという、心憎いネーミング。

しかし、椿寿庵(ちんじゅあん)の月光はなぜか赤の混じった斑模様。これがまた
なんとも味わい深い。

この個性的な佇まいは、大人の風情を感じさせます。

美しさの基準。

さまざまです。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~Julia France(ジュリア・フランス)~

2011年03月17日 23時26分41秒 | 

まるで夢のようにふんわりと開いた、やさしい形の花びら。

そのやわらかくて淡い印象は、花の名前にも表れています。

“Julia France(ジュリア・フランス)”。

これって、本当に椿の名前?と、思わず疑ってしまいたくなるほどエレガントなネーミング。

アメリカ生まれの八重大輪の椿。薄紅色の頬を思わせる初々しいピンクがとても印象的。

見るほどに、ほんとうにかわいらしい花ですね。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~赤角倉(あかすみのくら)~

2011年03月16日 10時51分46秒 | 

フィボナッチ数列が生み出す美しい花弁の配列。

「数学は美しい」という事実は、素敵な花を見れば一目瞭然。

中心から規則的な配列で、綺麗な螺旋を描きながら完成する正円の美。

自然はいともあっさりと、生命の数列をアートに変えてしまうのですが、その行為を、全くの無作為で行っているというのが、なんとも不思議であり偉大なところでもあります。

なぜ無償で、人の目と心を潤してくれるのか?

なぜ、美の根源を知っているのか?

やがて黄金比へと近づいて行くこの数列のパターンは、時代を超えてもなお、人々を惹きつけて止まない美しい法則がそこに秘められているということを教えてくれるのです。

白梅とメジロ

2011年03月11日 08時50分07秒 | BIRD

まだまだ肌寒い日が続いていますが、そんな中、春らしい一枚が撮れました。

奈良公園の片岡梅林、もう3月を過ぎたという割には意外なほど冷え込んだ早朝。

赤、白、ピンクの梅の咲き具合を見てのんびりと散策しながら、梅の開花 とともに間近に姿を見せはじめるメジロの登場を待っていました。

ふと気がつくと、あのかわいらしい囀(さえず)りが、林の向こう側から聞こえてきました。

少し離れた白梅の木々の方へと足を向けると、三羽のメジロがそれぞれ思い思いに梅の花の蜜を吸っている様子。

僕に一番近かったこのメジロに、望遠の焦点を合わせてシャッターを切っていると、徐々に枝の先端へと移動していったメジロが、今まさに次の枝へと飛び渡る瞬間!

タイミング良く、その美しい羽ばたきの一瞬を、ファインダーの中に収めまることができました。