尾道ガウディハウス

数々の映画や小説の舞台となった、広島県　尾道。瀬戸内海を望む山腹沿いに家屋や
古寺が立ち並ぶ風情溢れる「坂の街」としても有名です。そんな懐かしい日本の風景を
眺めることのできるこの町に、「ガウディハウス」と呼ばれる不思議な家がある、との
噂を聞きました。

尾道を散策している時、ふと、そのガウディハウスの事を思い出し、そうだ今から
行ってみようと、駅でもらった尾道マップを片手に探索に行きました。しかし、マップ
のイラストからは曲がり角の位置が判別しづらく、スマホのグーグルマップで現在位置
と照らし合わせて、ようやく発見！

石段を上り、振り返ったその角から眺めたその姿は、正に異形（いぎょう）の家。ガウディ
ハウスというのはもちろん通称で、こちらの家は25年間空き家となっている、旧和泉家別邸
のこと。現在では、尾道空き家再生プロジェクトのシンボルとしての貴重な存在となって
います。実際目にすると、ガウディの建築とは似ても似つかないのですが、狭小空間に
過度の装飾的要素を詰め込んだ不思議な外観が“周囲の空気とは一線を隔している”という
意味では同じ背景を持っているのかも？

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グラナダ LOS TARANTOSのフラメンコダンサー

スペイン　アンダルシア地方、グラナダ。フラメンコが生まれたこの土地では、古くから
伝わる洞窟タブラオがあります。タブラオとは、フラメンコを舞うための板張りの舞台が
あるスペイン酒場の事。そして、かつて流浪の民が洞窟を住居としていた場所を舞台と
したのが、洞窟タブラオ。

アルハンブラ宮殿を見学したその夜、宮殿を一望できるというサクロモンテの丘へ向かい
ます。そこにある洞窟タブラオのひとつ、“LOS TARANTOS”で初めて本場のフラメンコを
目にしました。午後8:30からショーが始まりますが、舞台と客席の一部が同じフロアー！
あまりの近さに驚きました。

ショーの始まりは、大ベテラン（おばあさん）からスタートします。激しいステップは
ないものの、長年タブラオで培ってきた独特の“間”が、場の空気を引き締めます。その
間、若手の踊り子は壁際の椅子に座り手番を待ちます。写真手前から、トケ（ギター）、
カンタオール（男性の歌い手）、そしてバイラオーラ（女性の踊り手）が二人。そのうち
の一人が、カメラを構える私に向かって、鋭くも力強い視線を送っています。出番の前に
高まる集中力を妨げられたせいかもしれません。

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サコウユウコのフウリン ツバメ

目黒通りでインテリアショップ巡りをしていた時の事。ヴィンテージ家具や和雑貨、
北欧家具等を見て回るうち、目黒駅と都立大学駅のほぼ真ん中ほどまで歩いて来ました。
すると目の前には、かつてのホテル“ニュー目黒”をリノベーションしたCLASKA。
さっそく中に入り、Gallery & Shop“DO”の店内でぶらぶらと雑貨を見て回りました。

たっぷりと外光が差し込む店内は、とても居心地がいい空間。そんなロケーションに、
LOHASな雰囲気溢れる小粋な暮らしの道具たちが、そこかしこにディスプレイされて
います。アンティーク家具やナチュラルウッドの棚の上に飾られた商品は、どれも
みな自然体で素敵な感じ。

窓際の棚を見ていたら、ふと、このかわいい風鈴に目が留まりました。吹きガラス作家
のサコウユウコが手がける“宙吹き”のガラス雑貨、フウリン ツバメ。中の鈴の部分は
この他にヨツバやユキ、ハナやトリなどがあるのですが、私の目を奪ったのはこのツバメ。
一見家紋のようにも見えるシンメトリカルなグラフィックですが、どこか軽やかで今風。
なによりも風を感じるアートワークが風鈴にぴったりでとても涼しげ。作り手の思いが
真っ直ぐに心に届く素敵な小物に出会いました。


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BRAUN BN0211 Classic slim watch

BRAUNから、腕時計の2015年新作、BN0211 Classic slim watchが登場。Apple Watch
を身に付けるようになって以来、逆にスマート“でない”ウォッチが気になるように
なってしまいました。スマホの機能とは全く関係性のない、純粋なデザイン・ウォッチ
の動向が気にかかるのです。

先日ご紹介した、吉岡徳仁デザインのニュー・ウォッチ「V（ヴィ）」しかり、今回紹介
する、BRAUNのBN0211しかり、イマドキの新作ウォッチのデザインはどれもシンプルで
クリーン。過度な自己主張もなけれな、過剰なデフォルメもない。着心地のいい
ファッションにさりげなくフィットする品の良さが持ち味です。

今回の新作　BN0211も、その企業哲学でもある、一貫した機能主義によるシンプルな
デザインが貫かれていて、一瞬で「あ、これ、長く付き合えそう」と判断できます。
黒字にシルバーの読みやすい文字盤、ポップなイエローの秒針による小気味のいい
デザインアクセント。ミニマルでありながら、ストイックでない。絶妙なさじ加減が
ブラウンのデザインの最大の魅力です。

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Panasonic LUMIX DMC-GX8

世界で初めて、6軸コントロールの手振れ補正システムを搭載。その名も　”Dual I.S.”。
レンズ内手振れ補正が2軸、ボディ内手振れが4軸、合わせて6軸という強力な補正機能の
搭載は、頼もしい限り。手振れ補正同志の掛け合わせは問題なく実現できるんだ、という
素直な驚きです。

先般発表されたLUMIX DMC-G7に続いて、4K動画から静止画を切り出す“4Kフォト”も搭載。
4K動画を利用して、4Kフォトの静止画のピント位置を、後から決めることができる驚きの
機能、「フォーカスセレクト」機能を今後のファームアップで搭載予定。こちらも
ユニークな機能です。

現行機種GX7に引き続きチルト式EVFを搭載。ローアングル撮影で非常に重宝する、垂直
可動のEVF。チルト式液晶では眩しくて見づらい、晴天時のシチュエーションでもしっかり
見やすいのが魅力的。継承すべき機能を、しっかりと繋いてきたのは正しい判断と言え
ます。ミラーレスの良さが素直に現れていて、一眼レフメインユーザーとしては羨ましい
限りの新型GXです。

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金沢 21世紀美術館 ラビットチェア

金沢の21世紀美術館に訪れた時の事。この日は生憎朝から小雨が続いていました。
しかし、円形のガラスで覆われた美術館の館内は、どの方向からも光が差し込んでいて、
とても開放的で明るいイメージ。たとえ雨降りの日でも気分は上々です。

妹島和世氏と西沢立衛氏の建築家ユニット、SANAAの設計による21世紀美術館は、誰でも
自由に立ち寄れる解放区域と、有料の展示スペースとが混然一体となった、町の図書館
のような軽さを持つ美術館。来る人を拒まないポジティブ思考の素敵な空間です。

そんな明るい空間にぴったりはまる椅子が、このラビットチェア。同じくSANAAが
デザインしたキャラクター性に富んだユニークな椅子です。館内を歩いている中、
情報ラウンジ前の壁沿いに、ずらっと一列に並んでいました。左右非対称の手書き風の
アウトラインが、不思議な生命感を感じさせます。しばらく眺めていると、なんだか
ぴょんぴょん跳ねて動き出しそう！キュート！

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京都 平等院のモントブレチア

昨年4月に鳳凰堂の改修工事が完了してから、美しくなった平等院の姿を見に行って
ませんでした。訪れたのは、長雨の合間だった先週の日曜日。朝から雲が垂れ込めて
いましたが、徐々に雲間から青空が見え始め、境内を散策しているうちに太陽が顔を
出してきました。

鳳凰堂内の拝観用整理券を手に入れ、一時間後の拝観時間までの間、鳳凰堂の周囲を
阿字池に沿ってぐるりと歩いていました。北側から斜めに。東側から真正面に。
そして南側へと回った時に鐘楼への石段に向かう裏手の道がありました。

木々が生い茂る日陰の花壇に、オレンジ色の小さな花が連なって咲いているのを
見つけました。アヤメ科のモントブレチア。クロコスミアとも呼ばれる球根植物です。
枝分かれした花茎は、各先端にそれぞれ20輪ほどの花を咲かせるそうですが、１輪だけ
咲いていたこの花は13輪目。一斉に咲いている姿も美しいでしょうが、たった一輪だけ、
という姿も趣きがあります。

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京都 平等院 鳳凰堂

平等院　鳳凰堂といえば、日本国民誰もが知っている、十円硬貨の絵柄となった寺院。
硬貨の表側中心には、鳳凰堂を真正面から捉えたお馴染みのレリーフが、しっかりと
刻まれています。ちなみに「10」と「平成○年」と描かれた方は裏側なのだそうです。
（こちらが表だと思い込んでいた！）

1052年に、藤原頼道によって創建された阿弥陀堂。左右に広がる翼廊・尾廊を有した独自
の造り。大きく羽を広げた鳥のようなワイドなプロポーションと、屋根の上の両脇に掲げ
られた輝く鴟尾、鳳凰の存在によって、通称”鳳凰堂”と呼ばれるようになりました。
この水平に伸びる安定感と均整のとれた美しさは、まさに日本の美。繊細であり
ダイナミックな建築です。

北と南の翼廊を従えた阿弥陀堂は、当然のことながら左右対称。真正面から見ても、斜め
から見ても、そのスタイルは不動の安定感。しかし、ふと気づいたのです。御堂の前の
阿字池に映し出される鳳凰堂の姿は上下も対象。左右上下に対称を成す理想的なその姿は、
正に極楽浄土の宮殿。国宝に相応しい天下の日本建築が、そこにありました。

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Apple Watch レビュー⑦ ーカメラリモートー

Apple Watchのホーム画面に並んだアイコンの中で、iPhoneでよく見慣れたカメラの
アイコンがあります。でもカメラのシャッター部分にチェックマークがある…そうです。
Apple Watchのアプリ”カメラリモート”はその名の通り、iPhone内蔵のインカメラ、
アウトカメラのシャッターをリモートコントロールすることができるのです。

イン／アウトの切り替えはiPhone側で行い、例えばインカメラにセットすれば自撮りを
リモート！スマホ用三脚を使うか、壁にiPhoneを立てかけてアングルを決めたら、
Apple Watchのカメラリモートを起動します。すると、Apple Watchの小さな画面に
iPhoneのカメラの画像が表示され、画面下にはシャッターと３秒セルフタイマーの
アイコンが並びます。そこで、すかさずシャッターを押してしまうとApple Watch目線の
写真になってしまうので、セルフタイマーを押しましょう。

例えば、自撮り棒を使って撮影をすると、画質の低いインカメラを使うことになります。
iPhoneの場合、アウトカメラが800万画素なのに対して、インカメラは120万画素。高画質な
アウトカメラを使いたくても、液晶画面でアングルを確認することができません。しかし
カメラリモートを使えばインもアウトもリモート可能なので、高画質な自撮りももちろん
OK！これはイケてる機能です。

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