GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

台北 九份(チウフェン) Vol.2

2014年03月31日 21時53分56秒 | トラベルフォト

ほぼ豪雨に近い天候の中、台北 九份(チウフェン)を歩いて回りました。

中央通りの石段が続く豎崎路(スーチールー)を上り、やがて十字に交差するもう一つのメインストリート、基山街(チーシャンチェ)を右に折れしばらく道なりに進みます。

この激しい雨で、すでにシャッターを下ろしている店もちらほらと現れ、道なりに進んでいくうちに、だんだんと人影もまばらになってきました。

そんな中、ふと脇道へと視線を向けたときに見えた光景がこの写真。

打ち付ける雨が屋根に当たり、流れ落ちる雨水は石段の上を滝のように下ってきます。

まるで映画のセットのようだなぁ…と感心しながらも、ホテルのシャワーキャップで覆ったEOS 6Dを風雨から守りながら、必死に撮影した一枚がこの写真なのです。

氷室神社の枝垂れ桜

2014年03月29日 14時14分23秒 | トラベルフォト

奈良 氷室神社の枝垂れ桜は、毎年染井吉野の開花を待たずに満開を迎えます。

今年もそろそろだろうと早朝訪れてみました。

7時前に到着すると、境内にはすでに大勢の人だかりで賑わっています。見れば枝垂れ桜もほぼ満開。

特に混み合っていたのが直会殿前の桜の下。

それもそのはず、桜の下では鹿たちが群れをなして足元の芝生を食していたのです。

桜と一緒に鹿たちもフレームに収めようと、絵になるアングルを探して人の賑わいの中へと向かいました。

このところの暖かな陽気にせいでしょうか、鹿たちの体毛をよく見ればちょうど冬毛から夏毛へと抜かわるところ。
背中一面ぼさぼさで、若干みすぼらしくなったその立ち姿は、手放しでカワイイとは言えない状態。

曇り空からポツポツと雨が落ちてきましたが、鹿たちの食事はこのあともしばらく続いていました。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~中部唐錦(ちゅうぶからにしき)~

2014年03月25日 22時09分46秒 | 

しべの周辺がこんなにも複雑に入り乱れた表情を見たのは初めて。

中部唐錦(ちゅうぶからにしき)。

めしべと花弁が織り重なるように咲いた、とても華やかな椿の名前です。

その特異な咲き方に加え、その美しさを一層引き立てているのがこの透き通るようなピンクの色。

じっと見ていると、中国から渡来した美しい織物の幻が、今まさに目の前に展開されているかのような、煌びやかな錯覚に陥ります。

この日も、素敵な花に出会いました。

台北 龍山寺(ロンシャンスー)のバイク&自転車

2014年03月23日 09時51分48秒 | トラベルフォト

台北 龍山寺(ロンシャンスー)駅で朝のお粥を食べた後、再び歩いてお寺へと向かおうとしていた時のことです。

駅前の大通りで信号待ちしていると、台湾の名物とも言えるバイクの群れが、停止線の前に続々と集合し始めました。

先頭の車よりも前へ、そして、その先頭のバイクよりも更に前へとバイクが次々と押し寄せてくるのですが、その更に上を行くおばさんが自転車で登場!

小雨がパラつく天気でしたが、衣服も前かごも後ろかごまで雨天の装備もばっちりのおばさんは、停止線など眼中になく、横断歩道の真ん中まできて自転車待機。

おばさんも含め、皆様々な職業に従事していますが、台北の慌ただしい朝、前方遥か先を見つめるその眼差しのは真剣そのもの。

出勤時から全員が本気モードです。

南堀江 Enjoy! Cafe

2014年03月21日 22時49分53秒 | トラベルフォト

大阪 南堀江の家具通り「オレンジストリート(立花通り)」を行くと、十字路の角に見える“Enjoy! Cafe”のファンキーな外観。

目の覚めるようなターコイズブルーの外壁のペイントに加え、なんとも味わい深いのがこのアイアンの看板。

一瞬ここに温泉が?とも思えてしまう、なごみ系のシルエットが可愛らしいコーヒーカップのアウトラインが手作り感満載で、見ているだけで思わずほっこりとしてしまうのです。

店の中では、女性客を中心としたお客さんが、モーニングセットやカフェをテーブルに、思い思いに寛いでいます。

僕の興味は、堀江の家具・インテリアの方ですので、この素敵な看板だけを写真に収め、お店をあとにしました。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~赤角倉(あかすみのくら)~

2014年03月18日 21時53分49秒 | 

鉢の上の枝には、“赤角倉(あかすみのくら)”と書かれた小さなプレートが。

しかし肝心の花が見当たりません。

まだ早かったのかなと思いつつ、鉢の反対側に回り込んでみると、ありました。

自らの葉蔭に身を隠しているかのように、これから咲き始めようとしている花が一輪見えました。

今まさにこれからというその姿をしっかり正面から捉えようと思い、花に対して正対する位置から見てみると、開きかけの花びらが折り重なる、柔らかい曲線のハーモニーが目に入ってきました。

満開の花には見られないこの初々しいラインがなぜか、柔らかい赤ちゃんのほっぺたに思えたのです。

台北 龍山寺(ロンシャンスー)の裏通り

2014年03月16日 11時49分25秒 | トラベルフォト

台北 龍山寺(ロンシャンスー)駅、朝7時半。

まずは朝食を食べようと、ガイドブックに載っていた周記肉粥店(ツォウチーロウツォウティエン)を探しに、駅前を左手に。

繁華街とは違う下町であることは分かってはいましたが、なかなかどうして、かなりの下町っぷり。

原付から漏れ出したオイルがアスファルトの上でテラテラ光っているし、店先のリヤカーにはガサガサとダンボールが山積み、路上には前夜のゴミが散乱。

ふと横道を振り返って見た風景がこの写真。

まあとにかくとっちらかって不衛生な路地だからでしょうか、おっちゃんはいつもの通りといった感じの長靴で、ライダーズジャケットを着た隣の相棒に話しかけています。

この通りの肉粥屋台には“15”と書いてあるので、おそらく一杯15元。日本円で45円ほどでしょうか。

もちろんここで食べる勇気はありませんでしたが、おっちゃん達には馴染みのエリアのようでした。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~姫白雪~

2014年03月15日 17時31分15秒 | 

八重の蓮華咲きが華やかな「姫白雪」。

外向きに反った細めの花弁のひとつひとつにフリルがあしらわれて、白雪の名に相応しい可憐な表情。

その呼び名のせいでしょうか、上映中のディズニー最新作「アナと雪の女王」のエルサの美しい巻き髪を連想させます。

小ぶりな花でややもすると見落としてしまいそうですが、じっと見つめていると、その透き通るような純白の花びらに吸い込まれてしまいそう。

この冬は寒さと大雪で悩まされましたが、日常の雑多な風景を真っ白に覆い隠してくれる、雪の美しさを感じさせてくれました。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~舞の袖~

2014年03月14日 22時09分29秒 | 

「舞の袖」。

なんとも優美な名前。

その名に違わぬ、ふくよかで女性らしい雰囲気を持った美しい椿です。

椿寿庵(ちんじゅあん)のハウスの引き戸を開けると、すぐ右手に植えてあるのがこの舞の袖。
この日は木全体が満開の花で溢れていました。

濃く鮮やかな紅色から、きれいなグラデーションを描きながら白覆輪へと移り変わる、美しい色彩の変化がとても印象的で、大ぶりのしべの形と合わせて、実に椿らしい咲き姿です。

台北 龍山寺(ロンシャンスー)の猫

2014年03月12日 21時40分19秒 | Street Cat

台湾三大パワースポットのうちの一つ、龍山寺(ロンシャンスー)。

早朝7時前に龍山寺駅を降り、駅前より寺へ向けて歩いていると、まだ6時台では朝食向けに開いている店はそれほど多くありません。

これから店を開けようかと、シャッターを上げて調理場で仕込みを開始したお店の軒先に、見ればここの飼い猫でしょうか。
青い首輪と小さな鈴をはめた茶トラ猫が、駅前広場の様子をじっと伺っています。

目の前で僕がしきりにシャッターを切っているのも関わらず、彼の関心はどこか別のところに。

日常の生活道具として、こってりと使い込まれたスクーターの横で、手入れの行き届いた茶トラの周囲だけ、凛とした空気が流れていました。

椿寿庵(ちんじゅあん) ~星車(ほしぐるま)~

2014年03月09日 14時13分43秒 | 

今年もまた椿の季節になりました。

大和郡山の椿寿庵(ちんじゅあん)に朝九時過ぎに訪れると、今日はまだいつもの女主人がおりません。

一足先にハウスの中に失礼してみると、とたんにカメラのレンズが真っ白に曇ります。

3月上旬の冷たい外気温との気温差に加え、ハウス内の高湿度のため、レンズの曇りはなかなか取れません。

冷え切ったカメラ本体の温度が室内の温度に慣れるまで、しばらく鉢の周りを眺めていると、濃紅と白の斑の花びらが見えてきました。

その名を“星車(ほしぐるま)”

思わずハッとさせられる美しい色彩のコントラスト。

うーん艶っぽいな…

椿寿庵(ちんじゅあん)、本日最も輝いていた椿にひとつでした。

奈良 お水取り 2014

2014年03月08日 16時56分08秒 | トラベルフォト

今年も奈良でお水取りが始まっています。

天平勝宝4年(752年)から始まり、今年で1263回。
大仏が焼け落ちても、日本が空襲にあった時でも本行が一度も絶えることはなく、現在まで続く不退の行法。

人が人のために続けてきた貴重な無形文化ですから、やはり今年のお水取りも見に行かざるを得ません。

二月堂の前庭で、お松明の登場を待つこと30分。
午後7時が過ぎると辺りの照明が一斉に消え、本堂の鐘がひとつ鳴り響きます。

燃え盛る松明の炎が石段の下から現れると、観客たちのどよめきが起こり、遂に姿を現しました。

本堂左手の欄干にぐわっと突き出た、重さ約40kgの巨大な松明。

これです。

本堂の軒裏を燃やさんばかりに立ち上る、この炎の姿を見に来たのです。

お松明は14日まで続きますが、この炎の行が終われば、奈良の春はもうすぐそこです。

大和な雛まつり 2014 菊屋

2014年03月05日 22時23分37秒 | トラベルフォト

天正十三年創業、約四百年続く老舗の和菓子店 菊屋。

こちらで展示されていた大和な雛まつりの雛段は、豪華な御殿雛。

東日本ではあまりお目にかかりませんが、昭和の中頃、京阪を中心とした西日本で見られた、御屋形(御殿)に住まうお雛様です。

雛段の一番上に鎮座するお屋敷の壮麗なこと。
しかし、本当の見所は更にその上、天井にあるのです。

現当主で二十六代目、代々受け継がれてきた和菓子の木型が、側面のガラス戸棚に、そして天井裏にびっしりと敷き詰められているのです。

まさに老舗。

歴史の深さが、正に目の前に提示されているこの説得力。

昭和生まれの御殿雛、老舗の空気にやや気圧されている感もありました。

大和郡山市 旧川本邸

2014年03月04日 22時12分57秒 | トラベルフォト

奈良 大和郡山市で開催されている“大和な雛まつり”の会場の目玉のひとつ、旧川本邸は、大正十三年に建てられたという三階建ての巨大な遊郭建築。

中へ入れば、階段の透かし窓や二階の小部屋等、なるほど確かにと思わせる、艶っぽい内装の意匠がそこかしこに施されてあり、なかなか見ていて飽きることがありません。

そんな中でも、特に印象深い細工がこの小窓。

ほんとに大正期に作られたのか?と頭を傾げたくなるような綺麗なハート型の下地窓です。

ボランティアスタッフのおばちゃんに聞いてみると、「面白いやろ、これ、桃尻言うらしいんよ」と教えてくれました。

遊郭建築の土間の吹き抜け、二階辺りの高さにくり抜かれたこの形。

現代では愛をシンボライズするこのデザイン、なんともストレートすぎる意匠ですが、大正時代に、果たしてどのような意味を込めて作り上げたのか、その真相を知りたいものです。

大和な雛まつり 2014 Vol.2

2014年03月03日 22時08分14秒 | トラベルフォト

旧川本邸内の二階に上がると、大和郡山市住在の方々から寄贈された、年代も様式も様々な雛人形が各スペースに飾られていました。

元は遊郭だったという邸内を回りながら、各小部屋に置かれた雛段の飾り付けを見ると、それぞれ少しづつ意匠は異なります。

次に邸内中庭を見下ろす廊下の突き当たりを見てみると、これまた珍しい竹雛が。

お内裏様とお雛様だけのシンプルな構成。しかもだるま型の雛人形です。

そのお顔をよく見てみれば、お内裏様の眉のなんと凛々しいこと。
そばに並んだお雛様のふっくらした愛らしい表情とは対照的な組み合わせ。

なんだか古き良き日本の、理想的な夫婦の姿を見たような、微笑ましい光景でした。