GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

軍艦島(ぐんかんじま) Vol.10

2011年05月31日 22時33分32秒 | トラベルフォト

海底炭鉱で大変な賑わいを見せた昭和中ごろの当時、軍艦島(端島)の中には小さな都市機能のすべてがありました。

小中学校や病院、公民館や寺院はもちろんのこと、島の高台に建つ1号棟の上には、島で唯一の神社、「端島神社」がありました。

写真左上に写る、縦に長い百葉箱のような建物が本殿(木造の拝殿はすでに全壊してしまったそうです)、そしてその向こう側に欠けた上部が見えるのが神社の鳥居です。

朽ち果てた1号棟と共に、かろうじて立っているというような状態の端島神社ですが、当時は島民たちが祈りをささげる神聖な場所であると同時に、子供たちの憩いのスペースでもあったとか。

今はもうそこに、賑わう人の声はありません。

軍艦島(ぐんかんじま) Vol.9

2011年05月30日 21時37分05秒 | トラベルフォト

昨日紹介した、貴志祐介の小説「ダークゾーン」の舞台となったのが、ここ軍艦島(ぐんかんじま)。

長崎港から南西約17㎞沖に浮かぶ、かつて海底炭鉱で栄えた人工島「端島(はしま)」が正式名称。

昭和の終わり、主要エネルギーが石炭から石油へと移行し、端島の炭鉱が閉山して以来、誰一人住まぬ無人の島となり三十有余年。

人の居ないゴーストタウンに容赦なく打ち付ける潮や海風、台風等の自然の猛威は、いつしかこの島全体を巨大な廃墟に変え、今の姿がここにあります。

写真は、一昨年2009年に解禁となった、軍艦島上陸ツアーに参加したときに撮影したもの。

島の高台に建てられた3号棟が中央奥に聳え立つのが見えます。

網膜に映るその一瞬で、深く胸をえぐる全島崩壊の悲壮のオーラは、見る者に何を語りかけているのでしょうか。

貴志祐介 「ダークゾーン」

2011年05月29日 09時49分29秒 | 

火蜥蜴(サラマンドラ)、鬼土偶(ゴーレム)、一つ眼(キユクロプス)、死の手(リーサル・タッチ)、皮翼猿(レムール)。

ある日、プロ棋士を目指す、奨励会三段の塚田裕史が目覚めると、このおぞましい怪物達を含め、十八体の駒を率いる「赤の王将(キング)」という立場に置かれているのだと告げられる。

対する敵は、同じく奨励会三段で腕を競い合うライバル、奥本博樹「青の王将(キング)」。

率いる怪物達は、毒蜥蜴(バシリスク)、青銅人(ターロス)、聖幼虫(ラルヴァ)、蛇女(ラミア)、始祖鳥(アーキー)以下、同じく全十八体の駒。

七戦四勝で勝利を収めないと、この世から消滅させられるという運命を背負わされ、赤軍の将としてやむなく争いに立ち向かうが、それぞれの持ち駒は、互いに拮抗した特殊能力があり、手の打ち方と攻略方法によって勝敗が喫するという、瞬時の判断力と高度なシュミレーション能力を試されるという実戦式のバーチャルウォー。

読み進むうちに頭の中では、青と赤の光が錯綜する鮮やかなビジュアルで戦闘が展開され、まるで新作のテレビゲームに没頭するように、次々にページをめくってしまうのです。

この戦闘の舞台となったのは、長崎沖にある軍艦島。

この巨大な廃墟の無人島には一昨年、上陸ツアーで訪れたことがあったので、背景となる地理的なリアリティと崩壊の空気感が更に加わり、物語への投入感は高まる一方。

青の王将(キング)との手筋の読み合いや、昇格(プロモーション)能力を秘めたモンスターの描写など、終始エンターテイメントで押し切る、一気読み確実な一冊です。

川島小鳥 「未来ちゃん」

2011年05月28日 15時06分26秒 | 

「この親の仇!!」とでも言い放つかのように、目の前の食べ物に挑みかかるパワフルな視線。

スマートフォンやスマートグリッドなど、世の中が急速にスマート化していくそんな中、ひとり強烈な存在感を放つ「未来ちゃん(仮称)」の、類まれなる個性に惚れ込んで撮影を続けたという、川島小鳥の写真集「未来ちゃん」。

この表紙で、疲れ切っていたハートのど真ん中を射抜かれた人が続出している、というのも深く頷けます。

媚びず、飾らず、ただひたすらに生きる。

こんなに小さな体の中から迸(ほとばし)る「未来ちゃん」のエネルギッシュな生き方が、ページをめくるたびに姿を現し、変幻自在の無垢な表情を前に、すっかり心を鷲掴みにされてしまうのです。

「おっ?」「うわー!!」「あらら…」と、見るたびに擬音を発せざるを得ないこと間違いなしの、素敵な写真集です。

BRIONVEGA(ブリオンベガ) Rodaiocubo.it TS525

2011年05月27日 19時23分10秒 | デジタルガジェット

レトロでキュートなイタリアのファッショナブル・プロダクトメーカー、BRIONVEGA(ブリオンベガ)から、ネット世代の新シリーズ、「Rodaiocubo.it TS525」が発売されました。

ピュアレッドやビビッドイエローといった、実に美しい発色を施した角丸のキュービックスタイルが特徴であった、かつてのポータブルラジオ「TS 502」のデザインモチーフをそのまま生かしながら、イマドキの音が楽しめるインターネットラジオや、iPhone/iPod touch用クレードルを搭載して再登場。

いいプロダクトというものは、いつ見ても新鮮。

スタイリッシュなインテリアにも、和み系のインテリアにも、はたまた、和テイストのインテリアさえもピッタリとはまってしまうのだから、BRIONVEGAは凄いのです。

HP Elite Slim L2201x

2011年05月26日 21時30分23秒 | デジタルガジェット

SAMSUNGが曲げ板ならば、hpは一枚板。

ディスプレイ本体の厚さは、驚異の超薄型10㎜!

こんなテレビがあったらなぁ…と、つい考えてしまいますが、これは液晶ディスプレイ。

アルミダイキャストによる薄型ボディと、ピアノブラックのフロントパネルで構成された、シンプルかつ高品位なデザインは、オフィスの印象をガラリと変えるだけでなく、ショールームや店舗用のディスプレイとしても最適。

薄さ、イコール美しさ、というアプローチに間違いはありません。

ただ、ここまで外観に拘ったのなら、できれば側面にボツボツと見える無骨なビスを、なんとかして見せない構造にして欲しかった…。

しかし、21.5型のフルHD液晶で、直販価格が33,600円。

驚愕のコストパフォーマンスの実現に対しては、全く文句がありません。

SAMSUNG S27/23A950D

2011年05月24日 22時09分24秒 | デジタルガジェット

デスクトップPC用の液晶モニターが、日本製でなくてもいいと思い始めたのはいつの頃でしょう。

ほんの5、6年前ならば、やっぱりモニターは日本製。
シャープかナナオかNEC。いや、三菱だっていいのを出しているぞ、と色々悩んだものでした。

でも、いつの間にか会社のモニターはDELLやhpになり、量販店の売り場に行けば、SAMSUNGとLGの世界。

それに自分用のPCはノートだし、液晶モニターにこだわることもないから、別にメイド・イン・ジャパンでなくても特に問題なし…と思っていたら、いつの間にかその機能とデザインは過激な進化を遂げていました。

アクティブシャッター式の3D液晶を搭載し、sRGB対比100%の色域。人感センサーによるエコモードは時代の流れにぴたりと合わせています。

そして、薄い金属板を柔らかく曲げたような、ユニークな片持ちフォルムは、他のどこにもないオリジナリティを主張しています。

単なるコストパフォーマンスだけでなく、その存在感で選ばれるようになったとしたら、その強さは本物です。

スペイン バルセロナの街並み

2011年05月22日 15時09分13秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

バルセロナの街中を歩き、世界遺産にも登録されているカタルーニャ音楽堂へと歩みを進めてきた時のことです。

音楽堂の前の小路、サム・ペレ・レザルト通りの向こう側に視線を向けると、ふと見えたユニークな交通標識に目が留まりました。

一般に、日本であっても、世界であっても、交通標識に求められる第一原則として、そのサインの示す内容が、誰にでも瞬時に判読できることが求められます。

その基本を踏まえ、高速で移動する二輪車/四輪車のドライバーの目線になって、再びブルーの看板に目を移してみたのですが、そこには運転手に向けた瞬間のメッセージではなく、ストーリーがありました。

家と、車と、道路と、ボールで仲良く遊ぶ親子。

果たしてその意図とは…。

カタルーニャ地方の交通法規などもちろん知りませんので、想像でしかありませんが、“この通りは歩行者と車の併用道路なので、時速10キロで注意しながら走行して下さい”ということなのでしょう。

しかし、この絵本のようなかわいいサインが目に入った途端、じっと見入ってしまうのです。

もしかして、そうやって速度を落とさせることこそが、本当の狙いなのでは!?

世界遺産 スペイン カサ・ミラ(Casa Milà)

2011年05月21日 16時12分10秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

一切の直線を持たない(窓枠は別ですよ)建築として、独自の存在感を示し続けているカサ・ミラ(Casa Milà)。

バルセロナのグラシア通りの角に建つ、アントニ・ガウディ設計による世界遺産に登録された建築物です。

自然の様々な表情からインスピレーションを受けたという有機的なフォルム。

それは、波のようでもあり、植物のようでもあり、あるいは昆虫のようでもあります。

大きくゆったりとうねる外観のサーフェースや、アイアンの手すりや屋根のラインなどに見る柔らかなゆらぎのリズムを静かに眺めていると、いつしかそれが人工の建造物であることを忘れてしまいます。

まるで、地中から生えて、そのまま大きく成長を遂げた巨大な生命体のようにも見える、安らぎ溢れるこの存在は、バルセロナを象徴するシンボルのうちのひとつです。

iida INFOBAR A01

2011年05月18日 21時19分16秒 | デジタルガジェット
あのINFOBAR(インフォバー)がスマートフォンになって帰ってきました。

しかし、INFO“BAR”という割にはバーに見えない…。

でもだからといって、インフォプレートやインフォパッド、はたまたインフォパームと言うのもなんだか気分でないし、すっかり定着したブランドネームなのだから、それでいいのです。

Android搭載のスマートフォンであれば、ディスプレイ面に三つのキーを配置することが、Googleより取り決められたレギュレーション。

これによって、たとえ機種が変わったとしても、共通の使い勝手が約束される一方、なんだかどれも似たような表情になりがちなのですが、この一見ネガティブなデザイン要素を一転し、INFOBARのアイコンであるタイルキーとして堂々と主張することで、他のAndroidには見られない、キュートなデザインに仕上げています。

今回「錦鯉」に加えて仲間入りしたカラバリ「ハッカ」と「チョコミント」。

たった三つの色だけで、そのイメージを明快に描き出す深沢直人の研ぎ澄まされたセンスには、今回も深く脱帽させられました。

Sony Ericsson Xperia acro(アクロ) IS11S

2011年05月17日 19時16分18秒 | デジタルガジェット

au版のacro(アクロ)、 IS11Sのイメージカラーは「Ruby(ルビー)」。

ワインレッドとマゼンダを掛け合わせたような、絶妙なカラーリング。

「acro」の語源は、ギリシャ語で「最高の」「頂点」を意味する「akros」だそうですが、男女を問わず心惹かれてしまうこのRubyカラーの魅力と色相の魔力は、ある意味大人色のカラーとして極まった存在といえるでしょう。

iPhoneを始めとして、巷のスマートフォンといえば、これまでホワイトとブラックがひとつの定番。

ドコモ版のAquaといい、au版のRubyといい、こんなにも鮮やかカラーなスマホというのも、別に掟破りではないのだと、改めて思わされてしまいました。

Sony Ericsson Xperia acro(アクロ) SO-02C

2011年05月16日 22時10分24秒 | デジタルガジェット

遂に本日正式発表。

Sony Ericsson Xperia acro(アクロ) SO-02C。

定番カラーのホワイトとブラックに加え、ドコモのオリジナルカラーはこのAqua(アクア)。

背面の美しいグラデーション塗装と、目の覚めるような鮮やかなブルーが新鮮です。

今後のカラートレンドの最有力カラーとして、最も注目されているブルー。

エコロジーマインドが高まる世界の潮流の中で、これまでエコの定番色とされてきたグリーンがすっかり定着し、次のエコロジーカラーとして急浮上しているのが、海や水からインスパイアされたブルー。

そのブルーが、ネオ・エコカラーと目されているのです。

しかし、そうしたロジカルな分析や理屈はひとまず置いておいて、曇りのない透明な視線で改めて見てみても、やはり美しいカラーリングには違いありません。

本日ドコモのアクアブルーの発表を受け、次回は明日、auからはRUBY(ルビー)のacroが登場します。

TIO PEPE:ティオ・ペペ

2011年05月15日 21時32分44秒 | Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)

Hola! ESPANA(オラ!エスパーニャ)。

巨大看板 第二弾。

すでにお馴染みの真っ黒な牡牛のシルエットで有名なOSBORNE(オズボーン)社の次は、これまたスペインのシェリー酒、Jerez(へレス)のメーカー、TIO PEPE(ティオ・ペペ)。

いかにもラテンな雰囲気たっぷりの、真っ赤の帽子を被ったボトル人形は、同じくスペイン国内を車で旅していると現れる、もう一つの巨大看板人気キャラクター。

スペイン人の八割が知っているという人気のブランドが、このティオ・ペペ(ぺぺ叔父さん)なのです。

ところで、この聞きなれない“Jerez(へレス)”という響きについて。

それはシェリー酒のこと、ではなく、へレスこそがシェリー酒の原点なのです。

本来、アンダルシア南部一帯のへレスと呼ばれる地域こそが原産地。

従って、ここで作られるシェリー酒のことだけを本物のシェリー酒と呼び、そのプライドに懸けてスペイン人はへレスのことを決してシェリーとは呼ばないそうです。

明るく胸を張るこのC調な看板にも、こうした誇りと思いがギュッと詰まっているのです。

王昭君(おうしょうくん)

2011年05月14日 14時48分56秒 | 

中国四大美人(ちゅうごくしだいびじん)。

かつて、中国史上最も美しいとされてきた4人の美女。

西施(せいし)。虞美人(ぐびじん)。楊貴妃(ようきひ)。

そして、この椿の名前にもなった、王昭君(おうしょうくん)。

琵琶を奏でるその姿が、ことのほか美しいとされた王昭君の、伝説的な美の面影がこの椿に宿っているのでしょうか、広げられた花びらの螺旋形は完璧です。

椿の花を見るたびに、パーフェクトな花びらをじっくりと探し出すことが多いのですが、理想の姿に出会うことは滅多にありません。

まるでクローバーの群れの中から、5つ葉のクローバーを見つけ出す事に近いのではと思うほどですが、この日はその存在に、一瞬で気が付きました。

完全に調和のとれた形というものは、オーラがある。

そんな見えないパワーを感じ取りました。

ISSEY MIYAKE “O(オー)”

2011年05月13日 23時01分50秒 | ファッション

ピュアな椅子の次には、ピュアな時計。

美しい透明感に満ち溢れたこちらのプロダクトは、やはり吉岡徳仁によるデザイン。

フランス語の“水:eau(オー)”を意味するリストウォッチ“O(オー)”。

形のない水を、ひとつの形にしたイッセイミヤケのウォッチ“O”は、その存在感といい、その佇まいといい、例えようもない清々しいオーラに包まれています。

でも、どこかで似たような透明のリストウォッチを見たことがあるような…と思い起こせば、もしかすると、かつてのナイキ プレスト デジタルに、その源があるようです。

しかし、時計のフェースまでもすっぽりとクリア素材で覆うように作られた“O”の完成度と“水”というコンセプトに対するこだわりは、スポーツウォッチのポップな狙いとは異なる、大人の魅力を十分に発揮しています。

正式なリリースは7月予定。

話題をさらうこと間違いなしの、凛とした時計です。