海底炭鉱で大変な賑わいを見せた昭和中ごろの当時、軍艦島(端島)の中には小さな都市機能のすべてがありました。
小中学校や病院、公民館や寺院はもちろんのこと、島の高台に建つ1号棟の上には、島で唯一の神社、「端島神社」がありました。
写真左上に写る、縦に長い百葉箱のような建物が本殿(木造の拝殿はすでに全壊してしまったそうです)、そしてその向こう側に欠けた上部が見えるのが神社の鳥居です。
朽ち果てた1号棟と共に、かろうじて立っているというような状態の端島神社ですが、当時は島民たちが祈りをささげる神聖な場所であると同時に、子供たちの憩いのスペースでもあったとか。
今はもうそこに、賑わう人の声はありません。