“一つドンドロ、タイが来る”
子どもの頃からずっと、母から聞かされていたこの言葉。
ドンドロとは雷のことです。
春になって雷鳴を聞くと、鯛がやってくる。
本当なのか定かではありませんが、今年も桜ダイの季節になりました。
先日、「天然ダイの取材をしたい」というお話がありました。
ここのところ風が強いし、鯛が入荷するのだろうかと心配しておりましたが、皆さんの行いがよかったのでしょうね。
大丈夫でした。
鯛の姿って、本当に美しい。
王者の風格がありますね。
ちなみに、天然ダイは目の上のブルーの模様が鮮明に表れます。
アイシャドーみたいでしょう?
体は奇麗な桜色。ヒレもピンとしています。
一番上の写真の上の方に写っているのは、養殖ダイです。
天然ダイに比べて色が黒くて、ヒレも擦れています。
並べてみると、違いは歴然です。
刺身、塩焼き、煮付け、椀物、鯛めし・・・等々。
なんでもござれ。
旬のこの時期に、美味しく召し上がってくださいね。
つやつやできらきら。
なるほど、アイシャドーは天然の印なのですね。
桜色の体色とブルーのアイシャドーがとってもきれい。
何とも見事なお姿です。
かつて坂出・与島の民宿で、塩で包んで焼いた「タイ焼き」を出されたことがあります。一般的には塩釜焼きというそうです。本来の味を引き出す調理法だそうです。鯛飯とあわせてとても美味でした。
奇麗なマダイのお姿でしょう?
あまりの美しさに嬉しくなってしまいます。
取材に来られた方に、嬉々として説明していたら、
「お好きなんですね~」
と、言われてしまいました。
アイシャドーはね、活きのいいものにほど鮮明に表れます。
日にちが経つとボケていくの。
鮮魚売り場で購入する際の目安にしてみてくださいね~。
まさしく「魚の王様」といったお姿ですよね。
塩釜焼き、美味しかったでしょう~。
塩釜焼きだと、きっと天然ものを使われているはずです。
養殖物は脂が多くて焼き物にはあまり向かないんですよね。
以前、淡路島を旅行した際、活き造りは養殖物を使用されていましたが、最後に出てきた姿焼きは天然ものでした。
料理によって使い分けられているんだな~と、感心したのを覚えています。