海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

銀の枝から

2007-01-30 | 日記


この写真、何だかおわかりになるでしょうか?

お正月用に生けた花の中の“柳”なんです。
銀色に塗装されているこの柳。
何と芽が出始めました。

もともと柳は生命力が強いのか、生けているとよく根が生えてきます。
ネコヤナギもそう。

しかし、塗装されたものでもこんなに強いとは思いませんでした。
根も生えてきています。
驚き~。

来られたお客さまも皆さん驚きと共に感心されています。
「すごいね!」と。
そして続く言葉が、
「格好良いからこのままにしておいてあげてね。」

何だか不思議な状態なのですが、皆さんのお言葉に応えこのままにしてあります。
銀色の枝から生えた緑の芽。
まるで新種のようです―。





節分よりも早く♪

2007-01-25 | 日記
休みの前の日、同僚の女性(50歳代)が、あるものが入った袋を提げて嬉しそうに帰って行きました。
「もう少しの間、待っててね~」と言いながら。

そして今日、頂きました!!
手作りのお雛様。
他の同僚女性たちとお揃い。



このお雛様の土台になっているものは「ハマグリ」です。
そうです。先日提げて帰られた袋の中身はハマグリ。
「一生懸命食べたわよ~」と言われていました。
Hさん、可愛いお雛様をどうもありがとうございました。
早めの春がやってきたようです(^^)

彼は還暦?!

2007-01-25 | 日記
♪ プチ~ プリンス  プチ~ プリンス ♪
 
 ♪ 生まれた時から大人の人はいない 誰でも最初は子どもなのさ ♪


近頃、無意識に口ずさんでいるこの2曲。
皆さま何の曲かご存知でしょうか?
(記憶が怪しいので、もしかしたら歌詞が間違っているかもしれません…)

最初の「プチ~ プリンス」で気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
昔テレビアニメで放送していた「星の王子さま」のテーマ曲です。
このテレビ、好きでよく見ていました。


いつも行く銀行に、あるポスターが貼ってあるんです。
そのポスターの存在が気になって、気になって。
今日、思い切って窓口のお姉さんに尋ねてみました。

「あの~すみませんが、あのポスターの金貨はおいくらするのですか?」
すると、お姉さん曰く
「あの金貨は3枚組みなんです。バラ売りができなくて…。パンフレットをお渡ししますね。」

で、頂いたパンフレットがコレ↓です。


「星の王子さま フランス版発刊 60周年記念コイン」

サンテグジュペリ『星の王子さま』(原題『Le Petit Prince』)のフランス版が発刊されて60年なんですね。
ということは、星の王子さまも還暦です。(米版は1943年発刊)
(フランスでは還暦の祝いは無さそうですが)

それにしても。
金貨3種セット 472,500円
銀貨3種セット  31,500円 

か、、、買えない・・・。


ここ数年、日本では『星の王子さま』はいろいろな形で出版されています。
2000年には作者生誕100年を記念して、作者が生前目にした唯一の版といわれる英語版に基づいたオリジナル版が出版されました。
(挿絵の色合いが違います!)

このときには手元にある本と見比べてみようと、本棚から引っ張り出したのを覚えています。
が、このとき私が持っていた本は母から譲り受けた「岩波少年文庫 昭和45年6月10日第31刷発行」のもの。
(第1刷は昭和28年3月15日)
何と、白黒。比べられなかった…。

そして2005年。
原作の日本での著作権保護期間が2005年(公式サイトによれば2005年1月22日)に満了したため、数社から新訳が出版されました。
私は池澤夏樹の新訳版を購入。
この年の友人へのクリスマスプレゼントにも選びました。



『星の王子さま』、たまに思い出して読みたくなる本です。

畏友

2007-01-24 | 日記
「あなたの友人たちは皆それぞれ個性が際立っていて面白いわねぇ」

両親やまわりの人から、同じ内容のことをよく言われる。
確かに、個性がキラリと光る友人が多い。
何かが突出していると表現したらいいのだろうか―。

茂木健一郎さんのブログで「畏友」という言葉を目にした。
尊敬する友人。
なるほど、と思った。

「親友」という呼称では何かが足りないと思っていた彼らの存在。
個性が光る友人達は私にとって「尊敬できる」人たちなのだ。
そしてその友人達は、昨日触れた「だたそれだけをやる」精神に長けている。
それも楽しみながら。
畏友。
素晴らしい存在である。

そんな友人の一人、和喫茶を営む美奈子さんがブログ仲間になりました。
ブログタイトルは「紫光庵日記」
そして今日は彼女のお誕生日でもあります。
美奈子さん、おめでとう~~~!!
ますます輝いてくださいませ。
そして、これからもどうぞよろしくお願いします。


そして今日は久々の「子育て広場」の日でした。
凧作りに凧揚げ。
そして紙芝居。

紙芝居を読ませて頂いたのだけど、今日の反応はすごかった!
外遊びと紙芝居でメリハリがあったからか、すごい集中力。
静かに、静かに、そして目を輝かせながら聴いてくれました。
(思わず眠っているのではないかと思うくらいに静まりかえっていました)
子ども達、どうもありがとう。

ふと幼稚園の掲示板で見つけた募金活動の貼り紙。
先日ご紹介したムコ多糖症の男の子のことでした。

世の中、悲しいニュースが毎日流れているけれど・・・。
温かな心もたくさん、たくさん、いろんな場所で溢れています。
あなたのところにもたくさん幸せが訪れますように。

拾い読みの日々

2007-01-24 | 
何故かたて続けに何箇所かでお薦め本と聞いた『日本の弓術』オイゲン・へリゲル(岩波文庫)。
(『弓と禅 改版 』 オイゲン・ヘリゲル 著 稲富 栄次郎 翻訳 上田 武 翻訳 もある)
そんな折、新聞の書評で『無我と無私』を目にした。
藤原正彦さんの監訳とある。(訳者、藤原美子さんは正彦さんの奥様)
これはもう、「読んで~、読んで~」と言われているに違いないと思い購入。

という訳でここ最近、『無我と無私 ―禅の考え方に学ぶ』オイゲン・ヘリゲル著 藤原美子訳・藤原正彦監訳(ランダムハウス講談社)を読んでいる。
ページ数は少ないのだが、考えながら読んでいることもあってなかなか進まない。
ちょっとずつ、ちょっとずつ読み進めている。

現在発売中の「婦人公論 2/7号」には「藤原正彦×美子 品格ある夫婦のかたち」という記事が載っています。
このご夫婦は面白いです!


「『星野道夫 永遠のまなざし』小坂洋右 大山卓悠(山と渓谷社)って知ってる?テレビでお薦めしてたよ」と一週間ほど前に幼馴染から入ったメール。
私の星野さん好きを知っていて、教えてくれたのです。
「mariちゃんだから知ってるかな?」とありましたが…。
いえ、知りませんでした。
教えてくれてどうもありがとう~。

早速手に入れ、アンカレッジ在住の友人・大山卓悠さんが書いた「星野道夫が残してくれたもの」だけを読んでみました。
友人から見た星野さんが温かい言葉で語られており感動的。


 「いまやりたいこと、いまできること
  ただそれだけをすればいい
  あとは神様がしてくださる」

大山氏は星野富広さんの詩を紹介し、こう続けます。
 「星野道夫はこの通りに生きた人だった。」
ただそれだけをする、心に刻んでおこう。


何やかやとやることがたまっていて、ゆっくりと読書が出来ないのですが…。
活字を読むのは止められなくて。
ストレス解消、現実逃避(ささやかなる抵抗?)、そして心の栄養。

でもここ少しの間は拾い読み程度に止めておこう―。

とても嬉しい見出し

2007-01-23 | 日記
1月23日付け山陽新聞を読んでいて、“「ムコ多糖症」治療薬 国内販売へ”という文字が目に飛び込んできた。

この病名は森田さんのブログ「森田恵子の風かおる時(とき)」の2006年9月30日の記事で始めて知った。
以来、その後が気にかかっていた。

現在、治療薬は月約400万円かけ米国から個人輸入をされているという。
それが早ければ一年後に国内販売されることになったというのだ。

昨夏、私もこのブログで未承認薬の署名運動をご案内させて頂いた。
未承認薬の国内販売が認可されるまでには本当に時間がかかる、ということをその時知り愕然としたのを覚えている。

そんな思いもあって、今回のニュースは本当に喜ばしい。
未承認の薬を待ち望んでいらっしゃる方は、まだまだたくさんいらっしゃいます。
どうぞ、皆さんの思いが届きますように!

軌道修正

2007-01-19 | 花と樹と緑と
子どもの頃に“アイスクリームの木”(注)と呼んでいた、二階の屋根まで届きそうな大きな大きな「あくら」の木(クロガネモチ)。
その傍らに自生したある植物がありました。
ニョキニョキ、ニョキニョキ、と元気に育っていたのですが…。
ある年、“あくら”の剪定に来られていた植木屋さんにチョッキン!と切られてしまいました。




それを見つけた我が父は、また切られては可哀相だと鉢に植え替え。
安心したのか、その植物は軌道修正の後、真っ直ぐとスクスク成長しました。
その植物の名は「万両」。



ただ今、コロコロとま~るい赤い実がたくさん生っています。
素晴らしきかな、生命力。




会社に「千両」「万両」の両方を生けているのですが、よくお客様から「どっちがどっちだったっけ?」と聞かれます。
“千”と“万”の違いが分かり辛いそうで…。

うちの母にこの話をしたところ、こう言われました。
「(お金で考えて)千両より万両の方が多かろ~。じゃから、重くて実が下がっとると覚えりゃ~えんよ。」

なるほど~!?


注:アイスクリームの木と呼んでいた理由は、姿が棒付きのアイスの形に似ていたからです。

12年目

2007-01-17 | 思い、想う
昨日、兄から電話がありました。
仕事中、車の中で聴いたラジオで震災のことを語っていたと。
そして、皆にも気を付けるように伝えておいてと。

兄はあの日のあの時間、起きて仕事をしていたにもかかわらず、あの大きな揺れを感じていません。
冷凍庫に入り作業をしていた兄。
突然の荷崩れに驚いたと言います。(荷は自分の背丈以上)
そして、冷凍庫から出てきて周りの慌てている状況で初めて地震が起こったことに気付いたのです。
今から思うとよく閉じ込められなかったと―。
感謝しなければなりませんね。

阪神大震災から12年目の今日。
昨年の記事「1・17に思うこと」にも書きましたが、自分の出来る範囲で行動していきたいと思っています。
風化させないように―。
思いを新たに―。

今日、「毎日新聞」の「みんなの広場」に大学生の高橋未来さんがこんな記事を寄せていました。
************************************
「何気なく過ごした今日は/昨日亡くなった人の/どうしても生きたかった明日」
去年の暮に偶然出合った言葉です。(中略)
この言葉と出合って気づいたのです。私はまだまだ頑張れると。そして決めました。
07年の目標は、何事にも一生懸命取り組み、悔いのない日々を送ること。
(中略)
そしてよければ、どうか一緒に、昨日亡くなった人に恥ずかしくない生き方をしていきませんか。
************************************

日々を大切に。
感謝を忘れず、一生懸命生きること。
まずは自分のできるところから。

被災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
そしてご遺族が少しでも穏やかに過ごされる日々が多いことを願っています。

「千の風になって」

2007-01-17 | 思い、想う
テノール歌手の秋川雅史さんが歌う「千の風になって」が、22日付オリコンのシングル・チャートで1位になることが決まったそうです。
同チャートでクラシック系の音楽家が首位になるのは初めてとのこと。

秋川さんが去年末のNHK紅白歌合戦で歌ったというこの曲。
(残念ながら私は見過ごしてしまいました…。)
作詞作曲は新井満さん。

作家でもある新井満さんは、作者不明の英語詩を日本語詩に訳した『千の風になって』という本を講談社から出版。
そしてこの曲が出来上がりました。

この詩は私もとても大好きな詩です。
私自身は新井満さんの本より先に出版されていた、南風椎(はえ しい)訳『あとに残された人へ 1000の風』(三五館)を持っています。



この詩を読んでいると、昔聴いた言葉を思い出します。

  風は太古からずっと続いているもの
  昔の人たちの息吹

私達が生きていくために必要な空気。
それはず~っと昔から続いているもの。

************************************
私の墓石の前に立って 涙を流さないでください
私はそこにはいません
眠ってなんかいません
私は1000の風になって 吹きぬけています
     『あとに残された人へ 1000の風』訳・南風椎(三五館)
************************************

そこやかしこで大切な人の存在を感じるとき、
“いのち”は廻っているな、と思います。


忽然と…

2007-01-16 | 金魚
1月15日。
仕事から家に帰ってみると、何やら母の様子がいつもと違う。
何かあってもなかなか口に出さないうちの母。

何だか変だなぁと思いつつ、お茶を飲みながら他愛の無い世間話をしていた。
ふと「ソニーのCMに出ていた“瞑想する猿(チョロ松)”が亡くなったね~」と話をしたところ―。

「うちの金魚もいなくなった」
と、言うではありませんか!
我が家は庭で6匹の金魚を飼っている。
もう6~7年はいる睡蓮鉢の中の3匹と、去年の夏新たに加わった違う鉢にいる3匹だ。
うちの父は金魚が大好きで、私が小学生の頃には水槽が10個程あった。
10年以上長生きしたものも何匹かいた。
今は世話が大変だからと数を減らしていたのだが…。


「えっ?!一匹死んでいたの?」
と聞き返してみると、表情がますますくもってしまった。
母の後をついて庭に出てみると、すぐには信じられない状態が待っていた。

睡蓮鉢の中に、金魚たちの姿が一匹も見当たらない。
(ど、どういうこと???)
じ~っと鉢の中を眺めてみる。
冬なので、今は睡蓮の葉はない。
何度見ても同じ状況―。

しかし・・・。
赤いウロコが何枚か剥がれ落ちている。
(あ~、何かに食べられてしまったな・・・。)



我が家の庭にはアオキを植えてあって、現在ちょうど赤い実がたくさん生っている。
毎年この実を食べに鳥たちがやってくる。
野良猫も多い。

しかし、何年も飼っていて始めての出来事だ。
睡蓮の葉もなくて隠れる場所がなかったからなぁ…。
金魚は声が出せないしなぁ…。

私のあとに帰って来た兄も、この状況に絶句していた。
話を聞いて信じられず、庭に出て行く。
同じことの繰り返し。

父は朝から少し離れた親戚の家に車で出かけていた。
母は父が出かける前からこの悲しい出来事に気付いていたらしいが、黙っていたらしい。
出かける前に気分が落ち込むと危ないからと・・・。

父には、帰ってきて落ち着いてから話した。
やはり同じ行動。

母は今日も、空を飛ぶ鳥を見ては「あれかな~」なんて淋しそうに言っている。
金魚たち、助けてやれなくてゴメンね。




この写真は数年前、三越に隣接していた倉敷シティプラザ主催の写真展に出品させて頂いたもの。
シティプラザにお店を出している知り合いに頼まれたのだ。
テーマは「夏」だった。

この写真展はお客様からの投票で入賞作品が決まるというもの。
光栄なことに入賞させていただいた。
後にも先にも写真展に作品を出した経験はこれだけだ。

ここにはもう一匹の白が混じった金魚は写っていない。
でも、とても思い出に残る一枚となった。