海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

七段花

2014-05-25 | 思い出す事など

【七段花】
この花を眺めていると、思い出す二人の男性がいる。

ひとりは、幼馴染みのお父様。
「真理ちゃん、六甲の幻の花と呼ばれるアジサイをお客様から頂いたけ~、あげるわ」
と、ひと枝下さった。
挿し木にしたその枝から育った苗は、毎年可憐な花を咲かし続ける。

もうひとりは、父。
6月生まれだからだろうか、紫陽花が好きだった。
庭で数種類の紫陽花を育てていた。
あれから10年になるだろうか。
(絶対に似合うわ!)と見つけた七段花が描かれたシャツを、誕生日に贈ったことがある。
父はとてもお洒落だったので、プレゼント選びも楽しませてもらった。

幼馴染みのお父様と、私の父。
ふたりとも緑の手を持っていて、本当に花を咲かすのが上手だった。
今頃きっと、空の上で園芸話に花を咲かせていることだろう。


今年も、七段花の咲く季節になりました。

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2 コメント

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Unknown (suzie)
2014-06-05 07:25:10
紫陽花の絵ではなく(特定の種類の)七段花の絵が描かれたシャツとは、描いた人もおしゃれなら、それを見留めた人もおしゃれ!
七段花の絵のシャツが似合うお父様も、本当にお洒落さんだったのですね。
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粋なデザイン (mari)
2014-06-09 20:09:12
suzieさん
数ある紫陽花の中から七段花を選んでデザインした、というのが素敵ですよね!
見つけた時は本当に嬉しかったです。
シャツの地色は、結構渋い色を選びました。紺にグレーが混ざったような色合いなんですよ。
アロハではなく、着物っぽい和の雰囲気です。
父はこだわりのあるお洒落さんでした。
「流行に左右されるのでなく、自分に合うものを身に付けなさい」というタイプだったんですよ。
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