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18年前の今日、私はまだ前の会社に勤務していました。
「いつまでこの大きな揺れが続くの?」
動いた方がいいのか、じっとしていた方がいいのか分からないまま、自宅で動けなかった5時46分。
その後見たニュースが伝えた状況は、想像を絶していました。
同僚に大阪出身の方がいました。奥様も同じく大阪出身で。
出社してみると彼は欠勤。
しかし翌日には出社してきていました。
その日、彼が語った前日のお話は、今もはっきりと覚えています。
倉敷で大きな揺れを感じた彼らは、すぐに実家に電話で状況確認をし帰省したのです。
食料や衣類、毛布など、必要と思われるものを四駆の車に積めるだけ詰め込んで。
その朝奇跡的に通じた電話は、その後公衆電話を見つける度に掛けていましたが、なかなか繋がらないようでした。
「また繋がらなかった」と肩を落として帰ってくる姿は、忘れられません。
あの日「この世のものじゃなかった」と彼が語った車から目にした街の風景は、
新しく生まれ変わりました。
しかし人々の心は、どうなのでしょう。
どうぞ、被災された方々の心が平穏でありますようにと祈るばかりです。
それにしても、早朝出発したとはいえ、あの混乱の中で夜には倉敷の家に到着していたという彼らの行動力には驚きました。
「どうやって通れる道を探したの?」と尋ねてみると、無線でトラックの運転手さん達から情報収集をしながら行ったとのこと。
その話がきっかけで、何かの時に役立つかもしれないと、翌年私も無線の免許を取りました。
(今では時代が進み、様々な通信・情報収集方法があって助かりますが)
何か起こったとき、冷静に対処できる力を持とう。
防災の準備をしておこう。
誰かの力に少しでもなれるよう、行動しよう。
1月17日は、改めてそう思う日です。
自然の前では、人間の存在なんて力なんて本当に小さなものです。
いのちあるもの同士、力を合わせて仲良くしよう。
どうぞ世界中が平和でありますように―。