海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

18年前

2013-01-17 | 思い、想う


18年前の今日、私はまだ前の会社に勤務していました。
「いつまでこの大きな揺れが続くの?」
動いた方がいいのか、じっとしていた方がいいのか分からないまま、自宅で動けなかった5時46分。
その後見たニュースが伝えた状況は、想像を絶していました。

同僚に大阪出身の方がいました。奥様も同じく大阪出身で。
出社してみると彼は欠勤。
しかし翌日には出社してきていました。
その日、彼が語った前日のお話は、今もはっきりと覚えています。

倉敷で大きな揺れを感じた彼らは、すぐに実家に電話で状況確認をし帰省したのです。
食料や衣類、毛布など、必要と思われるものを四駆の車に積めるだけ詰め込んで。
その朝奇跡的に通じた電話は、その後公衆電話を見つける度に掛けていましたが、なかなか繋がらないようでした。
「また繋がらなかった」と肩を落として帰ってくる姿は、忘れられません。

あの日「この世のものじゃなかった」と彼が語った車から目にした街の風景は、
新しく生まれ変わりました。
しかし人々の心は、どうなのでしょう。
どうぞ、被災された方々の心が平穏でありますようにと祈るばかりです。

それにしても、早朝出発したとはいえ、あの混乱の中で夜には倉敷の家に到着していたという彼らの行動力には驚きました。
「どうやって通れる道を探したの?」と尋ねてみると、無線でトラックの運転手さん達から情報収集をしながら行ったとのこと。
その話がきっかけで、何かの時に役立つかもしれないと、翌年私も無線の免許を取りました。
(今では時代が進み、様々な通信・情報収集方法があって助かりますが)

何か起こったとき、冷静に対処できる力を持とう。
防災の準備をしておこう。
誰かの力に少しでもなれるよう、行動しよう。
1月17日は、改めてそう思う日です。




自然の前では、人間の存在なんて力なんて本当に小さなものです。
いのちあるもの同士、力を合わせて仲良くしよう。
どうぞ世界中が平和でありますように―。

『エンジェルフライト』

2013-01-16 | 


2012年第10回開高健ノンフィクション賞受賞作品、
佐々涼子著『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)を読みました。
この本で初めてエアハース・インターナショナル株式会社の存在を知りました。
「忘れ去られるべき人」たちの人に接するときの限りない温かさ・優しさに、
心がふるえました。
その思いのこもった仕事ぶりに、とても感銘を受けました。


時折、死について触れた本を手に取ります。
メメント・モリというラテン語があります。
藤原新也さんの同名の著書やミスチルの歌で意味をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
メメント・モリとは「死を想え」という言葉です。

死を想うことは、生を見つめること。
どう生きるかを問うことだと思います。
「死」は「生」と決してかけ離れたところにあるわけではなくて、
すぐ隣にある(生は死を内包している)ものだから―。

正解というものが決してない、どう生きるかという問い。
これからも問い続けながら、生きていきたいと思います。


【追記】
仕事内容は全く違うけれど、思いました。
どの仕事も、誰かと繋がっている―。
その誰かに喜んで頂けるような、働きができるようになりたいものです。


小さかったお友達が成人に。

2013-01-13 | 記念日


明日の「成人の日」を前に―。
本日、各地で成人式が行われているようですね。
成人された皆さん、おめでとうございます!!
どうぞ、ますます素敵な人生を歩まれますように。

今朝、友人から電話がありました。
「1時に式が終わるのだけど、その後寄ってもいい?」と。
娘さんのね、晴れ着姿を拝見するという幸せを頂きました(^^)

テニス仲間の娘さんで、彼女が3歳前くらいからのお付き合い。
親御さんが練習や試合に入っていたときなど、
一緒に散歩したり、おんぶしてコートの周りをぐるぐる歩いていたっけ。
少し大きくなったら、鬼ごっこやままごとなんかもしたなぁ。
彼女は、二人姉妹の長女。
3つ下の妹さんのお世話を、本当によくするお姉ちゃんでした。

美しく成長した姿を目の前にして―。
幼い頃のことを思い出すと、胸がいっぱいになりました。

あの頃から今も変わらず「mariちゃん」と呼んでくれる彼女。
いつ頃だったかな。
お母様から「mariちゃんはお母さんのお友達よ」と言われ、
「mariちゃんは私たちの友達だもん!」と答えたのも懐かしい思い出です。

これからもいろんな話をしましょうね。
一緒にお酒も飲みましょう。
お母さんとあなた、それから妹さんと一緒に女子会もしよう!
茶道部で活躍するあなたは、着物姿の所作もさすがでした。
ぜひ着物デートも実現させようね。
幸せな人生でありますように―。
これからもどうぞよろしく!

成人式を迎えられた方がいらっしゃる、お父様、お母様。
そしてお祖父さま、お祖母さま。ご家族の皆さま。
たくさんの思いが胸に広がっていることでしょうね。
心よりお喜び申し上げます。


【追記】
素敵な帯結びだったので、後姿にしようかなと思ったのですが…。
手の表情が素敵だったので、こちらの写真に。
その手で、幸せいっぱい掴んでね♪

2013-01-09 | 花と樹と緑と


2011年の秋に植えたスイセンプロジェクトの球根から、
2度目の冬も可愛らしい芽が出ました。

季節が巡ると、忘れることなく芽を出し花を咲かせる植物たち。
地上に顔を出すのは、ほんのわずかな期間ですが―。
それまでの間ずっと、土の中で栄養を蓄え準備しているのでしょうね。

東北の球根たちも、根を張り芽を出す準備をしている頃だと思います。
どうぞ今年も美しく咲いて、人々の心に寄り添ってくれますように。


雨の日も、風の日も、暑い盛りのときにもいのち輝かせ、
寒さに負けず美しく咲く。
毎度のことながら植物から学ぶこと、多いです。

2013年

2013-01-01 | 日記


初春のお慶びを申し上げます。

旧年中に「海辺のねこ」にお立ち寄りくださいました皆さま、
温かなコメントを下さった皆さま、どうもありがとうございました。
最近はパソコンを開く時間が少なく…、
携帯でパパッとFacebookに投稿することの方が多くなりました。
しかしやはりゆっくりと綴りたいことはブログに、と思っております。
マイペースで時々になるかもしれませんが―。
皆さまと楽しく触れ合える場でありますようにと思っております。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


さて、皆さま新しい年をどのように迎えられたでしょうか?
私はここ数年同じ元旦の過ごし方をしております。
まずは家族に新年の挨拶をし、氏神様に参拝。
その足で、巨大干支の折り紙で有名な早島町にあります鶴崎神社へ。

仰ぎ見れば晴天。
ご家族や友人・恋人同士で参拝されている皆さんのお姿。
澄んだ空気が漂う境内に響く、太鼓の音。
接待用のつきたてのお餅は紅白で、温かくてありがたくて。
気持ちの良い新たな年の幕開けでした。


どうぞ新しい年が、皆さま健康で笑顔と愛に溢れた一年でありますように。
今年の目標や願いが叶いますように☆