海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

「ライフ いのちをつなぐ物語」

2011-09-19 | 映画


昨日、ずっと前から公開を楽しみにしていた映画を、友人と観てきました。

 「ライフ いのちをつなぐ物語」

とにかく、多くの方に観て頂きたい映画です。


 「いのち」って素晴らしい。

 「生きる」ってすばらしい。


今、自分がこうして呼吸をしている間に、

世界中の水の中で、大地で、空で、

たくさんのいのちが一生懸命生きている。

家族を守りながら、いのちをつないでいる。


映画を観て、初めて知った生きもの達・生態・おきて。

きっとまだまだ知らないことだらけなんでしょうね。


それぞれに、全く違った生きもの達。

だけど、全てに共通することがあります。

「ひとつのいのちはすべてのいのちとつながっている」ということ。

そのことを改めて実感できる素敵な時間を持つことができ、感謝です。

Mちゃん、ご一緒してくれてどうもありがとう。



ひとりで観るのももちろん良いですが、ご家族や大切な方と観るのに最高だと思います。

面白かったのは、観ながらつい言葉を発する方が何名かいらっしゃったこと。

可愛らしい声で「怖い~~~」とつぶやいたのは、小さな女の子。

そりゃぁ、何匹ものコモドオオトカゲがあんなにアップで迫ってきたら怖いよねぇ。

「すごい、すごい」と連発していたのは、恋人同士で来られていた若い女性。

本当に素晴らしい映像の連続でしたものね。


まるで―。

一緒に空を飛んでいるような、大地を駆けっているような、水中を泳いでいるような。

カメラマンさんのカメラアングルと、それを撮るための技術・忍耐力に感嘆でした。

奇跡とも言える美しく力のある映像をありがとうございました。




三連休も今日で終わりですね。

皆さん、いかがお過ごしでしたか?

私はというと、3日とも仕事が入っていました。

今朝も何件かの配達を終え、こうしてブログを綴っています。

土曜・日曜と嬉しくなるような出来事がありました。

今日もこれから仕事関係で、ある場所に行ってきます。

少しの緊張感と、抱えきれないくらいのワクワク感。

どんな出会いと出来事が待っているのでしょう。

楽しみ!



さ、私も。

世界中の生きもの達に負けないように、一生懸命生きるぞ~~~。

どうぞ皆さまも、素敵な一日をお過ごしくださいませ。

「180゜SOUTH」

2011-08-31 | 映画


久々に映画を観ました。
それも、ずっと観たかった映画を。

 「180゜SOUTH」

1968年。
二人の若いアメリカ人が、彼らのその後の人生を大きく変えることになる旅に出ました。
「patagonia」の創業者イヴォン・シュイナードと、「THE NORTH FACE」の創業者ダグ・トンプキンス。
その様子は16mmカメラによって記録されていました。

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 この旅は我々に大きな影響を与え
 その後の生き方を教えてくれた
 生涯最高の旅だったね
   ダグ・トンプキンス
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 現地に行くことが一番だ
   イヴォン・シュイナード
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2007年。
二人が残していた映像に魅せられた青年・ジェフ・ジョンソンが、足跡をたどる旅に出ます。
それがこのドキュメンタリー映画「180゜SOUTH」


美しく厳しい大自然。
サーフィンやクライミングのシーン。
どれもが圧倒的な力を持って迫ってきます。
そして、語られる言葉たちは深く心に響いてくるのです。

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 僕は世界の片隅で産業化のツケをみた
 都市の消費型社会が―
 地方の環境破壊を引き起こしていたのだ
   ジェフ・ジョンソン
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 シンプルに暮らすことほど難しいことはない
 人間は環境を破壊している意識がないから―
 意識して生きることが重要だ
   イヴォン・シュイナード
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 皆 後戻りできないと言うが
 目の前がガケなら?
 そのまま突き進むか回れ右をして―
 前に進むか
 どっちがいいと思う?
   ダグ・トンプキンス
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 旅に出たいなぁ―。
 風を温度を、肌触り、香りを感じたいなぁ。


現実問題として、連泊の旅行はできない状況なので・・・。
旅に出たいときには、映画や読書、音楽の世界で脳内旅行に出発します。
今回の脳内旅行は最高でした!

旅で感じたことは、後の人生に大きな影響を与えます。
さ、私自身どう変わっていくか―。
世界中と繋がっている地元・玉島の空を見上げながら、
今、新しい気持ちになっています。


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 世界中のほとんどの問題は方向変換すれば解決する
 欠陥のあるシステムを維持する必要はない
   イヴォン・シュイナード
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晴れ渡る青空よりも

2010-09-15 | 映画


じっと息を詰め、暗い空間の中でシートに埋もれていた2時間19分。
その後、いろんな感情がごちゃ混ぜになりながら向かった屋上の駐車場には、
一面雲で覆われた空が広がっていました。

晴れ渡る青空よりも、曇り空でよかったと思える日がありますね。
湿気を帯びた生ぬるい風が、身体に心に優しく感じられる日がありますね。

映画『悪人』を観て来ました。
文章(小説)の持っている力が、すごく強いなと思っていたけれど、
映像の力もとてもとても強かった。
言葉、音、動き、風景、音楽、すべてが。
どちらの世界もぜひ感じて欲しい、おすすめの作品です。

人は誰しも邪悪な部分を持っていて。
その一方で善の部分も持っていて。
そのどちらもが描かれている作品です。
無自覚、無意識、見て見ぬふりという悪を感じたり、
自分と照らし合わせてみて、ドキリとすることも・・・。


映画を観ながら思いました。
生きるって切ないなぁ、愛おしいなぁ、と。


人通りの多い帰り道。
道行く人々を眺めながら思っていました。
それぞれに大切な人がいるんだろうな。
大切に思ってくれる人がいるんだろうな、と。
そうであって欲しいと、願っていました。


最後に。
小説『悪人』より、映画の台詞にも出てきた忘れられない言葉を―。
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「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、
何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった
気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕
のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿に
した目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」
吉田修一『悪人』(朝日新聞社)
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『築地魚河岸三代目』

2008-06-16 | 映画
観てきました~。
『築地魚河岸三代目』!!

とても気持ちの良い映画でした。
キャスティングも良かったです。はまっていました。
見終わって、“何だか自分がターレに乗り、風を切って走っている”そんな気持ちになりました。
って、表現が変でしょうか?
(ちなみにターレとは荷を運ぶ三輪トラック。正式名称は「ターレット・トラック」)

内容については―。
「いただきます」の話がさりげなく入っていたのが良かったです。
いのちの原点、食の原点、ですものね。
あとは詳しくは書きません。観てのお楽しみに♪

シリーズ化決定!だとか。
来年が早くも楽しみです。


映画を見る前に、平野文『築地魚河岸嫁ヨメ日記』(小学館)を読みました。
著者は、テレビアニメ『うる星やつら』のラムちゃん役で声優デビュー。
現在は『魚河岸三代目千秋』の店主・小川貢一さんの奥さまです。

著書の最初の方に書かれていた文章に、思わず笑ってしまいました。
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 築地でホントにコワいのはこっち。ヒトだったのです。まともに目があったらどうなっちゃうんだろ。
飛び交う声もでかけりゃ態度もでかい。こんなの初めて。
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私自身同じような職種なので、“飛び交う声もでかけりゃ態度もでかい”という世界がよ~く分かります。
初めて経験したときには、確かに驚くと思います。
私の場合、幸い?にして子供の頃から慣れていたので平気でしたけど。
というか・・・、私もそうかも。(う~ん、それはいかがなものか>私)

皆さん、声が大きいですよ~、本当に。
電話の向こうで話している方の声が、数メートル離れているところでも聞こえたりします。
内緒話は無理でしょうね。
私も例外ではないようです。よく電話口で「元気いいね~~~」と言われます。
元気が取り得。ありがたいことです。


余談ですが。
昨日『築地魚河岸三代目』を観たという同僚から言われました。
「映画の中でね、mariちゃんが着ているようなベストを皆着てたよ。」と。

ジャンバーを着ないこの時期、ポケットがないと不便なんです。
だから、ポケットがいっぱい付いているベストを愛用中。
お揃いだ(^^)
『築地魚河岸三代目』、親近感たっぷりの作品でした。

眩しくてあたたかな、夕日

2007-11-22 | 映画
祝日前のこの日。
どうにも心がささくれだっていて…。
「心をフラットの状態にするには、とっておきの方法を使うしかない!」
と思い、映画館に足を運びました。

選んだ映画は「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。
前作に感動し、公開中に是非スクリーンで観ようと思っていたこの作品。
期待以上に素晴らしかったです。

今回は、登場人物がそれぞれ内に抱えているものを、とても丁寧に描いていました。
伏線が張りめぐらされていて、カメラアングルも秀逸。
中でもホタルのシーンと、トモエと幼馴染・信夫が日本橋で再会するシーンが心に残りました。
幼馴染が欄干に置いた左手のアップ、心がチクチクとしました。
もちろん、茶川と淳之介、ヒロミの三人の物語も感動です。

映画の間中、ボロボロと涙がこぼれハンカチが手放せない状況。
凸凹でささくれ立った心に、とてもとても沁みました。

一生懸命生きる人々の姿、優しさ。
「お金よりも大切なものがある」という茶川の台詞。

この作品の全てが心をフラットにしてくれ、曇りを晴らしてくれたように思います。
たまには涙と共に心の曇りも洗い流さないといけませんね。

笑いあり、涙あり、心にしみじみと浸透する思いあり。
三丁目の夕日は、本当に眩しくってとてもあたたかでした。
どうもありがとう。

帰りに仰ぎ見た夜空の星。
いつにも増して輝いて見えたなぁ。

最後に。
映画「「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を世に送り出してくださった皆さんに、感謝を―。

「地球交響曲」

2007-06-21 | 映画
以前より購入しようかしまいかと考えていたDVDを、やっと決心して購入しました。
「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」第一番から五番までのセットです。
第六番が来月岡山で上映されるのに先駆けて、思い切りました。
(第四番は映画館で既に鑑賞済み)

「地球交響曲」シリーズには、惹かれる方々が多数出演されています。
どうしても見たかった第三番には星野道夫さんが登場しております。
これはゆっくり時間があるときに、じっくり見ようと思っています。

最初に見たのは「第二番」。
出演者は、

佐藤初女(森のイスキア主宰)
ジャック・マイヨール(海洋冒険者)
フランク・ドレイク(天文学者)
14世ダライ・ラマ(チベット仏教最高指導者)


ジャック・マイヨールの章の冒頭のシーンは、ピアノを奏でる彼の姿。
ジャック・マイヨールがピアノを弾けるとは今日まで全く知らず、驚きでした。

インタビュアー「自分のために弾くこともあるのですか?」
ジャック    「もちろんほとんど自分のために弾いているよ」
インタビュアー「その時はどんな曲を弾きますか?」
ジャック    「例えばベートーベンの『月光』なんか好きだね」

その会話の後、奏でられた「月光」の美しいことといったら―。
「月光」という曲が大好きな私にとって、サプライズなプレゼントでした。

素潜りで105mの記録を持つジャック・マイヨール。
彼の泳ぎ方は、まさにイルカのようでした。
イルカと一緒に泳いでいるシーンなど、同じ生物かと思うほどです。
しなやかで美しい泳ぎ方。

 “きっと今もどこかの海で泳いでいる”
笑顔で語る姿、気持ち良さそうに泳いでいる姿を眺めながら、そう思いました。


ゆるやかな休日

2006-07-17 | 映画
何にも予定のない休日の朝。
早めにやることだけやって、後はのんびり、ゆっくり。
今日は何をしようかな。

この前買ったDVD『ALWAYS 三丁目の夕日』を観ようか。
この作品、私が住んでいる地元でロケがあったんですよね。
どこに使われているんだろう?
探すのが楽しみです。



昨日の大雨にも負けず、一生懸命咲いていた今朝のカサブランカ。




時は流れず

2006-02-15 | 映画
映画『博士の愛した数式』を観てきた。
原作の小説をとても気に入っていたので、どうかなぁと思っていたのだが杞憂だった。

時間の流れ方がいい。そしてバックの風景も。
配役ももちろんよかった。能「江口」も素敵だった。
あと、深津さんの謝る演技が印象的。きちっとしているというか、潔いというか。
とても清潔感があってすぐにでも「いいですよ」と許してしまいそうだ…。

大人になったルートの自己紹介を兼ねた最初の授業、これがストーリーを展開していく。
実際に今教壇に立たれている先生方も「何故この教科の教師になったか」ということに、少しでも触れるといいのになぁなどと思いながら見た。
いろいろ感じることがあったのだが、まだまとまらない。もう少し余韻に浸っておこう。
(タイトルにした「時は流れず」という言葉は、映画のある部分で語られています。)


今日読んだ本で共感した部分を記しておく。
「写真」に限らず「表現」すること全般に通じるのではないだろうか、この感覚は。

「何故か、涙が出てきました」
 その人は思いがけずそんなことを口にした。僕は何と返していいのかわからなかった。
展示した写真には、ほとんど事件の具体的なものは写っていない。(中略)でも僕はそこから、ひとつの気配のようなものを立ち上がらせたかった、それをすべての人に感じてもらいたいとも、それが可能だとも思っていない。ただ、ほんの数人でもいいので、それを直接、ここから感じてもらうことができたならばと考えた。
 ひとつの「こと」を人に伝えるのは、本当に本当に難しく、絶望的なことのように感じられる一方で、その女性を目の前にして、何と確かで確実なことなのだろうかと僕は静かに感じた。
                『写真展に、行ってきました。』小林紀晴(平凡社)
                「ひとつの気配を写真で伝える難しさと確かさと」より


《今日とても嬉しかった出来事》
友人の子どもから手作りのチョコカップケーキをもらいました。
『のだめカンタービレ』を貸してあげたお礼だって!嬉しい!ありがと~。
老若男女と幅広く友人はいますが、小さなお友達からのプレゼントは何とも言えず心が温かくなります。
覚えたての字で一生懸命書いてくれた手紙や絵、折り紙など。いつも優しい気持ちをありがとう。





知る権利、知らん権利

2006-02-10 | 映画
「知る権利」というのは誰でもすぐ解かると思うが、「知らん権利」というのはどうだろう。私がはじめて目にしたのは倉本聰『ニングル』の中であった。
これだけ情報が溢れ返っている昨今、知らなくてもいい権利はなかなか得られないことかもしれない。時と場合によってはとても必要なものだと思うのだが。

先日、『ミュンヘン』を観てきた。
何かを伝えようとする時、そこには伝える側の考え方・意識が反映されるものである。
それが単なる事実のみを伝える場合であっても。映画や小説、新聞、各メディア然り。

陳腐な感想だが、観て良かったと思う。
そう思えたのは監督であるスピルバーグが素晴らしいのはもちろんなのであろうが、脚本を担当したトニー・クシュナーとエリック・ロスの二人の力も大きかったのだと思う。
参考図書になっているジョージ・ジョイス著『標的は11人』もそうであるが、作品に対する熱い思いを持ちつつも客観的な視線が感じられるのだ。
同じスピルバーグ作品で評価が高かった『プライベート・ライアン』は、何か大きなものを忘れているようで私は苦手だった。

最初にも書いたように、情報社会である。外の声に惑わされやすい状況だ。
「知るのも怖いし、知らないのも怖い。」
そんな中で知り得た事柄は、鵜呑みにすることなくあらゆる角度から眺め、自分で考え受け止めようと思う。
時代の流れや人の意見に飲み込まれてしまわないように、自分の軸がぶれないように。
改めてこんなことも思わせてくれた映画だった。

目に見えない裏の世界があることは、重々知っているつもりである。
しかしこれだけは切に願う。誰もが殺すこと・殺されることのない世の中になることを。

トリノオリンピックが始まった。平和の祭典であるこのオリンピックの期間だけでも、真に平和でありますように。